コの字型キッチンのメリット・デメリット|リフォームする際の注意点を解説

更新日:2023年06月23日

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コの字型キッチンとは、シンクやコンロが中央に設置されており、作業スペースが広く料理がしやすいキッチンのことです。本記事では、コの字型キッチンのメリット・デメリット、リフォームする際の注意ポイントについて解説します。
TOPPANが運営するリフォーム事業者の紹介サイト「リフォトル」では、信頼できる地元の優良リフォーム事業者を4社まで紹介します。キッチンのリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。

目次

  1. コの字型キッチンとは?
    1. オープンキッチンタイプのコの字型キッチン
    2. 独立タイプのコの字型キッチン
  2. コの字型キッチンのメリット
    1. 【共通】動線が良く効率的に料理ができる
    2. 【共通】収納スペースが豊富
    3. 【オープンキッチンタイプ】カウンターを有効活用できる
    4. 【独立タイプ】作業に集中しやすい環境
    5. 【オープンキッチンタイプ】作業中でも他の部屋の様子を確認しやすい
    6. 【共通】ベビーゲートの設置が簡単で安心
  3. コの字型キッチンのデメリット
    1. サイズが大きくスペースが必要
    2. 費用が高い
    3. デッドスペースが発生してしまう
    4. 出入り部分が一箇所しかない
  4. コの字型キッチンにリフォームする際の注意ポイント
    1. 部屋全体の雰囲気を考慮する
    2. 収納スペースの位置を工夫する
    3. 配管が移動可能か確認する
    4. 搬入可能か事前に確認する
  5. コの字型キッチンが向いている人・向いていない人の特徴
    1. コの字型キッチンが向いている人
    2. コの字型キッチンが向いていない人
  6. コの字型キッチンのリフォーム例
    1. 例1:収納が充実したコの字型キッチン
    2. 例2:シンプルなコの字型キッチン(オープンキッチンタイプ)
    3. 例3:「見せる」コの字型キッチン(オープンキッチンタイプ)
  7. コの字型キッチンにリフォームして毎日の料理を楽しもう!

コの字型キッチンとは?

コの字型キッチンとは、コンロ、シンク、キャビネットが、上から見てカタカナの「コ」のようにレイアウトされたキッチンです。コの形はアルファベットの「U」に見えることから「U型キッチン」とも呼ばれています。
ちなみにキッチンの形には、コの字型(U型)のほかにも、いわゆる「Ⅰ型」「Ⅱ型」「L型」があります。

Ⅰ型キッチンとは、主に壁に沿ってコンロ、シンク、キャビネットが一列に並ぶキッチンのことで、省スペースで値段がリーズナブルという強みがあります。一方で作業台も含めたキッチンの要素が横一列に広がるため、スペースが大きくなればなるほど導線が延び、作業がしにくくなるというデメリットもあります。

Ⅱ型キッチンはコンロとシンクが並列に並んだキッチンで、特にI型と比較して導線が短く、作業効率が上がるのがメリットです。コンロ部分とシンク部分にそれぞれキャビネットが付くため、調理がしやすく、複数人での調理にも向いています。収納も豊富です。ただし設置に広いスペースが必要になるうえ、作業時に頻繁に身体の向きを変える必要があること、作業中に床に水が垂れやすいことなどがデメリットとなります。

L型キッチンは、コンロ、シンク、キャビネットなどがアルファベットの「L」の形に配置されています。主なメリットはⅡ型と同じで、導線が短く作業がしやすいことです。しかもコンロ、シンク、冷蔵庫が三角形の形に並ぶことから、Ⅱ型以上に効率的な導線を確保できます。ただし設置に広いスペースが必要で、さらにキッチンのコーナーがデッドスペースになりやすい点がデメリットです。
では、ここからはコの字型キッチンについて詳しくご説明します。

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オープンキッチンタイプのコの字型キッチン

オープンキッチンとは、そもそも「キッチンとリビングダイニングが壁で仕切られていない」タイプのキッチンを指します。上で紹介したⅡ型もオープンキッチンの一例ですし、ほかにも「アイランドキッチン」と呼ばれるタイプもあります。
コの字型のオープンキッチンという場合は、コの字の一面がキッチンとリビングに挟まれているタイプのことです。キャビネット越しにキッチンとリビングが互いに見通せるため開放感があり、空間を広く感じられます。キッチンとリビングでコミュニケーションをとりやすく、配膳しやすいのも特徴です。

独立タイプのコの字型キッチン

これに対し独立タイプのコの字型キッチンは、キッチンがひとつの部屋のように独立しています。入り口以外の三方がコンロ、シンク、キャビネットや吊り下げ収納と壁で囲まれているため、収納が豊富で作業に集中しやすい空間です。油などがカウンターを超えて飛び散ることもないため、掃除をしやすいのも特徴です。

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コの字型キッチンのメリット

コの字型キッチンにはさまざまなメリットがあります。ただしオープンキッチンタイプ、独立タイプでメリットが異なることもあるため、注意してください。ここでは代表的な6つのメリットを紹介します。

【共通】動線が良く効率的に料理ができる

コの字型キッチン(オープンキッチンタイプ、独立タイプ共通)の最大のメリットといえるのが「導線の良さ」です。L型と同じくコンロ、シンク、冷蔵庫が3角形の位置に並び、いわゆる「ワークトライアングル」と呼ばれる理想的な配置になっています。
加えて二面がⅡ型と同じような配置になっているため、Ⅱ型の導線の良さも兼ね備えた、極めて効率的なキッチンといえるでしょう。身体を反転させながら二、三歩歩くだけで、キッチン内のすべての場所に手が届きます。

【共通】収納スペースが豊富

収納スペースが多いのもコの字型キッチン(オープンキッチンタイプ、独立タイプ共通)のメリットです。Ⅰ型はキャビネットが一面、Ⅱ型は二面、L型も二面なのに対し、コの字型のキャビネットは三面もあり、収納力の高さは一目瞭然でしょう。また一般に他のタイプと比べてキッチンそのものの面積も大きいため、床下収納を設置しやすく、さらに収納力を上げられます。
他のタイプで収納力を稼ごうとするとキャビネットを高くする必要がありますが、コの字型キッチンはそこまでする必要がない(十分な収納スペースがある)ため、キッチンに圧迫感が生まれにくいのもメリットといえるでしょう。

【オープンキッチンタイプ】カウンターを有効活用できる

オープンキッチンタイプのコの字型キッチンなら、リビングとの境にあるカウンターを有効利用できます。たとえばリビング側にイスを置いて食事テーブルとして使うこともできますし、家族みんなで作業をすることも可能です。オシャレなバーカウンターとして利用しているケースもあります。
このように単なる調理台や収納としてではなく、極めて自由度の高い使い方をできることがコの字型キッチンのメリットです。ただし、独立タイプのコの字型キッチンにこのようなメリットはないため、注意してください。

【独立タイプ】作業に集中しやすい環境

独立タイプのコの字型キッチンならではのメリットといえば、なんといっても作業に没頭できることでしょう。
キッチン自体がひとつの部屋のようになっているため、基本的に壁を向いて作業することになります。また背後も壁(もしくはキャビネット)です。このためリビングの様子に気を取られたり、リビング側からちょっかいを出されることがありません。

【オープンキッチンタイプ】作業中でも他の部屋の様子を確認しやすい

上で紹介したメリットと真逆なのが、オープンキッチンタイプのコの字型キッチンに見られる「他の部屋を確認しやすい」というメリットです。
カウンター越しにリビングを見渡せるコの字型キッチンなら、家族の様子を確認しながら作業できます。特に小さなお子さまがいる家庭では、子どもが何をしているのか「手を休めずに確認できる」のは大きなメリットと感じられるでしょう。もちろん、リビング側からもキッチン内の様子をしっかり確認できます。

【共通】ベビーゲートの設置が簡単で安心

小さなお子さまがいる家庭では、多くの方がキッチンで作業中に子どもが足元に寄ってくる…という経験をしていることでしょう。特にⅠ型やL型のキッチンでは、子どもの接近を防ぐことは非常に困難です。
しかしコの字型キッチンは出入り口が一か所しかないため、そこにベビーゲートを設置することで子どもの行動を制限できます。ゲートの面積も最小限で済むため、取り回しやコスト面でも有利です。料理と子どもの世話を両立させたい方にとっては理想的なメリットといえるでしょう。

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コの字型キッチンのデメリット

次に、コの字型キッチンのデメリットを紹介します。どのようなデメリットがあるのかをあらかじめ理解しておくことで、それを解消する方法が見つかることもあります。

サイズが大きくスペースが必要

コの字型キッチンの特徴でもある「広さ」は、場合によってはデメリットにもなります。キッチンの面積が大きいほど設置スペースを広く取る必要があり、そのぶん他の部屋が狭くなってしまいます。
一般に、コの字型キッチンに必要な面積はl型キッチンの1.5倍以上です。またカウンターの長さにもよりますが、Ⅱ型やL型よりも広い面積が必要でしょう。
このためリフォームでコの字型キッチンにしたい場合は、あらかじめ他の部屋(特にリビング)を含めた全体の面積をよく考えることが大切です。もしどうしてもコの字型キッチンにこだわるなら、キャビネットのサイズなどが小さいものを選ぶのも一つの手段です。

費用が高い

コの字型キッチンは、他のキッチンと比較して設置費用も高くなります。というのも、キッチンそのもの(コンロやシンク、キャビネットなど)の価格も工事の費用も、一般に「面積が大きくなるほど高い」からです。ただしコの字型キッチンでも、グレードによっては廉価なものもあります。費用をできるだけ抑えたい場合は、このあたりもよく検討してみてください。

デッドスペースが発生してしまう

コの字型キッチンでよくあるデメリットが「デッドスペースの発生」です。入り口部分と反対側の両角(計2か所)は収納スペースの設置が難しく、かといって冷蔵庫などをはめ込むこともできません。ほとんどの場合、「カウンターの上に物を置く」のが精一杯です。
このデメリットを根本的に解決することはできませんが、たとえば電子レンジのような家電を置いたり、上部に棚を設置するなどして、できるだけスペースを稼ぐと良いでしょう。調味料や調理道具、花瓶や雑貨などをディスプレイする「見せる空間」にすることもできます。
もっともコの字型キッチンはそもそも収納力が高いため、コーナーを無理に使わなくてもそれほど困ることはないでしょう。

出入り部分が一箇所しかない

コの字型キッチンには出入り口がひとつしかありません。料理から配膳まで一人で行うぶんには問題ありませんが、もし複数人で作業をするなら、出入り口のところで導線が交錯してしまい、作業効率が落ちてしまう可能性があります。
リフォームでコの字型キッチンを検討する際は、近い将来も含め、誰が日常的にキッチンに立つのか、どのような作業をするのかをよく検討してください。なおオープンキッチンタイプのコの字型キッチンならカウンター越しに配膳できるため、問題を解消できるかもしれません。

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コの字型キッチンにリフォームする際の注意ポイント

デメリットのところでも少し紹介しましたが、コの字型キッチンへのリフォームを成功させるには、いくつかのポイントに注意が必要です。

部屋全体の雰囲気を考慮する

まず考えたいのが「雰囲気」です。キッチンそのものの雰囲気もそうですが、キッチンと隣接するリビングもセットで考えると良いでしょう。
コの字型キッチンにすることでリビングの雰囲気がおしゃれになるとか、明るくなるなら良いですが、逆にちぐはぐな雰囲気になったり、圧迫感を感じさせてしまうようなら要注意です。

収納スペースの位置を工夫する

コの字型キッチンは、壁面はもちろん、床下から天井近くまで、さまざまな位置に収納を設置できます。とはいえむやみに収納を増やしても、費用が高くつくばかりかかえって使い勝手が悪くなってしまう可能性もあるでしょう。
日常的なキッチンの使い方をイメージして、どの位置に収納スペースを置くのが理想的か、よく検討してみてください。

配管が移動可能か確認する

キッチンをリフォームする場合、配管の移動が必要になる場合があります。特にシンプルなⅠ型キッチンなどからコの字型キッチンに変える場合は、配管の位置を大幅に変更することも少なくありません。
建物の構造上、このような変更が可能かどうかを検討することは大切です。また大がかりな工事が発生すれば工事費用もかさむため、予算にも注意してください。

搬入可能か事前に確認する

コの字型キッチンに使用するキャビネットは大型のものが多いため、そもそも室内に搬入できるかも考える必要があります。特にマンションなどの集合住宅では、玄関ドアのサイズや、エレベーターのサイズ(もしくは何階の部屋か)に注意が必要です。
キッチンの部品を発注し工事が始まった後に、「キャビネットが部屋に入らない」ということがないようにしましょう。

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コの字型キッチンが向いている人・向いていない人の特徴

コの字型キッチンにはさまざまなメリット・デメリットがあるため、すべての人におすすめというわけではありません。ここではコの字型キッチンに向いている人の特徴と、向いていない人の特徴を紹介します。

コの字型キッチンが向いている人

コの字型キッチンは、「料理が好き」「夫婦で料理を楽しみたい」という方には向いています。コの字型キッチンは収納が充実していて、調理機具やレンジなどの家電の置き場所も豊富です。導線も良好で、作業効率も上がります。このため料理が好きで、台所で過ごす時間が多いという人にはピッタリといえるでしょう。
「キッチンをインテリアの一部と考える」人もコの字型キッチンに向いています。サイズが大きいコの字型キッチンは存在感がありますし、オープンキッチンタイプならリビングからキッチンがよく見えます。リビングとキッチンに挟まれたカウンターにおしゃれな小物をディスプレイしたり、キッチンの奥に見えるカウンターにおしゃれな家電を置くのもおすすめです。
キッチンの色、素材はもちろん、カウンターのリビング側に置くイスなどもおしゃれな雰囲気のものにすることで、リビング全体のグレードが上がるでしょう。
「頻繁に来客がある」場合もコの字型キッチン、特にオープンキッチンタイプのコの字型キッチンが向いています。カウンターをテーブルとして使うことで、ホストがキッチンの中にいても来客の相手ができますし、なによりおしゃれな雰囲気は来客へのおもてなしになるでしょう。料理の配膳、食器の片付けもスムーズです。

コの字型キッチンが向いていない人

逆にコの字型キッチンが向いていない人は「掃除や整理整頓が苦手」なタイプの人です。台所というのは、家の中でも特に汚れやすい場所のひとつです。調理中に出るゴミはもちろん、水ハネや油ハネも頻繁にあるため、放っておくとホコリが床や収納の取っ手などに固着してしまうこともあります。
オープンキッチンタイプならリビングから中の様子がよく見えるため、きれいに保っていないとリビング全体の雰囲気も台無しです。こまめに掃除できるか、整理整頓をきちんとできるかなどをよく考えてリフォームをしましょう。
整理整頓と関連して、「物が多い」場合も要注意です。コの字型キッチンは収納力があるとはいえ、それはあくまで一般的な話です。キッチンの収納力はデザインや価格によって大きく変わります。たとえばオープンキッチンタイプの場合、おしゃれな雰囲気を重視するあまり、収納力が犠牲になることも少なくありません。
キッチンにどの程度の物を置くのか、実際にどれくらいの物を持っているのかなど、しっかり検討してからリフォームしてください。

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コの字型キッチンのリフォーム例

ここではコの字型キッチンのリフォームサンプルをご紹介します。それぞれの雰囲気を確かめて、理想のキッチンをイメージしてみてください。

例1:収納が充実したコの字型キッチン

壁面の足元と天井近くに、それぞれ収納を配置したコの字型キッチンです。床面積を広く取っているため、複数人で作業する場合にも向いています。コンロの下に埋め込み式のオーブンを配置しているため、すっきりとした印象です。

例2:シンプルなコの字型キッチン(オープンキッチンタイプ)

シンプルでミニマムな、オープンキッチンタイプのコの字型キッチンです。リビングとの距離感が近いうえ、カウンターが木目の天板なので、明るくナチュラルな雰囲気にまとまっています。家族でのコミュニケーションを重視する人にピッタリでしょう。

例3:「見せる」コの字型キッチン(オープンキッチンタイプ)

カウンターから見える壁面をシンプルな棚にして、調理道具や雑貨をディスプレイした「見せる」キッチンです。そのぶん収納力は控えめですが、キッチンをインテリアの一部と考えている人におすすめです。

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コの字型キッチンにリフォームして毎日の料理を楽しもう!

コの字型キッチンは、たくさんの魅力があるキッチンです。料理が好きな人はもちろん、おしゃれやインテリアに興味がある方、来客が多い方、掃除や整理整頓が好きな方などは、ぜひコの字型キッチンへのリフォームを検討してみてください。
みなさんのキッチンリフォームを成功させて、毎日の料理を楽しんでくださいね。

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