浴室乾燥機の後付けリフォームとは|おすすめメーカーや注意点

更新日:2024年01月31日

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浴室乾燥機は、浴室の湿気を除去したり暖房として使ったりできる便利な機器です。洗濯物の乾燥にも使えるため、設置すれば幅広いシーンで活躍します。本記事では浴室乾燥機の主な種類やメーカー、具体的な設置の注意点等についてご紹介します。リフォームでの後付けも可能なので、ぜひ参考にしてみてください。

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浴室乾燥機とは

浴室乾燥機とは浴室内に設置されている乾燥機のことで、湿気を除去して空気を乾燥させる等の機能があります。通常、浴室の天井や壁に取り付けられており、シャワーやお風呂の後に発生する湿気を素早く除去してくれます。これによりカビの発生を抑えたり、空気中の湿気を減らして快適な環境を保つことができます。また洗濯物の乾燥機能もあり、雨の日や花粉の時期でも便利に活用できます。洗濯乾燥機を使うよりもシワになりにくく生乾きも防げるので、快適に使えるのがメリットです。

浴室乾燥機は新築時に設置することが多いですが、機器自体は10~15年程度が寿命とされています。そのため定期的なメンテナンスや交換が必要です。既存の浴室乾燥機を交換するのはもちろんですが、元々設置されていなかった箇所に後付けするリフォームも人気を集めています。

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浴室乾燥機の後付けは可能?

浴室乾燥機は便利ですが「リフォームで後付けできるの?」という疑問もよく聞かれます。ここでは、浴室乾燥機を後付けする際のポイントについてご紹介します。

後付けできるケース

浴室乾燥機を後付けする場合、いくつかのポイントを考慮する必要があります。具体的には、下記の点をチェックしましょう。

  • 電源と配線
  • 壁や天井の補強
  • 設置スペースとサイズ
  • 天井がフラット

まず、浴室乾燥機を設置する場所に電源があるかどうかを専門業者に確認してもらいましょう。場合によっては、機器の電力仕様に合ったブレーカーが必要になります。また、浴室乾燥機を設置する場所の壁や天井の強度も確認しましょう。浴室乾燥機は壁面や天井に取り付けるため、適切な補強が必要です。湿気を外部に排出するための排気口が必要なので、既存の換気扇や排気口に接続するか、新しい排気口を設置する必要があります。

設置前には浴室乾燥機の設置スペースやサイズを確認し、設置場所が適切かどうかを専門業者に確認してもらいましょう。一般的には40㎝×40㎝程度のスペースが必要です。またお風呂の天井に凸凹があると設置できないため、フラットな天井である必要があります。

後付けできないケース

浴室乾燥機が設置できないケースとしては、下記が挙げられます。

  • 設置場所に十分なスペースが無い
  • 天井面に凸凹がある

浴室乾燥機は、照明器具と被ってしまうと設置できません。基本的には40㎝×40㎝程度のスペースが必要なので、コンパクトなユニットバスでは設置が難しいことがあります。

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後付けできる浴室乾燥機の種類

ここでは、後付けできる浴室乾燥機の種類についてご紹介します。基本的な種類を知っておくことで、ご自宅に合ったタイプを選びましょう。

ビルトイン(天井埋込)タイプ

ビルトイン(天井埋込)タイプの浴室乾燥機は、天井裏に設置されるタイプです。天井に乾燥機を埋め込むことで仕上がりがスッキリとし、広々と感じられます。この設置方法は、天井裏に十分なスペースがある場合におすすめです。

外部から見える部分が少ないため、浴室のデザインや空間を損なうことなく、快適な環境になります。ビルトインタイプの乾燥機は最近主流のため種類が豊富であり、予算や用途に合わせて選択しやすいのが特徴です。機能やデザインのバリエーションが選べるので、ニーズに合わせやすくなっています。

天井付けタイプ

天井付けタイプの浴室乾燥機は、天井に直接取り付けられるタイプです。天井に取り付けることで、床や壁のスペースを取らずに乾燥機を設置でき、省スペースで浴室内を利用できます。また天井埋込タイプよりも工事が簡易で、取り付け費用を抑えることができるのもメリットです。

しかし、天井に取り付けることができる浴室乾燥機の種類は比較的少なくなっています。天井の耐荷重や取り付け方法、設置スペースの制約などが影響するため、注意が必要です。

壁掛けタイプ

壁掛けタイプの浴室乾燥機は、浴室内の壁に直接取り付けるタイプです。この方法は、既存の換気口を利用して壁に取り付けることで、取り付け費用を抑えることができます。タイルで仕上げられた浴室や、昔ながらの浴室でも設置可能です。

ただし設置スペースが限られているため、窓が大きい浴室などでは十分なスペースが確保できず、設置が難しい場合があります。壁掛けタイプは浴室内のデザインやレイアウトに影響を与えることなく、空間を有効活用することができます。

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浴室乾燥機の熱源種類

ここでは、浴室乾燥機の熱源の種類についてご紹介します。大きく分けると「電気式」と「ガス式」に分類され、それぞれ特徴やメリットが異なります。適切なタイプを選ぶことで、快適な浴室環境を整えましょう。

電気式

電気式の浴室乾燥機は、様々な機能を持っています。本体内のファンが回ることで、ヒーターの熱を巻き込んで温風を吹き出します。ガス式とは違って屋外の熱源機が必要ないため、シンプルな工事で完了するのもメリットです。工事が比較的簡単なので、幅広いタイプの浴室に設置可能となっています。工事期間も1日あれば完了できるため、お急ぎの方にもおすすめです。主な機能としては、下記が挙げられます。

  • 予備暖房機能
  • 入浴暖房機能
  • エコモードとランニングコストの削減

温風とグラファイトヒーターの組み合わせにより、入浴前に素早く浴室を暖めることが可能です。これにより快適な温度に整えることができ、入浴の準備をスムーズに行うことができます。また入浴暖房機能は入浴中にも利用でき、温風を微風に抑えつつヒーターの輻射熱で浴室を暖めます。これにより気化熱を感じることなく、体感温度を高く保つことができます。暖房をメインに利用したい方に最適です。

さらに乾燥機能には、暖房を使う乾燥機能の他に、送風や換気を組み合わせた「風乾燥」などのエコモードが備わっています。工夫次第でランニングコストを削減できるため、使い方によっては経済的であり、エコな選択肢となります。

ガス式

ガス式の浴室乾燥機は「温水式浴室乾燥機」とも呼ばれるタイプです。このタイプの乾燥機は、浴室外に設置される熱源機で温水を生成し、それを循環させることで浴室内を暖めます。ガス式の浴室乾燥機は、電気式に比べてパワフルという特徴があります。そのため乾燥や暖房を短時間で行うことができ、光熱費の節約に役立ちます。効率的な暖房や乾燥を求める方には、特におすすめの方式です。

ただしガスを燃焼させることで温水を生成するため、専用のガス設備や排気システムが必要となり、設置には専門的な工事が必要です。設置後のメンテナンスも定期的に必要になってくるので、ある程度の費用が掛かります。

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後付けできる浴室乾燥機のメーカー

ここでは、後付けできる浴室乾燥機の主要メーカーや製品についてご紹介します。様々なメーカーが浴室乾燥機を開発していますが、それぞれ特徴やメリットが異なります。主な違いを知っておくことで、浴室乾燥機選びの参考にしてみてください。

パナソニック

パナソニックは総合エレクトロニクスメーカーで、家庭用電化製品・住宅設備などを製造しています。古くは松下電器、ナショナルといった製品ブランドを展開していましたが、現在ではすべて統一して「Panasonic」の名称となっています。パナソニックホームズといった戸建住宅から住宅設備、家電など幅広い事業を行っているため、住まいをトータルコーディネートすることも可能です。

パナソニックでは、1台で4役こなせる浴室換気乾燥機を開発しています。快適なバスライフと浴室の有効活用に役立つため、幅広いシーンにおすすめです。具体的には「予備暖房機能、浴室換気機能、衣類乾燥機能、涼風機能」が備わっています。浴室の入浴時のヒンヤリ感を緩和するために、入浴前に浴室を暖めておくことで、ヒートショック等の家庭内事故防止にも繋がります。

TOTO

「TOTO」は、旧社名が東洋陶器㈱ということからも分かるように「衛生陶器」に強みのあるメーカーです。トイレだけでなく、洗面台、システムキッチン、ユニットバスといった設備機器を製造・販売しています。

TOTOでは、浴室換気暖房乾燥機「三乾王」を開発しています。天井ビルトインタイプなので見た目もスッキリまとまります。暖房、衣類乾燥、換気、涼風と1台4役を備え、お風呂場のお困り事を解決します。また「洗面所暖房機」を合わせて設置すれば、浴室と洗面所をしっかり暖房することが可能になります。冬場のヒヤッと感を解消し、快適なバスタイムが実現します。

さらに「ecoモード」でかしこく電気代を節約できます。これは温風乾燥の時間を少なくして、電気の使用量を抑えたモードです。標準モードよりも乾燥時間は長くなりますが、経済的です。

ノーリツ

ノーリツでは、温水式浴室暖房乾燥機を開発しています。ガス式なのでパワフルな運転が可能で、特に乾燥機能で効果を発揮します。4㎏の衣類なら約1時間で乾燥可能なので、「子供の体操服が乾かない…」、「お気に入りの服をすぐに乾かしたい」といった場合でもすぐに対応できます。

天井に埋め込むタイプなので、システムバスのお客様におすすめです。快適機能充実のラインアップがあり、ご家庭にあったタイプを選びやすくなっています。さらにノーリツの浴室暖房乾燥機なら、乾燥状態をアプリで確認することも可能です。乾燥完了の目安をアプリで確認できるので、家事の段取りにも便利です。乾燥が不十分である場合は、アプリで追加の乾燥運転もできます。

リンナイ

リンナイは熱エネルギー機器メーカーで、キッチンのガスコンロや給湯機器の製造・販売を行っています。給湯器に関しては、温水式浴室暖房乾燥機(ガス式)と電気式浴室暖房乾燥機の両方を展開しています。ガス式は1台6役の多彩な機能で、一年を通して大活躍します。一方で電気式はガスふろ給湯器の湯はり運転と連動し、自動で浴室内の暖房運転を開始できる機能が備わっています。

シャープのプラズマクラスター技術を搭載した「カビガードミスト」の機能が人気で、カビ発生をミストで抑制してくれます。浴室掃除の負担を軽減できるため、お掃除の手間を掛けたくない方におすすめです。

マックス

マックスは、電気式浴室乾燥機に特化したメーカーです。1室換気・2室換気・3室換気に対応しており、幅広いタイプの住宅に対応可能です。特に3室換気タイプは、浴室の換気・乾燥・暖房・涼風の機能、住宅の24時間換気機能があり便利です。

シャープのプラズマクラスターを搭載しており、イオンの効果で衣類の静電気やカビの増殖を抑えます。増殖スピードの速い「ピンクぬめり」を抑制できるため、毎日のお手入れが格段に楽になります。

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浴室乾燥機を後付けする際の注意点

ここでは、浴室乾燥機を後付けする際の注意点についてご紹介します。新築であれば自由にカスタマイズ可能ですが、リフォームの場合は既存設備との兼ね合いが難しいケースがあります。注意点を確認しておくことで、失敗のない計画を立てましょう。

ビルトインタイプは寸法を確認する

ビルトインタイプの浴室乾燥機は、天井に埋め込むため工事が複雑になってしまう場合があります。具体的には、以下の点に注意する必要があります。

  • 寸法の確認
  • 取り付け可能な場所
  • 周囲の構造や配線
  • 取り付けに関する制約

ビルトインタイプの浴室乾燥機を後付けする際は、設置する場所の寸法を正確に測定しましょう。機器のサイズや設置スペースの寸法を確認しておくことで、適切な大きさの浴室乾燥機を選べます。また、浴室乾燥機を設置するための場所についても検討しておきます。ビルトインタイプは天井埋め込みなど特定のスペースに設置するので、天井裏の構造が分かる資料があると便利です。

さらに周辺の壁や天井の構造、配線の有無なども確認します。状況によっては、十分な補強や電源の確保が必要になります。こういったポイントを念頭に置いて、浴室乾燥機の寸法や設置スペースを慎重に確認することが重要です。自分で測定するだけではなく、専門業者に依頼するのも安心です。

分電盤の空きを確認する

分電盤とは、電気回路を管理して各種電気機器に電力を供給する重要な部分です。浴室乾燥機は電力消費量が大きく、専用回路が必要になります。そのため回路に空きが無い場合には、分電盤の交換や増設工事が必要になるため注意しましょう。また同時に、契約アンペアの確認も行います。アンペアが低いとブレーカーが落ちる原因になってしまうため、使用状況や他の電気機器との組み合わせも考慮して検討しましょう。

分電盤の状態を評価する際には、電気工事士やリフォーム専門業者のアドバイスを求めるのが賢明です。安全性や電気系統の適合性を評価し、追加の電気機器を設置するための適切な手順を提案してくれます。安易に電気系統を触ると事故の原因になってしまうため、プロに相談するようにしましょう。

換気口の対応部屋数

浴室乾燥機の後付けにおいては、換気口の対応部屋数を確認しておきましょう。換気室数とは、一台の浴室暖房乾燥機で換気する部屋の数のことです。例えば浴室だけを換気するものは1室換気、浴室と脱衣洗面所やトイレ等と2か所で換気するものは2室換気、さらに3か所で換気するものは3室換気と呼ばれます。

戸建ての場合は1室換気が一般的ですが、マンションでは1〜3室換気のパターンがあり得ます。浴槽暖房乾燥機を交換する際には、既存の形式と同じ換気室数に対応した商品を選ぶ必要があります。そのため、事前に確認を行うことが重要です。天井裏の構造は中々分かりにくいので、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。

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浴室乾燥機の電気代節約方法

「浴室乾燥機は電気代が高いのでは?」という声も多く聞かれますが、工夫次第で節約することは可能です。ここでは、主な電気代節約方法をご紹介します。適切な使用方法を守ることで、暮らしの満足度も向上します。

定期的に換気を行う

定期的に換気を行うことで浴室内の湿気やにおいを排出し、乾燥機を効果的に稼働できます。乾燥機は湿気を除去する際に電力を消費しますが、換気を定期的に行うことで、湿気を自然の風や通気で排出することができます。これにより乾燥機の稼働頻度を減らせるので、電気代を節約することが可能です。

定期的な換気は、浴室内の湿気を制御して乾燥機の効率をアップさせるために重要です。乾燥機を効果的に利用して定期的な換気を組み合わせることで、電気代を節約しつつ、快適な浴室環境を維持することができます。

ただし浴室乾燥機の運転中には、ドアや窓を閉めるのが原則です。部屋の冷暖房と同じようにドアや窓をしっかり閉めることで、効率が良くなります。湿気の排出は浴室乾燥機の換気口から行ってくれるので、浴室乾燥機の運転中は換気を意識する必要はありません。

フィルターを掃除する

浴室乾燥機には、空気中のホコリや繊維などをキャッチするフィルターが備わっています。フィルターが汚れると乾燥機の効率が低下し、より多くの電力を消費することになります。定期的にフィルターを掃除することで効率が良くなり、浴室乾燥機の電気代節約にも繋がるのです。

汚れたフィルターは風の通り道を妨げ、乾燥機の効率を低下させてしまいます。清潔なフィルターは空気の流れをスムーズにし、乾燥機能を最大限に活かします。清潔なフィルターに交換することで乾燥機の効率を高め、乾燥にかかる時間の短縮に役立ちます。

フィルターの掃除方法は、乾燥機の取扱説明書に詳しく記載されていることが多いです。通常、水洗いや掃除機での吸引など、比較的簡単に行える手順が示されています。専用フィルターが必要な場合もあるため、メーカーの指定品を使うようにしましょう。

洗濯物はバランス良く干す

洗濯物を均等に干すことで浴室乾燥機の効率が向上し、電気代を節約することができます。間隔を均等にすることで、乾燥機の風がバランスよく回ります。これにより衣類の乾き方がスピーディーになり、効率的な電力使用に繋がります。

衣類同士が密集しすぎないよう、風通しを確保することも大切です。また「ジーンズや厚手の上着等の乾きにくいものは、送風口の近くに配置する」など、洗濯物の種類によって配置を工夫しましょう。余裕があれば、定期的に洗濯物の位置を入れ替えると乾きが良くなります。

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まとめ

浴室乾燥機は、浴室内のカビの抑制から洗濯物の乾燥まで、幅広い使い方が出来て便利です。最近では天井埋め込みのビルトインタイプが主流で、見た目もスッキリしていておすすめです。リフォームで設置できるケースも多いため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?DIYでの工事は難しいので、必ずリフォーム専門業者に見積もりを依頼しましょう。

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