屋根葺き替え工事の気になる費用は?工事の判断基準や費用がお得になる制度を解説

更新日:2023年06月23日

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屋根の葺き替え工事とは、現在使っている屋根をすべて取り去り、新しい屋根を被せるリフォーム工事のことです。本記事では、気になる屋根葺き替え工事の相場や工事期間、失敗しないためのポイントについて解説していきます。
TOPPANが運営するリフォーム事業者の紹介サイト「リフォトル」では、信頼できる地元の優良リフォーム事業者を4社まで紹介します。屋根の葺き替え工事も承っておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。

屋根葺き替え工事とは

「屋根葺き替え工事」とは、既存の屋根材を取り外して新しい材料に交換する工事のことです。屋根の寿命を延ばし、快適な住環境を維持する上で、屋根葺き替え工事はとても重要な工事といえます。
屋根に関する工事には、ほかに「重ね葺き(カバー工法)」というものもあります。こちらは古い屋根材の上に新しい材料を重ねる方法です。屋根葺き替え工事と比べて工期や費用を抑えられるメリットがありますが、屋根の劣化状況や重量(耐荷重)によっては利用できません。
どちらの方法を選ぶかは、専門家の意見や予算、状況に応じて検討する必要があります。

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屋根葺き替え工事をするメリット

葺き替え工事にはいくつものメリットがあります。ここでは、多くの人が重要視する4つのメリットをご紹介します。

雨漏りを防げる

屋根葺き替え工事の最大のメリットは、雨漏りを防げることです。
屋根は建物を雨や雪から守る役割を担っていますが、年月が経つとともに老朽化し、割れやひび割れ、浮きなどが発生して雨漏りの原因になってしまいます。
屋根の雨漏りは建物内部の壁や天井に被害を与え、カビや腐食、電気機器の故障などを引き起こすことがあるため要注意です。
屋根葺き替え工事で屋根材を新しくすれば、一時的な防水性能の向上だけでなく、屋根全体の耐久性が向上して長期的な雨漏りリスクが軽減されることも期待できます。

家の寿命を伸ばせる

屋根の寿命を延ばすことは、家の寿命を延ばすことにつながります。
屋根は常にストレスにさらされています。たとえば、雨や雪、強風などによって屋根材が劣化したり破損したりする可能性がありますし、太陽光線や紫外線も屋根材を痛めます。
屋根材が劣化すると雨水が浸入して柱や梁を腐食させたり、シロアリの発生原因になることもあるため注意が必要です。
定期的に屋根材を新しくすれば家の寿命を延ばせるのはもちろん、建物の倒壊などの危険を防げるのも大きなメリットでしょう。

外観がよくなる

葺き替えによって見た目が綺麗になり、新品の輝きが感じられます。また、異なる素材やカラーにすることでイメージチェンジも可能です。これまでの屋根材とは異なる素材を選ぶことで、家全体の外観が一新され、新築のような気分を味わえるでしょう。

耐震性・耐久性が向上する

軽い屋根材に変更することで家への荷重負荷が減り、耐震性が向上します。地震で揺れにくくなることで、家族の安心感も増します。
また、屋根の強度も復活し、雨風への耐性もアップします。暴風雨などの際にも、「屋根が飛ばないか」という心配がなくなり、住み心地が向上します。

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屋根葺き替え工事をするデメリット

一方で、屋根葺き替え工事には次のようなデメリットもあります。

費用がかかる

屋根葺き替え工事では既存の屋根材の撤去や補修が必要になるため、まとまった修繕費用が発生します。
このため劣化した箇所を発見したタイミングで、その都度部分的な補修を行った方が費用が少なくて済む、と考えてしまうのも無理はありません。
しかし部分的な補修はその場しのぎに過ぎず、後から次々と他の劣化箇所が見つかる可能性もあります。このため長期的な視点から、総合的に費用対効果を考慮することが重要です。

一定期間近隣住民に迷惑がかかる場合も…

屋根葺き替え工事では騒音や振動などにより近隣住民に迷惑をかける場合があるため、工事期間中は、周辺住民への配慮が必要です。
トラブルを避けるためには、事前に近隣住民への挨拶や工事の内容、期間の説明を行うことが大切でしょう。

屋根葺き替え工事の費用相場・工事期間

屋根葺き替え工事にはどれくらいの費用と期間が必要なのでしょうか。ここでは一般的なケースについて説明します。

屋根葺き替え工事の費用相場

屋根葺き替え工事の費用相場は、既存の屋根材の種類や面積、傾斜、形状(切妻・寄棟など)によって異なります。工事内容によっても変動することがあるので注意が必要です。
たとえば屋根の勾配が急な場合、屋根用の足場を設置する必要があるため費用が増加します。また道路が狭く資材の搬入に手間や時間がかかるような場合も、費用が高くなることがあります。高品質でグレードの高い屋根材を選択した場合も、それに伴って費用が高くなります。
そのため、屋根葺き替え工事の費用を正確に把握するためには、専門家による現場調査をしてもらった上で最適な工事プランや費用を算出してもらうことが重要です。

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屋根葺き替え工事の工事期間

屋根葺き替え工事は屋外のリフォームであるため、天候によっても工期が左右されます。雨が降ると作業ができないため、梅雨の時期は工期が長くなるでしょう。猛暑日でも作業効率が低下し、工期が長引く可能性があります。
実際の工事内容や現場状況によって変動することがあります。屋根葺き替え工事を計画する際には、事前に専門家と相談し、適切なスケジュールを組むことが大切です。

屋根葺き替え工事を行うべきかの判断基準

屋根葺き替え工事を行うべきかどうかの判断基準は一軒一軒異なります。もし以下のようなケースに当てはまるなら、工事を検討した方が良いでしょう。

長い期間雨漏りに悩まされている

もし長い間雨漏りに悩まされているなら、屋根材が劣化しているサインかもしれません。雨漏りは家の構造や建材に悪影響を与えるだけでなく、住環境を悪化させ、家族の健康にも影響を及ぼすことがあるため、早急に屋根葺き替えを検討することが重要です。

すでに屋根がひび割れたり傷んだりしている

屋根のひび割れや傷みを放置すると、家の中に雨漏りや結露が発生しやすくなります。また風の影響も受けやすくなり、屋根の傷みがさらに進行するのも大きなリスクです。他にも屋根の断熱性能が低下したり、外観の美しさが損なわれることで家そのものの魅力が失われることもあります。

築年数が20年以上経過している

屋根材の寿命はさまざまですが、一般的な耐用年数は20~30年程度とされています。築年数が20年以上経過している建物では屋根材の劣化が進んでいる可能性が高いため、屋根の葺き替えを検討すると良いでしょう。

これまで一度も屋根のお手入れをしたことがない

屋根にも定期的なお手入れ(メンテナンス)が必要です。屋根のメンテナンスが不十分だと、劣化が進行して屋根材の寿命が短くなることがあります。
これまで一度も屋根のお手入れをしたことがない場合は、早急に専門家にチェックしてもらい、葺き替えが必要かどうかを判断してもらいましょう。

屋根塗装ではカバーできないほど劣化がすすんでいる

屋根塗装には屋根の劣化を防ぐ効果がありますが、劣化が進んでいる場合、塗装だけでは問題を解決できないことがあります。
特に、屋根材のひび割れや傷みが大きい場合や、著しく変形している場合、雨漏りが発生している場合などは、塗装ではなく、屋根葺き替えを検討することが適切です。

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屋根葺き替え工事が向いているケースとは

屋根の補修方法には、屋根葺き替え工事以外にも、重ね葺き(カバー工法)や屋根塗装などがあります。それぞれに一長一短があるため、屋根や建物の状態に合わせて検討すると良いでしょう。

屋根葺き替え工事が向いているケース

屋根葺き替え工事は、屋根材の全面的な交換が必要な場合に適しています。
主なケースとしては、屋根材がひび割れや劣化が進んでいる場合、築年数が20年以上経過している場合、長期間雨漏りが続いている場合、これまで一度も屋根のお手入れをしていない場合、屋根塗装では対処できないほどの劣化が進んでいる場合が挙げられます。
葺き替え工事は、屋根の耐久性や性能を回復させるため、家全体の住環境や耐久性が向上します。

重ね葺き(カバー工法)が向いているケース

重ね葺き(カバー工法)は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて葺く方法で、多少劣化が進んでいるものの、まだ既存の屋根材が一定の強度を保っている場合に適しています。
この方法のメリットは、工期が短く済むこと、費用が葺き替え工事に比べて抑えられること、そして環境に配慮した工法であることが挙げられます。
ただし、重ね葺きが可能な屋根材や条件が限られているため、専門家による適切な評価が必要です。

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屋根塗装が向いているケース

屋根塗装は、葺き替えや重ね葺きが必要になるほど屋根材が劣化していない場合に向いています。
屋根塗装は比較的費用が安く、工期も短いため、定期的なメンテナンスとして行うことがおすすめです。ただし、屋根塗装の効果は、適切な塗料の選定や塗り方、塗装回数などによって大きく変わるため、専門家の意見を参考に選択することが重要です。

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屋根葺き替え工事で利用できるお得な制度

屋根葺き替え工事は、他の屋根工事と比べて費用がかかります。しかし以下のような制度を利用することで、ある程度負担を抑えることも可能です。

省エネリフォーム支援強化補助金

省エネリフォーム向けの補助金は、住宅の省エネルギー化を促進するために国や自治体が用意する支援制度の一つです。たとえば屋根の葺き替え工事の場合、断熱材の設置や高効率の断熱ガラスの取り替えなど、省エネ性能を高めるリフォームに対して、一定額の補助金が支給されます。

補助金の額や支給条件は自治体や国によって異なりますが、一般的には、特定のリフォームを行うことで、最大で数十万円程度の補助金を受け取れます。ただし、補助金の申請条件や申請期間、具体的な手続き、補助金額などはさまざまです。

また年度によって制度の新設や廃止が行われるため、国や自治体のホームページなどで常に最新の情報をキャッチしておくことも大切です。工事を依頼する業者に相談してみるのも良いでしょう。

耐震改修助成制度

自治体によっては、耐震リフォーム向けの補助金を用意しているところもあります。これは耐震診断や耐震リフォーム費用の一部を補助してくれる制度ですが、申請の条件や補助の割合は自治体ごとに異なります。
なかには「木造住宅のみ」といった制限を設けている自治体もあるため、利用する際は自治体のホームページや窓口でしっかり確認しておきましょう。

なお、ほとんどの自治体では、工事の契約や着工前に交付決定を受けることを補助金支給の条件にしています。屋根葺き替え工事について業者に相談する際は、耐震リフォームの補助金を活用したいという希望をしっかり伝えることをおすすめします。

火災保険

火災保険は、建物や家財を火災や自然災害から保護するための保険です。火災はもちろん、雷、風災、水害、積雪による損害や、地震による倒壊やひび割れなど、さまざまなリスクに対する補償を提供しています。

火災保険を利用して屋根葺き替え工事の費用を補填するためには、まず火災保険の適用範囲や条件を確認する必要があります。保険適用の条件は、保険会社や契約内容によって異なりますが、風害などの「自然災害」によって屋根が損傷した場合に適用されるケースが一般的です。経年劣化による損傷は適用外となることがほとんどですので、その点は注意してください。

さらに、屋根葺き替え工事を行う前に保険会社に連絡して、損害の状況を報告する必要もあります。その際、損害状況を記録した写真や、業者からの見積書を提出するよう求められることがあります。保険会社からの指示に従って、適切な手続きを行いましょう。

なお保険金の支払いは工事完了後に行われることが一般的です。そのため、工事費用を一時的に立て替えることが必要になります。事前に保険会社とのやり取りや、支払い方法について十分に確認しておきましょう。

屋根葺き替え工事で信頼できる業者を選ぶためのポイント

屋根葺き替え工事を行う場合、どのような基準で業者を選べば良いでしょうか?ここでは4つのポイントをご紹介します。

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住まいの環境や地域に合わせた工事を提案してくれる

屋根葺き替え工事を依頼する際には、自分の住まいの環境や地域に合わせた工事を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。

各地域には異なる気候や風土があり、その特性に適した屋根材や工法が存在します。たとえば豪雪地帯では、雪の重みに耐えられる屋根材や、雪が滑り落ちやすい形状が望ましいでしょう。また雨の多い地域では、雨漏りしにくい材料や防水性の高い工法が必要となります。

信頼できる業者は、現地調査を通じて住まいの環境や地域の特性を把握し、それに適した工事を提案します。また適切な提案を行うことで、屋根の寿命を延ばすだけでなく、省エネ効果や耐震性の向上にも繋がります。これにより、将来的に家のメンテナンス費用を抑えることができるでしょう。

業者選びの際には、事前に自分の住まいの状況や地域の特性を理解し、それに合った提案ができる業者を探すことが大切です。また見積もりや現地調査の際に、業者から提案される工事内容や使用する屋根材について質問し、適切な理由が説明されるかどうか確認しましょう。

現地調査をしてくれる

屋根葺き替え工事を依頼する際には、現地調査を行ってくれる業者を選ぶことが大切です。
現地調査は、業者が現地を実際に訪れて屋根の状態や構造を確認し、より適切な工事内容や費用の見積もりを提案するための重要なステップです。
現地調査によって、業者は屋根の傷み具合や劣化状況、漏水箇所などを正確に把握できます。また、家の周囲の環境や地域の気候条件を考慮した上で、最適な屋根材や工法を提案することが可能となります。これにより無駄な工事やコストを抑え、顧客のニーズに合った適切な葺き替え工事が実現できるのです。

業者選びの際には、事前に現地調査の有無を確認しましょう。また現地調査後は、業者から提案される工事内容や費用について、納得のいく説明がなされるかどうかを確かめることも重要です。

即日契約を迫る業者はNG!

屋根葺き替え工事を依頼する際、即日契約を迫る業者には注意が必要です。
信頼できる業者は、顧客が慎重に業者選びを行えるよう十分な時間を与えてくれます。一方で、即日契約を強く迫る業者は、相手の不安や無知につけ込んで高額な契約を結ばせようとすることが少なくありません。

このような悪質な業者は、現地調査や適切な提案をせずに高額な工事費用を提示した上で、期間限定の特別割引などをチラつかせることが一般的です。ただし工事内容や費用について十分に説明しないまま契約を急がせるため、後でトラブルになる可能性が高いです。
これに対し、信頼できる業者は顧客に十分な説明を行い、質問に丁寧に答えてくれます。契約を結ぶ際は複数の業者と比較検討し、適切な提案が行われるかどうか確認しましょう。

大幅な値引きをしてくる業者にも注意

大幅な値引きを提示する業者にも注意が必要です。一見お得な値引きに見えても、工事の品質や保証、アフターサポートなどが犠牲になっている場合があります。そのため、以下の点に注意して選ぶようにしましょう。

まず、業者の信頼性や実績を確認することが大切です。リフォーム事業者の口コミサイトやネットの評価サイト、工事事例の紹介ページなどを見て、実際に施工された方の感想や評価を確認することができます。また、過去にどのような工事を行ってきたのか、どのような経験を持っているのか、確認しておくことも大切です。

値引きを提示された際は、その理由を確認することも重要です。工事費用が削減できる理由や、製品が同等品かどうかなど、正当な理由があるかをしっかりと確認しましょう。業者によっては、安い材料を使用していたり、手抜き工事をしていたりする場合がありますので、細心の注意が必要です。

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屋根の葺き替えで大事な家を守ろう!

屋根は家を守るために欠かせない重要な部分です。屋根の葺き替えは、住まいの寿命や安全性を保つために必要な工事であることを忘れず、早めの対応を心がけましょう。

葺き替えが必要な場合には、適切な業者を選んで、信頼できる施工を行うことが大切です。また補助金や火災保険を活用することで、負担を軽減できることも忘れないでください。
家族の健康や安心を守るためにも、屋根の葺き替えによって安心・安全な住まいを実現しましょう。

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