内窓リフォームで断熱効果UP|補助金まとめ

更新日:2023年12月25日

更新日:2023年12月25日

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内窓のリフォームは、比較的手軽に工事できて人気があります。既存窓の上から設置できるため短期間で完了し、部屋の断熱性能もアップします。本記事では内窓リフォームの概要や主な費用、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。補助金情報についてもまとめているので、ぜひ活用して費用をお得にしましょう。

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内窓、二重窓とは?

ここではまず、内窓や二重窓の定義について簡単にご紹介します。「内窓について聞いたことはあるけれど、具体的な構造についてはよく知らない…」という方は多いのではないでしょうか。通常の窓との違いを知ることで、窓のリフォームに関する基本的な知識を押さえておきましょう。

内窓、二重窓とは?

内窓とは、既存の窓枠の室内側に新しい窓枠を新設することを指します。「二重窓」と呼ばれることもあり、意味は同じです。主に、室内の断熱や防音効果を高めるために利用されます。窓と窓の間に空気の層が生まれることで、熱や音の流入を防ぐことができるのです。

一般的に内窓フレームの素材には、樹脂やアルミが用いられることが多いです。従来まで主流だったのは、アルミサッシです。強度が高くリーズナブルなので、多くの住宅で用いられていました。しかし熱を通しやすいため、断熱性能が低いのがデメリットです。一方で樹脂サッシは、断熱性能が高くリフォームにおすすめとなります。デザイン性やカラーバリエーションも豊富で、幅広いインテリアに合わせられるのもメリットです。多少価格は上がりますが、窓断熱リフォームに最適な素材となります。

内窓は、快適な室内環境を維持するための有用なリフォームとして人気が高まっています。冷暖房効率もアップすることから、エネルギーコストの削減や快適さの向上にも役立つでしょう。

二重ガラスとの違い

内窓とよく似た言葉として「二重ガラス」があります。内窓が窓全体のことを指すのに対して、二重ガラスはガラス単体のことを指すという違いがあります。二重ガラスは、ガラスとガラスの間に空気層を挟んだタイプのガラスです。「ペアガラス」と呼ばれることもあり、空気層があることで単板ガラスよりも断熱性能が高くなります。二重ガラスは空気層が6mm以上ですが、二重窓は100mm程度と空気層が厚くなることから、二重窓のほうが断熱効果が高くなります。

最近の新築住宅では二重ガラスが採用されるケースが多く、リフォームにもおすすめです。ガラスが2枚あるものの、外の景色の見た目や重量は単板ガラスとさほど変わりません。結露防止や紫外線カットといった嬉しい効果も期待できるので、過ごす時間の長いリビング等の窓にぴったりです。

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内窓をリフォームするメリット

ここでは、内窓をリフォームすることで得られるメリットについて簡単にご紹介します。既存窓に内窓を設置することで、暮らしがより快適になるケースが多いです。「従来の窓と何が違うの?」と思われている方は、ぜひご参考にしてみてください。

断熱性があがる

内窓をリフォームする際の主なメリットの一つとして「断熱性の向上」があります。内窓を取り付けることで、建物内外の温度差による熱の伝導が抑制されます。これにより外部からの寒冷空気や暑気が直接室内に入り込むのを防ぎ、室内の温度を一定に保ちます。

また断熱性が向上することで、冷暖房の効率が良くなります。冷暖房の際に必要なエネルギー量が減少するため、エネルギーコストを削減できます。室内の温度が安定して寒さや暑さを感じにくくなれば、快適な居住空間に繋がります。

遮音性があがる

内窓の設置で、外部からの騒音を遮断する効果が期待できます。特に幹線道路や繁華街に近い場合には、外部の交通音や街の喧騒などが侵入するのを抑え、静かな居住空間が実現します。これにより集中力が高まったり、リラックスしたりできるでしょう。

外部からの騒音を遮断することで、良質な睡眠を確保することができます。安眠環境が整うことで、健康的な生活リズムをサポートします。また遮音性の向上により、家庭内のプライバシーが保護されます。家族のコミュニケーションやプライベートな時間を、安心して過ごせる環境が整います。

内窓の遮音性向上は、快適な居住環境を構築する上で重要な要素です。外部騒音の影響を軽減し、居住者がリラックスできる静かな空間を提供することで、住環境の質を向上させます。

防犯性があがる

内窓は、外窓との間に二重の窓ができます。これにより、侵入者が外窓を破る際にさらに内窓を突破する必要があり、防犯上のバリアが強化されます。また内窓には、外窓よりも簡易的なロック機構を備えたものがあります。これにより窓をしっかりと施錠することができ、不正侵入を防ぎます。

さらに物理的に窓が2つ重なっていることで、外部から内部を覗くことが難しくなります。そのため侵入者が住宅内部の様子を把握しにくくなり、侵入者に狙われにくくなるでしょう。スマートホームやセキュリティアプリと連携すれば、アラーム機能を使うこともできます。侵入を検知すると警報が作動し、異常が検知された際には即座に対応できて安心です。内窓をリフォームすることで防犯性が向上し、住宅内の安全を確保する効果が期待できます。

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内窓をリフォームするデメリット

内窓をリフォームするメリットは大きいですが、デメリットもあります。ここでは、一般的なデメリットや注意点についてご紹介します。あらかじめ欠点を知っておくことで、後悔の無い窓リフォームに繋げましょう。

価格が高い

内窓をリフォームする際のデメリットの一つは、その価格が高いという点です。一般的に内窓には、断熱性や防音性、防犯性など、高い機能を持つ製品が求められます。こういった高品質な内窓は製造過程や材料の品質が高く、それに伴い製造コストが高くなってしまうのです。最近では物価高の影響で、価格はさらに上昇傾向にあります。

また築年数の古い家の窓をリフォームする場合、窓のサイズや形状に合わせて内窓をカスタマイズする必要があります。カスタマイズされた製品は、一般的な標準製品よりもコストが高くなる傾向があるでしょう。その他にも工事費や設置費が別途必要になるため、初期費用をある程度用意しておくことが求められます。

掃除の手間が2倍になる

内窓をリフォームする際のデメリットの一つは、掃除の手間が増えることです。内窓を取り付けることで、単純に窓が二重構造になります。外側の窓と内側の内窓の間のスペースが狭くなってしまうため、掃除する際に手が届きにくい箇所が生じてしまうでしょう。これにより、掃除が十分に行えない可能性があります。

また内窓の枠やヒンジの隙間にはホコリや汚れが溜まりやすく、これらの隙間をきれいにするのが難しい場合があります。そして、掃除する箇所が通常の窓よりも増えます。表側の窓と内側の内窓の両方を掃除するには、時間も手間も掛かってしまうのが難点です。窓のリフォームを検討する際には、利便性や掃除の手間、メンテナンスなどをトータルで考慮し、最適な選択を行うことが重要です。場合によってはお掃除サービスを利用するなど、メンテナンスの手間を省く方法も検討しましょう。

室内の換気に手間がかかる

内窓は通常、外窓の内側に取り付けられます。これにより、本来の窓の開閉が制限される可能性があります。内窓が取り付けられた状態では、外気が直接室内に取り入れにくくなります。外窓を開けない限り、外の新鮮な空気が室内に十分に入らない可能性が高いでしょう。窓を2回開ける手間が掛かってしまうことで、換気が面倒になってしまうかもしれません。

室内の空気がこもりやすくなると、快適な居住環境が損なわれる可能性があります。リフォームを検討する際には、換気や通気の状況に注意を払い、室内環境の確保も考慮することが重要です。

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内窓のおすすめメーカー

内窓には多くの種類があり、各主要メーカーからも優れた製品が販売されています。ここでは、代表的な内窓のおすすめ製品についてご紹介します。リフォームでの製品比較の参考にしてみてください。

YKKAP

YKKAPでは、「マドリモ 内窓 プラマード U」を提供しています。今ある窓の内側に内窓を取付けるだけで、断熱性をアップし、寒さ暑さのお悩みを解消してくれます。設置は窓の内側なので、マンションでも専有部に当たり戸別のリフォームが可能です。

施工性が良く、1窓あたり約60分でリフォームが完了する手軽さもメリットです。サッシは樹脂製になっており、木目の色味もクリアやダークブラウン等の4色から選べます。おしゃれで機能性が高いので、幅広い住宅におすすめです。

LIXIL

LIXILでは、「インプラス/インプラス for Renovation/インプラス浴室仕様」といった内窓を提供しています。既存の窓との間の空気層が、断熱効果や遮音効果を生みだします。取付時間は1窓あたり約60分とスピーディーで、もちろんマンションにも取付け可能です。

特徴としては「断熱効果」「結露軽減」「遮音効果」「UVカット」「侵入抑止効果」「経済性」の6つの効果が挙げられます。ガラスの種類も「Low-Eグリーン、Low-Eクリア」といった複数の種類から選べるため、お住いの地域の気候に合わせて日射量の調整ができます。

旭硝子

旭硝子では、高断熱内窓の「まどまど」を提供しています。既存窓はそのままで、内側にもう一つ高機能な内窓を取り付けられます。使用する内窓のガラス選択により機能がレベルアップします。

「まどまど」には、ハイグレードモデルの「まどまど plus(プラス)」と標準モデルの「まどまど std(スタンダード)」があります。「まどまど plus(プラス)」は、最高レベルの性能を目指して、これまで内窓での使用が難しかった高性能なガラスの搭載を実現しています。標準モデルの「まどまど std(スタンダード)」は、多彩な窓種に対応し、多様なガラスの選択ができます。アルミと樹脂の複合断熱構造サッシが採用されており、耐久性と気密性、そしてインテリア性も叶えます。

三協アルミ

三協アルミでは、「後付樹脂内窓 プラメイクEⅡ」を提供しています。今ある窓に付けるだけの簡単施工なので、スピーディーに工事が完了するのが特徴です。今ある既存の窓+プラメイクEⅡで二重窓になり、その間に生まれた中間空気層が断熱・防音効果を高めます。

サッシのカラーバリエーションは「クリアライト・ナチュラルバーチ・ダーク・グレー・ホワイト」の5種類が揃っています。フローリングや建具の木目と合わせやすいので、インテリアに統一感が生まれておしゃれにコーディネートできます。

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内窓リフォームに利用できる補助金・助成金制度

内窓のリフォームは省エネ性能向上に役立つため、各種補助金が利用できるケースがあります。補助金を活用すれば設置費用がお得になるので、ぜひ利用してみるのがおすすめです。ただし補助金制度には予算上限があり、手続き申請日も決められています。交付には自分で手続きを行う必要があるほか終了の可能性もあるため、利用を検討されている場合には必ず公式サイトの情報をチェックするようにしましょう。(2023年10月時点での情報です。)

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は、環境省が行っている補助金事業です。既存住宅において、省CO2 関連投資によるエネルギー消費効率の改善と低炭素化を総合的に促進し、高性能建材を用いた断熱改修を支援します。主に、下記2つの補助金公募を行っています。

  • トータル断熱:断熱材、窓、ガラスを用い、住まい全体での断熱改修
  • 居間だけ断熱:窓を用い、居間をメインに断熱改修

高性能建材(ガラス・窓・断熱材)に関しては、「戸建住宅:120万円/戸(玄関ドア5万円を含む)」、「集合住宅:15万円/戸(玄関ドアも改修する場合は上限20万円/戸)」の補助金が交付されます。

令和5年9月公募 予算(6,000万円)に対する補助金申請額の割合(概算値)は、下記のようになっています。【令和5年9月20日現在】

  • 戸建・集合住宅(個別)【4,000万円】:申請額の割合 11.2%
  • 集合住宅(全体)【2,000万円】:申請額の割合 0%

この割合は申請状況によって変わっており、予算上限(100%)​に達し次第、受付は終了となります。そのため、早めの申請がおすすめです。

【公式サイト】既存住宅における断熱リフォーム支援事業

次世代省エネ建材実証支援事業

「次世代省エネ建材実証支援事業」は、経済産業省が行っている補助金事業です。省エネ改修の促進が期待される工期短縮可能な高性能断熱材や、快適性向上にも資する蓄熱・調湿建材等の次世代省エネ建材の効果の実証を支援することが主な目的です。既存住宅における消費者の多様なニーズに対応することで、より高い省エネ効果を目指します。

この事業には、「外張り断熱・内張り断熱・窓断熱」の3つの改修区分があります。内窓の設置は「窓断熱」に含まれ、戸建住宅の全ての開口部を窓(防火・防風・防犯仕様及び玄関ドアを用いて改修することが要件となります。

補助金の上限額は、以下の通りです。補助率は、補助対象経費の1/2以内となります。

  • 窓(防火・防風・防犯仕様)及び玄関ドアのみ改修する場合は、1住戸当たり150万円
  • 窓(防火・防風・防犯仕様)及び玄関ドアと任意製品を併用して改修する場合は、1住戸当たり200万円

【公式サイト】次世代省エネ建材実証支援事業

こどもエコすまい支援事業|終了済み

「こどもエコすまい支援事業」は、国土交通省が行っている補助金事業です。エネルギー価格高騰の影響を受けやすい、子育て世帯・若者夫婦世帯を主な対象としています。高い省エネ性能(ZEHレベル)を有する新築住宅の取得や住宅の省エネ改修等を支援することにより、省エネ投資の下支えを行い、2050年のカーボンニュートラルの実現を図ります。最近では新築住宅価格が高騰していることから、価格の安い築古住宅を購入してリフォームするケースも増えています。

補助額は、「注文住宅の新築 新築分譲住宅の購入は1住戸につき100万円」、「リフォームは実施する補助対象工事および工事発注者の属性等に応じて5万円から60万円」となります。

※本事業は2023年9月28日に予算上限に達しており、受付は既に終了しています。次年度以降に実施される場合は、改めてお知らせします。

まとめ

内窓の設置は、住宅内部の断熱性能を高めるために非常に有効です。既存窓の上から設置できる場合が多いので、比較的工事が簡単でリーズナブルに行えます。内窓を設置するだけで断熱・防音・防犯といった効果が期待できるので、ぜひリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか。その際には、補助金事業の条件に該当するかどうかチェックしてみましょう。

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