外壁塗装の色選びで失敗してしまうのには必ず理由があります。本記事では、色選びでよくある失敗例や絶対に失敗しないための10のポイントを解説。プロが選んだおすすめの人気色や失敗しないための手順についても解説しているので、外壁塗装の色選びで迷っている方は参考にしてください。
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外壁塗装の色選びでよくある失敗例6選
まずは外壁塗装の色選びでよくある失敗例を見ていきましょう。
思っていたイメージと違った
外壁塗装の色選びで、1番よくある失敗例が「思っていたイメージと外壁塗装の色が違った」というものです。基本的に外壁塗装の色を選ぶ際には、色の見本や業者のカタログをみて決めることになります。
しかし、いざ工事が終わった外壁を見たら、思っていた色よりも薄かったり濃かったりなど、カタログに載っていたものと違うように感じられることも多いです。これは色見本やカタログと実際の外壁の面積が違うため、塗られる場所の大きさによって色の見え方や印象が変わってしまうことが原因です。
家の色だけを考えていて街や周囲の建物との調和を考慮していなかった
次によくある失敗例として挙げられるのが、外壁塗装を行う自分の家の色だけを考えていて、街や周囲の建物との調和を考慮していなかったというものです。
自分の家の形状や屋根には適した色を選んだとしても、街の景色や周囲の建物と調和していないと、ミスマッチで違和感を覚えてしまいます。
そのため外壁塗装の色を選ぶ際には、自分の家に適しているかだけではなく、街や周囲の建物との調和も考えなければなりません。
玄関のドアや屋根とマッチしなかった
外壁塗装の色選びでは、外壁の色のみに気を取られてしまい、玄関のドアや屋根とはマッチしない色を選んでしまう失敗が多々あります。
玄関のドアや屋根との調和を考慮せずに外壁の色を選んでしまうと、それぞれの色の相性が良くないことが原因で、家全体が悪目立ちしてしまうこともあるので注意してください。
外壁塗装の色選びをする際には、玄関のドアや屋根はもちろんのこと、窓のサッシなどとも調和するかどうか細かくチェックしましょう。
汚れが目立ちやすい色を選んでしまった
「自分好みの色を選びたい」「どうせならおしゃれな外壁にしたい」とこだわるあまり、汚れが目立ちやすい色を選んでしまうこともあります。
鮮やかで派手な色の外壁にしたいという人も多いですが、選ぶ色によっては汚れが目立ちやすくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
ベージュや黒など、住宅の外壁に地味な色が使われていることが多いのは、汚れが目立たないようにするためです。
最初はきれいだったとしても、派手な色は色落ちでくすんだり、汚れが目立ちやすかったりなどのデメリットがあるので、外壁塗装の色を選ぶ際には機能性も重視しましょう。
時間や天候の移り変わりを考えていなかった
外壁塗装の色選びでは、時間や天候の移り変わりを考慮することも重要です。お昼の時間帯にはきれいな色に見えたとしても、朝や夜に見ると見栄えが良くないという場合もあります。
ある特定の時間だけで判断するのではなく、さまざまな時間帯や天候のもとで、色見本やカタログを手にどの色が適しているかチェックするのがおすすめです。
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外壁塗装の色選びで失敗しないために絶対に知っておきたい10のポイント
ここでは外壁塗装の色選びで失敗しないために、絶対に知っておきたい10のポイントをご紹介いたします。
必ず外壁塗装の「色見本」を使って自分の家に合うか確認する
外壁塗装の色見本とは、外壁に使用する色のサンプルをまとめたものです。色見本は、紙のものや、実際の壁材に塗料を塗ったもの、パソコン上でシミュレーションしたものなど、さまざまな種類があります。
ただしパソコンのディスプレイ上で行われるシミュレーションは、ディスプレイの設定などによって実際の色とは異なって見えるケースがあるため注意しましょう。
シミュレーションで大まかな塗装後の雰囲気をつかんだら、現物の色見本を確認することをおすすめします。
外壁塗装の色選びをする際には、この色見本を必ず手にして、自分の家の外壁にマッチしているか確認しましょう。
どうしてもイメージとある程度の違いは存在する
色見本やカラーシミュレーションなど、さまざまな手段を使って色を選んだとしても、出来上がりが思っていたのと違う場合があります。
これは色の「面積効果」が原因のケースが多いです。面積効果とは目の錯覚により生じるもので、同じ色であったとしても面積が変わってしまうことにより、色の明るさや鮮やかさ、受ける印象が異なってしまうというものです。
できるだけイメージとの違いが生じることを防ぐためにも、大きめの色見本をリフォーム事業者に用意してもらい、全天候、朝から晩まで実際に建物に色見本を当てながら細かく確認して外壁の色を選びましょう。
周囲の街並みや建物との調和を考慮する
周囲の街並みや建物との調和も考慮して、外壁の色を選ぶようにしましょう。一般的な住宅では、黒や白、ベージュなどあまり目立たない色が外壁に使われているケースが多いです。
それにもかかわらず、派手な蛍光色などを外壁に使ってしまうと、周囲の街並みや建物から浮いてしまいます。特にこだわりがないのであれば、これまでと似たような色や、周りの家と同じような色を選ぶのもおすすめです。
カラーシミュレーションを利用する
カラーシミュレーションとは、パソコンに住宅の写真を取り込んで、専用ソフトを用いて外壁や屋根を複数のカラーパターンでシミュレーションするものです。
実際の写真を用いて色を試せるので、仕上がりに近いイメージで色を選べるだけではなく、複数のカラーパターンと比較することもできます。
ほとんどの外壁塗装業者ではカラーシミュレーションを用意してくれるので、どの色が自分の家にぴったりなのか検討すると良いでしょう。
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家のサッシ・ドア・屋根との相性も確認する
外壁塗装の色選びをする際は、家のサッシ・ドア・屋根などとマッチするものを選びましょう。特に玄関のドアや屋根など面積の大きい場所は、外壁と色がマッチしていないと悪目立ちしてしまいます。
色見本やカラーシミュレーションを使って色を選ぶ際には、サッシ・ドア・屋根など全体のバランスを考慮しながら選ぶことも忘れないようにしましょう。
色ツヤの加減も考慮する
塗装した後に外壁に光が当たった時に生じる色ツヤの加減も考慮しましょう。
塗料は「ツヤあり・ツヤなし・3分ツヤ・5分ツヤ・7分ツヤ」に分かれており、ツヤがあるものを使うかどうかは、最初の塗料選びで決めてしまうケースがほとんどです。
建物の形状や日当たりの加減によって変わるので断言はできませんが、ツヤなしの塗料は日当たりの悪い環境だと少し明るいものを選んだ方が、暗くなるのを防げると言われています。
ツヤのある塗料の場合は、少し暗めの色を選んだ方が落ち着いた雰囲気になるケースが多いです。
ツヤに関しても、色見本と一緒に外に出て日光などに当てて確かめるのが確実です。実際に確かめることで、失敗を防ぐことができます。
汚れが目立ちにくい色を選ぶ
外壁塗装は何度も塗り替えることが難しいので、汚れが目立ちにくく長持ちする色を選びましょう。外壁の汚れの原因はさまざまですが、基本的には土埃や砂、黄砂など「茶色・黄土色・薄緑色」系統が多いです。
そのためグレーやベージュ系の色であれば、こういった汚れが付着したとしても同じような色であるため汚れが目立ちません。
一方で外壁塗装の色で人気の白や黒の場合、汚れが目立ちやすく、こまめにメンテナンスをしないと見栄えが悪くなってしまう可能性があるので注意してください。
経年劣化を考慮するのも重要
外壁塗装の色選びで失敗しないためには、経年劣化を考慮するのも重要です。どんな色でも紫外線や雨風にさらされることによって、少しずつ色あせが起きてしまいます。
たとえば、赤やオレンジなど鮮やかな色の場合、紫外線に弱く色あせが起きやすいです。一方でベージュやクリーム系の落ち着いた色の場合、紫外線に強く色褪せも起きにくいので長持ちしてくれます。
経年劣化することを考えて落ち着いた色を選んでおくのも、色選びで失敗しない重要なポイントです。
経験豊富な業者に依頼する
外壁塗装は、できるだけ経験豊富な業者に依頼するのがおすすめです。これまでの経験や実績をもとに、どのような色が適しているのか適切なアドバイスをしてくれます。
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外壁に使う色は2色に抑える
外壁に使う色は、2色までに抑えましょう。2色以上にしてしまうと、配色が難しく違和感が生じやすいです。
どうしても2色以上にする場合は、カラーコーディネートやシミュレーションなどをうまく使って、違和感のない組み合わせを見つければ、色を使いすぎて失敗することを防げるでしょう。
【プロのおすすめ】外壁塗装の人気色10選
実際にどのような色を使えば良いのか、自分では判断できず迷っている方も多いのではないでしょうか?
そんな方に向けて、プロがおすすめする外壁塗装の人気色を10色ご紹介いたします。各色の特徴・メリット・デメリットについて解説していくので、自分の家にはどの色が似合いそうか、色選びを行う際の参考にしてくださいね!
ベージュ
ベージュは外壁塗装の中でもトップクラスで人気の色です。外壁をベージュにすることで、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をベージュにするメリット】
- 汚れが目立ちにくい
- 和洋問わずどのような系統の色でもマッチする
- 周辺の環境にもなじみやすい
- 膨張色のため家を大きく見せる効果が期待できる
- 落ち着いて温かみのある雰囲気になる
一方で、外壁をベージュにするデメリットは以下のとおりです。
【外壁塗装の色をベージュにするデメリット】
- 色のメリハリがなくぼやけた印象になりやすい
- 周囲の建物に埋もれやすい
ブラック
ベージュと同じく、ブラックも外壁塗装の中では人気の色です。外壁は白やグレーなどの色を選ぶ人が多い中で、ブラックはおしゃれで洗練された印象を作り出し、モダンな印象の家になりやすいのが魅力と言えるでしょう。ただしブラックといっても「真っ黒」を外壁塗装の色に選ぶのは避けましょう。
【避けた方がいい黒色のイメージ図】
上記のようないわゆる「真っ黒」の外壁にしてしまうと、威圧感を与える幽霊屋敷のような仕上がりになりかねません。
濃いグレーに近い黒などを選べば、高級感あふれる仕上がりになりやすいのでおすすめです。
外壁をブラックにした場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をブラックにするメリット】
- 高級感が出る
- 他の色を際立たせる
- おしゃれで洗練された印象になりやすい
- 経年劣化による黒ずみが目立ちにくい
一方で外壁をブラックにする場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色をブラックにするデメリット】
- 近所が白やベージュなどの色が多い場合、悪目立ちする可能性がある
- 紫外線によってダメージを受けやすい
- 景観地区に該当するエリアの場合、黒などの派手な色は目立つためトラブルに発展しやい
グレー
外壁塗装の色の中でも、グレーは汚れが目立ちにくく、昔から定番の色として数多くの住宅に使われています。ふと街並みを眺めていても、グレーを外壁の色としてメインに使っている住宅が多いのではないでしょうか?
外壁をグレーにした場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をグレーにするメリット】
- 汚れが目立ちにくい
- 引き締め効果がある
- デザイン性に優れている
- 経年劣化などが目立ちにくい
- 濃淡によってさまざまなイメージを出せる
一方で外壁をグレーにした場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色をグレーにするデメリット】
- 色あせて見えることがある
- 人気の色であるため他の家と被りやすい
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ブラウン
落ち着いた雰囲気やおしゃれなデザインになりやすいブラウンもまた、昔から外壁塗装の人気色として数多くの住宅に使われています。
外壁をブラウンにした場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をブラウンにするメリット】
- 外壁の汚れが目立ちにくい
- 落ち着いた雰囲気になりやすい
- 他の色とも組み合わせやすい
- 周囲の建物や環境になじみやすい
一方で外壁の色をブラウンにした場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色をブラウンにするデメリット】
- 艶が悪目立ちする可能性がある
- 色の濃さによっては色あせが目立ちやすい
白
白い外壁は、明るく清潔感があり人気が高い色の1つです。外壁塗装の色を白にした場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色を白にするメリット】
- 清潔感がある
- 高級感が出せる
- 他の色とも組み合わせやすい
- 外壁の温度が上がりにくい
- 膨張色のため実際の大きさよりも家が大きく見える
一方で外壁の色を白にした場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色を白にするデメリット】
- 汚れが目立ちやすい
- 光の反射が生じやすく眩しい
白単色にするのではなく「白×黒」「白×ブラウン」「白×グレー」など、うまく組み合わせて使うと、白単色よりも汚れなどが目立ちにくくなるのでおすすめです。
イエロー
明るくフレッシュな印象を与えるイエローは、外壁にこだわりたいというおしゃれな人の中で人気の色です。外壁塗装の色をイエローにした場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をイエローにするメリット】
- 明るく爽やかな外観になる
- 欧米風な仕上がりになる
- 汚れが目立ちにくくなる
一方で外壁をイエローにした場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色をイエローにするデメリット】
- 周囲の景色や住宅から浮きやすく悪目立ちする可能性がある
- 警告色として使われている色なので威圧感を与えてしまう可能性がある
そのため外壁にイエローを使いたい場合は、淡く白っぽいものを選ぶと良いでしょう。
グリーン
「ベージュやグレー系の外壁は無難だから、グリーンで個性を出しつつおしゃれなものに仕上げたい」という考えから、グリーン系の塗装を希望する人も多いです。
外壁塗装の色をグリーンに選んだ場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をグリーンにするメリット】
- おしゃれな外観に仕上がる
- 植物などと調和しやすい
- 外壁の汚れが目立ちにくい
- 定番の色と比べて個性を出しやすい
一方で外壁の色をグリーンにした場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色をグリーンにするデメリット】
- 他の色との組み合わせが難しい
- 近隣住宅と調和しにくい
またグリーンは濃淡によって印象が変わるので、自宅をどのような雰囲気に見せたいかによって、グリーンの濃淡を細かく決めることをおすすめします。
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オレンジ
家をパッと明るい印象にしてくれることから、オレンジ色も外壁塗装では人気の色です。外壁塗装の色をオレンジにした場合、次のようなメリットがあります。
【外壁塗装の色をオレンジにするメリット】
- 家が明るい印象になる
- 日陰でも色が映える
- 家が明るい印象になりやすい
一方で外壁の色をオレンジにした場合、次のようなデメリットがあります。
【外壁塗装の色をオレンジにするデメリット】
- 派手な色のため周囲から浮きやすい
- 色の濃さによっては悪目立ちする
オレンジは、濃淡によってかなり印象が変わります。外壁塗装の場合は、悪目立ちすることなく街並みにも溶け込みやすいので「淡い薄めのオレンジ色」を使うのが良いでしょう。
その他
ここまで紹介してきたものの他にも、外壁塗装に次のような色を選んだ人も存在しています。
- 赤
- シルバー
- パープル
もっともこういった鮮やかな色はどうしても色あせが目立ちやすいので、塗装後のメンテナンスをこまめに行わなければなりません。
また悪目立ちしやすい色でもあるので、外壁塗装後に悪評が立ってしまうこともあります。鮮やかな色や目立つ色を検討されている方は、近隣住民との兼ね合いや舗装後のメンテナンスも視野に入れて選びましょう。
外壁塗装の色選びで失敗しないための手順
外壁塗装の色選びで失敗しないためには、次のような手順で色を決めていくのがおすすめです。
【失敗しないための選び方】
- 業者と相談しながら希望の色をいくつか決める
- カラーシミュレーションを利用して仕上がりのイメージを確認する
- 実際に色見本を手にしてあらゆるシチュエーションでチェックする
- 可能であれば試し塗りなども行う
外壁塗装業者によっては、本塗りを行う前にいくつか気になる色を試し塗りできる場合があります。
外壁塗装を行う際は、試し塗りをしてくれる業者に依頼をして、納得するまで色を試してみるというのもおすすめです。
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せっかく高い費用を払うのだから「自分好みの外壁にしたい」という気持ちは分かりますが、それだけで決めてしまうと失敗してしまう可能性が高いです。
まずはどの色が自分の家や周辺の環境にマッチしているかしっかり調べましょう。
外壁塗装は面積が広く何度もリフォームできるところではないので、失敗しないように時間をかけて納得のいくものを選んでくださいね!
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