狭いキッチンのリフォーム方法|費用やレイアウトまとめ

更新日:2024年07月24日

更新日:2024年07月24日

狭いキッチンでは、調理や後片付けをするのに困ってしまう場面が多いです。工夫してリフォームすることで、使いやすさを格段にアップできます。本記事では狭いキッチンのリフォーム方法を項目別にご紹介しているので、ぜひリフォームの参考にしてみてください。

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キッチンが狭い…リフォームで対応できる?

キッチンが狭いと、調理や後片付けがしにくくなって困ってしまいます。最悪の場合、火傷やケガなどの事故に繋がる危険性もあるため、適切な対策が必要です。狭いキッチンは基本的にリフォームで対応可能なので、お困り事に応じて適切にリフォームしましょう。

キッチンの部屋自体を拡張する工事は難しい場合もありますが、他のリフォームアイデアでスペースを最大限に活用できます。まずキッチンのレイアウトを見直して、効率的な配置を考えることが重要です。例えば収納スペースを最大限に活用するために、壁に棚やキャビネットを設置する方法が考えられます。またワークトップやカウンタースペースを増やすために、キッチンの一部の壁を取り払ってオープンなレイアウトに変更するパターンもあります。他にもコンパクトな家電製品や収納用品を選んで、スペースを有効活用するのもおすすめです。

リフォームの際には、専門業者に相談すると計画が上手く進めやすいです。自分だけでは思いつかなかったようなアイディアを提案してくれることも多いため、ぜひ気軽に相談してみてください。

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狭いキッチンのリフォーム方法

ここでは、狭いキッチンのリフォーム方法を項目別にご紹介していきます。

①キッチンカウンター

壁付・L字型にリフォームする

壁付やL字型のキッチンカウンターは、壁を利用してスペースを最大限に活用できるレイアウトです。これにより作業スペースや収納が増え、効率的なキッチン構成が可能になります。特にL字型キッチンは、作業の流れがスムーズになる配置としておすすめです。「シンク→コンロ→冷蔵庫」といった各ポイント間の距離が短くなるので、無駄な動作が発生せず身体への負担も軽減できます。

ただしカウンターの配置を変更する場合、既存のレイアウトによっては水道やガス、電気の配管や配線を移動する必要が生じます。これには、追加の費用と時間がかかる場合があります。またカウンターのリフォームには、材料費や労働費などの費用がかかります。予算を考慮してリフォームを計画し、間取りに合った方法を選びましょう。

対面式キッチンにする

対面式キッチンは、キッチンとリビングやダイニングを繋げるレイアウトになります。これにより、オープンで広々とした雰囲気になるのがメリットです。空間全体がより大きく感じられるだけでなく、調理中でも家族とのコミュニケーションを楽しめます。

また対面式キッチンでは、カウンターの両側を使うことも可能です。キッチン側は調理を行うスペースとして使いますが、ダイニング側にカウンターやスツールを置けば食事スペースとして活用できます。別途ダイニングテーブルを設けるよりも省スペースになるため、LDK全体の面積をコンパクトに抑えたい場合におすすめです。

ただし対面式キッチンはオープンな空間になるため、掃除や片付けの手間が増えてしまう可能性があります。食材の飛び散りや水しぶきがダイニング側まで届いてしまうこともあるため、適切なお手入れが必要です。

身長に合わせた高さにする

狭いキッチンのリフォームにおいて、カウンターの高さを身長に合わせることは重要です。高さが身長に合っていると、料理や洗い物などの作業がしやすくなります。腰や背中への負担が軽減されることで、長時間の作業でも快適に行えます。また身長に合った高さのキャビネットや棚を使うことで、収納スペースを最大限に活用することも可能です。頻繁に使用するアイテムを手の届く範囲に収納することで、作業効率が向上します。

キッチンを一人で使う場合は、自分の身長に合わせて高さを調整できます。しかし、家族と一緒に使う場合は、全員の身長を考慮する必要があります。その際、将来的な身長の変化やライフスタイルの変化を考慮しましょう。どうしても高さが合わない場合には、厚底のスリッパやキッチンマットを使って簡易的に調節する方法もあります。

②作業スペース

IHコンロにリフォームする

IHコンロは、ガスコンロと比べて薄型でコンパクトな見た目になります。そのため、キッチンのスペースを効率的に活用したい場合におすすめです。表面は平らでフラットなので、掃除も比較的簡単になります。またガスコンロのようなバーナーやトッププレートのない構造のため、油汚れや吹きこぼれなどがコンロ内にたまることが少ないのもメリットです。IHコンロは直火式ではなく電気で加熱するため、火傷や火災のリスクも低減されます。また安全機能が備わっており、過熱や排気不良などの問題を自動で検知してくれる場合もあります。

ただしIHコンロは電気を使用するため、十分な電力供給が必要です。リフォーム前に、キッチンに十分な電気容量があるかどうかを確認しましょう。不十分な場合には、電気工事が必要になる可能性があります。またIHコンロは、ガスコンロよりも高価な場合があります。リフォームの際には、予算内で最適なコンロを選ぶことが重要です。また、設置や配線工事などの追加費用も考慮しましょう。

冷蔵庫を手前に配置する

狭いキッチンの場合、冷蔵庫は手前側に配置するのがおすすめです。手前に配置することで、食材や調味料を取り出しやすくなります。料理の準備や食事の際に素早く必要なものを取り出せるので、作業効率も高まります。掃除やメンテナンスがしやすくなることで、いつでも清潔な状態に保ちやすいのもメリットです。

ただし冷蔵庫をキッチンの入り口付近に配置する場合、通路やキッチンの動線を確保することが重要です。冷蔵庫の開閉によって動線が妨げられないよう、配置場所を慎重に選びましょう。また冷蔵庫のサイズとキッチンのスペースに合わせて、適切な配置を検討する必要があります。大きすぎる冷蔵庫を配置してしまうと、キッチンが狭く感じられる可能性があります。冷蔵庫を使用するにはコンセントが必要なので、配線計画についても事前に確認しておくのがおすすめです。

シンクを小さめに変える

シンクが大きいと食材や食器を洗うのに便利ですが、スペースを取るのが難点です。小さめのシンクでも十分便利に使える場合も多いため、リフォームでサイズ変更するのもおすすめです。大型のシンクよりもコンパクトなサイズなので、他のキッチン設備や収納スペースを配置するための余裕が生まれます。小さめのシンクならカウンタースペースが広がり、調理や洗い物などの作業がしやすくなる効果も期待できます。また小さめのシンクは、掃除やメンテナンスがしやすいです。表面積が小さいため、汚れや水滴がたまりにくく、掃除が簡単に行えます。特にキッチンは汚れやすい場所なので、清潔さを保つことが重要です。

ただし小さめのシンクは、大きな調理器具や鍋を洗うのには向いていません。大量の食器や調理器具を使うことが多い場合、小さめのシンクでは不便を感じる場合があります。また一度に洗える食器の量が限られるため、洗い物の処理に時間がかかることも考えられます。頻繁に洗い物をする家庭や大家族の場合は、こういった点を考慮してサイズを選びましょう。

③収納・パントリー

カップボードを引き戸に変更する

狭いキッチンでは、スペース節約が重要な要素です。引き戸は開閉の際に前方にスペースを必要とせず、キッチン内のスペースを最大限に活用できます。引き戸は開閉がスムーズであり、キッチン内の動線を妨げません。ドアの開閉スペースが限られている場合でも、引き戸にすることで利便性が向上します。また引き戸は、閉じたときにシンプルで美しい外観になるのも特徴です。キッチンのデザインをスッキリとさせ、清潔感を演出したい場合におすすめです。

ただしカップボードを引き戸に変更する場合、取り付けに伴う工事が必要になります。壁面やフレームの修正、新しい戸車やハンドルの取り付けなどが含まれるため、追加の費用や時間がかかる場合があります。また引き戸は、開閉する際に振動や音が発生することがあります。特に古いタイプの引き戸や取り付けが不適切な場合は、振動や音が気になるかもしれません。実際に選ぶ際には、ショールームや店舗で実物を確認しておくのがおすすめです。

昇降式吊戸棚を設置する

昇降式吊戸棚は、高い部分に設置した棚を上げ下げして使うタイプのことを指します。天井付近の高い場所にあるスペースも余すことなく活用できるため、背の高くない方でも便利に使えます。狭いキッチンでは床やカウンターのスペースが貴重なので、収納力を上げたい場合におすすめです。使わないときには上げて仕舞っておくことができるため、キッチン全体の視覚的な美しさを損ないません。清潔感があり、スッキリとした印象を与えます。

ただし昇降式吊戸棚の取り付けには、専門知識や専用の構造物が必要です。また天井や壁に穴を開ける必要があるため、設置には一定の工事が必要です。また昇降式吊戸棚には、許容重量があります。あまり重いアイテムを収納すると、吊戸棚の機能や耐久性に影響が出るため注意しましょう。設置前に取扱説明書などをよく確認し、制限の範囲内で使うのが安全です。

床下収納を作る

床下収納は、キッチンの下にある空間を活用して作るタイプの収納です。狭いキッチンでは、床下の空間を無駄にせずに収納スペースとして活用できるのは大きなメリットです。デッドスペースになりがちな床下スペースも、有効に利用できます。

具体的には調理器具や食材、季節ごとのアイテムなどを収納することで、キッチン内の整理整頓を効果的に行えます。床下収納は部屋から見えないため、収納されたアイテムを隠しておきたい場合にも便利です。生活感を隠したい場合や、散らかりがちなアイテムを収納したい場合に役立ちます。

ただし 床下収納を作る前に、床下の状態を確認することが重要です。配管や配線が通っている場合や、床下に湿気やカビが発生している場合があるので、適切な対策を行う必要があります。湿気対策のために、湿気を吸収する材料を使うなど湿気を逃がす工夫を行いましょう。また、そもそも断熱がしっかり行われていれば、湿気の問題は少なくなります。断熱対策を事前にチェックすることで、湿気の問題もクリアにしておくのがおすすめです。

造作収納で無駄をなくす

造作収納とは、建物の間取りやサイズに合わせてオーダーメイドで作る収納のことを指します。キッチンのスペースに合わせてカスタマイズできるため、場所を最大限に活用できるのがメリットです。壁面や狭い隙間、コーナー部分など、通常の既製品家具では活用できないようなスペースも有効に利用できます。

キッチンの形状やレイアウトに合わせて設計されることで、収納効率が高くなります。特定のアイテムや調理器具に合わせた収納スペースを作れば、整理整頓がしやすくなります。デザインについても、キッチン全体のデザインや雰囲気に合わせて設計可能です。家具との調和や統一感を保つことで、インテリア全体がおしゃれにまとまります。

ただし造作収納は、通常の家具よりも費用と時間がかかる場合があります。設計から製作、取り付けには専門的な技術や知識が必要です。予算と工期を考慮して、しっかりと計画を立てる必要があります。造作家具のデザインや大きさについて迷ってしまう場合には、専門業者に相談してみるのがおすすめです。プロの意見やアドバイスを活用することで、より効果的な収納スペースを作れます。

④通路幅・キッチン自体が狭い

キッチンカウンターの位置変更

通路幅やキッチン機体の面積が狭い場合には、キッチンカウンターの位置変更で改善できる場合もあります。作業スペースが流れるように配置することで効率が良くなり、ストレスなく料理を行えます。リフォームすることにより、壁際やコーナーなどの活用されていなかったスペースを有効に利用することも可能です。よりバランスの取れた配置や、美しいデザインのカウンターを設置することで、キッチンの見た目が一段と魅力的になります。

ただしキッチンカウンターの位置変更には、配管や電気配線の移設が必要な場合があります。これには追加の費用や工事期間がかかる場合があるので、事前に計画を立てておくことが重要です。家族の生活動線や利用頻度、料理のスタイルなどを考慮し、最適な配置を決定しましょう。キッチン通路幅の具体的な目安については、下記記事をご覧ください。

【関連記事】最適なキッチンの通路幅は?キッチンが使いやすくなる理想の幅をご紹介

間取り変更リフォーム

間取り変更リフォームを行えば、キッチンと隣接するスペースの配置を変更可能です。例えば隣接するダイニングやリビングとの間取りを変更することで、キッチンのスペースを拡大しやすくなります。またLDKを一体としたオープンスペースにすれば、キッチンと他の部屋の連携をスムーズにすることも可能です。調理スペースや収納スペースをより使いやすい配置に変更することで、料理の効率化や家事の負担軽減が図れます。

ただし間取り変更リフォームは、工事費用や工期が比較的高くかかる場合があります。壁の撤去や新しい間仕切りの設置、配管や電気の移設といった、大規模な工事が必要な場合があるので、予算と工期をしっかりと考慮しましょう。

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狭いキッチンのリフォームアイディア

ここでは、狭いキッチンをリフォームするアイディアをご紹介します。具体的なイメージを持っておくことで、リフォーム業者との打合せが進めやすくなります。ご自宅の広さや間取りに取り入れられそうなアイディアがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

シンプルな壁付キッチン

壁付キッチンは壁に沿って配置するスタイルなので、スペースの有効活用ができます。特に狭いキッチンでは、床面積を最大限に活用することが重要です。こちらのアイディアのようにキッチンカウンターが壁に沿って配置されていると、調理中の動線を改善できます。調理や準備作業がスムーズに行える配置を選ぶことで、料理の効率が向上します。

またこちらのアイディアでは、必要な調理スペースや収納を備えながらも、コンパクトでスッキリとした外観を実現しています。キッチンはあくまでも作業するための空間なので、リビング・ダイニングと明確にゾーン分けしておくとLDK全体が広く使えます。

吊戸棚で収納力アップ

コンパクトなキッチンでは、床面積が限られているのが難点です。しかし吊り戸棚を設置することで壁面を有効活用し、垂直空間を利用して収納スペースを確保できます。吊戸棚は天井付近に設置されるため使いづらいと思われがちですが、使用頻度の低いアイテムを収納しておくのにぴったりです。レジャーで使うお弁当箱や来客用の食器など、普段はあまり使わないアイテムを収納しておくとスペースの有効活用になります。

吊り戸棚を使用することで、カウンターやテーブルの上をスッキリと保ち、清潔なキッチン空間を維持できます。ただし吊り戸棚を設置する際には、壁の耐荷重や取り付け方法、取り付け位置などを慎重に考慮する必要があります。また頻繁に使用するアイテムは取りやすい位置に配置し、利便性を確保するようにしましょう。

狭いキッチンリフォームの費用相場

狭いキッチンのリフォーム費用相場は、狭い空間でのキッチン相場として約70万円~120万円程度かかります。

(主な内容としては既存キッチンの解体・撤去に約8万円~10万円程度、L型キッチン本体は約40万円~80万円程度です。また、電気及び給排水設備工事としては約10万円~15万円程度で、キッチンの設置費として約10万円前後となります。)

※キッチンメーカーやランクによって費用が変わります。

※配管や配線経路が変わる場合は費用が相場よりも高くなります。

※養生費は別途費用がかかります。

一般的に部分的なリフォームであれば、数十万円程度で済むことも多いです。しかし全体的な改装や間取り変更を行う場合は、数百万円以上の費用がかかることもあります。また、使用する素材や設備の種類によっても費用が異なります。高品質な素材や設備を選択すると初期費用が高くなりますが、長期間にわたって耐久性や美観を保つことができます。実現したいイメージと予算を照らし合わせて、バランスの取れた計画を立てましょう。

ただしこれはあくまで目安であり、実際の費用はリフォームの内容や地域によって異なります。そのため、リフォーム専門業者に相談して見積もりを取ることが重要です。

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まとめ

狭いキッチンだと、毎日の家事や後片付けの際に不便に感じることも多いです。しかし部分的にリフォームするだけでも使いやすさが向上するため、気軽にご相談してみるのがおすすめです。「キッチンが狭い…」とお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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