屋根裏リフォームで空間を活用|工事種類や注意点

更新日:2024年04月01日

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屋根裏スペースをリフォームすることで、ロフトや収納として便利に活用できます。本記事では屋根裏リフォームの種類や注意点、主なデメリットと解決策などをご紹介していきます。空間を有効活用したい方は、ぜひご参考にしてみてください。

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屋根裏とは

屋根裏(屋根裏)とは、屋根のすぐ下にある空間のことを指します。「小屋裏」と呼ばれることもあり、屋根と天井の間の狭いスペースを利用してロフトや収納として活用する間取りも多いです。屋根裏の形状や大きさは、建物のデザインによって異なります。

屋根裏は断熱材を配置するのに適した場所であり、建物の断熱性能を向上させる役割を果たします。また通気口を設けることで、湿気や熱気の排出が可能になります。通気は建物内の湿度や気温を調整し、建材の劣化を防ぐのに役立ちます。

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屋根裏リフォームでできること

ここでは、屋根裏のリフォームでできることをご紹介します。「屋根裏スペースが手つかずになっていて、有効活用したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

ロフトを作る

ロフトとは、屋根裏に作られた居室上部のスペースのことを指します。居室の天井を張らず、屋根の傾斜をそのまま活かした構造になります。ロフトを作ることで生活空間のスペースを増やすことに繋がり、暮らしが便利になるのがメリットです。

ロフトは居室と連続した空間のため、書斎、子ども部屋、趣味の部屋、ゲストルームといったスペースとして活用できます。静かで集中できる場所を確保することで、仕事や趣味に専念できます。はしごや階段で昇り降りするスタイルなので、変化のあるおしゃれな空間になっておすすめです。

屋根裏収納を作る

屋根裏収納は、天井裏を生かした収納スペースです。天井に開閉式の出入口を設け、簡易的なはしごを使って昇り降りします。ロフトが居室の一部として使われるのに対して、こちらは完全に仕切られた収納空間として使われるという違いがあります。

屋根裏収納は大容量の収納スペースとなるので、収納場所が不足している場合や、シーズンごとに使うアイテムをしまっておく場所として便利に活用できます。具体的には、冬服や夏服、クリスマスの飾りなど、時期によってはあまり使わないけれど必要なものの収納に向いています。これにより、部屋のスペースを有効に使えます。

ただし屋根裏収納を有効に利用するためには、適切な断熱や通気対策が必要です。またはしごを使って昇り降りすることから、重いものを収納する際には注意が求められます。

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屋根裏リフォームの主な工事内容

ここでは、屋根裏リフォームで行う主な工事内容についてご紹介します。屋根裏は普段目に付きにくい場所ですが、断熱や換気において重要な役割を担っています。適切なリフォームを行うことで、快適な住まいづくりに役立てましょう。

はしごの設置

屋根裏は、厳密には居室ではなく「収納」という分類になります。そのため地域の条例によっては、固定のはしごや階段を設置できない決まりになっています。その場合、取り外し可能なはしご等を設置することで対応します。具体的には天井収納用はしごや、壁に掛けて収納する可動式はしご等、様々なタイプがあります。アルミ等の素材でできたタイプであれば、上げ下ろしの動作での負担が少なくなります。

屋根裏にはしごを設置する際には、安全性に十分な注意が必要です。持ち手や踏み板には、滑りにくい素材を選びましょう。これによって滑りやすさを軽減し、転倒や転落のリスクを低減できます。また屋根裏のはしごの周囲には、十分な照明を確保することが重要です。暗い環境では見通しが悪く、転倒の危険性が高まってしまいます。地域によっては、屋根裏の改装やはしごの設置に関する建築に関する条例が異なる場合があります。専門業者に相談し、適切な基準を満たすように検討しましょう。

断熱工事

屋根裏スペースに断熱材を敷き詰めたり貼ったりすることで、外部からの熱移動を抑制できます。特に築年数が古い住宅の場合は、断熱材が劣化しているケースが多いためメンテナンスが必要です。

屋根裏の断熱工事で建物内の温度を一定に保ちやすくなり、暖房や冷房のエネルギーコストを削減できます。特に寒冷地域では、冬季の寒さを軽減することで快適性が向上します。また断熱材は、湿気を適切にコントロールする効果もあります。極端な寒暖差を防ぐことで、屋根裏や建物内部での結露やカビの発生を抑制します。結露は建物の耐久性や健康被害にも繋がることがあるため、適切な管理が求められるのです。

換気設備の設置

屋根裏は屋根に近いため、夏場に暑くなりやすいというリスクがあります。その場合、適切な換気設備の設置がおすすめです。断熱工事だけでなく、換気設備も併用することが効果的です。屋根裏の適切な換気が行われることで、熱気や湿気を排出して快適な温度を維持するのに役立ちます。

内装工事

屋根裏におしゃれな内装工事を施すことで空間の活用法が広がり、使い勝手が向上します。暖かみのあるカラーコーディネートやデザイン、快適な家具などを取り入れれば、くつろぎのスペースが完成します。必要に応じて、屋根裏を寝室や子ども部屋に変えることも可能です。壁紙クロスや収納家具を導入することで、特別感のある個室になります。心地よい照明、快適な座席、本棚やアートを配置して、静かで居心地の良い場所を演出できます。

屋根裏に天窓や窓を設置できれば、開放感や自然光を取り入れられます。眺望を活かして、おしゃれでリラックスできる空間を楽しめます。おしゃれな内装工事により、屋根裏は単なる収納スペース以上の機能的で美しい空間に変身します。

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屋根裏リフォームのデメリットと解決策

ここでは、屋根裏リフォームのデメリットについてご紹介します。「屋根裏リフォームに興味があるけれど、デメリットが気になる…」という場合には、解決策をチェックしておけば安心です。事前に対策を知っておくことで、後悔の無いリフォームに繋げましょう。

夏場に熱気がこもる

屋根裏は屋根の直下にあり、直射日光を浴びやすい場所です。そのため日中に日差しを受けると、熱が室内に伝わりやすくなります。これが続くと屋根裏が非常に暖かくなり、熱がこもってしまうのです。夏場に熱気がこもる主な原因は、断熱性能の不足が挙げられます。十分な断熱が行われていない場合、太陽光線や外部の高温から影響を受けやすくなり、室内の温度上昇が避けられません。屋根裏の夏場の熱気により、快適性の低下やエネルギーコストの増加を引き起こす可能性があります。

湿気が溜まりやすい

屋根裏は空気が流れにくい箇所なので、十分な通気を確保していない場合は湿気が溜まりやすくなります。また断熱が不十分な場合、屋根裏が外気温との差で冷えることがあります。これにより、室内の湿気が屋根裏で結露しやすくなります。通気や断熱が不十分な状態では、結露やカビの発生の原因となる場合も多いです。

さらに屋根材や断熱材に損傷がある場合は、雨水が侵入して屋根裏に湿気が蓄積しやすくなってしまいます。雨漏りや雪の浸透などが原因で、じめじめした状態となっているケースがあります。湿気が長期間にわたってこもると、屋根裏内の木材が腐朽するリスクが高まります。腐朽が進むと、屋根裏構造の強度低下にも繋がってしまいます。

解決策:換気対策を行う

屋根裏の湿気には、換気対策を行うことが非常に重要です。換気には、湿気を外部に排出する役割があります。屋根裏内にこもった湿気を外部に出すことで、結露やカビの発生を抑制します。換気により湿気を管理すれば、屋根裏内の建材(木材や断熱材など)の腐朽や劣化を防げるのもメリットです。

具体的には、通気口や換気扇の設置がおすすめです。屋根裏に通気口を設けることで外部から新鮮な空気が取り込まれ、湿気が排出されます。通気口は、屋根の上部と下部に設けると自然換気が促されるので効果的です。除湿剤や除湿マットも併用すれば、湿気対策に役立ちます。

昇降時に事故が起こりやすい

屋根裏へのアクセスは、はしご等を利用して行います。はしごが急勾配であったり、狭い場所に取り付けられていたりすると、昇降時に危険が発生しやすくなります。また屋根裏は日中でも暗く、照明が不足していることが多いです。昇降時に視界が悪いと足元の障害物や段差などが見えにくく、転倒の危険が高まります。

屋根裏は通常、居住スペースではないため、屋根裏に昇降する際には慎重さが求められます。普段使い慣れていないと、重い荷物を持って昇り降りする際に事故が起こりやすくなってしまいます。不用意な昇降や適切な用意がないまま昇ることは、事故の原因となります。

解決策:安全対策をする

屋根裏への昇降時の事故を防ぐためには、安全なはしご等を設置して取り付け部分をしっかりと設置できるようにするのがおすすめです。はしごは十分に長く、急勾配でないタイプを選びます。手すり付きのタイプであれば安定感が増し、バランスを保ちやすくなります。

また昇り降りのエリアには適切な照明を確保し、足元や周囲が見えるようにします。暗い場所では障害物にぶつかる可能性が高まるため、両手が塞がっていても点灯するセンサー付きタイプだと安心です。不用意な昇り降りを避けるために、慎重にアクセスするのも意外と重要です。急いで昇り降りしたり無理な動作をしたりすれば、事故の原因となります。こういった対策は安全性を向上させ、事故リスクを最小限に抑えるのに役立ちます。

固定資産税が掛かる場合がある

ロフトは床面積として算入されない部屋のため、基本的には固定資産税は掛かりません。そのため、固定資産税を安く抑えてスペースを有効活用したい場合におすすめです。固定資産税は毎年掛かる税金のため、少しでも安い方が節約に繋がります。

ただしロフトには「天井の高さ1.4m以下、床面積は下階の1/2未満」といった条件があります。天井の高さが1.4mだと大人は腰をかがめて移動しなければならず不便ですが、この条件から外れると居室と見なされ、固定資産税が掛かってしまうため注意が必要です。

解決策:天井高・床面積の条件を守る

ロフトで固定資産税が掛からないようにするには、天井高・床面積の条件を守ることが必要です。「もう少し天井が高くて広いスペースにしたい」という場合には、通常の居室としてカウントされてしまいます。これだと消防や構造の基準も満たす必要が出てくるため、注意しましょう。

しかし実際には、屋根裏部分が思ったよりも狭くなり「1.4mも天井高さが確保できない」といったケースも多いです。建物の状況や構造によっても条件は異なってくるため、必ず専門業者に相談して計画するのがおすすめです。

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屋根裏リフォームの注意点

ここでは、屋根裏リフォームの注意点についてご紹介します。住宅は構造や間取りが多種多様で、それぞれ適したリフォーム方法は異なります。注意点をチェックした上で、専門業者に相談するのがおすすめです。

断熱方法を検討する

屋根裏は夏場に熱気がこもりがちなので、快適な状態を確保するためには断熱工事が必要です。断熱工事には天井断熱や屋根断熱といった種類があり、目的に応じた方法を選ぶことが求められます。

まず「天井断熱」は、天井に断熱を施す方法です。比較的施工がしやすいためコストが安く、室内の冷暖房効率も高くなる傾向があります。一方で「屋根断熱」は屋根に断熱を施す方法で、小屋裏部分も含めた断熱効果が期待できるのが特徴です。ただし施工に手間が掛かることから、コストは高いのがデメリットです。

一般的には天井断熱の方が多く採用されていますが、屋根裏を居室のように使いたい場合には屋根断熱の方が適しています。しかしコストや費用対効果に違いがあるため、ご自宅に合った方法を選ぶようにしましょう。

必要な設備を見極める

屋根裏スペースは、収納や子ども部屋など幅広い用途で活用できます。そのためリフォームする前に、どのような用途で使いたいのか検討しておくのがおすすめです。部屋として利用する場合は、コンセントや照明などの電気設備が必要です。適切な電気配線を設置し、部屋の用途に合わせたコンセントの配置を考えます。また季節による温度変化に対応するためには、エアコンや暖房設備を検討します。特に屋根裏は季節によって温度が変動しやすいため、快適な温度環境を維持することが重要です。

ただし屋根裏はあくまでも「収納」と見なされるため、居室と同等の設備が認められない場合もあります。例えば大阪府堺市の場合、小屋裏物置等の取扱いとして「居室として利用可能となる要素(テレビアンテナ端子、インターネット接続端子、電話端子、2 以上のコンセント、ガスコック等)を設けないこと」という規定が設けられています。リフォーム工事の際には、お住いの自治体の規定をしっかりと確認するようにしましょう。個人で調べるのが難しい場合には、リフォーム専門業者に相談してみるのが安心です。

DIYは難しい

屋根裏をDIYでリフォームするには、建築に関するスキルと経験が必要です。屋根裏リフォームには電気工事や断熱工事などが含まれることがあり、場合によっては電気工事士等の資格が無ければ工事できません。簡易的なDIYであれば可能な場合もありますが、専門業者に比べて時間と労力が掛かってしまうことが多いです。プロジェクトにかかる作業量や期間を正確に評価し、予算やスケジュールを調整する必要があります。

その点リフォーム業者は専門的な知識と技術を持っており、安全かつ効率的にプロジェクトを進めてくれるため安心です。特に、複雑な工事や建築基準への適合などにおいて信頼性があります。また、専門業者に依頼すると工事の保証やアフターサービスが受けられるのが一般的です。こういった理由から、基本的には専門業者に依頼する方がおすすめです。

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まとめ

屋根裏はデッドスペースになりがちですが、ロフトや収納としてリフォームすれば便利に活用できます。適切な方法を選ぶことで、ライフスタイルに合わせた住まいづくりを計画しましょう。断熱工事や配線工事を伴う場合には、基本的に専門業者に依頼するのがスムーズです。

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