クッションフロアは耐久性が高くお手入れが簡単なことから、人気の高い床材です。本記事ではクッションフロアの概要やメリット、施工時の注意点などを詳しくご紹介します。床材選びにお悩みの方は、ぜひご参考にしてみてください。
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クッションフロアとは
ここではまず、クッションフロアの概要についてご紹介します。
住宅用のクッションフロアは、一般的には厚み1.8~2.3mmです。これは、リビングや寝室など、主要な居室に適したベーシックな厚みとなっています。また抗菌や防カビなどの特殊な機能を備えた、多機能タイプも販売されています。例えばトイレや洗面所など、湿気の多い場所には抗菌タイプがおすすめです。
加えて、クッションフロアには多彩なデザインがあります。木目調や石目調、さらには本物のフローリングのように見えるデザインなど、様々なタイプが揃っています。バリエーションの豊富さにより、部屋のイメージやインテリアに合わせて選べるのがメリットです。店舗用よりも価格がリーズナブルで、導入しやすくなっています。
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クッションフロアがおすすめの場所
最近の住宅では、木材フローリングではなくクッションフロアを採用するケースが増えています。ただし家全体ではなく、部分的に使用されることが多いです。ここでは、具体的な活用場所についてご紹介します。
洗面所・トイレ・キッチン
洗面所、トイレ、キッチンなどの水回りでは、水を扱うため床面が濡れやすくなります。クッションフロアは水に対する耐性が高く、水回りの床として適しています。耐水性があることで水の染み込みを防ぎ、床下への影響を最小限に抑えられます。また表面の耐久性も高く、キッチンなどでの油の飛び跳ね等にも強いのがメリットです。
また水回りでは床が滑りやすいことがありますが、クッションフロアは滑りにくい素材や加工が施されている場合が多く、安全性を確保できます。特に小さな子どもや高齢の家族がいる場合、安心です。汚れや水滴、シミなどが付着した場合も、クッションフロアは掃除が簡単です。普段のお手入れや清潔さを維持するのに適しています。
子ども部屋
子ども部屋では、子どもたちが遊んだり走り回ったりします。クッションフロアは柔らかく衝撃を吸収する性質があるため、転ぶことがあっても比較的安全です。またクッションフロアは足触りが柔らかく、冷たさを感じにくい素材です。寝転がって遊ぶ場合でも、快適な環境を提供します。
さらに子ども部屋では、飲み物やお菓子をこぼしたり汚れたりすることがよくありますが、クッションフロアはお手入れが簡単です。掃除やシミの拭き取りがしやすいので、子どもがいる部屋では助かります。デザインも多様なので、デザインやカラーを活用して子どもたちの好みや部屋の雰囲気に合わせた床材を選べます。キャラクターや明るい色の床にすれば、明るい雰囲気に仕上がっておすすめです。
ペットルーム
クッションフロアは、ペットが過ごすスペースにも適しています。ペットがいる部屋では、爪で床を傷つけたり汚したりすることがよくあります。しかし、「ペット対応」のクッションフロアであれば、UV樹脂コーティング等で表面硬化がされており、傷や汚れが付きにくい加工がされています。ペット対応タイプなら、引っかき傷やトイレでの失敗による被害も最小限に防げます。
一部のクッションフロアには消臭機能が備わっているものもあり、ペットの臭いを軽減する効果が期待できます。カーペットだとダニやノミが発生する可能性がありますが、クッションフロアであればその心配も少なくなります。
またクッションフロアは、ペット側にも快適な空間となります。フローリングに比べて柔らかな素材であり、特に冷たさを感じにくい性質があります。寒い床に足が直接触れることを避け、ペットがくつろげる環境になっておすすめです。ペットがいる部屋では、特に床材の耐久性と清潔さが重要です。クッションフロアはこれらの要件を満たし、ペットと共に過ごす空間を快適で管理しやすいものにしてくれます。ただしペットとの生活では、床が滑りやすくなる点や誤飲事故には注意が必要です。
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クッションフロアのメリット
ここでは、クッションフロアの主なメリットについてご紹介します。「クッションフロアを使ったことが無く、具体的なイメージが湧かない…」という方は、ぜひご参考にしてみてください。
クッション性があり快適
クッションフロアは塩化ビニル素材を原料としており、柔らかい弾力性が特徴です。そのため、歩行時や立っている時などに足への負担が軽減できます。長時間立ち続ける場合や歩行量が多い場所でも、身体へのストレスを軽減してくれます。
またクッションフロアは衝撃を吸収する性質があります。これは特に子ども部屋や遊び場、高齢者が多く歩く場所などで重要で、転倒時の衝撃を和らげる役割を果たします。適度な断熱性能があることから冷たさを感じにくく、柔らかい床での遊びやくつろぎも可能です。床に座ることが多い場所や、子どもの遊び場としても快適です。
水に強い
クッションフロアは一般的に耐水性があります。これにより水の浸透を防ぎ、床下への損傷を予防します。特にキッチンや洗面所、トイレなどの水回りの場所での使用に適しています。水に強い素材で作られているため、水分を多く含む汚れやシミが床に染み込むのを防ぎます。軽度の汚れならサッと拭きとるだけで綺麗になるので、床を清潔に保ちやすくなります。普段のお手入れには、掃除機やモップ、湿った布などを使用することで、汚れを簡単に取り除くことができます。
水や湿気に強いクッションフロアは、長期間にわたって使用する際にも劣化しにくいのが特徴です。これにより長期的に美しい状態を保ちやすくなり、経年劣化にも強いのがメリットです。ただし見た目がきれいでも気付かないうちに劣化が進んでいる場合は多いので、10~15年程度が張り替えの目安となっています。
耐久性がある
クッションフロアは、耐久性がある素材でできています。これは日常の歩行や家具の移動などによる摩擦に対して、耐久性が高いことを意味します。そのため長期間の使用でも表面が劣化しにくく、美しい状態を保ちやすいです。
製品によっては、傷がつきにくいクッションフロアも販売されています。特に、ペットの爪や家具の移動による傷が目立ちにくい素材もあります。室内飼いのペットがいる場合、ペット対応タイプを選ぶと安心です。
デザインの種類が豊富
クッションフロアには多様なデザインやスタイルがあり、豊富なバリエーションが魅力です。例えば木目調、石目調、タイル柄など、様々な模様や色合いが選べます。部屋のイメージやインテリアスタイルに合わせて選択できるため、理想の空間を演出できます。
高品質なクッションフロアには、本物の木や石の質感をリアルに再現したものもあります。見た目だけでなく触れたときの凹凸の質感も重視されており、本物に近い素材感を楽しめるのがメリットです。モダン、クラシック、和風、子供部屋向けのカラフルなデザインなど、さまざまなスタイルに対応したデザインがあります。
床は室内の基盤となる重要な要素ですが、部屋全体の雰囲気を演出するアクセントとしても活用できます。あえて一部に違う色を取り入れれば、空間をおしゃれにアップデートできます。デザインの自由度が高いので、個性的な空間を創り出せます。
価格が安い
クッションフロアは、他の床材と比較して価格が手頃です。しかし「安かろう悪かろう」ではなく、多くは高品質で性能も良好です。購入費用だけでなく、設置費用やメンテナンスコストについても他の床材より低い傾向があります。
低価格でありながら耐久性が高くメンテナンスが簡単なクッションフロアは、長期的な視点から見るとコストパフォーマンスが良いと言えます。長期間にわたって使用でき、修繕や交換の必要性が少ないことから、総合的なコストが低く抑えられます。
ただし本物の木質フローリングや大理石に比べると質感や雰囲気は劣るため、注意が必要です。「実際に施工してみるとイメージと違った…」という結果にならないように、サンプルやショールームでの展示品を確認した上で決めるようにしましょう。
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クッションフロアのデメリット・注意点
クッションフロアは人気の高い床材ですが、デメリットも存在します。主な注意点を知ることで、後悔の無い床材選びに繋げましょう。
安価なタイプは低品質な場合も
安価なクッションフロアの中には、素材や製造方法が安価なものもあります。こういったタイプは耐久性が低く、摩耗や傷が早く現れるため注意が必要です。また安価なクッションフロアでは、デザインのプリントや表面の模様も劣化しやすい場合があります。経年劣化により色褪せが早く、質感や見た目の美しさが失われることがあります。
一部の安価なクッションフロアには、安全性に問題がある場合もあります。有害物質の放出や防火性能の不足など、安全面でのリスクは十分に確認するのがおすすめです。クッションフロアを選ぶ際には、価格の安さだけでなく品質や性能、安全性にも注意を払う必要があります。良質な素材や製品を選ぶことで、長期間快適に利用できる計画を立てましょう。
熱に弱い
クッションフロアが高温にさらされると、変形したり表面が変質したりする可能性があります。例えば日光が直接当たる窓際や、調理器具からの熱が当たりやすい場所では、変質のリスクが高まります。クッションフロアの施工時に使われている接着剤も熱に敏感であり、高温にさらされると接着力が低下し、剥がれや浮きなどの問題が発生する可能性があります。
そのためクッションフロアの設置場所では、熱源からの距離を保つことが重要です。例えば日光が直接当たる場所では、カーテンやブラインドを適宜設置しましょう。変色しても影響が少なくなるよう、薄い色よりは濃い色の方がおすすめです。
跡が付きやすい
クッションフロアは柔らかく表面が弾力性を持っているため、重い家具などを長時間置くと跡が付きやすいというデメリットがあります。特に、細い脚のピアノやテーブルなどは跡が付きやすい傾向があります。移動しなければ特に気になりませんが、家具の模様替えや引越しの際には原状復帰が難しくなるのがデメリットです。
跡を防ぐ方法としては、家具の下にフェルトパッドやゴムの足などを敷くことで、床面への圧迫を和らげられます。または定期的に家具の位置を変えたり、圧迫跡ができそうな家具の使用自体を避けることもおすすめです。
床下の湿気対策が必要
クッションフロアは耐水性がある一方で、床下の湿気による影響を受けやすいというデメリットがあります。床下の湿気がクッションフロアの下から上がってきて、カビやひび割れの原因となることがあります。
そのためクッションフロアを施工する際には、適切な床下の処理が重要です。床下からの湿気や水の侵入を防ぐためには、適切な防水層・防水シートの施工や、湿気対策を行います。またクッションフロアを敷く際には、床下の通気と換気を確保することも重要です。十分な通気がないと湿気がこもりやすくなり、クッションフロアの状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
施工後は床下の状態を定期的に点検し、必要に応じて湿気対策やメンテナンスを行いましょう。早期に問題を発見して対処することで、劣化を防げます。
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クッションフロアを張り替える時にかかるリフォーム費用
ここでは、クッションフロアを張り替える時にかかるリフォーム費用の目安をご紹介します。基本的な費用感は、6畳程度で40,000円~70,000円程度です。そこに撤去した廃材等の処分費や養生費が別途かかります。(内訳:クッションフロア材及び接着剤等の材料費に1㎡あたり約1000~2000円程度。施工費は1㎡あたり約3000円~4000円程度。)
工法によって費用は変動し、既存床材の上にクッションフロアを張る「重ね張り工法」は費用が安い傾向があります。撤去工事が不要なので、費用も工期も比較的掛かりません。一方で「張替え工法」は既存の床材を剥がす必要があるため、費用が上乗せされる場合が多いです。ご自宅の状態や他の部屋のリフォームとの取り合わせによっても工法は異なるので、まずは専門業者に相談してみるのがおすすめです。
クッションフロア張り替えのポイント
一般的には、クッションフロアの寿命は約10年とされています。表面的にはきれいに見えていても、細かな傷や腐食が隠れている場合も多いです。適切な時期に張り替えることで、快適な住環境を整えましょう。ここでは、クッションフロアを張り替える際のポイントについて具体的にご紹介します。
キッチンはリビングとの繋がりを意識する
最近ではLDKが一体となった間取りが多く、広々とした大空間にするのが人気です。そういった間取りで「リビングはフローリングで、キッチンはクッションフロアにしたい」という場合には注意が必要です。それぞれバラバラのデザインにしてしまうと、空間全体としての統一感が無くなってしまいます。
キッチンとリビングが隣接している場合、床材の統一感が空間全体の一体感を演出します。キッチンとリビングでは、同じデザインや色調の床材を選ぶことで、連続性を持たせられます。床材のデザインや質感をリビングと調和させつつ、キッチンの機能性や清潔さも考慮して選択しましょう。
キッチンとリビングで異なる床材を使う場合、床の継ぎ目部分を美しく仕上げることも大切です。トランジションストリップや適切な仕上げ方法にすれば、躓き防止にも役立ちます。
畳やカーペットに重ね張りは行わない
床材リフォームでは、重ね張り(上張り)と呼ばれる工法があります。これは既存の床材の上に、新しい床材を重ね張りする方法です。主に、フローリング等の床材リフォームで用いられます。撤去工事が不要なので、手間も費用も掛からないのがメリットです。
しかし 畳やカーペットは柔らかい素材であり、表面は凹凸で不均一です。クッションフロアをその上に重ね張りすると床面が不均等になり、フロアの平坦性や耐久性に影響を与える可能性があります。また直接重ね張りすると、床材同士の密着性や接着性が低下してしまいます。張り替えたフロアが安定せず浮きやすくなることにより、床材が滑ったりずれたりするリスクが生じます。
そのため畳やカーペットの部屋をリフォームする際には、既存の部分を取り除いてから施工する必要があります。クッションフロアを重ね張りする場合、メーカーの推奨施工方法に従いましょう。
賃貸でのDIYはおすすめしない
クッションフロアはDIYで張り替えができるタイプも販売されているので、「自分で張り替えよう」という方も多いです。しかし賃貸住宅の場合、床材を張り替えるのはおすすめできません。
賃貸契約では、床材などの改装や修復に関する規定があります。床の張り替えは、オーナーや不動産管理会社との事前の合意や許可が必要な場合がほとんどです。無許可での改装は契約違反となり、トラブルの原因になってしまいます。賃貸契約終了時には、原状回復が求められるのが一般的です。DIYで床を張り替えた場合、元の状態に戻すための費用が高額になる可能性があります。
またDIYでの床張り替えは、技術や経験を必要とします。間違った施工や適切でない材料の選択は、床面の破損を引き起こす可能性があります。そのため持ち家であっても、安易にDIYに手を出すのは危険かもしれません。「結局プロに依頼した方が安かった…」というケースも多いので、張り替えの際にはリフォーム専門業者に依頼するのがおすすめです。
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まとめ
クッションフロアは、お手入れが簡単で耐久性に優れた人気の床材です。デザインの種類も豊富なので、インテリアに合わせたコーディネートが可能です。適切な時期に張り替えを行うことで、快適な住環境を整えましょう。
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