リビングのフローリングリフォーム方法|費用やコツ

更新日:2024年04月23日

更新日:2024年04月23日

リビングのフローリングは部屋に占める面積が大きいので、インテリアの印象に大きな影響を与えます。本記事ではリビングのフローリングの工法や色のバリエーションなどについて、詳しくご紹介しています。これからリビングのフローリング計画をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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リビングの床の種類

ここではまず、リビングの床の種類についてご紹介します。床材としては木材のフローリングが一般的に広まっていますが、最近はクッションフロアなど高機能なタイプも人気です。それぞれのメリットや特徴を知ることで、ご自宅に合った床材を選んでみてください。

フローリング

フローリングは木材を使って作られることが一般的で、多くの種類から選べます。木材の自然な風合いと温かみのある見た目が特徴で、部屋に心地良い雰囲気をもたらします。木の質感は、部屋を優雅でリラックスした印象にしてくれます。

また高品質なフローリングは耐久性があり、長期間使用することができます。汚れや傷がつきにくい仕上げやコーティングが施されているため、日常的なメンテナンスも比較的簡単です。フローリングにはさまざまな木材や仕上げがあり、色や木目のバリエーションが豊富です。

クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニルでできたシート状の床材のことを指します。クッション性に優れているため、歩行時や立ち姿勢の際に足への負担が少なく、快適な歩行感を提供してくれるという特徴があります。主に居室やリビングなどの室内空間に使用されることが多く、特に子どもや高齢者のいる家庭に人気があります。

また音の吸収性が高く、歩行音や家具の移動音などを和らげる効果があります。生活音の影響を軽減することができるため、防音性に優れています。さらに耐久性にも優れており、傷や汚れに強いのが特徴です。一般的なお手入れは掃除機や拭き掃除で済み、メンテナンスが簡単に済みます。

多様なデザインや柄があり、木目調や石目調などさまざまなテイストを選ぶことができます。また他の床材に比べて低コストなため、予算を抑えたい方には特におすすめです。

フロアタイル

フロアタイルは、塩化ビニル素材のタイルを組み合わせる床材です。クッションフロアよりも厚みがあり、凹凸感が再現されている製品もあります。まるで本物の木材や石材のような質感が楽しめて、インテリア性も高まるでしょう。

また耐久性に優れており、さまざまな素材やデザインのバリエーションがあります。主にキッチンやバスルーム、玄関などに使用されることが多いです。水や汚れに強いため、清潔感を保ちやすいという特徴があります。タイルの表面は非常に硬く、水や汚れに強い仕上げがされています。

カーペット

カーペットは、柔らかい繊維質の床材です。暖かみがあり足ざわりがやわらかなため、寝室やリビングなどの居住スペースに人気があります。床全体を覆うフルサイズのものや、部分的に敷くタイプなど、さまざまな形状があります。

特に冬場は、床が冷たく感じることが少ないため快適に過ごせるでしょう。小さな子どもやペットがいる家庭など、くつろぎやすい環境を作りたい場所に適しています。またカーペットは、音を吸収する特性があります。階下への足音の響きや、室内の生活音を軽減できます。

他の床材と比べると、断熱効果も高くなります。床の温度を保つことで、冬場でも暖かく感じられる効果があります。また多様な色やデザインがあり、インテリアに合わせた選択ができます。

畳は日本の伝統的な床材であり、い草を原料として作られます。和室や和風の空間に用いられることが一般的で、伝統文化や暮らしを象徴する存在として親しまれています。最近では和モダンなインテリアも人気で、正方形の琉球畳をあえて洋室に取り入れるケースも多いです。

畳は柔らかくて座り心地が良く、座布団や椅子などを使用せずに直接座れます。これは、靴を脱いで家に上がる日本の床座文化に合った特性として広く愛されています。また畳は断熱性に優れており、床面が冷たく感じられることが少ないのも特徴です。

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フローリングのリフォーム方法と費用目安

ここでは、フローリングのリフォーム方法と具体的な費用の目安についてご紹介します。フローリングのリフォームでは「張り替え」と「重ね張り」といった方法があり、それぞれ特徴が異なります。床の状況や希望の仕上がりによって適した方法は違ってくるため、専門業者に相談して決めるのがおすすめです。

張り替え

「張り替え」とは、元の床材を取り外してから新しい床材を取り付ける方法です。「既存のフローリングや床の状態が劣化している、傷んでいる」、「デザインを大幅に変更したい」といった場合に行われます。張り替え作業では床全体を取り外す必要があり、下地や基礎の状態を確認できるのがメリットです。張り替えは比較的手間もコストも掛かりますが、美しい仕上がりになり耐久性もアップします。

貼り替えの費用の相場として10畳程度の大きさで約21万~29万円程度です。

内訳として材料費に約95,000円~170,000円程度、施工費として約12万円前後となります。

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

重ね張り

「重ね張り」は、既存の床材の上から新しい床材を張る方法です。既存の床材を撤去しないので、元の床材がまだ十分に良好な状態である場合に行われます。撤去費用が節約できることから、張り替えよりもコストが安くなるのが特徴です。重ね張りは比較的簡単に施工できるため、工期も短くなります。しかし既存の床材の上から重ねることで、床の高さが多少上がる点には注意が必要です。

また、マンションなどの遮音性のある床材はクッションが付いて伸縮性があり、その上に重ねて張ることができないので注意が必要です。

重ね張りの費用の相場として、10畳程度の大きさで約15万~26万円程度です。

内訳として材料費に約95,000円~170,000円程度、施工費として約7万円~9万円程度

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

どちらの方法を選択するかは、床の状態や個々のニーズによります。床全体をリニューアルしたい場合は張り替えが適しているかもしれませんが、既存の床がまだ良好である場合は重ね張りが選択されることが多いです。実際に床の状態を調査しなければ判断できないため、まずは業者に相談してみるようにしましょう。

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リビングのフローリングを長持ちさせる方法

ここでは、リビングのフローリングを長持ちさせる方法についてご紹介します。フローリングは耐久性のある素材ですが、適切なメンテナンスを行わないと劣化が進んでしまいます。長く美しい状態が保てるように、お手入れ方法についても知っておきましょう。

湿度を適度に保つ

木材のフローリングは自然素材なので、湿度の変化に敏感です。具体的には湿度が低いと収縮し、高いと膨張する性質があります。湿度の管理が不適切であると、膨張や収縮の影響で劣化が早まる可能性があります。そのため適切な湿度を維持することで、トラブルを最小限に抑える必要があるのです。また適切な湿度管理を行うことで、カビの抑制や室内の快適性にも貢献します。通常、40%~60%の湿度が適しています。

具体的な対策としては、暖房シーズンなどに空気が乾燥する場合、加湿器を使って湿度を適切な範囲に保ちます。逆に梅雨のじめじめした季節には、除湿器等を利用するのがおすすめです。適切な湿度を維持するためには、室内の空気が循環することも重要です。換気を心掛け、空気が滞留しないようにしましょう。湿度を適切に管理することでフローリングの状態が良くなり、美観や機能を維持できます。

ライフスタイルに応じた製品を選ぶ

フローリングにはペット対応、抗菌仕様など、さまざまな特徴がある高機能タイプが存在します。そのためライフスタイルに合わせて、特定のニーズに対応できる製品を選択することが重要です。

例えばペット対応であれば、爪による引っかき傷が付きにくい素材になっています。抗菌仕様のフローリングは、衛生的な環境を保つために重要です。特に子どもがいる家庭やアレルギーが気になる方にとっては、抗菌効果があるフローリングが適しています。

しかし高機能なフローリングは、一般的なタイプよりも価格が高い傾向があります。ライフスタイルに合わせた製品を選ぶ際には、同時に価格も考慮し、予算に合わせた計画を立てることが必要です。専門家の意見を聞くことで、耐久性やメンテナンスのしやすさについてより具体的な情報を得られます。ライフスタイルに応じたフローリングの選択は、長期的な満足度とフローリングの耐久性を向上させるために重要です。

定期的な掃除・ワックスがけ

リビングのフローリングは、歩行や家具の移動などによってさまざまな汚れが付着しやすい場所です。汚れが蓄積すると、フローリングの見た目や耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。汚れや埃をこまめに掃除することで、フローリングの表面を保護し、美しい状態を維持できます。掃除は定期的に行うことが大切で、ホコリや小さな砂粒などを取り除くことでキズや摩耗を防ぎます。

普段のお手入れとしては、雑巾で水拭き・乾拭きをすれば十分に汚れが落とせます。床材によっては、1年に1回程度ワックス掛けを行うことで保護膜を形成し、状態が良くなります。ただしフローリングのメーカーや種類に応じた、適切な掃除用品やワックスを使用することが大切です。最近ではガラスコーティングを行うケースもありますが、製品によっては割れが生じて不向きな場合があるため注意しましょう。

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リビングのフローリングを選ぶコツ

ここでは、リビングのフローリングを選ぶコツについてご紹介します。リビングは家族が集まる空間でもあるので、フローリングの素材やデザインによる影響も大きいです。事前に注意点を知っておくことで、失敗のないリフォームに活かしてみてください。

床暖房対応可否をチェック

床暖房は、部屋全体をじんわりと温めてくれるため人気があります。熱源に直接触れないことから、小さい子どもやペットのいる家庭でも安全に使えます。しかし床暖房のデメリットの一つとして、「適合する床材を使用する必要がある」という点があります。床暖房は床下から発する熱を利用して暖房を行います。そのため床材の熱伝導性が重要で、熱を効果的に伝えることができる床材でないと、暖房効果が低下してしまうのです。

一般的な床材は木目のフローリングが多いですが、床暖房対応の製品を選ぶ必要があります。通常のフローリングだと熱膨張や収縮が起こってしまうため、対応する床材には特殊な加工が施してあります。これにより、フローリングの価格が多少アップする点には注意しましょう。

インテリアに合わせる

リビングのフローリングを選ぶ際に「インテリアに合わせる」ことは、部屋全体の雰囲気や美観を向上させるために重要です。具体的には、フローリングの色調やデザインを家具や壁の色、インテリアデザインに合わせることで、統一感が生まれます。同じ色調や素材を使うことで部屋全体が調和し、統一感のある空間が演出できます。

またモダン、クラシック、カントリーなどの異なるインテリアスタイルにはそれぞれ適したフローリングがあります。部屋のスタイルに合ったフローリングを選ぶことで、全体の雰囲気を引き立てます。部屋の家具や装飾品との相性を考えながら素材や質感を検討し、空間にアクセントを与えましょう。

フローリングの素材や質感も重要なので、可能であれば実物を確認してから導入するのがおすすめです。サンプルを置いて、光の当たり具合や他のインテリア要素との調和を確認することで、最適な選択ができます。部屋全体の雰囲気やスタイルに合わせてフローリングを選ぶことで、美しい空間が生まれ、快適で調和のとれたリビングを実現できます。

大きなサンプルを確認する

床材を選ぶ際には、まずはカタログでサンプルを確認することが多いです。しかし小さなサンプルでは、実際の色や質感を正確に把握するのが難しい場合があります。また部屋の照明状況によっても、フローリングの色合いが変わることがあります。大きなサンプルを置いて部屋の光の影響を確認することで、実際の条件下での見た目が分かりやすくなるのでおすすめです。

さらに、フローリングの模様やデザインも大切な要素です。大きなサンプルを使うことで模様やデザインの広がり方が把握しやすくなり、全体の雰囲気にどのように影響するかが分かります。実際に床に敷いて歩いたり触れたりすることで、実際の歩行感や触り心地を評価できます。これは、快適性や使い勝手を判断する上で重要な要素です。

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リビングのフローリングのおしゃれなアイディア

ここでは、リビングのフローリングのおしゃれなアイディアについてご紹介します。フローリングには多くの色やデザインの種類があるため、好みに応じた選択が可能です。たくさんのイメージをチェックすることで、インテリア計画に活用してみましょう。

グレー

最近、色味を抑えたグレーのインテリアが流行しています。ソファや家具をグレーに統一すると、クールでスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。その際にフローリングの色味も揃えることで、全体のトーンがまとまっておしゃれな印象になります。赤みの少ないアッシュ系のフローリングは、どのようなインテリアにも合わせやすくおすすめです。

白に近いフローリングは清潔感や明るさをもたらし、空間を広く感じさせる効果が期待できます。白は光を反射し、部屋をより明るく広々と感じさせます。また清潔感も演出できるため、インテリア全体が爽やかな印象になります。白いフローリングは無彩色なので、幅広いスタイルのインテリアに合わせやすいです。モダン、シック、ナチュラルなど、さまざまなデザインと調和します。

ただし白いフローリングは汚れや傷が目立ちやすいため、日常的なメンテナンスが必要です。特にペットや子どものいる家庭では、慎重なお手入れが必要です。また長時間の日光にさらされると、白いフローリングは変色する可能性があります。カーテンやブラインドを使用して、直射日光を適切に遮ることが重要です。

ライトブラウン

ライトブラウンのフローリングは、温かみのあるカラーが特徴です。程良い茶色なので、部屋に温かみと自然な雰囲気をもたらします。これにより、リラックス感や居心地の良さが感じられるのがメリットです。

またライトブラウンのフローリングは、傷や汚れが目立ちにくい傾向があります。日常での使用においても、比較的手入れがしやすいです。中間的な色調であるためさまざまな家具や壁の色と調和し、異なるデザインのインテリアにも組み合わせやすくなっています。そのため「インテリアの方向性がまだ決まっていない」という場合の選択肢としてもおすすめです。

ミディアムブラウン

上の写真は、ヘリンボーン柄のフローリングとなっています。これはV字型にフローリングを敷き詰める手法のことで、魚の骨のような形状をしていることが名前の由来です。独特のパターンで敷き詰められることで、エレガントで洗練された雰囲気を生み出します。

ヘリンボーンのデザインにおいては、ミディアムブラウンの木材が特によく合います。暖かみと落ち着きを備えたカラ―なので、さまざまなインテリアにマッチします。ヘリンボーンのパターンにおいて、ミディアムブラウンの床は部屋全体に上品で調和のとれた雰囲気をもたらします。

ただしミディアムブラウンの色調は日焼けで変色しやすいので、長時間の直射日光を避けるか、遮光カーテンやブラインドを利用して色あせを防ぐことが重要です。また埃や汚れが目立つのを防ぐため、定期的な清掃が欠かせません。

ダークブラウン

ダークブラウンのフローリングは、部屋に深みとエレガントな雰囲気をもたらします。重厚感のある暖かみを感じさせながらも、洗練された印象を与えます。特にウォールナット等の家具と相性が良く、落ち着いた雰囲気になるのが魅力です。また濃い色の床は、傷や汚れが目立ちにくいという特長があります。これにより、メンテナンスが比較的容易で美しさが長く続きます。

ただしダークブラウンの床は暗めのカラーなので、部屋を狭く感じさせる可能性があります。これを防ぐためには、十分な照明や明るい家具を組み合わせることが重要です。色が濃い分、手垢や足跡が目立ちやすい傾向があるため、定期的な清掃や頻繁なお手入れが求められます。

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まとめ

リビングは家族が集まる空間なので、部屋の印象が過ごしやすさに大きな影響を与えます。フローリングには施工方法や色味などさまざまな種類がありますが、それぞれに特徴があります。好みのインテリアによっても適した床材は違ってくるので、ぜひ一度プロに相談してみてはいかがでしょうか?

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