キッチンでは、水漏れやコンロの不調といったトラブルが起こることが多いです。本記事ではよくある不具合や修理費用の目安についてご紹介する他、簡単な応急処置の方法についてもまとめています。キッチンでトラブルが起こった際には、ぜひ参考にしてみてください。

TOPPAN（東証プライム上場）が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。

キッチンでよくあるトラブルと修理費用目安

ここでは、キッチンでよくあるトラブルについてご紹介します。毎日の調理や片付けで使う場所なので、「水漏れが起こった…」「コンロが使えない！」など不具合が生じることもあります。一般的な修理費用の目安もまとめているので、リフォームや修理の参考にしてみてください。

シンクの水漏れ

水漏れが発生すると、床や周辺の家具が水浸しになり、さらなる損害を招く可能性があります。具体的な水漏れの原因としては、シンク下のパイプの破損や老朽化、排水栓の問題、ゴムパッキンの劣化等が考えられます。特に排水栓や排水パイプに問題がある場合、大きなトラブルに繋がる危険があるため注意が必要です。キッチンシンクの水漏れの修理費用目安は、程度にもよりますが、約1万円～2万円程度です。（修理手間は約8千円～1万円程度に材料費がかかります。）※費用がこれ以上かかる場合は交換を検討することをお勧めします。また、キッチン自体が古い場合は部品がない場合があるので注意しましょう。

水漏れが発生した場合、まずは専門業者に点検を依頼する方が安心です。原因を正確に特定し、適切な修理を行いましょう。水漏れは放置すると深刻な損害をもたらす可能性があるため、なるべく早めに対応するのがおすすめです。

シンクのリフォームを行う場合は、耐久性の高い素材を選択することが重要です。特にパッキンやパイプには耐久性の高い素材を選ぶことで、その後の長期的なトラブルを予防できます。また水漏れを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。シンク周辺やパイプを定期的に点検し、必要に応じて清掃や補修を行いましょう。

排水・水道の詰まり

水道の詰まりが発生すると、水がスムーズに流れずに溜まってしまい不衛生です。具体的には、調理中に流しに落ちた残飯や、冷えて固まった油や脂肪分がつまりの原因になります。場合によっては誤って流してしまった異物や、排水口にたまった小さなゴミなども原因として考えられます。またパイプの老朽化や劣化によって、内部が剥がれて詰まりやすくなることもあります。排水・水道の詰まりの修理費用目安は、約1万円前後となります。ただし、排水管の入れ替えの場合は、約2万～3万円程度となります。

可能であれば、最初に自分で排水溝の詰まりを点検すると業者に状況が伝わりやすくなります。軽度のつまりであれば、掃除グッズや市販の排水パイプ用洗剤で解決する場合もあります。ただし注意書きに従って正しく使用し、適切な換気を確保しましょう。詰まりが深刻な場合や洗剤でも解消しない場合は、専門業者に相談しましょう。専門の機器を使用することで、安全に詰まりを解消してもらえます。

普段から定期的なパイプの清掃やフィルターの交換などを行うことで、排水や水道の詰まりを防ぐための予防策を実施するのがおすすめです。それでも詰まりが頻繁に発生する場合は、排水パイプのリフォームや改修を検討することも有効です。新しい排水システムや効率的な排水設備の導入で、トラブルを軽減できます。

コンロの不調

コンロが正常に機能しないと、料理の際に大きな影響が出てしまいます。コンロの修理費用目安は、修理程度にもよりますが、おおよそ1万円～2万円程度となります。（内訳は修理手間として約7千円～1万程度に、部品材が加算されます。）※コンロが古い場合は部品がない場合があります。また、修理費用が高くなる場合は交換を検討してみましょう。まずガスコンロの場合には、コンロの点火が上手くいかないのであれば点火スイッチや点火装置の故障が考えられます。万が一コンロからガスが漏れてしまうと、火災の危険も生じます。ガス漏れの兆候を感じたら、すぐにガス会社に連絡する等の対応をしましょう。

一方でIHコンロの場合、電気を用いて加熱するためガス漏れの心配はありません。正常に動作しない場合には、電気系統の不調が原因と考えられます。まずは電源コードやコンセントの接触不良、ブレーカーの具合を確認しましょう。

また、IHコンロは専用の対応する鍋やフライパンを使用する必要があります。そのため適切でない調理器具を使用すると、加熱がうまく行われず不調を引き起こすことがあります。IHコンロの内部を分解してしまうと感電等の恐れがあるため、自己修理は危険です。必ず専門業者に点検を依頼するようにして、適切に対策しましょう。

いずれにしても、ガスやIHコンロの正常な動作を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。加熱部分や点火装置の清掃、ガス供給の点検などを定期的に行いましょう。安全を確保しながら適切な修理やリフォームを行うことで、快適なキッチン環境を維持できます。

レンジフードの不調

レンジフードは、調理中に発生する湯気や油煙を排気し、キッチン内の換気を促進する重要な設備です。レンジフードの修理費用目安は、故障の程度にもよりますが、おおよそ3万円～5万円程度となります。（修理の内訳は手間として約1万程度となり、故障部分の部品材がそれぞれ加算されます。主に故障しやすいのはスイッチ周りやモーターとなります。）※古い機種の場合は修理部品が取り寄せできない場合があります。その場合は交換を視野に入れておきましょう。

レンジフードでよくある不調としては「異音がする」、「ファンが回らない」といったトラブルが挙げられます。「カラカラ」「キーン」といった金属音がする場合には、内部の部品が故障している可能性が高いです。なるべく早めに修理することで、大掛かりなリフォームを避けられます。

また「レンジフードに付いている照明が点灯しない」といった場合には、照明の故障によりランプの交換が必要となります。レンジフードのスイッチや配線に問題がある場合、正常な動作が妨げられることがあります。スイッチの故障や接続の緩み、配線の断線などが考えられるため、専門業者に点検を依頼しましょう。

レンジフードには空気を清浄するフィルターが付いていますが、これが詰まると換気効率が低下し、不調の原因となります。「ゴー」といった重たい音がする場合には、まずフィルターの掃除をしてみるのがおすすめです。レンジフードの修理やリフォームを行う際には、安全を最優先に考えましょう。必ず主電源を切ってから作業を行い、火災や感電の危険を回避しましょう。

吊戸棚の修理・新設

吊戸棚が壊れたり、新しい収納スペースが必要になったりすると、適切な対応が必要です。吊戸棚の修理費用目安は、修理範囲にもよりますが、修理及び新設費用は約1万円～6万円程度となります。（内訳は修理に約1万円～2万円程度です。吊戸棚の取付に約2万円～約4万円程度となります。）

吊戸棚が損傷している場合は、まず損傷箇所を確認します。棚板やドア、取り付け金具などが壊れている場合には、新しい部品への修理が必要です。損傷の程度に応じて、修理方法を選択します。木製の場合は補修や補強が可能ですが、損傷が深刻な場合は新しい部品への交換が必要になります。

新たに吊戸棚を設置する際には、収納の設置場所や大きさをよく確認しましょう。キッチンの使い勝手やデザインに合わせて、必要な収納スペースを計画します。壁の強度やキッチンのレイアウト、使用頻度などを考慮して最適な位置を選ぶと、使いやすくなります。ただし吊戸棚を設置する際には、十分な耐荷重を確保することが重要です。棚板や取り付け金具の強度を十分に考慮し、安全な設置を行いましょう。軽微な部品交換であれば自分でDIYすることも可能ですが、基本的には専門業者に依頼した方が安心です。

汚れやカビのクリーニング

キッチンの汚れやカビのクリーニングは、衛生面や美観を維持するために重要です。特にキッチンは調理や後片付けといった作業を行う場所であり、汚れやカビが蓄積しやすい環境のため注意が必要です。汚れやカビのクリーニング費用の目安は、約2万～4万円程度です。（レンジフードクリーニングは約2万円前後、シンクのクリーニングは約1万程度、食洗器は約1万円程度となります。）

深刻な汚れやカビの場合は、専門業者に相談しましょう。適切なクリーニング方法や防カビ対策を行うことで、新築時のような美しい状態に生まれ変わります。

キッチンの表面には、調理中に飛び散る油や汚れが付着しやすいです。普段から柔らかいスポンジや中性洗剤を使って、汚れをこまめに拭き取りましょう。またキッチンの湿気や水の滴りが原因で、カビが発生することがあります。カビが見つかった場合は、専用のカビ取り剤を使って丁寧に除去します。その後、十分に乾燥させることで再発を防ぐのがおすすめです。

さらに排水口やシンクについても、食べ物の残りや油汚れがたまりやすい箇所です。定期的にブラシや洗剤を使って清掃し、詰まりやカビの発生を防ぎましょう。レンジフードや換気扇にも油汚れが溜まりやすいため、定期的にフィルターを取り外して洗浄し、油汚れを除去します。キッチンの床や壁に付いた油汚れは、定期的に掃除機やぞうきんを使って清掃することで清潔な状態を保ちやすくなります。キッチンの汚れやカビは、衛生面や見た目に悪影響を与えるだけでなく、家族の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。定期的な清掃と適切な対策を行い、清潔で健康的なキッチン環境を維持しましょう。

システムキッチン全体の交換

システムキッチン全体の交換リフォーム費用の目安は、Ｗ2500程度のシステムキッチンの場合80万～120万円程度です。

（内訳として既存キッチンの解体・撤去に約8万～10万円程度、W2500のＩ型キッチンは約50万～80万円程度です。また、設備配管工事は約10万～15万円程度で、システムキッチン設置費として約10万円前後となります。）

※キッチンメーカーやタイプ及びランクによって費用の変動があります。

※養生費は別途費用がかかります。

一般的には15～20年程度で交換されることが多いです。古くなったシステムキッチンは使い勝手や機能性が低下しやすく、劣化や老朽化が進んでいます。キャビネットや引出しが劣化して開閉がスムーズでない場合や、カウンタートップの傷や汚れが目立つ場合などは、全体的なリフォームが必要になります。

また住宅のリノベーションやインテリアの変更に伴い、キッチンのデザインやスタイルを変更したい場合にも交換がおすすめです。キッチンのデザインが古臭く感じられる場合や、モダンなデザインにアップデートしたい場合には、新しいキッチンの導入がおすすめです。

さらにキッチンのレイアウトが使いづらい場合や動線が悪い場合にも、システムキッチン全体の交換リフォームが検討されます。例えば、調理スペースや収納スペースを増やしたり、キッチンの形状や配置を変更したりすることで、使いやすさや機能性を向上させられます。

新しい家電や機能を導入するために、システムキッチン全体の交換リフォームが必要な場合もあります。例えば、大型の食器洗い機や冷蔵庫を導入する際には、キッチンの配置や設備を変更するケースがあります。キッチンは家の中心的な場所であり、機能性やデザインの向上は生活の快適さや満足度に大きな影響を与えるため、慎重な計画と準備が重要です。

TOPPANが、キッチンのリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

キッチン水漏れ修理は自分でできる？応急処置のポイント

ここでは、キッチンでよくあるトラブルの「水漏れ」について注目してご紹介します。専門業者に依頼する前の応急処置として、ぜひチェックしてみてください。ただしキッチンの修理をすべて自分で行うことは、基本的にはあまりおすすめできません。少しでも不具合を感じたら、専門業者に点検・修理を依頼するようにしましょう。

水栓・蛇口からの水漏れ

水栓や蛇口から水漏れが起こっている場合、まずは蛇口をしっかりと締め直します。締め直しても漏れが止まらない場合は、水道メーターや給水栓を閉めることで水の供給を止めましょう。もしパッキンが劣化している場合は、交換が必要です。応急処置としては、水栓を閉めた後に周囲を拭き取り、ダクトテープを巻くことで一時的に対応する方法があります。

水漏れによって周囲の床や壁が浸水している場合は、速やかに水を拭き取り、風を通して乾燥させましょう。床が滑りやすい場合は注意して移動し、必要に応じて電源や電化製品を安全に確保します。こういった応急処置は、水漏れが発生した際に迅速に対処するための一時的な手段です。しかし水漏れの原因を根本的に修理するためには、専門業者の助けを借りることが重要です。安全を最優先に考え、迅速に適切な対処を行いましょう。

流し台トラップからの水漏れ

流し台トラップとは、排水口下部に設置されている排水設備のことを指します。あえてS字やU字に曲がらせることで内部に水を溜め、悪臭や虫が室内に上がってくるのを防ぐ役割があります。場合によっては、ドラムトラップやボトルトラップといった形状もあります。

トラップからの水漏れが疑われる場合には、まず水漏れの原因を特定します。流し台トラップの接続部やパッキン、排水管などの緩みや損傷が起こっていないか確認しましょう。水漏れがトラップの接続部から発生している場合、まずトラップを締め直します。適切な工具を使ってトラップのネジを締め、密閉性を確保します。

またトラップのパッキンが劣化している場合も、水漏れの原因となることがあります。応急処置としては、トラップのパッキンを自分で交換する方法があります。パッキンのサイズや規格を確認し、ホームセンター等で適合する製品を選びましょう。ただしあくまでも応急処置のため、不具合が起こる可能性もあります。一時的に水漏れが収まったとしても、専門業者にきちんと点検を依頼した方が安心です。

排水ホースからの水漏れ

配管が原因の水漏れは、「配管のどの部分が破損しているか」によって応急処置の方法が変わります。床下配管の部分が破損している場合には、床材を剥がして修理する必要があります。そのため自分で対応しようとはせず、すぐに専門業者に修理を依頼しましょう。

一方で室内に露出している部分であれば、タオルを巻いたりバケツで水を受けたりすることで一時的に対応可能です。排水ホースの接続部にパッキンがある場合、劣化している可能性があります。パッキンを確認し、必要に応じて新しいパッキンと交換します。ホース自体が破損している場合や劣化が進んでいる場合も、交換が必要です。同じサイズやタイプの新しい排水ホースを入手し、古いホースと交換します。

また、配管内に物が詰まっていることによる水漏れの可能性もあります。その場合、長いワイヤーの先端にブラシが取り付けられた配管掃除用の器具を使うことで応急処置が可能です。しかし完全に汚れを取り除くのは難しく、専用の薬剤や高圧洗浄でのクリーニングがおすすめです。水漏れが継続する場合や修理が難しい場合は、ぜひ専門業者に相談しましょう。プロの施工業者に修理を依頼することで、確実に水漏れを解消できます。

TOPPANが、キッチンのリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

キッチン修理の注意点

ここでは、キッチンを修理する際の注意点についてご紹介します。キッチンは毎日の家事で使う場所なので、トラブルが起こると生活に支障が生じます。いざ故障したときになって初めて慌てることが無いよう、事前に注意点を確認しておくと安心です。

修理期間中はキッチンが使えなくなる

キッチンの修理やリフォームでは、一定の工事期間が必要です。この期間中、キッチンの一部または全体が解体されたり、修理作業が行われたりするため、一時的にキッチンが使用できなくなってしまいます。

修理作業中は、床が解体されたり、電気や水道の配管が作業中に露出したりする場合があります。こういった状況では、安全確保のためにキッチンへの立ち入りが制限されます。特に小さい子どもやペットがいる家庭では、なるべく近づかせないように対策するのがおすすめです。

また修理作業には、作業場所や道具を配置するためのスペースが必要です。キッチンの一部が解体される場合や大型の機材や資材が設置される場合、他の部屋を片付ける等でスペースを確保しましょう。修理期間中にキッチンが使用できなくなる点については、事前に家族に周知して代替方法を計画しておくことが重要です。キッチンリフォームが完了するまでの期間を考慮し、余裕を持った計画を立てておきましょう。

断水や停電を考慮する

キッチン修理やリフォームの際には、水道管や排水管を取り外したり交換したりする作業が必要です。そのため、一時的に水道を止める必要が生じる場合があります。また電気設備の取り外しや交換工事では、電気を一時的に遮断することもあります。

断水や停電を伴う修理作業は、家族の生活に影響を与える可能性があります。そのため作業時間を計画し、必要な場合には代替の生活環境や食事の準備方法を準備しておくことが重要です。基本的には、仕事や学校で外出している日中の時間帯に工事を済ませるようにするとスムーズです。ただし予期せぬ水漏れや電気のトラブルが発生する可能性があるため、余裕を持った計画にした方が安心です。

専門業者に依頼するのがおすすめ

キッチンのトラブルは、簡単なものであればDIYで対応できる場合もあります。しかし気付かない不具合を放置してしまう可能性もあるため、基本的には専門業者に修理を依頼するのがおすすめです。特にキッチン修理では、電気や水道などの危険が伴う場合があります。専門業者に依頼することで安全な作業環境を確保し、適切な対策を実施できます。

また専門業者は通常、修理作業に対する保証やアフターサービスを提供しています。万が一問題が発生した場合や修理後に不具合がある場合でも、迅速かつ適切に対応してくれます。こういった理由から、キッチン修理を行う際には、専門業者に依頼することがおすすめです。専門知識、技術、安全性、効率性、保証、緊急対応などのメリットを活用して、安心して修理作業をおまかせしてみましょう。

TOPPANが、キッチンのリフォームを得意とする優良リフォーム事業者を紹介します

まとめ

キッチンでは、水漏れやコンロのトラブルといった故障が起こる場合があります。事前にメンテナンスしておけば大きなトラブルを防げることも多いため、定期的に無料点検をしておくと安心です。確実で安全に修理を行うためにも、ぜひ専門業者に依頼してみましょう。

TOPPAN（東証プライム上場）が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。ぜひお気軽にお申し込みください。