リフォームでの見積もりの取り方は?損をしないためのポイントをご紹介

更新日:2023年08月30日

更新日:2023年08月30日

リフォームするにあたって、内容と同じく「見積もり費用」も重要なポイントです。本記事では、リフォームの見積もりを取る際の注意点についてご紹介します。失敗しないためのポイントや比較項目など、確認しておきましょう。

リフォームの見積もりとは?

リフォーム工事では、実際に掛かる費用について「見積もり」が提示されます。リフォームの見積もりは、工事の内容と費用を明確にするための重要な手続きです。見積もりはリフォーム業者や建築士などの専門家が行い、お客さまに提示されます。
具体的な見積もりの主な内容としては、下記の項目が含まれることが多いです。

  • 工事内容の詳細
  • 費用
  • 工期日数
  • オプションや追加工事の明示

まず見積もりには、「リフォーム工事の具体的な内容」が詳細に記載されます。例えば、どの部屋を改装するのか、どのような仕様やデザインにするのか、どの設備を取り替えるのかなど、工事の範囲や内容が簡潔に示されます。
また、工事にかかる費用も明示されます。それぞれの工事項目に対して、材料費、工事費、設備機器費などが詳細に記載されます。また、消費税や諸費用(例:打ち合わせ費用、搬入費用、諸経費(現場管理費)、廃棄処分費(撤去費)など)も含まれる場合があります。
さらに、工事の所要時間や工期も記載されます。もし追加の工事やオプションがある場合、それに対する費用や詳細も見積もりに含まれることもあります。

見積もりの取り方

実際に見積もりを取る際には、まずは業者を選定しましょう。見積もりだけであれば、費用は無料のケースが多いです。
見積もり依頼はどの業者でもよいわけではなく、信頼性のあるリフォーム業者を選ぶことが重要です。口コミや評判を調べたり、業者の実績や資格を確認したりすることで、ぴったりの業者を見つけましょう。
次に、選んだ業者に連絡してリフォームの希望内容や予算などを伝えます。具体的な要望や質問を伝えることで、適切な見積もり作成に反映されます。多くの場合には、現地調査や打ち合わせが必要です。業者が実際に自宅を訪れ、現状の確認や打ち合わせを行います。そこで具体的なリフォーム内容や仕様、工期などを詳しく話し合い、必要な情報を共有します。
最後に、業者から見積もりが提出されます。その際、複数の業者から見積もりを取ることで比較検討でき、最適な業者を選ぶことができます。

見積もりは何社くらい取れば良い?

リフォーム業者を選ぶ際には「相見積もり」を取るのが一般的です。相見積もりとは、同じ工事内容に対して複数の業者から見積もりを取り、比較検討することです。これにより料金や工期、仕上がりの品質などが比較でき、最適な業者を選べます。おおよそ「2~5社」の見積もりを取れば、十分なケースが多いでしょう。
相見積もりを依頼する際のポイントは、以下の通りです。

  • 見積条件を揃える
  • 見積もりの詳細を確認する
  • 口頭での説明や相談を行う

まず見積もりを比較するためには、同じ工事内容を依頼することが重要です。各業者に対して条件を揃え、仕様や品質基準、工期などを明確に伝えましょう。そうすることで、適切な比較ができます。
各業者から提出された見積もりは、詳細に確認しましょう。料金の項目や内訳、仕様、工期、保証内容などを比較検討します。その際、見積もりだけでなく、面談や打ち合わせの印象も重要です。相談や質問を通じて、業者の対応や信頼性、提案力などを判断できます。

見積もり依頼をするときに失敗しないための注意点

ここでは、見積もり依頼で失敗しやすいポイントについてご紹介します。事前に注意点を知っておくことで、後悔のないリフォームに繋げましょう。

見積日に備えて準備しておく

見積もり依頼をする際に、見積日に備えて準備しておくことは重要です。前提条件として、大まかな要望や工事内容を明確に整理しておきましょう。「どの部分をリフォームしたいのか」、「どんな仕様やデザインを希望するのか」といった点を具体的に考えておきます。加えて「リフォームのイメージがわかるような写真」があると、打ち合わせの際に、業者に正確な情報を伝えられます。
また、見積もりの依頼内容を明確に伝えることも重要です。リフォーム全体を依頼するのか、一部の工事のみを依頼するのか、見積もりの範囲を明示しましょう。リフォームに関連する資料や図面があれば、依頼時に提出します。既存の間取り図や建物の構造に関する情報など、業者が把握しておく必要のあるデータを提供すると打ち合わせがスムーズです。
リフォームにかける予算について、事前に設定しておくことも大切です。予算的にどの程度まで費用をかけられるのかを明確にしておくことで、業者との交渉や提案が円滑になります。リフォームに関して不明点や特別な要望がある場合、しっかりと伝えることでより適切な見積もりを得られるでしょう。

見積条件を整理する

見積もり依頼をする際に、見積条件を整理しておきましょう。具体的には、下記のポイントをチェックするのがおすすめです。

  • 期限や納期
  • 価格と支払い条件
  • 材料や仕様
  • 追加工事や変更の対応
  • 保証やアフターサービス

まず、リフォーム工事の期限や完成予定日を明確にします。納期に関する要望や制約事項があれば、合わせて伝えておきましょう。
価格と支払い条件については、リフォーム全体の見積もり金額や支払いのタイミング(一括払い、分割払い、工程別払いなど)を明確にしておきましょう。支払い方法や領収書の発行についても確認しておくと良いです。
もし材料や仕様に希望があれば、見積もりに反映してもらいましょう。たとえば、床材や壁材の種類、カウンタートップの素材、照明器具の仕様などを具体的に指定します。これによって、正確な見積もりを提出できます。
もし将来的に変更や追加工事が発生する可能性がある場合、その対応方法や費用の変動などを明確にしておくと安心です。工事の保証やアフターサービスについても、業者との合意を確認しましょう。
これらの見積条件を整理することで、業者との間で明確な合意が得られます。予期せぬトラブルや誤解を避け、打ち合わせを円滑に進めましょう。

相見積もりを取る

リフォームでは、相見積もりを取ることで、複数の業者からの価格提案を入手できます。これにより、異なる業者間の費用差を比較できるのがメリットです。適正な価格を把握し、予算内で最もコストパフォーマンスの高い業者を選ぶことができます。また工事内容についても、それぞれの業者がどのようなアプローチや提案をしているかを確認できます。
複数の見積もりを手に入れることで、価格や条件について「交渉の余地」が生まれます。競争の状況を活用し、より有利な条件に調整してもらえるかもしれません。見積もりを比較することで、業者との打ち合わせや要望の調整をする際に具体的な話し合いができます。

過剰な値引き交渉をしない

リフォームで相見積もりを取った場合、値段が高い方の業者に低い方の見積もりを見せ、値引きを交渉するケースがあります。もちろん交渉は悪いことではなく、コスト削減には必要でしょう。
しかし過剰な値引き交渉は、必ずしも良い結果をもたらすわけではありません。極端に値引きを要求すると、業者が材料や工事の品質を犠牲にしてしまう可能性があるのです。適切な予算内で質の高いリフォームを実現するためには、「妥当な価格」を提案してもらうことが重要です。信頼性の高い業者との良好な関係を築き、互いに妥協点を見つけましょう。
また営利を目的とする業者にとって、利益を確保することは重要です。値引き交渉が過剰になると、業者の収益やビジネスの継続性に悪影響を与える可能性があります。適正な利益を確保することは、良質な工事やアフターサービスにも繋がります。

相見積もりを取ったときの比較ポイント

「見積もりは項目が多くて、見方がよく分からない…」という方は多いのではないでしょうか。ここでは、トッパンのリフォームマッチングサイト「リフォトル」でのあるお宅のリフォームの見積もり書と明細書を参考に、相見積もりを取った場合に比較するべきポイントをご紹介します。細かい内容をチェックすることで、失敗のない業者選びに繋げましょう。

単価・数量

相見積もりを比較する際の重要なポイントの一つは「単価・数量」です。
こちらのトッパンのリフォームマッチングサイト「リフォトル」でのあるお宅のリフォームの明細書を例に見ていきましょう。

まず「単価」は、材料や工事項目ごとの単位あたりの価格です。例えば、床材の単価や壁紙の単価などが含まれます。単価は業者間で異なることがあるため、複数の見積もりを比較する際には、同じ項目の単価を確認しましょう。「単価が高い建材は品質が優れている」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。他の要素とのバランスを考慮しながら、費用感を判断しましょう。
次に「数量」は、リフォーム工事で必要な材料や工事項目の数量を指します。具体的には、床材に必要な面積、壁紙に必要なクロス巻数などが含まれます。複数の業者からの見積もりでは、同じ数量で比較することが重要です。
単価と数量は、見積もりの明確さや正確性を評価するための指標となります。これらの要素を比較することで、異なる業者間での価格差や提案の差異を把握することができます。

合計金額

合計金額は「リフォーム工事全体の費用」を示すものであり、複数の業者からの見積もりを比較する際に重要な要素です。

各業者からの見積もりで、費用が明確に記載されているかを確認しましょう。どの項目にどれだけの費用がかかるのかを把握することで、見積もりの内容を理解しやすくなります。
また見積もりには、追加工事や予期せぬ問題に対する費用も含まれることがあります。業者に確認して、追加費用や隠れた費用が含まれているかどうかを明確にしておきましょう。
合計金額は見積もりの比較において重要な要素ですが、単に最も安い見積もりを選ぶだけでなく、「品質や信頼性を総合的に判断すること」が重要です。費用だけでなく、業者の実績や対応力、保証制度なども考慮に入れて、最終的な判断を行いましょう。

諸経費・産業廃棄物処分費、交通費

相見積もりでは「諸経費・産業廃棄物処分費、交通費」も考慮する必要があります。具体的な諸経費の内容には、以下のようなものが含まれます。

  • 手数料や手続き費用: 契約手続きや申請手続きに関連する費用。
  • 材料や資材の配送費用: リフォームに使用する材料や資材の配送に関する費用。
  • 廃材処理費用: リフォーム工事に伴う廃材や不要な物の処理に関する費用。
  • 保険料: 工事中の保険にかかる費用。
  • 傷害保険: 施工業者の労働者に対する傷害保険料。
  • 税金・公共料金: 工事に関連する税金や公共料金。

相見積もりでの分かりやすい比較方法としては、「法定福利費、諸経費、交通費、産業廃棄物費の合計÷全体費用=諸経費比率」を比較するのがおすすめです。これにより諸経費の割合が分かるため、複数社で比較しやすくなります。

見積もりの有効期限日

見積もりの有効期限日は、比較検討や契約手続きにおいて重要な要素です。有効期限を確認し、工事の計画や予算の調整に適切に活用しましょう。

そもそも見積もりの有効期限日とは、業者が提示した見積もりが有効な期間のことを指します。有効期限が設定されている理由は、以下の通りです。

  • 材料や労働力の価格変動
  • 予定の確定

建材調達費用や人件費は、時間の経過とともに変動することがあります。有効期限を設けることで見積もりの価格を保証し、安定した価格を提供することが目的です。また見積もりの有効期限を設けることで、顧客と業者の間で工事の予定やスケジュールを確定させられます。
以上の理由から、相見積もりを比較する際には必ず「各見積もりの有効期限」を確認するのがおすすめです。有効期限が明示されていない場合は、業者に直接確認する必要があります。有効期限が長い場合でも、工事開始の予定や他の要素との調整を考慮して比較を行いましょう。

見積もり後の不安を解消するには

実際に見積もりを取った後に「本当にこの内容でよかったのか?」と不安になってしまうケースもあるでしょう。ここでは、見積もり後の不安を解決するポイントをご紹介します。

メモや録音をしておく

メモや録音は、見積もりの正確性や比較、交渉、契約の補完に役立つ重要な手段です。効果的に活用して、スムーズな計画を進めるために役立ててください。
見積もりの際には、業者から提供される情報や条件など、多くの細かな内容が含まれます。メモや録音を活用することで、情報を正確に記録できます。後から見積もりの内容を振り返る際にも役立ちます。また相見積もりでは、各業者の提案や条件を確認し、適切な選択をするために必要な情報を整理できます。
またリフォーム工事では「言った言わない」といったトラブルが起こる場合があります。そんな場合も、メモや録音が誤解やトラブルの回避に役立つことがあります。
ただし録音する場合、相手の了承を得ることが重要です。録音が合法であるかどうかを確認し、個人情報やプライバシーの尊重に配慮してください。またメモや録音した情報は、安全な場所に保管しましょう。必要な時にすぐにアクセスできるようにし、漏洩や紛失を防止するための対策を取っておくのがおすすめです。

見積もり後に断ることも可能

リフォームの見積もりを受けた後でも、断ることはもちろん可能です。見積もりはあくまで提案や予算検討のためのものであり、契約前にしっかり活用しましょう。
ただし断る際には、最低限のマナーを守るのがおすすめです。まず、業者に対しては早めに連絡を行いましょう。お互いに時間を無駄にせず、迅速に断ることが重要です。
また断ることは自由ですが、相手への丁寧な対応とコミュニケーションを心掛けるとお互いに気持ちの良い印象を残せます。良好な関係を保つためにも、誠意をもって対応しましょう。

怪しい業者を見分ける

リフォーム業界は比較的参入しやすいことから、中には良心的でない業者も存在します。怪しいリフォーム業者を見分けるためには、以下のポイントに留意することが重要です。

  • 口コミや評判の確認
  • 公式ウェブサイトや実績の確認
  • 不当な要求や高圧的な営業手法の有無の確認

まず、インターネットや口コミサイトで業者の評判やレビューを調べましょう。多くのポジティブな評価や信頼性の高い口コミがある業者を選ぶと、比較的安心です。また業者の公式ウェブサイトや実績も確認しましょう。過去の実績や施工事例などが掲載されていると、信頼性が高まります。
怪しい業者は、不当な要求や高圧的な営業手法を用いることがあります。急な契約や前払いの要求、割引の強要などには警戒しましょう。

担当者との相性も大切

リフォーム業者選びにおいて「担当者との相性」は重要な要素の一つです。担当者との相性が良いと、コミュニケーションがスムーズに行えたり、要望や希望を的確に伝えられたりします。互いに意思疎通ができ、希望や要望を的確に伝えることができる関係性は、スムーズなリフォーム進行につながります。
ただし担当者との相性は個人の好みや感じ方による部分もあるので、他の方の意見や口コミを参考にするだけでなく、実際に会って話をしてみることが重要です。相性が合わないと感じた場合は、別の業者を検討することも選択肢の一つとして考えてください。

リフォームの見積もり適正金額の見分け方

ここでは、見積もり適正金額の見分け方についてご紹介します。きちんと見積もりを読むことで、リフォームに役立ててみましょう。

複数の見積もりを見比べる

リフォームの依頼では、「相見積もりを取る」ことが基本です。複数の見積もりを比較することで、適正な価格の目安を得ることができます。ただし安い見積もりが必ずしも良いとは限らないので、価格だけでなく内容や業者の信頼性も考慮しましょう。

駐車場代や仮住まい費用も考慮する

リフォームの見積もりが出てくると、その合計金額だけを見てしまいがちです。しかし見積もりに含まれない「駐車場代や仮住まい費用」も考慮する必要があります。
特に駐車場代については、工事によって建物の出入りが制限される場合や、工事車両の駐車スペースを確保する必要がある場合に発生することがあります。また大規模なリフォームや解体工事などで一時的に別の場所に滞在する必要がある場合、仮住まい費用も考慮する必要があります。
このような費用は、事前に業者との打ち合わせや契約時に明確化し、必要に応じて追加で費用を含めた見積もりを依頼することが重要です。また、仮住まい費用などの費用が発生する場合には、予算内に含めるか別途費用を確保するかを検討し、計画を立てる必要があります。

口コミや評価もチェックする

リフォームの見積もりを依頼する前に、業者の口コミや評価をチェックすることは重要です。口コミや評価は、他の顧客が実際にその業者との取引やリフォーム工事を経験した情報です。これらの情報を参考にすることで、業者の信頼性や技術力、サービスの質などを判断することができます。口コミや評価をチェックする際には、以下のポイントに注目してみてください。

  • 評価の内容
  • 総合的な評価
  • 信頼性の確認

口コミや評価の内容が具体的かどうかを確認しましょう。工事の品質やスケジュール管理、対応の良さなどに関する情報があるかどうかを見てください。また複数の口コミや評価を総合的に見て、業者の評判や信頼性を判断することも大切です。一つの評価だけでなく、複数の情報を集めましょう。
ただし、口コミや評価には個人の主観的な意見が含まれていることに留意してください。またネット上の口コミには信憑性に欠けるものも存在するため、複数の情報源を参考にすることが重要です。

まとめ

本記事では、リフォームの見積もりについて詳しくご紹介してきました。見積もりはリフォームの第一歩ですが、複数の見積もりを比較するなどの工夫が必要です。ご紹介してきたチェックポイントなどを確認して、後悔のないリフォーム計画に生かしてみてはいかがでしょうか。

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