壁を壊して部屋をつなげるリフォーム|費用や注意点・アイディア事例

更新日:2024年02月26日

更新日:2024年02月26日

壁を壊して部屋をつなげるリフォームを行えば、空間を広く活用できます。本記事では、部屋をつなげるメリットや注意点、考慮するべきポイント等についてご紹介します。これから間取り変更リフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

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壁を壊して部屋をつなげるメリット

ここではまず、壁を壊して部屋をつなげるリフォームのメリットについて整理しておきます。「子ども達が独立して部屋が余っているので、有効活用したい」、「キッチンの壁を壊して、広いLDKにしたい」等とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

部屋が広くなる

壁を壊して取り払うことで、部屋の間にある物理的な障壁がなくなります。これにより空間がさらに広くなり、開放的な雰囲気が生まれます。間取りによっては外光がより広範囲に行き渡り、部屋全体が明るくなる場合もあります。

広々とした空間は、精神的なリラックス効果ももたらします。圧迫感が少なくなりストレスが軽減されることで、心地よく居心地の良い空間を作れます。壁を取り払って部屋をつなげるリフォームをすることで部屋全体の広がりが感じられ、居住空間の快適性や機能性も向上できておすすめです。

湿気が溜まりにくい

壁を壊して部屋をつなげることで、空気の流れが生まれやすくなります。これは、部屋同士が連結されることで空気がより自由に移動しやすくなり、換気が促されることが理由です。このような環境では、溜まりがちな湿気や熱気もスムーズに循環しやすくなります。自然な風通しが確保されるため湿気がこもりにくくなり、カビの発生も抑制できます。

ただし壁を壊して部屋をつなげるリフォームを行った後も、湿気対策は重要です。適切な換気設備の設置や除湿器の利用といった方法も併用することで、より快適な環境を保てます。場合によっては、空間が広がることで換気設備の性能が不足し、機器を入れ替えるケースもあります。湿気の問題は地域や環境によっても異なるため、リフォーム専門業者にアドバイスを聞いてみることも大切です。

大型家具が置ける

壁を壊して部屋をつなげるリフォームによって、大型家具が置けるスペースが広がります。空間が広がることで、ソファ、テーブル、ピアノなど、大きな家具を配置するのに必要なスペースが十分に確保できるのがメリットです。また壁がなくなることで、家具の配置をより柔軟に行えるようになります。部屋の中を細かく区切ることなく、自由なレイアウトに配置できます。これにより、部屋全体をより機能的で美しくデザインができるのでおすすめです。

大型家具を配置する際には、空間全体のバランスも重要です。まるでモデルルームやゲストハウスのように、調和のとれたインテリアデザインを実現できます。大型家具が配置できるようになることで、家族や友人との集まりがより快適になります。広々とした空間でゆったりとくつろげるため、居心地よく過ごせます。

おしゃれなインテリアが実現しやすい

広い空間では、おしゃれなインテリアを取り入れやすくなります。部屋同士がシームレスにつながることで、インテリアデザインに一貫性を持たせられます。一つのテーマやカラーパレットを全体に適用することにより、おしゃれで洗練されたイメージが実現するのです。また壁がないため、家具や装飾品の配置に柔軟性が生まれます。おしゃれな家具やアートを配置する際にも、空間の制約が少なくなります。特定の壁に制限されることなく、自由にインテリアを演出できます。

間取りによっては、自然光が部屋全体に行き渡りやすくなる場合もあります。明るい空間は、おしゃれなインテリアを際立たせる効果が期待できます。光の当たり方によって、家具やアクセントを強調したり、空間全体をより魅力的に見せたりすることができるのがメリットです。インテリアの柔軟性が増すため、センスや好みに合ったデザインを実現しやすくなります。

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壁を壊して部屋をつなげるリフォームの確認事項

ここでは、壁を壊して部屋を繋げるリフォームの確認事項をご紹介しておきます。リフォームで広い部屋に変えたいと思っていても、建物の状態や構造によっては工事ができないケースもあります。事前に注意事項をしっかり確認しておくことで、おしゃれで使い勝手の良い間取り計画に生かしましょう。

建物の構造を確認する

壁を壊して部屋をつなげるリフォームは、建物の構造に深刻な影響を与える可能性があります。そのため、事前に建物の構造を確認することは非常に重要です。壁には建物の構造を支える「耐力壁」があり、これは耐震性を確保する役割を持っているため、基本的には撤去できません。安全にリフォームを進めるためにも、構造を理解した上で計画を進めることが必要です。

特に木造住宅において、「ツーバイフォー(2×4)」と呼ばれる壁式構造の場合には注意が必要です。ツーバイフォー構造は2×4インチの木材を基本単位として作られ、「面」で建物を構成しています。そのため梁や柱で構成されている在来工法とは違い、簡単に壁を撤去することはおすすめできません。壁を取り除くことで安全上の問題を引き起こす可能性があるため、必ずリフォーム専門業者に相談するようにしましょう。構造に関する専門家の助言を参考にすることで、リフォームを安全かつ効果的に進められます。

配管・配線の確認を行う

壁の撤去や変更により、内部に埋め込まれた配管や配線に影響を及ぼす可能性があります。一般的な住宅では、水道管、ガス管、排水管などの配管が壁の中に埋め込まれています。壁を取り除く際にこれらの配管が損傷することがあるので、リフォーム前に位置を把握して適切な対策を取りましょう。

場合によっては、電気配線や通信ケーブルなどの配線も壁の中に埋め込まれていることがあります。壁を撤去する際に配線が損傷されると、電気系統の故障や安全上の問題を引き起こす可能性があるため、事前に確認することが重要です。配管や配線の確認を行うことで、リフォーム中の予期せぬ問題を防ぎ、安全性を確保することができます。壁内部の状態把握は一般のお施主様だと難しいことが多いので、専門業者に確認作業を依頼するのがスムーズです。配管・配線の移設やメンテナンスが必要な場合は、リフォーム時にまとめて行いましょう。

生活動線の変化も考慮する

生活動線とは、住宅内での移動ルートや日常的に通る経路のことを指します。生活動線上に大型家具があったり経路が複雑だったりすると、生活に支障が生じてしまいます。そのためリフォームにおいても、スムーズで効率的な生活動線の計画が求められるのです。また家事をする時に通る経路としての「家事動線」も、生活動線の一種として含まれます。

具体的には、キッチンからリビングやダイニングへのアクセス、ベッドルームからバスルームへの動線など、生活の便利さや効率性を考慮して配置を決めるのがおすすめです。壁を取り払うことで、物理的な障壁がなくなります。それに伴い、家具の配置やスペースの使い方も変わります。日常的な動作や家事を考慮して、リフォーム後の配置での使いやすさや機能性を重視することが大切です。

また生活動線を決定する際には、安全面も考慮する必要があります。急な角や通り道の狭さが転倒のリスクを高める可能性があるため、通路の幅や視認性も確認しましょう。快適で機能的な生活空間を実現するために、住まいの使い勝手を重視してプランを立てることがポイントです。

空調の効きへの影響を考えておく

壁を撤去することで空間が広がるのはメリットですが、「空調の効きが悪くなってしまった」という失敗例は多いです。大きな開放空間の場合、空気のスムーズな循環や温度の均一化が難しくなることがあります。また、暑さ・寒さの厳しい時期には、特定のエリアに空調が行き渡らない場合もあります。

こういった問題を解決するには、適切な空調設備の配置や補助的な冷暖房機器の追加が必要です。既存のシステムでは広い空間に対応できない場合があるので、効率的なシステムの導入や改修が必要になるかもしれません。リフォーム計画の際にはこの点を確認し、必要に応じて専門家や設備の専門業者と相談することが重要です。

音・におい漏れの対策をする

壁がなくなることで、音がより広範囲に伝わりやすくなります。特にテレビや音楽の音、会話の声などが他の部屋や階に響く場合、遮音材や吸音材を使用して音の漏れを抑える方法が有効です。家具やカーテンなどの配置を工夫することでも、音を吸収する効果が期待できます。

またキッチンに近い部屋の場合、料理のにおいも広がりやすくなります。換気システムの強化や空気清浄機の利用など、においの漏れを防ぐための対策を検討することが重要です。音やにおいの漏れを最小限に抑えることでストレスを軽減し、良好な生活環境を保ちましょう。

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壁を壊して部屋をつなげるリフォームの種類と費用

ここでは、壁を壊して部屋をつなげるリフォームの種類と費用についてご紹介します。ただし費用については、あくまでも一般的な目安となります。実際の価格は建物の状態や工事内容によっても異なるため、リフォーム業者に見積もりを依頼して確認するのがおすすめです。

壁を撤去するだけの工事

壁を撤去するだけの工事の費用目安は、1㎡あたりの撤去処分費は約10,000円程度です。ただし、養生費は別途かかります。間仕切り壁を取り払って部屋をつなげるリフォームは、築年数の古い家屋の間取りで多く見られます。古めの住宅ではLDKというコンセプトは少なく、ダイニングキッチンの隣にリビングや和室がある間取りが一般的でした。こうしたダイニングキッチンの間仕切りを取り払って一つの大空間にするリフォーム工事は、間取りを変えるリフォームの中でもよく行われています。

また、その他の部屋の間仕切り壁を取り払って部屋を広くするリフォーム例もあります。和室とリビングをつなげて一部屋にしたり、使われていない部屋を広い空間にしたり、寝室を広くするためにクローゼットの壁を取り払うなど、様々なリフォームパターンが存在します。ドア等の建具を新たに設置せず壁を取り払うだけなので、比較的費用が少なく済むのがメリットです。

2部屋を1部屋にする工事

2部屋を1部屋にする工事で、間仕切り壁を撤去して部分補修とした簡易な工事としては約300,000円~400,000円程度です。撤去後の壁や天井に化粧板やクロス貼といった部分補修、床の一部をフローリングの継ぎ足しなどを行う工事です。

部屋の大きさや形状にもよりますが、1部屋として完全にリフォームする費用としては約600,000円~800,000円程度となります。こちらは天井と壁のクロスを全面張替えを行い、床のフローリングも全面張替えて元々2部屋あった形跡を完全に無くす工事となります。

ただし、養生費については別途必要となります。

例えば、使われていない子ども部屋に寝室から繋がるドアや引き戸を新設して、書斎やクローゼットとして利用できるようにするリフォームが考えられます。これにより空間の有効活用が可能になり、使い勝手が向上します。他にも、リビングと隣接した和室に廊下から出入りできる建具を取り付け、新たな居室として使えるようにするリフォームもあります。家族の生活スタイルに合わせた柔軟な使い方ができ、生活の利便性が向上します。

このようなリフォームでは、動線や部屋のつながり方を工夫し、使われていなかったスペースを新たな有効な空間に変えることができます。その結果、柔軟なライフスタイルの実現に繋がります。

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壁を壊して部屋をつなげるリフォームアイディア

ここでは、実際に壁を壊して部屋をつなげるリフォームを行う場合のアイディアをご紹介します。広々とした空間を活用したおしゃれなインテリアのイメージなど、ぜひ参考にしてみてください。

子ども部屋同士をつなげる

子ども達が実家にいる期間は意外と短く、進学や就職をきっかけに子ども部屋が空き部屋になってしまうケースは多いです。そんな場合には、子ども部屋をつなげるリフォームを行うことで一つの大きなスペースとして活用できます。つながった部屋は、書斎や趣味部屋、ホームジムなど自由な使い方ができておすすめです。

ただし子ども部屋を一つにまとめる場合、プライバシーが保ちにくくなり個人のスペースが失われてしまう可能性があります。家族が共有するスペースになるため、子ども達の帰省時にはそれぞれの個室を別途考慮する必要があります。

また、全体としてまとまりが出るようにインテリアの調和や統一感を考えましょう。床材や壁紙クロスの種類を同じものにするなど、一つの空間として考えて計画するのがポイントです。将来的な変化にも対応できるよう、柔軟な間取りや内装を考えておくことが重要です。

キッチンとダイニングをつなげる

築年数の古い間取りでは、キッチンだけ独立させた「LD+K」のタイプがあります。キッチンを分けることで音やにおいが伝わりにくくなるというメリットがあり、調理の様子が見えにくいため来客の多い家庭にもおすすめです。しかしリビングダイニングとの間に壁があることで、閉鎖的な雰囲気になってしまうのがデメリットです。

リフォームでキッチンとダイニングをつなげることで、より開放的な空間が生まれます。料理をしながら家族や来客とコミュニケーションを取れるため、料理の際の孤立感が軽減されます。また料理の皿等をカウンター越しに受け渡せるので、便利で使いやすいレイアウトになるのが特徴です。

ただしキッチンから出る音やにおいが部屋に広がるという点には、注意が必要です。独立式キッチンと比較してシンクや調理台が見えやすくなってしまうため、片付けの手間が発生しやすい点にも気を付けましょう。

リビングと和室をつなげる

リビングと和室をつなげることで、広々とした空間が生まれます。部屋の広がりにより開放感が増し、家族や友人との交流もしやすくなります。和室を完全な洋室としてリフォームするほか、畳スペースとして利用する方法も人気です。和室とリビングを組み合わせることで、日本らしいアレンジや雰囲気を取り入れられます。正方形の琉球畳やカラー畳といったバリエーションも豊富なので、モダンな雰囲気にすることも可能です。畳の香りをリビングに取り入れることで、落ち着ける空間が生まれます。

ウォークインクローゼットと洋室をつなげる

完全個室型のウォークインクローゼットは、洋室との壁を壊してつなげることでアクセスしやすくなります。扉が無くなることによって、朝の準備や衣類選びがよりスムーズになりおすすめです。洋室とクローゼットを一体化することで、より広々とした印象の部屋になります。またウォークインクローゼット内の通気が確保されることで、湿気やカビの発生を抑制する効果も期待できます。

ただしウォークインクローゼットの扉を無くすことにより、収納スペースが洋室から丸見えになってしまいます。そのため、収納ボックスやハンガーバーを活用して見えないように整理整頓する工夫が必要です。

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壁を壊して部屋をつなげるリフォームの費用を抑える方法

ここでは、壁を壊して部屋をつなげるリフォームの費用を抑える​​方法をご紹介します。リフォームではまとまった費用が掛かるため、なるべくコストを下げたいという方は多いです。適切な方法を検討することで、納得のいくリフォーム計画を立てましょう。

配管等の大規模な工事は避ける

配管や電気設備の位置を移動するには、大掛かりな工事が必要になります。そのため基本的なレイアウトを変更せず既存の設備を活用する方が手間が少なく、費用も安く抑えられます。そのまま利用できる場合はなるべく残すことで、追加の費用を抑えられます。

特に、キッチンや洗面所といった箇所には配管が通っているため注意が必要です。場合によっては、全体を大規模に改装する代わりに、特定の部分だけをリフォームする方法も検討しましょう。例えばキッチンのレイアウトは変えずにドアの位置だけ変更するなど、必要最小限の工事に留めると費用が安く済みます。

リフォーム補助金を活用する

リフォーム補助金を活用することで、費用を軽減することが可能です。補助金は、エネルギー効率の向上や耐震性の強化、バリアフリー化など、特定の目的や条件に基づいて提供されていることが多いです。例えば住宅の断熱改修、高齢者や障がい者の住宅改修などが対象になっている事例があります。

各地方自治体ごとにリフォーム補助金制度を実施しているケースが多いので、ぜひお住まいの地域の公式サイトを確認してみましょう。補助金の種類や条件は地域によって異なるため、申請資格や対象となるリフォーム内容を確認することが重要です。また補助金を受け取るためには、一定の手続きや申請書類の提出が必要な場合もあります。申請期限が設けられている場合には、早めの申請がおすすめです。

複数の業者に相見積もりを取る

複数のリフォーム業者から見積もりを取ることで、それぞれの業者の提案プランや価格を比較できます。これにより適切な価格設定かどうかや、異なる業者間での価格差を確認できます。また比較することで、それぞれの業者が提案する工事内容や品質、仕上がりなどを評価できます。これにより、最も適した提案を選択できておすすめです。基本的には、2~5社の相見積もりを取ると比較しやすくなります。

ただし安いからといってリーズナブルな見積もりを選ぶだけでなく、提案された内容や品質、業者の信頼性や実績を総合的に考慮することが重要です。最安値の見積もりが、必ずしも最良の選択肢であるとは限りません。信頼できる業者や品質の高い施工を選ぶことが、リフォームの成功につながります。口コミやレビュー、実績なども参考にし、十分に検討しましょう。

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まとめ

壁を壊して部屋をつなげるリフォームは、空間の活用法としておすすめです。広々とした部屋になることで、気分も快適に過ごせます。リフォームには専門的な知識や技術が求められるので、専門業者に依頼するのが安心です。本記事でご紹介したメリットや注意点を参考に、納得のいくリフォーム計画を立ててみてはいかがでしょうか?

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