窓サッシのカビ掃除方法|予防リフォームも紹介

更新日:2024年01月31日

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窓サッシに生えるカビは、できるだけ早く取り除きたいものです。本記事ではカビの除去方法や、お手入れの際の注意点について詳しくご紹介します。また適切なリフォームを行うことで、カビの生えにくい環境に整えることも可能です。窓サッシを清潔に保つことで、快適な暮らしを実現しましょう。

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窓サッシにカビが生えた

ジメジメした季節や冬場になると「いつの間にか窓サッシにカビが生えている…」というお悩みは増えるものです。ここでは、窓サッシに生えるカビの原因やリスクについてまとめています。そのまま放置してしまうと思わぬトラブルに繋がってしまう可能性もあり、注意が必要です。

窓サッシにカビが発生する原因

窓サッシにカビが発生する主な原因は、結露とそれに伴う高湿度です。結露が発生する条件としては、「温度・湿度・栄養」が挙げられます。結露は、暖かい空気が冷やされ、その結果として空気中に含まれる水蒸気が水滴として現れる現象です。この現象には、温度と湿度が影響を与えます。

特に冬の朝、外気で冷えた室内に、前日の夜まで暖かい室温で多く含まれた水蒸気が飽和し、窓ガラスなどに結露が発生します。この結露がカビの原因となります。水滴が窓に残ると栄養源となってしまい、高湿度の環境がカビの繁殖を促進します。

窓サッシのカビを放置してはいけない理由

結露やカビを放置すると、カビの胞子が室内に飛び散って広がる可能性があり、健康被害の原因となってしまいます。そのため窓サッシに発生した結露やカビは放置せず、適切な対策が必要です。結露の発生を減少させるためには、室内の温度と湿度を管理して十分な換気を行うことが重要です。もし発生してしまった場合には早めに清掃して対策を行うことが、健康被害を防ぐ上で重要です。

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窓サッシのカビの除去方法|軽度のカビ

ここでは、具体的な窓サッシのカビ除去方法をご紹介します。軽度のカビであれば簡単なお手入れでケアできることも多いため、早めに取り掛かりましょう。その際、塩素系と酸素系やエタノール等「まぜるな危険」と表示されている薬品類の取り扱いには注意が必要です。健康被害を及ぼす危険性があるため、使用前によく確認するようにしましょう。

雑巾で拭く

軽度のカビであれば、雑巾で拭くだけで落ちる場合もあります。作業を始める前には、手袋やマスクを着用するといった保護措置を取ります。これにより、カビの胞子や除菌剤が直接肌に触れるのを防ぎます。

拭き取りには、雑巾やマイクロファイバークロスを使うのがおすすめです。柔らかく吸水性のある布の方が、汚れが落ちやすくなります。カビを取り除く前には、室内を十分に換気してください。窓を開けて新鮮な空気を取り入れ、室内の湿度を下げることが大切です。

湿らせた雑巾やマイクロファイバークロスを使用して、力を込めずに優しく拭き取ります。カビがしっかりと取れるよう、繰り返し拭くことが必要な場合があります。最後に窓サッシを十分に乾燥させます。湿気が残ると再びカビが発生する可能性があるため、しっかりと乾燥させましょう。

中性洗剤を使う

窓サッシのカビを取り除く際に、住宅用の中性洗剤を使用する方法は効果的です。具体的には、下記の道具を使います。

  • 中性洗剤:カビに対応した中性洗剤を選びます。市販の住宅用洗剤で十分です。
  • 雑巾やスポンジ:カビを拭くための、柔らかく吸水性のある雑巾やスポンジを用意します。
  • 水:洗剤を薄めるために水を用意します。

まず、中性洗剤を水で適切に薄めます。通常、1:10から1:5の比率で薄めるのがおすすめです。そして液体を雑巾やスポンジに含ませ、窓サッシのカビの発生している部分に均等に塗布します。特にカビの発生が濃い部分に注意深く塗りましょう。

中性洗剤を窓サッシに塗布した後は、数分放置して洗剤がカビに浸透するのを待ちます。この間に中性洗剤がカビを分解しやすくなります。放置後、湿らせた雑巾やスポンジを使用して、優しく拭き取ります。これにより、残留した洗剤やカビの残りカスを取り除きます。湿気が残ると再びカビが発生する可能性があるため、しっかりと乾燥させましょう。

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窓サッシのカビの除去方法|重度のカビ

重曹とクエン酸を使った方法で落ちないカビは、根が深い可能性があります。そのため適切な薬品や洗剤を使って、しっかりと除去しましょう。

スチームクリーナーを使う

スチームクリーナーは、高温スチームと除菌効果によりカビや雑菌を効果的に除去できるツールです。洗剤を使わず蒸気の力で汚れを落とすため、落ちにくい汚れも蒸気で浮かせることでスッキリ落ちやすくなります。

掃除の際には、スチームクリーナーのノズルをカビの発生している窓サッシの部分に当て、高温のスチームを噴射します。スチームの熱さと力でカビを分解し、同時に除菌効果も発揮します。ノズルをカビに直接当て、特に濃いカビの箇所に重点的に照射します。スチームが直接触れることで、カビを効果的に取り除けます。

スチームクリーナーを使用した後は、窓サッシを十分に乾燥させるように心掛けましょう。湿気が残っていると再びカビが繁殖する可能性があります。換気を行い、窓を開けて新鮮な空気を取り入れることで乾燥時間を短縮できます。

塩素系漂白剤を使う

塩素系漂白剤とは、塩素を含む化合物のことを指します。強力な漂白・殺菌作用を持っており、家庭用としてはトイレやお風呂、キッチン等幅広い場所の掃除用に使われています。主に液体状や粉末状で市販され、漂白剤や消毒剤として利用されることが一般的です。塩素系漂白剤には強力な漂白作用や殺菌・除菌作用があり、細菌やウイルス、カビなどの微生物を効果的に抑制・除去できます。そして、頑固なカビの除去にも効果的です。ただし適切な濃度や使用方法を守り、十分な換気を確保するなどの安全対策が必要です。

窓サッシの頑固なカビを除去するためには、片栗粉と混ぜて使用するのがおすすめです。用意するものは、下記の通りです。

  • 塩素系漂白剤(20~30ml)
  • 片栗粉(大さじ2)
  • ラップ

まず、塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜてペースト状にします。これを、サッシにカビが発生している部分に均等に塗ります。特に、頑固なカビが生えている箇所には重点的に塗布します。塗布した上からラップを被せることで、ペーストが乾燥せずに効果的に作用します。ラップを被せた状態で、約30分間放置します。その後ラップを取り除き、雑巾を使ってサッシを水拭きします。

この方法では、漂白・殺菌効果により頑固なカビでも綺麗になることが多いです。ただし十分に換気し、必ず手袋やマスクなどの保護具を着用して安全に作業するように心掛けましょう。

重曹と酸素系漂白剤を使う

酸素系漂白剤は、過酸化水素を主成分とする漂白剤の一種です。塩素系漂白剤と比べて安全性が高く、環境への負荷も軽減されています。主成分である過酸化水素は弱い酸素結合を持つため、漂白や殺菌などの効果を発揮します。色素を漂白する作用は持たないため、色柄物の洗濯に使われることも多いです。

窓サッシのカビを取り除くための「重曹と酸素系漂白剤」を使う方法では、下記の準備が必要です。

  • 重曹: 適量
  • 酸素系漂白剤: 適量
  • ぬるま湯
  • ラップ

まず、適量の重曹と酸素系漂白剤を1:1の割合で混ぜます。ぬるま湯を加えてペースト状になるように調整し、雑巾やスポンジに取って窓サッシのカビが発生している部分に均等に塗ります。塗ったペーストを窓サッシに放置し、数分から十数分程度待ちます。この時間を置くことで、ペーストがカビに浸透して効果的に作用します。

放置後、雑巾やスポンジを使用して力を込めずに優しく拭き取ります。カビやペーストが取り除かれ、窓サッシがきれいになります。最後に清水を含ませた雑巾やスポンジで、窓サッシを水拭きします。残留したペーストやカビの残りカスを取り除きます。

酸素系漂白剤の主成分である過炭酸ナトリウムは、40℃以上のお湯と混ぜる時に効果が最大になります。そのためペーストを作るときには、必ずぬるま湯を準備しましょう。

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窓サッシのカビ掃除の注意点

ここでは、窓サッシのカビ掃除を行う際の注意点をご紹介します。薬品を使用する際には、間違った使用法は健康被害に繋がってしまう恐れがあります。そのため、必ずお掃除の前に確認しておくようにしましょう。

仕上げはエタノールで除菌する

エタノールには抗菌・殺菌作用があり、カビの成長を抑制する効果があります。窓サッシのカビ掃除後に吹き付けることで、除菌効果を発揮できます。

ただしエタノールを使用する際には、十分な換気を確保し、部屋を十分に通気させることが重要です。換気扇を利用するか、窓を開けて新鮮な空気を取り入れましょう。またエタノールには引火性があるため、使用中は火気を近づけないようにしましょう。

エタノールは、高濃度でなくても効果があります。必要以上に多く使用すると無駄になり、窓サッシに対しても悪影響が出る可能性があります。エタノールを使用する際はこれらの点に留意し、安全に利用するように心掛けてください。

塩素系漂白剤と酸素系・エタノールを混ぜない

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤、エタノールを混ぜることは非常に危険です。製品には「まぜるな危険」の表示がされているのが一般的ですが、これは混合によって生成される有害なガスや物質が、呼吸器系や健康に悪影響を与えることが理由です。

まず、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると、有害な塩素ガスが発生します。このガスは呼吸器系に損傷を与える危険があり、最悪の場合は死亡事故に繋がってしまうケースもあります。また塩素系漂白剤とエタノールを混ぜると、クロロホルムが生成されます。これを吸入してしまうと、神経系に害を及ぼす可能性があります。

塩素系と異なる化学物質を使用する場合は、それぞれを別々に使用し、混ぜ合わせないようにしましょう。安全性を最優先に考え、製品のラベルや指示に従うことが重要です。

酢は使用しない

酢は殺菌効果があるイメージがありますが、黒カビへの使用はおすすめできません。酢は黒カビにとって栄養源となり、酢を使用し続けることでカビが増殖してしまう可能性があるのです。

代わりに、中性洗剤や専用のカビ取り剤、重曹といった方法を検討することが良いでしょう。これらの方法は殺菌効果がある一方で、カビの栄養源となることがないため、効果的で安全に使用できます。

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窓サッシのカビの予防方法

窓サッシに生えるカビは、適切な対策で予防することができます。お手入れの手間を減らすためにも、ぜひ実践してみてください。

定期的に換気する

結露にはとにかく換気です。湿度が高い環境はカビの繁殖を助長してしまうため、定期的な換気はカビ予防に非常に有効です。適切な換気によって湿気を排除し、室内の湿度をコントロールすることができます。換気の効果には以下のようなものがあります。

  • 湿気の排除
  • 新鮮な空気の取り込み
  • 換気扇を使用する

換気によって室内の湿気を外に排出することで、カビが発生しにくい環境を作ります。特にシャワーや調理中など、湿気が発生しやすい状況での換気は重要です。また、換気によって新鮮な外気を部屋内に取り入れます。新鮮な空気が流れることで滞りなく循環し、カビの発生を抑えることができます。

しかし、換気だけで完全にカビを予防できるわけではありません。他の対策と組み合わせて行うことが効果的です。例えば定期的な掃除や、湿気を吸収するための除湿器の利用など、複数の手段を組み合わせることでより効果的なカビ予防が期待できます。

結露を発生させない

結露とは、空気中の水蒸気が冷却されて水滴として凝結する現象です。暖かい空気中に含まれている水蒸気が冷たい表面に触れると、水蒸気が液体の水に変わり、それが表面に付着して水滴になります。特に窓ガラスやサッシなど、室内と外気温の差が大きい場所でよく見られます。

結露によって湿った状態が維持されることで、窓ガラスやサッシの表面に水滴が溜まり、その水滴がカビの繁殖に適した環境になってしまいます。カビは湿度の高い環境を好むため、結露が続く場所ではカビの発生が促進される可能性があります。そのため結露を防ぐことで、カビの発生を抑えることができる場合があります。

除湿機を使う

カビ予防には、湿度の管理が重要です。湿度が高い環境ではカビの繁殖が促進されますが、除湿機を利用することで湿度を適切なレベルに保つことができます。一般的に、湿度50%以下がカビの発生を抑えるための目安とされています。
除湿機の利用には、部屋の大きさや除湿機の種類に応じて適切な設定を行うことが重要です。また定期的なメンテナンスや水の取り替えを行い、除湿機が効果的に作動するようにすることも大切です。

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窓サッシでおすすめのリフォーム

ここでは、窓サッシのカビ予防におすすめのリフォームをご紹介します。カビには結露や湿気が大きく関係するため、窓周辺の熱断熱効率を整えるだけで効果が表れやすいです。適切なリフォームを行うことで、メンテナンスを楽にしましょう。

窓サッシの交換

古い窓サッシは密閉性が低く、結露が発生しやすい傾向があります。カビが発生する原因の1つが湿気です。古い窓サッシや密閉性の低い窓では、外気と室内の温度差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。新しい窓サッシに交換することで室内の湿気をコントロールし、カビの発生を防ぐ効果が期待されます。

また新しい窓サッシは通気性や断熱性能を持っており、外気と室内の温度差を緩和する効果があります。これにより室内の湿度を適切に保ちやすくなり、カビの発生を抑える効果が期待されます。ただし窓サッシの交換リフォームだけでなく、適切な換気や定期的なメンテナンスも重要です。窓の掃除や定期的な換気を継続し、新しい窓サッシの効果を最大限に引き出すことがカビ予防に有効です。

内窓の設置

内窓とは既存の窓の内側に取り付ける二重窓の一種で、断熱効果や結露の抑制、さらに防音効果などが得られるのがメリットです。また内窓の設置は、カビ予防にも効果が期待できるリフォームの一つです。内窓の設置によって室内外の温度差を軽減し、結露を抑制できることが理由です。

内窓は断熱効果も持っており、室内の温度を安定させることができます。温度の安定が湿度の変動を抑えるため、カビの発生を防ぐ効果も期待されます。また窓と窓の間に空気が入り込むことで断熱性が向上し、結露を抑制すると同時に室内の快適性を高めることができます。

ただし施工や素材の選択、メンテナンスなども重要なポイントとなるため、適切なリフォーム事業者と相談することが重要です。特にマンションの場合は、管理規約で窓の工事が禁止されている場合もあります。事前にルールを確認し、施工可能か確認しておきましょう。

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まとめ

窓サッシの黒カビは見た目が美しくないだけでなく、健康にも良くありません。そのため適切なお手入れでカビ予防を行うのがおすすめです。薬品を使って掃除する際には、換気や混合不可といったルールを守って行うようにしましょう。また可能であれば窓サッシや内窓のリフォームを行うことで、さらに快適性をアップできます。ぜひ、ご自宅に合ったメンテナンス方法を検討してみてはいかがでしょうか?

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