北欧キッチンの計画ポイント|おしゃれなアイディア紹介

更新日:2024年06月24日

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北欧インテリアは、おしゃれで洗練された印象になるため広く人気があります。本記事では北欧キッチンを計画するためのポイントをご紹介します。内装や照明、収納といった項目別にまとめているので、ぜひリフォームの際には参考にしてみてください。

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北欧インテリアとは

北欧インテリアとは、シンプルで機能的なデザインや明るい色合いが特徴のインテリアスタイルのことを指します。自然素材を多用し、快適さを重視した空間づくりがポイントとなります。元々スカンジナビア諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド等)で誕生したスタイルで、洗練された雰囲気がありつつ温かみを感じさせます。

基本的には、シンプルで無駄のないデザインが好まれます。家具やインテリアの配置は機能性を重視し、実用的で使いやすく居心地の良い空間が構成されます。また北欧の冬は暗く長いことから、北欧インテリアでは明るい色調が用いられます。白やクリーム色、淡いグレー、パステルカラーなどをベースカラーにするのが一般的です。

北欧インテリアでは木材や植物といった自然素材を多用することから、意外と日本の伝統的なインテリアスタイルとも相性が良いのが特徴です。ナチュラル系のインテリアにしたい方や、年齢や性別に関わらず好まれるデザインにしたい方には特におすすめとなっています。

また「北欧デザイン」と総称される、照明器具や椅子などの家具を取り入れるのもおすすめです。Hans.J.Wegner(ハンス・ウェグナー)やArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)、Finn Juhl(フィン・ユール)といった有名デザイナーによるアイテムを取り入れると、北欧の雰囲気がぐんと高まります。余計な装飾が無くシンプルなデザインですが、長く愛用できる機能性も備わっているのが特徴です。価格は比較的高額ですが、一生ものの家具として購入される方が多いです。

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おしゃれな北欧キッチンにする方法

ここでは、おしゃれな北欧キッチンを計画するためのポイントをご紹介します。色彩計画や内装など、5つの切り口でまとめています。ポイントに分けて計画することで比較的簡単にコーディネートできるため、ぜひキッチンに取り入れてみてください。

①カラーコーディネート

カラーコーディネートでは、基本的に「ベースカラー70%、アクセントカラー30%」の割合で配色すると上手に配色できます。北欧キッチンのカラーコーディネートにおいては、明るく清潔感のある空間を作り出すことが重要です。そのためベースカラーには白やオフホワイトを選ぶと、明るく広々とした印象になります。

また白に加えて、淡いパステルカラーや淡いグレー、淡いブルーなどの色合いを取り入れても、柔らかく穏やかな雰囲気が演出できます。壁紙やタイルで、アクセントカラーとして部分的に使うのがおすすめです。

さらに北欧キッチンでは、木材のアクセントも重要です。床やキャビネットの一部に天然素材を用いることで、温かみや自然な風合いを加えられます。具体的には、パイン材やタモ材といった明るめの樹種を選ぶと、北欧らしい爽やかな雰囲気になるためおすすめです。

キッチン全体が明るい色調で統一されている場合、アクセントカラーを適度に取り入れることで空間に深みを与えられます。ただし、過剰に派手な色を使いすぎないように注意しましょう。北欧キッチンのカラーコーディネートは、シンプルで清潔感がありながらも温かみのある空間を目指すことがポイントです。自然の要素を取り入れつつ、機能性とデザイン性を両立させることで、心地よいキッチン空間になります。

②照明

北欧キッチンの照明は、明るく快適な空間に計画するのがポイントです。まず、できるだけ自然光を活用すると爽やかな空間になります。大きな窓を計画的に設計に取り入れることで、日中には自然光をたくさん入れるようにしましょう。キッチンの配置やレイアウトを考慮して、窓の位置を最大限に活用します。

照明器具選びの際には「ベースライト」と「手元灯」に分けて計画します。まずはベースライトとして、キッチン全体を均一に照らすための照明器具が必要です。天井に埋め込まれるダウンライトや、横長のシーリングライトを採用するのが一般的です。

そして手元灯は、調理場や作業スペースを明るく照らす役割があります。キッチンは包丁等の刃物を使う場所なので、作業性が重要です。キッチンカウンターに直接光を当てることで、手元が明るく快適な環境になります。一般的にはダウンライトが使われることが多いですが、吊り下げ式のペンダントライトも人気です。デザインにこだわれば、北欧インテリアの雰囲気がより一層素敵になります。

場合によっては、明るさや色温度を調整できるタイプの照明器具もおすすめです。「調理中は白くて明るい光、くつろぎの時間はオレンジ色の落ち着いた光」といったように、シーンや時間帯に合わせて光の雰囲気を変えられます。明るさを調節することで消費電力が少なくなるので、電気代節約の効果も期待できます。

③壁材・床材

北欧スタイルでは、壁面は白を基調にするのが一般的です。白い壁は空間を明るく広々と感じさせ、清潔感を演出します。柄物を使う場合でも、淡い色合いやシンプルな柄のものが好まれます。場合によっては、木材や天然素材を使うことで温かみを加えることも可能です。木製のパネルや板を壁に取り入れると、北欧らしいナチュラルな雰囲気を演出できます。

また、キッチンの一部にタイルやパネルを使うことで、アクセントを加える方法もおすすめです。特に淡い色合いやシンプルなパターンのものを選ぶと、北欧風になります。壁全体にタイルを採用するのも素敵ですが、予算的に厳しい場合には部分的に「アクセントタイル」として用いる方法もあります。リビングから目に入りやすい正面部分など、目立つ場所に取り入れるのがおすすめです。

床には、明るい色合いの木材を使うのが一般的です。オークやブナ、パインなどがよく使われます。明るい床色は空間全体を明るくし、清潔感を高めます。また床材にホワイトウォッシュや白いペイントを施すことで、明るさを強調することができます。白い床は他のインテリアとの組み合わせがしやすく、スタイリッシュな印象になるのもメリットです。

「壁材・床材の具体的なイメージが分からない…」という場合には、画像検索で探してみるのもおすすめです。写真で好みの見た目を見つけることで、ご自宅のリフォーム計画がイメージしやすくなります。

どんなキッチンにしたいのか理想のイメージを検討したい方は、画像検索を利用してみてください。

④収納

北欧キッチンの収納計画は、機能性と美しさを両立させることが重要です。北欧スタイルのキッチンはシンプルで整然としているのが特徴であり、使いやすさとデザイン性を考慮する必要があります。

具体的には、頻繁に使うアイテムは手の届く場所に配置し、収納の中身が一目でわかるように工夫しましょう。キッチンの作業フローを考慮して、調理スペースや洗い場に近い場所に必要なアイテムを収納します。

また北欧スタイルでは、オープンシェルフがよく使われます。「見せる収納」であるオープンシェルフにキッチンウェアや食器をディスプレイすることで、空間にアクセントを加えつつ使いやすさも確保できます。飾り棚としても機能するので、ユニークな食器やグラスを飾ると北欧らしい雰囲気が演出できます。余分な装飾や飾りつけを抑え、シンプルながら実用的な収納を備えることがポイントです。

収納ボックスやバスケットなどには、自然素材のものを使うと北欧らしい温かみを加えられます。リネンやラタンなどの、天然素材を使うのがおすすめです。収納スペース内には、照明やコンセントの設置も配慮しましょう。暗いスペースや使いにくい場所がないように、十分な照明と必要な電源が確保されていることが重要です。

⑤インテリア雑貨

北欧キッチンのインテリア雑貨は、シンプルでありながら温かみや個性を感じさせるアイテムを選ぶことがポイントです。北欧スタイルは機能性とデザイン性が重視されており、雰囲気に合ったものを選んで取り入れることで、キッチン全体の魅力を引き立てられます。

北欧インテリアでは、ナチュラルな素材がよく使われます。木製のカッティングボード、ラタンやウッドのバスケット、陶器やガラス製の食器などがおすすめです。天然素材の雑貨があることで温かみを感じられ、自然な雰囲気になります。また北欧インテリアでは、観葉植物やハーブを取り入れるのもおすすめです。緑の植物は空間に生き生きとした印象を与え、自然な雰囲気を演出します。小さな鉢植えやハーブポットをキッチンに配置してみると、おしゃれに見えます。

古い食器やキッチンツール、アンティークのティーポットやカトラリーなど、ヴィンテージ感のあるアイテムも北欧インテリアに合います。古き良き時代の雰囲気を楽しむことで、生活がより豊かになります。インテリア雑貨に関しては、実用的で使いやすいものを選ぶと便利です。例えば収納ボックスやキッチンラック、便利なキッチンツールなどが挙げられます。自分らしいアクセントを加えつつ、機能的で美しい北欧スタイルのキッチンを完成させてみましょう。

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北欧キッチンのリフォームアイディア

ここでは、北欧キッチンにリフォームするためのアイディアをご紹介します。具体的なインテリアデザインをたくさん見ておくことで、実際のキッチンがイメージしやすくなります。ご自宅の間取りやインテリアの好みに合わせて、リフォームの計画を立ててみましょう。画像検索を行えば、他にもアイディアが見つけやすくなります。ご自宅に合ったイメージを、ぜひ検索してみてください。

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シンプルでナチュラルな北欧キッチン

こちらのアイディアは、白を基調とした明るい雰囲気となっています。壁面には白いタイルが採用されており、清潔感が感じられるのが特徴です。タイルは高温で焼くことで形成されており、耐久性の高い素材です。タイル風の壁紙とは違って、経年変化がほとんどなく美しい状態を保てます。

また北欧スタイルでは、自然素材が使われることが多いです。こちらのアイディアでも、カウンターの一部に木材が使われています。壁面のラックやバスケットにも自然素材が使われているので、全体としてのまとまりが感じられます。

オープンシェルフにすることで、キッチンツールを見せながら収納しています。このように食器やグラスをあえて見せてディスプレイすることで、空間にアクセントを与えられます。無駄のないデザインやすっきりとしたフォルムの家具は、機能性も高いことが多いです。

北欧キッチンでは、モダンで洗練された照明計画も重要な要素です。こちらのアイディアでは、外からの自然光がしっかり入るように計画されています。自然の光と明るいカラーパレットが組み合わさることで、心地よい空間となっています。

おしゃれなカウンターキッチン

カウンターキッチンは、リビングやダイニングと一繫がりのオープンな空間を作り出せます。キッチンがリビングエリアと一体化されることで、家族や友人とのコミュニケーションがスムーズに行えるのがメリットです。また、壁に区切られたキッチンと比べて開放感があります。広々としたカウンタースペースがあれば、調理や準備作業を快適に行えます。

こちらのアイディアのように窓に面した位置にキッチンを設ければ、自然光をより多く取り入れられます。明るい空間で料理を行えることで、快適さや効率性が向上します。作業スペースと収納スペースが効率的に配置されているため、料理中に必要な調理器具や食材へのアクセスもしやすくなります。

こちらのアイディアのように、おしゃれなカウンタースツールを配置するとデザイン性が高まります。白を基調としたキッチンですが、システムキッチンのパネルにはネイビーブルーが取り入れられています。アクセントカラーを適切に配色することで、美しい空間を作り出しているのが特徴です。

木目が素敵な北欧キッチン

北欧キッチンに木目を取り入れると、自然な温かみとモダンなデザインが融合した空間になります。北欧スタイルでは木材を多用したインテリアが特徴的であり、特にキッチンでの木目の活用はおすすめです。

基本的には、こちらのアイディアのように明るい色合いの木材がよく使われます。例えばオークやタモ、パインなどが一般的です。明るい木目にすることで空間全体が軽やかになり、開放的な印象を与えます。

こちらのアイディアでは、キッチンカウンターと合わせてキャビネット収納も同じ木目で揃えられています。ナチュラルな木目のキャビネットや棚は温かみを感じさせ、シンプルでありながらも個性的な空間を演出します。オイルやワックスで仕上げることで、木目の美しさがより引き立ちます。

また、照明計画も重要なポイントです。ダイニングテーブルの位置を想定して、大型のペンダントライトが設置されています。木目が素敵な北欧キッチンは、ナチュラルな照明との相性が良いのが特徴です。ペンダントライトがあることで空間のアクセントになり、北欧インテリアらしいイメージになります。他にもシンプルなペンダントライトやスポットライトなど、デザイン性の高い照明器具も空間を引き立てるアイテムとしておすすめです。

ダイニングでペンダントライトを用いる場合には、キッチン側はシンプルな照明器具にするのがおすすめです。こちらのアイディアでは、ベース照明・手元灯のどちらにもダウンライトが使われています。ダウンライトは天井に埋め込むタイプの器具なので、インテリアの雰囲気を損ねずスッキリまとまる器具です。最近では明るさを調光できたり光色切替ができたりする器具も登場しているので、作業時の好みに応じて選べます。

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北欧キッチンのリフォーム費用相場

北欧キッチンのリフォーム費用相場は一般的なW2500程度サイズとしては約115万~140万円程度です。

(内訳は既存キッチンの解体・撤去に約8万~10万円程度、北欧風に近い木目調のキッチン本体を選ぶと80万円~100万円程度、給排水設備及び電気工事は約10万~15万円程度、キッチンの設置費として約10万円前後となります。また、キッチン全体のクロスを白調などのシンプルな壁紙張替えには約5万円~6万円程度です。)

※配管や配線経路が変わる場合は費用が相場よりも高くなります。

※キッチンメーカーやタイプ及びランクによって費用の変動があります。

※養生費は別途費用がかかります。

リフォーム費用は、キッチンの広さや設備の内容によって大きく変わります。広いキッチンにするケースや高級なキッチン設備を導入する場合は、費用が高くなります。

またキッチンのレイアウトを変更する場合は、配管や電気配線の移動が必要になるため、追加の工事費が発生します。壁や床の改修も含まれる可能性があるため、注意しましょう。

新しい家電や照明器具を導入する場合にも、費用がかかります。エネルギー効率の高い家電や北欧スタイルに合ったデザインの照明器具を選ぶことで、キッチン全体の雰囲気が良くなります。ただし具体的な費用はリフォームの内容や規模によって異なるため、まずはリフォームの希望内容を明確にし、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。また予算に合わせて、リフォームの優先順位を決めることも重要です。

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まとめ

北欧インテリアは、シンプルでありながら実用性も兼ね備えたデザインが特徴です。最近ではリビング・ダイニングと一体になったキッチンの間取りも多いため、おしゃれなコーディネートのニーズが高まっています。本記事でご紹介したインテリアのポイントを参考に、納得のいくリフォーム計画を立ててみてはいかがでしょうか?

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