L型キッチンのメリット・デメリットは?リフォーム時の注意点を解説

更新日:2023年11月27日

更新日:2023年11月27日

キッチンの中でも人気の高い「L型キッチン」についてご紹介します。特徴や種類・メリットをまとめているほか、「デッドスペースが生まれるのでは?」といった疑問点も解消します。L型キッチンの魅力を知ることで、快適なキッチン計画に役立ててみてください。

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L型キッチンとは?

ここでは、L型キッチンの特徴や主なレイアウト種類についてご紹介します。

L型キッチンの特徴

L型キッチンはその名前の通り、L型に配置したレイアウトのことを指します。他のレイアウトに比べて「ワークトライアングル」が短くなるのが特徴です。ワークトライアングルとはコンロ・シンク・冷蔵庫を結んだ三角形のことを指し、コンパクトな方が作業動線が効率良くなります。L型キッチンはコンロとシンクを90度の角度で設けることが多いため、移動距離が短くなって便利です。

またL型キッチンは、壁付や対面式など様々な間取りに対応できます。小さなスペースでコンパクトにまとめるほか、広いスペースで大規模なL型キッチンを作ることも可能です。

対面式の場合はリビングやダイニングエリアと接するため、開放感があり、家族やゲストとのコミュニケーションを楽しめるでしょう。また、カウンターバーを設置することも可能です。 食事スペースやカウンターチェアを配置できるため、カジュアルな食事やコミュニケーションのためのスペースとして利用できます。

L型キッチンの種類

L型キッチンは、レイアウトのパターンによっていくつかの種類に分けられます。

  • 壁付型
  • ペニンシュラ型
  • 壁付型+アイランド型

まず「壁付型キッチン」は、壁面に向かう形でキッチンが設置されるパターンです。後ろ側は通路やリビング・ダイニングのスペースになります。壁付型はコンパクトなスペースに適しており、シンプルな間取りが特徴です。壁に向かって調理することから、料理のにおいや油の飛び跳ねを最小限に抑えられます。

そして「ペニンシュラ型」は、カウンターの片方だけが壁面に接しているタイプのキッチンです。L字の1辺が対面カウンターの役割を果たすため、家族とコミュニケ―ションが取りやすい形式です。カウンターはダイニングエリアとの仕切りにもなり、自然とキッチンとのゾーン分けができます。L型のペニンシュラだと、通常のペニンシュラタイプよりも作業スペースが広く確保できて便利です。

最後に「壁付型+アイランド型」は、L型を壁付にしたカウンターと、アイランドキッチンを組み合わせるタイプです。壁側には調理スペースやコンロ・シンクを配置し、アイランド側には追加の作業スペースやカウンターを配置するのが一般的です。アイランドはカウンターバーにすることもでき、大人数での利用にも向いています。自宅で料理教室を開くようなケースにおすすめです。

これらのキッチンタイプは、ライフスタイルや好みに合わせて選択することが重要です。スペースやレイアウトに合った適切なキッチンを選ぶことで、機能性や快適さを向上できます。

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L型キッチンのメリット

ここでは、L型キッチンのメリットについてご紹介します。「何となく見た目がおしゃれ」というイメージがあるかもしれませんが、デザイン性だけでなく機能面でも便利なポイントがたくさんあります。L型キッチンにしようか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ワークトライアングルが効率的

L型キッチンの特徴の一つとして、「ワークトライアングルが効率的」というメリットがあります。ワークトライアングルとは、キッチン内の主要な作業エリア(シンク、コンロ、冷蔵庫)を結ぶ三角形のことを指します。具体的には「3辺の合計が3.6~6m以内」に収まると使いやすいとされます。L型キッチンはワークトライアングルを効果的に構築しやすい形状で、作業効率の向上に繋がります。

一方でL型キッチンと似たレイアウトとして「Ⅱ型キッチン」もあります。カウンターが2つあるという点では同じですが、Ⅱ型は2本が平行に並ぶためワークトライアングルが長くなってしまいます。その点L型キッチンでは、調理エリアと準備エリアが90度に接するため、食材の下ごしらえや調理の流れをスムーズに進められます。「冷蔵庫から野菜を取り出してシンクに移す」「調理器具をコンロからシンクに運ぶ」といった動作も、動線距離が短いことで楽になるのです。

コミュニケーションが取りやすい

L型キッチンは通常、リビングやダイニングエリアと一体化していることが多いです。この配置により、料理をしながら家族やゲストとコミュニケーションを取ることができます。ペニンシュラ式の対面キッチンであれば、キッチンの周囲に集まりながら会話を楽しめるでしょう。小さい子どもがいる場合には、カウンターで勉強を見たり、リビングにいる様子をキッチンから見守ったり出来て安心です。

またアイランドキッチンは、大人数でのパーティーや料理教室といったシーンに向いています。その分広いスペースが必要になってしまいますが、空間にゆとりがあるためストレスなく使えます。こういった理由から、L型キッチンは家庭の中心となるキッチンスペースとして人気があります。

柔軟なレイアウトが可能

 L型キッチンは、形状の特性から様々なレイアウトや配置に対応できます。そのため、ニーズに合わせて柔軟なカスタマイズが可能です。L型キッチンは2辺が直角に接している形状なので、狭い空間から大空間まで幅広いパターンに適応できます。コンパクトにしたい場合には壁付型、広々とした高級感を演出するなら壁付+アイランド型など、自由自在に選べます。

また作業だけでなく、キッチン家具・調理家電用のスペースも広く設けることが可能です。冷蔵庫や電子レンジ、食器棚などを適切な位置に配置することで、スムーズな家事動線を実現できます。カウンターやキャビネットのデザイン、カウンタートップの素材などを工夫することで、キッチン全体の雰囲気をおしゃれにカスタマイズできます。

収納スペースが広い

L型キッチンの利点の一つとして、「収納スペースが広い」という点が挙げられます。L型キッチンは通常のⅠ型キッチンとは違い、カウンターが2面あります。そのため、多くの収納スペースを確保しやすいのが特徴です。特に壁付レイアウトの場合は壁に沿って長いカウンターが配置されるので、壁面を有効に活用できます。散らかりがちなキッチンも、スッキリと収納できるでしょう。

アイランドキッチンの場合には、アイランド部分の下部が丸ごと収納スペースになります。普段は使わないパーティー用の食器や調理器具など、かさばるものもゆったりと収納できます。またL型キッチンでは、リビングやダイニングから見えにくい死角になる部分が生じます。急な来客時や急ぎの予定が入ったときなどには、ひとまず食器を置いておく場所として活躍します。

L型キッチンは、広いスペースを利用して効率的な収納を実現できるため、調理道具や食器類などを整理整頓しやすく、キッチンが使いやすくなっておすすめです。

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L型キッチンのデメリット

L型キッチンにはメリットが多い一方で、デメリットもあります。実際に導入してから後悔することが無いよう、注意点もしっかり確認しておきましょう。

広いキッチンスペースが必要

L型キッチンは、他のタイプのキッチンと比較して広いキッチンスペースが必要になります。カウンターが2つあるため、一辺が比較的長くなることが要因です。これにより、狭いキッチンスペースではL型キッチンを設置出来ない場合もあります。

L型キッチンを設置する際には、カウンターの長さやアイランドのスペース、コーナーキャビネットなどの寸法を考慮しましょう。キッチンの配置やレイアウトを決める際には、間取り全体を考慮して調整する必要があります。キッチンスペースのほかにも、ダイニングやリビングの配置も検討しなければなりません。

キッチン本体の価格が高め

L型キッチンは本体が大きめなので、他の一般的なキッチンレイアウトと比較して価格が高い傾向があります。具体的には、キッチン本体やカウンタートップ、キャビネットなどの付属品が含まれます。またL型キッチンは角度やコーナーの部分を考慮する必要があり、キャビネットやカウンターの形状が複雑になります。そのため間取りに合わせたカスタマイズが求められ、それが価格を押し上げる原因となってしまうのです。

また多くのメーカーではキッチンを自由にカスタマイズでき、インテリアの好みに応じてオーダーメイドが可能です。セラミックワークトップや大理石調などの高品質タイプを選ぶと、その分価格も上がります。特別な加工が施された素材はコストが掛かりますが、高品質で耐久性・耐水性が高く長持ちします。初期費用は満足度と比例するケースが多いため、ある程度のグレードは保った方が良いでしょう。

デッドスペースが生まれる

L型キッチンのデメリットとして、「デッドスペースが生まれる」という点があります。 特に、コーナー部分の収納には工夫が必要です。L型キッチンには、2つのカウンターが配置されます。そのため、2辺が接するコーナー部分がデッドスペースとなってしまうのです。

コーナー部分は奥まっていて手が届きにくいので、上手に計画しておかないとキッチンの収納スペースが有効に活用できません。レイアウトやデザインを工夫して、コーナー部分のデッドスペースを活用するのがおすすめです。

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L型キッチンで気になるポイント

ここでは、L型キッチンでよくある疑問点についてご紹介します。実際にL型キッチンを使っている方の声を参考にすることで、使いやすく快適なキッチン計画に繋げましょう。

下のコーナーの使い方は?

L型キッチンの隅(コーナー)部分は、特に効率的に収納スペースを確保するのが難しい場所です。しかし工夫次第で、デッドスペースを有効活用できます。具体的には、下記のような方法があります。

  • コーナーキャビネットの使用
  • 引き出し収納を付ける
  • 回転棚を付ける

カウンター上部に関しては、専用のコーナーキャビネットを設置することで効率的な収納スペースになります。スペースに余裕があれば、電子レンジやトースターといった大きめの調理家電を置く場所にしても良いでしょう。

一方でカウンター下部は手が届きにくいため、引き出し収納や回転棚を付けると使いやすくなります。引き出しを選ぶ際には、スライドレールの動作や収納力を確認しましょう。回転棚はくるくると回せるため、奥側のものが取りやすいです。いずれにしても、あまり使用頻度の高くない物を収納する場所にするのがおすすめです。

L型キッチンのサイズ・寸法の目安は?

L型キッチンのサイズは、「240㎝×180㎝程度」が目安です。もちろん各キッチンメーカーでサイズのバリエーションがあるので、コンパクトなものから広々としたサイズまで自由に選べます。ただしシンクとコンロを各辺に配置する場合は、最小でも1辺165㎝の寸法が必要となります。作業スペースのために80㎝程度の幅を設けると、約2.6畳程度のスペースがあればレイアウト可能です。

またカウンターの奥行は「60~65cm」が一般的です。アイランド型やペニンシュラ型は奥行75~100㎝なので、少し短いように感じるかもしれません。しかしL型キッチンで奥行を広く取ってしまうと、コーナーのデッドスペースも広くなってしまうので注意が必要です。実際の寸法感覚は実物を見ないと分かりにくいため、ショールーム等で確認すると良いでしょう。

L型キッチンはどんな人におすすめ?

L型キッチンは、さまざまな家族構成や使用シーンにおすすめのキッチンの形状です。具体的には、下記のような方におすすめです。

  • ファミリー世帯
  • 料理好きな方
  • おしゃれなインテリアにしたい方
  • 大容量の収納を求める方

L型キッチンは、家族が一緒に料理や食事を楽しむシーンに適しています。キッチンスペースが広いため、複数人が同時に調理作業を行えるでしょう。効率的なワークトライアングルが確保されているので、朝の忙しい時間でも便利です。

また料理を趣味として楽しむ人にとっても、L型キッチンは使いやすい選択肢です。 調理道具や材料を効率的に配置でき、料理の準備や調理作業がスムーズに行えます。ホームパーティや料理教室など、大勢でにぎやかに過ごしたい方におすすめです。

さらにL型キッチンはリビングやダイニングとのオープンな繫がりがあり、開放的なインテリアになります。全体の内装材をコーディネートしたり、おしゃれなペンダントライトをアクセントにしたりといった工夫が楽しめます。収納スペースも豊富に確保できるので、食器や調理家電が多くても安心です。専用の収納スペースがあることで、キッチンがいつも清潔に保てます。L型キッチンを選ぶ際には、スペースの広さや家族のライフスタイルに合わせて適切なレイアウトを計画しましょう。

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人気のL型キッチンをご紹介!

ここでは、主要キッチンメーカーが販売しているL型キッチンの中から人気の製品をご紹介します。L型キッチンには多くの種類があり、シンプルでリーズナブルなタイプからハイグレードな製品まで様々です。人気のタイプを知っておくことで、キッチン選びの参考にしてみましょう。

リクシル|リシェルSI

LIXILのキッチンは、ハイグレードから低価格まで幅広いラインナップが特徴です。熱にもキズにも強い「セラミックトップ」や、面倒なファンのお掃除が不要になる「よごれんフード」など、痒いところに手が届く機能が充実しています。

「RICHELL SI(リシェルSI)」は、理想的な使いやすさと心地よい暮らしの追求から生まれたハイグレードなブランドです。ワークトップには、熱やキズに強くお手入れが簡単な美しいセラミックが採用されています。

壁付L型の場合、270×180㎝から240×165㎝までのサイズから選べます。3口ガスコンロ、オールインワン浄水栓、スライドストッカーといった機能が標準装備されており、使い勝手の良さが抜群です。お好みで、食器洗い乾燥機のオプションも付けられます。

タカラスタンダード|レミュー

タカラスタンダードのキッチンは、高品位ホーローを生かした清潔さが特徴です。特に汚れの付きやすいパネルや収納にホーローが使われていることで、毎日のお手入れが格段に楽になります。高級感のあるハイエンドモデルから、スタンダードでシンプルなタイプまで幅広い選択肢が揃っています。

「LEMURE(レミュー)」は大理石を模したデザインが特徴の、ハイグレードブランドです。まるで地層の揺らぎのような流れ柄が、重厚感とやわらかさを感じさせます。ワークトップは「クォーツストーン」や「アクリル人造大理石」から選べるので、インテリアの好みに合わせられるのがメリットです。

L型キッチンには「L型・L型造作対面型・L型同配列型・L型同配列型(Ⅰ型+ハイカウンター)」のラインナップがあります。キッチンの間取りや好みの形状に合わせて自由に長さも調節できるため、オーダーメイドの仕上がりを求める方におすすめです。

パナソニック|Lクラス

パナソニックのキッチンは、総合家電メーカーという強みを生かした機能性の高さが特徴です。コンロや食器洗い乾燥機など、キッチンに必要な機能がトータルでコーディネート可能となっています。

「L-CLASS(Lクラス)」は、最上の機能美を目指した上質なブランドです。先進の機能と、空間の美しさを両立するスタイリングを追及したデザインが特徴となっています。厚みを抑えたワークトップが、洗練されたインテリアを引き立てます。傷や汚れに強い「スゴピカ素材」のカウンターが採用されていて、毎日のお手入れも楽です。

L型キッチンは「壁付・対面L型」から選べます。基本プランの寸法は255㎝×165㎝で、一般的なサイズのため多くの方にとって使いやすくなっています。食器洗い乾燥機の有無や、扉のグレードによって価格は変動します。

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まとめ

本記事では、L型キッチンの種類や特徴、注意点などについてご紹介してきました。L型は作業効率がよいだけでなく、見た目もおしゃれで人気が高まっています。メリット・デメリットを知ることで、失敗しないリフォーム計画にお役立てください。

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