お風呂は毎日使う場所なので、経年劣化や故障が生じることがあります。本記事では修理でよくある事例や費用相場、具体的な修理のポイントについてご紹介します。お風呂の不具合を感じた場合には、ぜひ早めのリフォームを行いましょう。

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お風呂修理の費用相場

ここでは、お風呂修理でよくあるトラブルや、具体的な費用相場についてご紹介します。お風呂は湿気の多い場所なので、気付かないうちに劣化が進んでいることも多いです。代表的なトラブルについて知っておくことで、大きな事故に発展しないように予防しましょう。

お風呂の扉の修理・交換

お風呂の扉は、経年劣化や事故等で壊れてしまうことがあります。開閉が困難な場合やドアパネルが割れてしまった場合の建て付け調整や修理には、パネルのサイズにもよりますが費用相場として約4万円～5万円程度です。内訳はパネルが約1万円～2万円程度、取替費に約3万円前後となります。処分費及び養生費は別途費用がかかります。なお、調整については取替時に合わせてしてもらえることがあります。そしてドア全体を交換する場合のリフォーム費用は、扉のサイズやタイプによりますが相場として約5万円～8万円程度です。内訳は扉が約2万円～3万円程度で、取替費に約3万円～5万円程度かかります。処分費及び養生費は別途費用がかかります。交換の範囲によっても価格が変動し、ドアのみか外枠も含むか、また開き戸か折れ戸かによっても費用が異なります。

自宅に適した浴室ドアのタイプを選ぶためには、引き戸・開き戸・折れ戸などの使い勝手を確認しておくことが重要です。総じて、浴室ドアの修理や交換にはさまざまな要因が影響し、そのためのコストも異なります。修理か交換かの判断には、ドアの具体的な状態を考慮して検討する必要があります。

浴槽の修理・交換

浴槽の汚れが取れなかったりひび割れが生じていたりする場合には、修理や交換が必要です。程度が軽い場合には、塗装で元の状態に復元できる可能性があります。塗装費用の目安は浴槽の形状や状態にもよりますが費用として約8万円～10万円程度です。

※養生費ならび汚れ等予防コーティングは別途費用がかかります。

修理であれば、1～3日程度でリフォーム工事が完了することが多いです。しかし年数が経っている場合には、浴槽丸ごと交換した方が良い場合もあります。浴槽を交換するリフォームでは、浴槽のサイズ及び種類にもよりますが、一般的なFRPとしての費用相場は約11万円～25万円程度です。内訳として浴槽が約3万円～7万円程度、取替費に約8万円～18万円程度となります。処分費及び養生費は別途費用がかかります。なお、ユニットバスのタイプによっては浴槽が交換できないモノがあります。また、浴槽に付属している水栓タイプの取替は別途費用がかかります。この金額は、浴槽の素材やグレードによって異なります。一般的によく使われている「FRP」や「ポリエステル系人工大理石」などの場合は、費用が比較的リーズナブルです。一方でホーロー浴槽や木の浴槽といったタイプでは高額になるため、予算に合わせて計画しましょう。

シャワーヘッドの修理・交換

シャワーヘッドの修理や交換であれば、自分でも簡単な手順で行える場合があります。設置から10年近く経過している場合、コストパフォーマンスを考慮すると新しいものに交換する方がお得です。シャワーヘッドには、ヘッドとホースが一体になっているタイプと、ヘッドのみが交換可能なタイプがあります。ヘッドを交換できるタイプであれば、頭部を回すことで簡単に外せます。固い場合にはゴム手袋を使用すると外しやすくなります。

シャワーヘッドは通信販売やホームセンター等で入手可能で、取替としての相場は約1万円前後となります。内訳は材料費に約2,000円～4,000円程度で取替費に7,000円～8,000円程度です。

※処分費は別途費用が掛かります。

同じメーカーのものなら交換が可能ですが、異なるメーカーの場合はアダプターが必要なこともあります。メーカー、型番、規格の確認が必要です。ホース一体型のシャワーを交換する際は、ホースの長さも考慮して選ぶ必要があります。機能性や美容効果、節水効果なども考慮して選ぶと、使い勝手が良くなります。

給湯器の水漏れ

給湯器での水漏れが発生すると、お湯が出ない・ぬるい、水温が安定しない、異音がするといったトラブルが現れることがあります。長年の使用による劣化や部品の緩みが原因で、気付かないうちに給湯器の内部が影響を受けているのです。給湯器の寿命は一般的に10〜15年とされているため、使い始めてから10年が経過しているかどうかを目安に考慮すると修理か交換かの判断が付きやすいです。

給湯器の修理箇所にもよりますが、修理費用は約1万円～4万円程度です。古い給湯器の修理の場合は、廃盤等により対応できない場合があります。交換をおすすめします。

給湯器の容量や種類にもよりますが追い炊き機能付きの給湯器の取替費用の相場は、約10万円～15万円程度です。内訳は給湯器が約5万円～10万円程度、取替費に約5万円前後です。処分費及び養生費は別途費用がかかります。都市ガスとLPガスで給湯器の対応機種が違うため、間違えると故障の原因となりますので注意しましょう。修理より交換の方が費用が高額になりますが、寿命や費用の面から総合的に判断することが重要です。修理して直ったと思っていても、またすぐに壊れてしまっては費用の無駄になってしまいます。専門業者に依頼することで、本当に必要な修理を見極めてもらえます。

浴室乾燥機の修理・交換

一般的な浴室乾燥機・換気扇の寿命は10～15年程度とされています。修理を検討すべき劣化症状には、スイッチを入れても動かない、風量が少ない、異音がするなどがあります。ただし簡単なトラブルであれば、自力で解決できる場合も多いです。スイッチが動かない場合は、ブレーカーと電源スイッチのON/OFFを試してみると稼働する場合があります。また運転中の異音や風量低下の場合、ホコリが原因である場合にはフィルターの掃除で解決することもあります。

しかし自力での解決が難しい場合、メーカーや業者に修理を依頼することを検討しましょう。

浴室換気扇の修理相場は約1万円～2万円程度ですが、故障個所により価格が変動します。また、換気扇本体の費用は約1万円～2万円程度で、交換費用も約1万円前後となっており、約2万円～3万円程度で新しい換気扇に変わるため、年数の経過している換気扇の修理をするよりも交換をする方がお勧めです。

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

浴室乾燥機にはさまざまなトラブルが発生する可能性があり、修理や交換の際には具体的な症状や年数を考慮して適切な対応を検討することが重要です。

換気扇の修理・交換

換気扇の修理・交換は、大きな問題がなければ1～2時間ほどで作業が完了することが多いです。浴室は湿気が発生することから、カビや錆びといったトラブルも頻繁に起こります。壁や天井を取り壊す場合は工事が大掛かりになるので高額になる可能性があります。そのため劣化症状や寿命を考慮して、適切な修理や交換を行うことが重要です。

浴室換気扇の修理相場は約1万円～2万円程度ですが、故障個所により価格が変動します。また、換気扇本体の費用は約1万円～2万円程度で、交換費用も約1万円前後となっており、約2万円～3万円程度で新しい換気扇に変わるため、年数の経過している換気扇の修理をするよりも交換をする方がおすすめです。なお、処分費及び養生費は別途費用がかかります。費用の見積もりを正確に行い、作業にかかる時間も考慮して計画を進めましょう。

排水管のトラブル

「水の流れが悪い」「排水口から悪臭がする」といったトラブルが発生した場合、排水管の詰まりが考えられます。これを解消するためには、排水管の修理が必要です。基本的な費用は、配管の距離や経路にもよりますが、高圧洗浄の相場として約2万円～4万円程度です。一般的には、ドレンクリーナーや高圧ポンプを使う修理よりも、高圧洗浄機を使用する場合の方が修理費が高額になります。また排水管の詰まりの修理にかかる時間は、30分～1時間程度が目安です。

また分譲マンションの場合、給排水は住戸内の配管は工事が容易ですが、上下の住戸間の共用部分に関係する場合は管理組合を通す必要があります。排水管のトラブルは日常生活に支障をきたす可能性があり、早めに修理を検討することが重要です。修理費用の見積もりを事前に確認し、使用される道具や施工内容についても詳細に話し合っておきましょう。

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お風呂修理の注意点

ここでは、お風呂修理の注意点についてご紹介します。お風呂の劣化の程度によっては簡単な修理で終わる場合もありますが、実は見えない部分での水漏れや劣化が進んでいる可能性もあります。そのため事前に注意点を確認しておくことで、後悔の無いリフォームに繋げましょう。

DIYはおすすめできない

DIYとは（Do It Yourself）の頭文字を取った言葉で、内装工事や工作を自分自身で行うことを指します。最近ではホームセンターでプロ向けの商品が手軽に入手できることから、趣味としても人気が高まっています。しかしお風呂の修理において、DIYはおすすめできないケースも多いです。

まず、お風呂の修理には専門的な知識が必要です。配管や電気工事、防水といったスキルや技術が求められます。DIYの経験がない場合、誤った手順や方法で作業を行うと、かえって問題が悪化する可能性があります。最悪の場合、ケガや事故に繋がってしまう危険性もあるため、注意が必要です。

一方でプロの業者によるお風呂の修理やリフォームには、保証が付いていることが多いです。万が一のトラブルでも無料で対応してくれるので、アフターサポートが充実しています。プロの業者は経験豊富であり、トラブル発生時にも迅速に対応できます。DIYは多少コストが安くなるかもしれませんが、総合的に見た時の満足度についても考慮して判断しましょう。

20年程度経ったらリフォームの目安

一般的に、お風呂のリフォームの目安は20年程度とされています。新築時から年数が経ってくると、各部位の劣化や損傷が進んでしまうことが理由です。しかし単純に経過年数だけでなく、使用状況や劣化の程度にも依存します。そのため個々の状況を確認しつつ、総合的な判断を行う必要があります。

具体的には、素材や仕様によって劣化の進み方が異なります。例えば浴槽の場合、人工大理石のタイプは10年以上経っても良好な状態を保つことがありますが、強化プラスチック製のものは経年劣化が進みやすいです。傷などが目立つ場合には、10年未満でもリフォームを検討するのがおすすめです。

また、新しいお風呂は機能がアップデートされています。例えば節水機能や温水循環機能、浴室テレビなど、新しい機能が利用可能です。こういった機能を導入したい場合には、浴室丸ごとリフォームする方法が適しています。そして、家族のライフスタイルの変化に合わせたリフォームもおすすめです。ケガや病気で介護が必要になった場合などには、バリアフリーリフォームを行う方法があります。入浴時の身体的な負担を減らせるため、将来を見越してリフォームされる方が増えています。

このように、お風呂のリフォームの目安は20年程度が一般的ではありますが、具体的な状態や希望する機能の有無、ライフスタイルの変化などを考慮して、必要に応じて検討することが重要です。プロのアドバイスを受けながら検討すると、納得のいく計画が立てられます。

お風呂のサイズ変更は費用が高額になる

広々としたお風呂は快適なイメージがあり、「リフォームで広いお風呂にしたい」という方は多いです。しかしお風呂の浴室を拡張する工事では、高額な費用が掛かってしまうため注意が必要です。

一般的に、サイズ変更には床や壁の取り壊し、水回りの移設、構造変更などが伴います。また場合によっては、水道・給排水の位置を移動させる必要が生じます。これには専門的な水回り工事が必要で、パイプの移設や新しい給排水ラインの設置が含まれます。こういった作業には専門的なスキルが必要なので、リフォーム全体の労力とコストが増えてしまうのです。

しかし、最近ではデッドスペースを活用することでサイズアップできるユニットバスが登場しています。こういった製品を利用することで、浴室のサイズ変更なしで広々とした浴槽を実現できます。デッドスペースを有効活用する設計により、リフォームに伴う手間や費用を抑えることが可能です。

安すぎる業者には注意

最近では資材価格や工事費用の高騰により、見積もりの値上げを行っている業者も多いです。しかしリフォーム業者の中には、見積もりの低価格さをセールスポイントにしている場合があります。確かに安い方がコスト節約になり、良心的な業者に思えます。しかしあまりにも平均相場より安すぎる業者の場合、後々トラブルに発展してしまう可能性があるため注意が必要です。

安さの裏には、素材や工程の部分でコスト削減がなされている可能性があるのです。低品質な素材で不適切な施工が行われてしまうと、リフォームの耐久性や仕上がりに問題が生じてしまいます。さらに、最初の段階では安価に作成されていた見積もりが、実際の工事が進行する中で追加料金が発生することがあります。これは事前に十分な調査やプランニングが行われていない場合や、不透明な契約条件が含まれていることが原因です。

また安価な業者の中には、信頼性が低い業者も存在します。スケジュール遅延や、コミュニケーションの不足などが発生するリスクも理解しておきましょう。また、適切な保証やアフターサービスが提供されない可能性も懸念材料です。中には安価な見積もりを提示しておいて、工事中に追加料金を請求したり、不必要な工事を押し付ける業者も存在します。これは詐欺行為となり得るため、事前の確認が必要です。

したがってリフォーム業者の選定においては、価格だけでなく業者の信頼性や過去の実績、口コミなども確認した上で、慎重な検討が必要です。安心して信頼できる業者を選ぶことが、リフォームの成功に繫がります。

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お風呂修理の業者はどこに頼む？修理のコツ

ここでは、お風呂修理の業者選びの方法についてご紹介します。リフォーム業者はどこに依頼しても同じではなく、業者によって得意分野がそれぞれ異なります。また同じ業者でも人によって満足度の感じ方は異なるので、自分たちの住まいに合った業者を選ぶことが重要です。

リフォームは工事が完了したら終わりではなく、その後の微調整やアフターサポートも含めた長期の付き合いになります。そのため、業者との相性や人柄についても考慮しておくと安心です。

近隣の業者だと安心

近隣のリフォーム業者は距離が近いためアクセスが容易であり、コミュニケーションがスムーズに行えます。施工中やアフターサービス時にも比較的手間が掛からず、迅速な対応が期待できるのもメリットです。また地元の業者は地域に密着しており、過去の実績や評判が得やすい場合があります。これにより、信頼性の判断がしやすくなります。さらに近隣の業者に仕事を発注することで、地元経済のサポートや地域社会への貢献ができるといった効果も期待できます。

ただし、単純に距離が近いというだけで選んでしまうのはおすすめしません。工事のクオリティと価格のバランスを、総合的にしっかりと確認することが重要です。そのため近隣の業者だけでなく、他の複数の業者も比較検討するのが適しています。複数の見積もりを取得して選択肢を広げることで、より適切な選択ができる可能性が高くなります。

ショールームで実物をチェック

お風呂のリフォームにおいて、ショールームで実物を見ることで素材や仕上げの質感を直接確認できます。デザインだけでなく、実際の手触りや見た目の印象も体感できるのがメリットです。またショールームでは、お風呂の機能や特長をデモンストレーションしていることがあります。実際に操作してみることで、使い勝手や機能面の確認ができます。

ショールームには実際のサイズや配置でお風呂が展示されているため、リフォーム後のお風呂がどのようなイメージになるかを具体的に把握しやすくなります。実際に浴槽に入ってみることで

「思ったよりも小さい」、「既存のお風呂よりかなり広い」などが体感できます。スタッフは製品について豊富な知識を持っているので、相談やアドバイスを受けたいという場合にもおすすめです。リフォームの際の疑問や不安に対して、専門家の意見を参考にできます。

ただしショールームでの見学は限られたスペース内で行われるため、実際のお風呂の設置スペースとは異なる場合があります。自宅のスペースとの違いを考慮して選択することが重要です。場合によっては、メジャーや間取り図を持参すると寸法が比較できておすすめです。

ショールームには最新の機能やフルスペック仕様の製品が展示されているので、ついつい機能をたくさん付けたくなるかもしれません。しかし実際に自宅に機能が付いていても、忙しくて使わなかったりお手入れが面倒で使わなくなってしまったりする失敗例がよく聞かれます。そのため予算を考慮しつつ、必要な機能に絞ってプランを立てるようにするのがおすすめです。

見積もり比較サイトもおすすめ

お風呂のリフォームで業者に依頼する際には、優良業者を選びたいものです。そんな時には、インターネットの見積もり比較サイトを利用するのが便利です。見積もり比較サイトを利用することで、複数の業者から一括で見積もりを取得できます。これにより、1件ずつ依頼する手間や時間の節約になります。オンライン上で手軽に見積もりを取得し比較できるため、仕事や家事で忙しい方でも簡単に適切な業者を選べます。また見積もり比較サイトには口コミや評価が掲載されることがあり、他のユーザーの経験を参考にできます。

ただし実際に業者を選ぶ際には、見積もりだけで判断しないように心掛けましょう。ついつい安い価格に惹かれてしまいますが、業者の信頼性や相性も大切です。契約前に詳細なヒアリングや打ち合わせを行うことで、余計なトラブルを防ぎましょう。リフォームの内容や工程、予算に関して、十分な説明を受けることが重要です。

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まとめ

お風呂は、長年使っていると劣化や故障が発生してしまいます。しかし適切なメンテナンスを行うことで、安全で清潔なバスルームが実現します。本記事でご紹介した方法を参考に、ぜひお風呂の修理・交換リフォームの計画を立ててみてはいかがでしょうか？

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