住宅の外壁は、築年数が経つにつれて劣化が進んでしまいます。そのため適切な時期でのリフォームやメンテナンスが必要です。そこで本記事では、外壁リフォームで人気の工法である「カバー工法」についてご紹介します。具体的なメリットやリフォームの流れについてご紹介しているので、外壁のメンテナンスが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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外壁カバー工法とは
外壁カバー工法とは、既存の外壁材を取り外さずに上から新たな外壁材を重ねて設置するリフォーム方法のことを指します。この工法は「重ね張り工法」とも呼ばれ、建物の断熱性や防水性を向上させると同時に、工事期間や費用の削減も図れるのが特徴です。
主な特徴としては、既存の外壁を剥がさないため廃材の処理コストが抑えられ、工事が比較的短期間で完了する点が挙げられます。また外壁の補強効果もあり、断熱材を追加することで省エネルギー性能の向上も期待できます。さらに二重張りになるため防音性が増し、外部からの騒音を軽減する効果も期待できます。
ただし外壁の状態が極端に劣化している場合や、下地部分に損傷がある場合には、適用できないこともあります。そのため、施工前にはプロによる外壁の診断を行うことが重要です。またカバー工法を採用する際には、新たに重ねる外壁材の重量が増すため、建物の構造体に与える影響も考慮しましょう。
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外壁カバー工法の種類①素材
ここでは、外壁カバー工法で用いられる主な素材についてご紹介します。カバー工法は既存の外壁材の上から張り重ねるという工程になるため、軽くて扱いやすい素材が選ばれることが多いです。それぞれの素材の特徴を知っておくことで、ご自宅の外壁に合ったタイプを選びましょう。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは金属系の素材の一つで、アルミニウムと亜鉛の合金で構成されています。耐久性と耐食性に優れており、軽量でありながら非常に強度が高いのが特徴です。また耐候性も強く錆びにくいため、海岸沿いや厳しい気候条件の地域でも安心して使用できます。金属特有のシンプルでモダンな外観を持つため、デザイン性が高く現代的な建築に適しています。
しかしガルバリウム鋼板の使用には、いくつかの注意点もあります。まず金属であるため断熱性能が比較的低く、寒暖差の激しい地域では追加の断熱材が必要です。
そして雨音や風の音が響きやすいという特性があるため、騒音対策を施すことが推奨されます。さらに鋼板は加工がしやすい反面、表面に傷がつきやすい場合があり、経年劣化によって錆びが発生するリスクもあります。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
また、カラー選択や仕上げの種類によって外観が異なるため、施工前にしっかりとデザインを確認することも大切です。
【関連記事】ガルバリウム鋼板の外壁がおすすめな理由|メリットやデメリットまとめ
アルミ
アルミは金属系の外壁材で、外壁カバー工法においてもよく利用されます。非常に軽量で、錆びにくく耐久性が高いのが特徴です。特に錆に弱い鉄系の外壁材の代替として広く使われ、沿岸部などの塩害が懸念される地域でも優れた性能を発揮します。
またアルミ製の外壁はメンテナンスの手間が少なく、長期間にわたり美しい外観を維持できます。そして高い加工性を持つためデザインの幅が広く、さまざまな建築スタイルに対応可能です。表面に特殊な塗装や加工を施すことで、耐候性や耐傷性が向上し、色あせや劣化を防ぐこともできます。
一方でアルミ外壁の注意点としては、断熱性能が比較的低いという点が挙げられます。そのため寒冷地や暑さが厳しい地域では、断熱材との併用が必要になります。また金属特有の薄さによる遮音性の低さが問題となるケースがあり、雨音や風音が気になる場合には遮音対策が重要です。加えて価格がやや高めになる傾向があるため、施工費用を考慮に入れる必要もあります。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、塩化ビニルやポリプロピレンなどの樹脂を主成分とする外壁材のことを指します。軽量で、非常に高い耐候性・耐水性を持っているのが特徴です。金属のように錆や腐食の心配がないため、沿岸部や湿度の高い地域での使用にも適しています。
またメンテナンスが簡単で、定期的な塗装が不要なので、手間を省きつつ長期間にわたって美しい外観を保てるのもメリットです。さらに樹脂系サイディングはカラーバリエーションやテクスチャーの選択肢が豊富で、さまざまなデザインに対応可能です。これにより従来の外壁材に比べて、より自由なデザインを楽しめます。
しかし金属系やセメント系の外壁材に比べて強度が低く、物理的な衝撃に弱いため、強風や飛来物などによるダメージを受けやすい場合があります。また長期間の紫外線による影響で色あせが生じることがあるため、特に日差しが強い地域では劣化が早まる点には注意が必要です。耐久性や外観を長持ちさせるためには、環境に応じた素材選定や施工方法を計画しましょう。
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外壁カバー工法の種類②張り方
外壁カバー工法には、外壁材を張る方向によって「縦張り」「横張り」の2種類があります。それぞれの特徴や違いを知っておくことで、リフォーム業者との打ち合わせの際に活かしてみてください。デザイン的な見た目の違いだけではなく、雨水の流れ方や建物全体に与える影響といった点も考慮して選ぶことが大切です。
縦張り
縦張りは外壁材を垂直方向に設置する方法で、建物全体に縦長のラインが強調されるデザインが特徴です。視覚的に高さを強調できるため、建物が実際よりもスリムに見える効果があるのがメリットです。特に低層の建物や広がりのある建築においては、縦のラインが際立つことでシャープでスタイリッシュな印象を与えることにつながります。
また縦張りの施工は、外壁に雨水が滞留しにくいというメリットもあります。垂直に設置されているため雨水がスムーズに下へ流れやすく、雨漏りのリスクも軽減できます。また雨筋汚れが目立ちにくく、メンテナンスの手間が少ないという点も人気です。
ただし縦張りの施工には高い精度が求められ、特に縦のラインがずれてしまうと外観のバランスが崩れやすいため、熟練した職人による丁寧な作業が必要です。また金属系や樹脂系の外壁材を縦張りにする際、上下のつなぎ目部分にしっかりとした防水処理を施すことが求められます。これを怠ると、雨水の侵入が発生する恐れがあります。
横張り
横張りは外壁材を水平方向に設置する方法で、建物全体に横長のラインが強調されることで落ち着いた安定感のあるデザインになるのが特徴です。建物の幅を広く見せる効果があるため、特に小さな建物や狭小住宅において、視覚的に横方向の広がりを強調できます。一般的に多くの住宅で採用されており、伝統的かつ安定感のあるデザインとして広く支持されています。
そして横張りは、施工が比較的簡単であるという利点もあります。外壁材を水平に張るため、つなぎ目の処理や仕上がりの精度が縦張りに比べて高く求められることが少なく、施工がスムーズに進む場合が多いです。また幅広いデザインオプションがあり、木目調や石材調など、様々な外観スタイルに適応できます。
ただし横張りは、雨水の流れに関して考慮する必要があります。横方向のラインに雨が滞留しやすく、特に外壁材のつなぎ目や接合部には適切な防水処理が必要です。これを怠ると、雨水の浸入やカビの発生につながるリスクがあります。さらに横張りの外壁は雨筋汚れが目立ちやすいというデメリットもあり、定期的なメンテナンスが重要です。
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外壁カバー工法のメリット
ここでは、外壁カバー工法の主なメリットについて詳しくご紹介していきます。「これから外壁のリフォームをしたいけれど、工法について迷っている…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
見た目が美しく仕上がる
外壁カバー工法の大きなメリットの一つは、既存の外壁に新しい外壁材を重ねて張ることで、建物の見た目が美しく仕上がる点です。特に外壁が経年劣化して汚れや色あせ、ひび割れが目立つ場合、カバー工法を採用することで新築のような外観を取り戻せます。
選べるデザインやカラーも豊富で、金属系や樹脂系などさまざまなスタイルに対応できるため、モダンなデザインから伝統的なものまで、建物のコンセプトに合わせて選択しましょう。
ただし既存の外壁の状態が重要で、下地がしっかりしていることが前提です。もし既存の外壁や下地に大きなダメージがある場合、補修せずにカバー工法を実施すると後々トラブルが発生する可能性があります。また外壁材の重ね張りによる厚みの増加が建物全体の外観バランスに影響を与えることもあるため、事前に全体のデザイン計画を練ることが重要です。
張り替えより費用が安い
外壁カバー工法は、外壁材の張り替えに比べて費用が安いという大きなメリットがあります。張り替えの場合、既存の外壁材をすべて撤去して新しい外壁を取り付けるため、廃材処理費や撤去作業のコストが発生します。
しかしカバー工法では、既存の外壁をそのまま残して新しい外壁を重ねることで、廃材処理費がかからず撤去作業も不要です。そのためコスト削減が可能であり、特に予算を抑えたいリフォームの場合に適しています。
ただし費用が安くなる一方で、下地の状態が悪ければ修繕が必要になる点には注意が必要です。下地が劣化している場合、カバー工法では対処できず結果的に費用がかかる場合もあります。また使用する外壁材の種類や追加する断熱材の性能によって、総費用が変動するため、安価に済ませたい場合でも品質を妥協せず、慎重に素材を選ぶようにしましょう。
カバー工法の費用相場は、メーカーや種類によって違いがありますが、㎡あたり約1万5千円~2万円程度となります。
※仮設足場は、別途費用が掛かります。
工期が比較的短い
外壁カバー工法は、張り替え工法に比べて工期が比較的短いというメリットがあります。既存の外壁をそのまま活用するため撤去作業が不要であり、新しい外壁材を重ね張りするだけで済むのが理由です。これにより、施工が迅速に進められます。
工事期間が短いと生活への影響も最小限に抑えられ、天候による工事の中断や延長のリスクも減少します。特に雨季や台風の季節でも迅速に仕上げられるため、施工のスケジュール調整が比較的容易です。
ただし工期が短いからといって、必ずしもスムーズに施工できるわけではありません。既存の外壁に問題がないかをしっかりと確認し、適切な準備と下地処理を行う必要があります。仮に表面上は問題がなくても、見えない部分で外壁が劣化している場合、短期間で施工を急ぐと後々のトラブルにつながる可能性があります。そのため、プロの業者に依頼して事前の調査と計画をしっかりと行うことが重要です。
断熱性がアップする
外壁カバー工法を行うことで、断熱性が向上する場合があります。新たに外壁材を重ねる際に断熱材をプラスすることで、断熱性能を大幅に高められるのです。これにより、冬は暖かく夏は涼しい住環境を実現できます。さらにエネルギー効率が向上するため、冷暖房費の削減にも効果的です。特に既存の外壁が古くて断熱性能が低い場合、カバー工法で断熱性能を改善できます。
注意点として、断熱材を適切に選んで施工することが挙げられます。断熱材の種類によって効果が異なり、施工不良があれば断熱効果が十分に発揮されない可能性があります。また断熱材を挿入することで外壁の厚みが増し、建物全体の構造に影響を与える場合があるため、事前に構造的な確認が必要です。加えて気密性も同時に考慮することで、より快適な室内環境を実現できます。
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外壁カバー工法の工程・流れ
ここでは、外壁カバー工法の主な工程や流れについてご紹介します。具体的な工事内容を把握しておけば、その後の計画もスムーズに進みやすくなります。ただし実際の工事とは内容が異なる場合もあるため、詳しく専門業者と打合せした上で決定しましょう。
足場の設置
外壁カバー工法の最初のステップは「足場の設置」です。足場とは施工作業者が安全に外壁作業を行うために欠かせない設備であり、外壁材の運搬や取り付け作業をスムーズに進めるための基盤となります。足場は作業の効率化と安全確保のためにしっかりと組み立てる必要があり、特に高所作業では転落事故などを防ぐための安全策が求められます。
注意点として、足場設置時に周囲への影響を考慮する必要があります。足場が隣接する建物や通行人に干渉しないよう、十分なスペース確保と防護措置が必要です。また足場に飛散防止シートを取り付ければ、施工中のホコリやゴミが近隣に飛散するのを防げます。
そして足場が不安定な場合、事故や施工不良につながるため、設置時には安全基準に沿って適切に組み立てることが重要です。工事期間中に関しても、足場設置後の点検は欠かせません。
水切りの設置
次に行うのは「水切りの設置」です。水切りとは、外壁の境目に取り付けられる金属製の部材のことを指します。雨水や結露水が壁に侵入するのを防ぎ、地面へとスムーズに排水する役割を果たします。これにより外壁や建物の基礎部分の劣化を防止し、長期間にわたり住宅の耐久性を維持できるのです。
水切りの設置時の注意点としては、正確な位置取りと傾斜の確保が重要です。水が滞留しないように、適切な角度で取り付ける必要があります。
また、外壁材や地盤の動きにより、水切りがずれたり歪んだりしないように、強度のある素材を選ぶことが推奨されます。腐食しやすい素材を使用してしまうと長期間にわたり劣化しやすいため、耐久性の高いステンレスやアルミニウムなどの素材を選ぶのがおすすめです。
胴縁の設置
胴縁(どうぶち)とは、羽目板やボードを取り付けるための建材のことを指します。外壁材を固定するための骨組みを作るために重要で、建物の壁面に対して縦または横に取り付けることで外壁材を取り付ける際の基礎として機能します。
この胴縁によって、外壁と建物本体との間に通気層が生まれ、湿気や結露の問題を軽減できます。この通気層は、外壁の長寿命化にも貢献します。
ただし胴縁設置の際には、均等な間隔で正確に取り付けることが求められます。胴縁が不均等に取り付けられてしまうと外壁材の設置が不安定になり、外壁のゆがみや施工不良の原因となってしまいます。
また胴縁の素材には、防腐処理が施された木材や樹脂製のものを使用する必要があります。これにより、湿気やシロアリなどによる劣化を防止できます。特にカバー工法では、既存の外壁との間にしっかりと通気層を確保することが大切です。
サイディングの設置
胴縁が設置された後は、サイディングの設置が行われます。サイディングとは、建物の外壁を覆うパネル状の外壁材のことを指します。デザインや素材が豊富にあり、耐久性や断熱性、デザイン性などに優れたものが多く使用されます。施工方法としては、サイディングを胴縁にしっかりと固定しながら、隙間なく張り巡らせていくことが求められます。
サイディング設置時の注意点は、防水性の確保です。サイディングのつなぎ目やコーナー部分には隙間ができやすいため、しっかりと防水テープやシーリングを施し、雨水が侵入しないようにする必要があります。
またサイディングの張り方に応じて、縦張りや横張りに対応した施工技術が求められます。施工不良が発生すると外壁材の浮きや剥がれ、さらには水漏れの原因になるため、施工業者の技術力の高さが重要なポイントです。
【関連記事】サイディング外壁とは?特徴や種類から、優良業者の見分け方までご紹介
シーリング
シーリングとは、サイディングのつなぎ目やコーナー部分に行う防水処理のことを指します。これは、外壁全体の防水性を高めるための重要な工程です。シーリング材には柔軟性があり、建物のわずかな動きにも対応可能なため、長期間にわたり水の侵入を防ぐ効果があります。特にサイディング同士の接合部分や窓枠周りなど、水が侵入しやすい箇所にしっかりとシーリングを施すことが求められます。
シーリングの施工時には、正確な施工と定期的なメンテナンスが重要となります。シーリング材は経年劣化により硬化やひび割れが生じるため、定期的な点検と再施工が必要です。劣化したシーリングを放置すると、防水効果が失われ、雨漏りや建物内部の腐食を招く恐れがあります。
また、シーリング材の種類や色を選ぶ際には、外壁材との相性やデザイン面でのバランスも考慮することが重要です。例えばグレーの外壁材を選ぶ場合には、同系色のシーリングを選ぶと外観に統一感が生まれます。
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外壁カバー工法のデメリット・注意点
外壁カバー工法にはメリットが多いですが、中にはデメリットと感じられる部分もあります。工事を依頼する前に知っておくことで、後悔の無いリフォームを実現しましょう。
重量が増すことで耐震性が低下する
外壁カバー工法では外壁材を既存の外壁の上に重ねるため、建物全体の重量が増加することで耐震性が低下する可能性があります。特に木造住宅では、地震の揺れを受けた際に構造にかかる負担が大きくなって倒壊してしまうリスクが増加します。
そのため新しい外壁材が軽量であっても、既存の外壁材の重量とのバランスを考慮して事前に構造的な検討を行うことが必要です。
このリスクを最小限に抑えるためには、事前に建物の耐震診断を行って外壁カバー工法が適しているかどうかを判断することが重要です。耐震性が十分でないと判断された場合には、まず耐震補強を行う必要があります。
また耐震性能に影響を与えないよう、できるだけ軽量な外壁材を選ぶことも対策の一つです。特に重ね張りによる重量増加を考慮し、地震時の揺れを受け流す構造を持つ建物であれば、リスクを軽減できます。
内部結露のリスクがある
外壁カバー工法によって外壁が二重張りになると、壁の内部に結露が発生するリスクが高まります。外壁材と既存の外壁の間にできる空間に湿気が溜まることで、温度差によって結露が発生してしまうのです。結露が長期間続くとカビの発生や木材の腐食、シロアリ被害の原因となり、建物の耐久性が低下する可能性があります。
トラブル防止のためには、適切な通気層の確保が重要です。胴縁の設置や通気工法を採用することで、外壁の間に空気の流れを作り、湿気を外部に逃がすようにしましょう。また断熱材や防湿シートを追加して、内部の温度差を軽減することも効果的です。工事完了後も定期的な点検やメンテナンスを行い、結露が発生していないか確認することもおすすめです。
下地の補修はできない
外壁カバー工法の最大のデメリットとしては、既存の外壁をそのままにして新しい外壁を重ね張りするため、下地の補修ができないという点も挙げられます。もし既存の外壁や下地にひび割れや劣化がある場合でも、修復せずにカバー工法が行われてしまう場合があります。これだと隠れた問題が放置され、後々さらに大きなトラブルを引き起こす可能性があるのです。下地の劣化が進行している場合、将来的に全面改修が必要になることも考えられます。
この問題を避けるためには、事前に既存の外壁や下地の状態をしっかりと調査することが不可欠です。外壁に目視で確認できるひび割れやカビ、漏水の跡がないかを確認し、必要であれば部分的な補修や補強を行うことが推奨されます。
また外壁内部の状態を確認するために、専門家による診断を依頼するのも有効です。外観が良好であっても下地に問題が潜んでいることがあるため、注意しましょう。
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外壁カバー工法でよくある疑問
ここでは、外壁カバー工法でよくある疑問についてご紹介します。リフォームでは各種手続きや契約の手順を踏む必要があるため、不明点があれば早めに解決することがトラブル防止につながります。もし他にも気になる点がある場合には、ぜひリフォーム専門業者にお気軽に相談してみてください。
確認申請は必要?
一般的に、外壁カバー工法は建物の構造や用途に大きな変更を加える工事ではないため、建築確認申請が不要とされることが多いです。ただし、確認申請が必要かどうかは条件によって異なります。
例えば外壁カバー工法を行うことで建物の高さや外壁面積が増加し、防火地域や準防火地域などの特殊な地域での規制に抵触する場合や、既存建物の構造強度に影響を与える場合などは、確認申請が必要となるケースがあります。またマンションや集合住宅などの共同住宅で外壁工事を行う場合は、建物の管理組合や近隣住民との調整が必要です。
そのため事前に施工業者や建築士と相談して、工事内容や地域の規制に基づいて確認申請が必要かどうかを判断するのが適切です。また地方自治体によって異なる基準があるため、不明点がある場合には事前に確認を取るようにしましょう。
補助金は使える?
外壁カバー工法には、場合によって補助金を利用できるケースがあります。特に断熱性能の向上や省エネルギー化を目的とした外壁リフォームであれば、国や地方自治体が提供する補助金や助成金の対象となる可能性が高いです。補助金を受けるためには、主に以下のような条件を満たす必要がある場合が多いです。
- 断熱材の追加や高断熱外壁材の使用など、省エネ効果が認められる工事であること。
- エコリフォームや省エネリフォームの一環として認定されること。
- 申請前に自治体が定める書類や手続きを提出する。
ただし具体的な補助金制度の概要は国や自治体ごとに異なるため、事前にリフォーム会社や自治体の窓口に確認するのが賢明です。また補助金には申請期限や予算の制限があることが多いので、早めに確認して申請準備を行いましょう。
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まとめ
外壁カバー工法は、比較的手軽できれいにリフォームできる方法として人気が高まっています。様々なカラーバリエーションや素材の種類があるため、リフォームを行うことでご自宅の外観をおしゃれに変えられるのがメリットです。本記事でご紹介したメリットや注意点を参考にしながら、ぜひご自宅のメンテナンスを行ってみてはいかがでしょうか?
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