外壁チョーキングのサインや修繕方法|粉が手に付く場合はメンテナンスがおすすめ

更新日:2024年11月12日

更新日:2024年11月12日

  • Twitter
  • LINE
  • Instagram

築年数の経った住宅では、外壁にチョーキングが発生することがあります。そのまま放置すると見た目が良くないだけでなく建物にも影響が出るため、早めのメンテナンスが求められます。本記事ではチョーキングの対策や修繕方法についてご紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。

外壁の「チョーキング」とは

外壁の「チョーキング」とは、塗装された外壁の表面に白い粉状の物質が現れる現象を指します。これは塗膜が劣化して成分が分離し、表面に粉が吹いた状態です。チョーキングが発生した場合は、外壁の状態を確認し、必要に応じて再塗装や補修を行うことが重要です。そのまま放置すると、さらなる劣化や腐食につながるリスクがあります。

TOPPANが、外壁のリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

外壁チョーキングのサイン

ここでは、外壁にチョーキングが発生してしまうサインについてご紹介します。少しでも該当する項目があれば、ぜひ早めに点検を行いましょう。

触ると粉状の物質が付く

チョーキングが発生しているかどうかは、手で外壁を軽く触ってみることで簡単に確認できます。粉が付く場合、外壁はチョーキングの状態にあると判断できます。チョーキングは塗膜の劣化を示すサインであり、そのまま放置するとさらに深刻な劣化や腐食を引き起こす可能性があります。チョーキングが見られた場合は、早めに点検や再塗装を検討するのがおすすめです。

雨で外壁が変色する

雨での変色は、塗装が劣化していることを示す早期のサインです。雨水が外壁に触れると劣化した塗膜を通じて水分が浸透し、塗装の下地や壁材に影響を及ぼします。この浸透した水分が塗装の色や質感を変化させ、見た目に明らかな変色を引き起こすのです。そのまま放置するとさらに深刻な劣化や水分による腐食が進行する可能性があるため、適切な対策が必要です。早期の点検や再塗装を行うことで、外壁の状態を保ちましょう。

【関連記事】サイディング外壁とは?特徴や種類から、優良業者の見分け方までご紹介

TOPPANが、外壁のリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

外壁チョーキングが起こる原因

ここでは、外壁にチョーキングが起こってしまう原因についてご紹介します。特に築年数が経っている住宅では不具合が発生しやすくなるため、しっかり確認しておきましょう。

塗料の経年劣化

外壁塗料は、時間の経過とともに本来の性能を失って劣化してしまいます。外壁は常に太陽光にさらされ、塗料の成分である樹脂が紫外線により分解されていきます。これにより塗膜が弱くなり、表面に粉状の物質が発生する(チョーキング)という仕組みです。さらに塗料は雨や風、湿気による影響も受けやすく、これが長年続くことで塗料が劣化します。水分が塗膜に浸透しやすくなると、内部の成分が分離してチョーキング現象が進行します。

特に日中と夜間の温度差や季節による寒暖差が激しいと、塗料に負担が掛かりやすくなります。伸縮を繰り返すことで塗膜にひび割れが生じ、表面が劣化してしまうケースが多いです。一般的には新築時から10年程度経ったら、メンテナンスを行うのがおすすめです。適切な時期に再塗装することで外壁の保護性能を維持し、劣化を防ぐことにつながります。

外壁塗装の施工不良

外壁の施工不良があると本来の塗料の性能が発揮されず、早期に塗膜が劣化しやすくなってしまいます。これにより、チョーキングが起こる場合があります。具体的には、塗装時に下地が適切に処理されていないと塗料がしっかりと密着せず、早い段階で塗膜が剥がれたり劣化が進んだりしやすくなります。そのため外壁塗装を行う前に、古い塗膜や汚れ、ほこり、カビなどをしっかりと除去する必要があるのです。

また塗料の塗布量不足も、劣化の原因となります。塗料は適切な厚みで塗布されることが重要ですが、塗料の量が足りない場合には紫外線や雨風からの保護機能が低下してしまいます。これにより、比較的短期間でチョーキング現象が発生します。そして外壁の素材や地域の気候に合わない塗料を使用した場合にも、期待された耐久性が得られず、塗膜が早く劣化してチョーキングが発生しやすくなります。ただし実際には、施工不良だけでなく複数の原因が組み合わさっていることも多いです。そのため専門業者に点検してもらい、状況に応じた対策を施すことが重要です。

TOPPANが、外壁のリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

外壁チョーキングの修繕方法・手順

ここでは、外壁チョーキングを修繕する際の具体的な手順についてご紹介します。一般的な修繕工程を知っておくことで、ご自宅のメンテナンスに活かしてみてください。ただし実際の工事内容とは異なる場合があるので、詳しくは専門業者に見積もり依頼を行うのがおすすめです。

足場の設置

外壁の修繕や塗装は高所での作業になるため、足場を設置することで作業者の安全を確保します。これにより安定した場所で塗装や補修を行えるようになるため、転落事故防止につながります。特に高い場所や広範囲にわたる修繕作業では、足場があることで効率的に修繕が進められます。

足場を設置する際には、事前に作業場所の周辺確認を行って安全に設置できるかを確認します。必要に応じて周囲の障害物を取り除いたり、地盤の安定性を確認したりします。もし周辺部のスペースが狭い場合でも、コンパクトタイプの足場を使えば対応できることが多いです。足場の設置は、外壁修繕において最初に行う重要なステップなので、丁寧に設置してくれる施工業者を選びましょう。

高圧洗浄

外壁表面には、劣化した塗料の粉(チョーキング)や、長年の汚れ、ホコリ、カビ、苔などが付着しています。そのため高圧の水で強力に洗い流すことで外壁表面をきれいにし、新しい塗料がしっかり密着するための下地を整えることが大切です。もしチョーキングの粉を残したまま塗装すると、塗膜が定着せず再び劣化しやすくなってしまいます。

高圧洗浄機器の設定は、外壁の素材や劣化具合に応じて適切な圧力を選びます。圧力が強すぎると外壁を傷める可能性があるため、調整が重要です。作業時には、外壁全体をムラなく洗浄します。チョーキングが発生している箇所や、特に汚れがひどい部分を丁寧に洗い流すことがポイントです。また窓やドア周辺、コーキング部分(シーリング材)などの細かい箇所についても、慎重に洗浄を行います。高圧洗浄の圧力が強すぎると、外壁材やシーリング部分を損傷するリスクがあります。特に、モルタルやサイディングなどの外壁素材は、過度の圧力に弱いため注意が必要です。

コーキングの補修

コーキングとは、外壁材のつなぎ目を埋めるための部材のことを指します。コーキング部分は建物の防水性を高める役割があるため、劣化している場合は適切な補修が必要です。時間が経つと、コーキングがひび割れたり硬化したりしてしまうので、雨漏りや水分による外壁材の劣化を招く可能性があります。

そのため塗装前にコーキングの劣化があれば、必ず補修を行います。ただし状況によっては、塗装後にコーキングを行う場合もあります。どちらにするかはプロの判断が必要なので、安易にDIYで行わずに専門業者に依頼するのがおすすめです。

補修時には、劣化したコーキングをカッターや専用の工具を使って丁寧に取り除きます。古いコーキングを残してしまうと新しいコーキングがしっかり密着しないため、この作業は重要です。そして新しいコーキングを密着させるために、下地にプライマーを塗布します。プライマーとはコーキングの接着力を向上させるための専用の下地剤で、特に窯業系サイディングなどでは必須です。プライマーが乾いたら、新しいコーキング材を外壁の継ぎ目や窓枠の周りにしっかりと充填します。しっかりした仕上げが後の塗装作業に影響するため、丁寧に行う必要があります。

下塗り・中塗り・上塗り

最後に、外壁の塗装を行います。その際「下塗り・中塗り・上塗り」の3回に分けて行うことで、定着が良くなります。それぞれの層には役割があり、正しく行うことで塗膜の耐久性や美観が長持ちするのがメリットです。

まず下塗りは、新しい塗料の吸収を防いで塗膜をしっかりと外壁に定着させる役割を果たします。チョーキングなどで劣化した外壁に直接塗料を塗ると塗料がうまく密着しないため、下塗りで表面を整える必要があるのです。

次に中塗り・上塗りを重ねます。中塗りは塗膜の厚みを確保し、耐久性を高める役割があります。下塗りの上に塗料を均一に塗り重ねることで、外壁全体をしっかりと保護します。そして上塗りは最終的な外観を決定し、塗装面の耐久性と防汚性能を高めるのが目的です。上塗りによって色合いや光沢が出るため、美観を意識しながら塗り重ねる必要があります。このように「下塗り・中塗り・上塗り」は外壁チョーキングの修繕において塗装作業の基本となり、適切な手順で行うことで美しい仕上がりを実現します。

TOPPANが、外壁のリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

外壁チョーキングでよくある疑問

ここでは、チョーキングでよくある疑問についてご紹介します。リフォームの前にチェックしておくことで、失敗の無い工事につなげましょう。

チョーキングを放置するとどうなる?

チョーキングを放置すると外壁の劣化が進み、さまざまな問題が発生します。具体的には、外壁の防水性が低下して雨水が壁材に浸透しやすくなります。防水性能が失われると外壁内部に水が入り込み、雨漏りや湿気による建物の劣化が発生する可能性も高いです。

特にモルタルやサイディングなどの外壁材は、保護がなくなるとひび割れや変色が進み、耐久性が大きく低下します。結果として建物自体の劣化が進みやすくなり、大規模な修繕やリフォームが必要になってしまうのです。そのためなるべく劣化が軽微な段階でメンテナンスした方が、トータルコストが抑えられます。早めに修繕することで建物の美観と耐久性を保ち、将来的なコストの増加を防ぎましょう。

チョーキングは自分でメンテナンスできる?

チョーキングのメンテナンスは自分で行うことも可能ですが、専門的な知識や適切な道具が必要です。そのためできれば、専門業者に依頼する方が安心です。

具体的には、高圧洗浄機やホースで洗浄することはプロに頼らずにできる作業です。ただし強すぎる圧力は外壁を傷める可能性があるので、適切な圧力を調整することが重要です。また高い場所での作業は危険を伴うため、安全対策をしっかり行うことが求められます。作業に慣れていない場合、専門業者に依頼するのが無難です。

さらに自分で修繕を行った場合、通常は保証が付かないのが一般的です。一方で専門業者であれば、万が一のトラブル時にもアフターサポートが受けられます。問題が発生した際に追加費用がかかることを考えると、DIYよりも専門業者の方がおすすめです。

訪問業者に依頼しても大丈夫?

訪問業者は親切に対応してくれる場合がほとんどですが、中には突然の訪問で「外壁が劣化しています」「今すぐ修繕しないと危険です」などと不安を煽り、急いで契約を迫る悪質な業者も存在します。こうした業者は、実際には必要のない工事を高額で勧めてくることもあるため注意しましょう。また悪質訪問業者の場合、事前にその業者の評判や実績を確認するのが難しいです。施工が不十分であった場合、後々問題が発生しても対応してもらえない場合もあります。

そのため、できればインターネットの見積もり比較サイトを利用する方が安心です。比較サイトでは複数の信頼できる業者から見積もりを取れるため、相場を把握しやすくなります。これにより、適正価格での修繕が可能になります。信頼性の高い業者を選べば、適正価格で安心して修繕を依頼できて安心です。長期的に建物を守るためにも、悪質業者に騙されるリスクを避けて慎重に業者選びを行いましょう。

【関連記事】リフォーム会社を選ぶポイントは?リフォーム会社の種類もご紹介

TOPPANが、外壁のリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

まとめ

外壁のチョーキングを放置すると、見た目にも機能にも影響が生じます。そのため適切にメンテナンスを行い、美しい状態を保ちましょう。リフォームを検討される際には、ぜひインターネットの見積もり比較サイトでぴったりの業者を選んでみてください。

TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。

信頼できるリフォーム事業者をお探しの方へ

国土交通省 登録団体所属の信頼できるリフォーム事業者の中から、あなたの希望に合う事業者を無料でご紹介します。

国土交通省 登録団体所属
信頼の事業者を最大4ご紹介します!

信頼できるリフォーム事業者をお探しの方へ

国土交通省 登録団体所属の信頼できるリフォーム事業者の中から、あなたの希望に合う事業者を無料でご紹介します。

国土交通省 登録団体所属
信頼の事業者を最大4ご紹介します!