クッションフロアを張り替えるメリット・デメリット|向いている部屋を解説

更新日:2023年06月23日

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クッション性に優れ、塩化ビニルなどの素材でできている床材のクッションフロア。タイルやフローリングなど、さまざまな模様がプリントされており、選べるデザインが豊富なのも魅力の1つです。本記事では、クッションフロアを貼替えるメリットやデメリット、張り替えに向いている部屋の特徴を解説します。

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目次

  1. そもそもクッションフロアとは?
  2. クッションフロアを張り替えるメリット
    1. 日常的な掃除やお手入れが楽になる
    2. 張り替えも簡単
    3. 安価で利用しやすい
    4. デザイン豊富で気軽な模様替えにも便利
  3. クッションフロアを張り替えるデメリット
    1. 家具などで痕がつきやすい
    2. 紫外線や熱で変形しやすい
    3. 湿気がこもりやすくなる
  4. クッションフロアへの張り替えに向いている部屋
    1. トイレや洗面所などの水が飛びやすい部屋
    2. ペットのいる部屋
    3. 小さなお子さまがいる部屋
  5. DIYでクッションフロアを張り替える手順
    1. 手順1:張り替える床を掃除する
    2. 手順2:クッションフロアの仮敷きを行う
    3. 手順3:テープを剥がして床にクッションフロアを固定する
    4. 手順4:継ぎ目処理剤を使う
  6. クッションフロアを張り替える際の注意点
    1. 賃貸住宅では退去時のことを考えてきれいに剥がしやすいテープを利用する
    2. 床を傷つけないようにクッションフロアを設置する
    3. 畳の上に設置する場合は要注意!
  7. クッションフロアに関するよくある疑問
    1. 賃貸住宅でもクッションフロアを敷いていいの?
    2. クッションフロアはどのようにメンテナンスすればいいの?
    3. クッションフロアの上にカーペットなどを設置してもいいの?
  8. クッションフロアに張り替えて手軽にお部屋を模様替えしよう!

そもそもクッションフロアとは?

クッションフロアとは、クッション性に優れた床材のことであり、塩化ビニルなど水や汚れに強い素材で作られています。

クッションフロアの特徴は以下のとおりです。

【クッションフロアの特徴まとめ】

クッションフロアの表面 ・フローリング調から大理石調までさまざまなデザインのものがある。
・汚れや衝撃に強い表面が強化加工されたものもある。
裏面 ・不織布で仕上げられており、下部分に合板や接着剤が使われている。
・180cm程度のものが一般的。
・DIYの流行で加工しやすい90cm程度のものもあり。
厚さ ・1.8㎜程度が一般的。
・土足対応のものは2.3〜2.5mm程度(人の出入りが多い店舗で使われるケースが多い)。

クッションフロアはホームセンターなどでも販売されており、部屋のサイズに合わせて自分でカットして床にDIYで貼り付けることも可能です。

クッションフロアを張り替えるメリット

フローリングなどの通常の床材からクッションフロアへ張り替える場合、次のようなメリットがあります。

  • メンテナンスが楽になる
  • 張り替えも簡単
  • 安価で利用しやすい
  • デザイン豊富で気軽な模様替えにも便利

それぞれ以下で詳しく解説していきます。

日常的な掃除やお手入れが楽になる

塩化ビニルで作られているクッションフロアは、フローリングなどの通常の床材よりも撥水性や防汚性に優れており、日常的な掃除やお手入れが楽になるというメリットがあります。

特に水濡れに強くできており、クッションフロアの表面に水をこぼしたとしても、タオルや雑巾などで簡単に拭き取ることが可能です。

また料理をこぼしてしまったり、泥などで汚れてしまったりしたとしても、拭き取るだけでいいので毎日のお掃除もより楽になると言えるでしょう。

張り替えも簡単

塩化ビニルが使われているクッションフロアは、フローリングなどよりも張り替えや撤去作業が簡単であるため、近年手軽にリフォームしたいという人に人気の素材になります。

そのため特にマンションなど、将来的にフローリングなど他の床材に張り替えし直す必要がある部屋などで、一時的にクッションフロアを利用するケースも多いです。

また安価で利用しやすいという特徴もあるので「床のリフォームをしたいけどあまり予算はかけられない」という方には、気軽に導入できるクッションフロアが適しています。

安価で利用しやすい

6畳程度のお部屋の床を張り替えリフォームする場合、フローリングとクッションフロアでは費用にも価格差が生じます。

リビングや客間などはフローリングにしておきたいという方でも、水回りや寝室、子ども部屋のみをクッションフロアにすることで張り替え費用を抑えることができます。

また定期的に床材を張り替えてリフォームしたいという方や、賃貸マンションなどで退去費用を安く抑えたいという方にもクッションフロアはおすすめです。

デザイン豊富で気軽な模様替えにも便利

フローリングのような木目調のものから高級感あふれる大理石風のデザインまで、クッションフロアにはさまざまな種類のものがあります。

そのため定期的にお部屋の模様替えをしたいという方や、自分の好みに合わせて床材も張り替えたいという人におすすめの床材です。

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クッションフロアを張り替えるデメリット

フローリングなどの通常の床材からクッションフロアへ張り替えを行う場合、次のようなデメリットがあります。

  • 家具などで跡がつきやすい
  • 紫外線や熱で変形しやすい
  • 湿気がこもりやすくなる

それぞれのデメリットについて以下で詳しく見ていきましょう。

家具などで痕がつきやすい

塩化ビニルで作られているクッションフロアは、表面が柔らかいため家具などで痕が着きやすいというデメリットがあります。
重たいテーブルや家電製品などを引きずってしまうと、簡単に傷がついてしまったり、凹んでしまったりするため注意が必要です。

ただし小さな傷であれば、フローリングなどに使われているパテやクレヨンタイプの補修剤でカバーできる可能性があります。また凹んでしまったとしても、ドライヤーや蒸しタオルなどを使って温めることにより元に戻せる場合もあります。

大きな家具や家電製品を設置したり、人の出入りが激しかったりする部屋の場合は、耐久性に優れた傷やへこみがつきにくいクッションフロアを導入するなどの対策をしておくのが良いでしょう。

紫外線や熱で変形しやすい

クッションフロアに使われている塩化ビニルは、紫外線や熱などで変形しやすいという特徴があります。

そのため日差しが強すぎる部屋などは、クッションフロアを使うには不向きと言えるでしょう。紫外線が長時間にわたってあたってしまうと、クッションフロアの剥がれや劣化、浮きの原因になってしまいます。

またタバコの吸い殻や熱湯などをこぼしてしまうと、クッションフロアが溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。

湿気がこもりやすくなる

クッションフロアの表面はビニール、が使われているため、通気性が悪く床下に湿気がこもりやすいというデメリットもあります。
定期的に手入れをしなければ、湿気がこもってしまって床下にカビが発生してしまう可能性もあるので注意が必要です。

クッションフロアへの張り替えを行う際は、必ず業者に対してどのようにお手入れを行えば良いのか、カビなどの対策はどのように行えば良いのか聞いておきましょう。

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クッションフロアへの張り替えに向いている部屋

次のような用途で使われるお部屋は、フローリングなどの通常の床材からクッションフロアへの張り替えが向いています。

  • トイレや洗面所などの水が飛びやすい部屋
  • ペットのいる部屋
  • 小さなお子さまがいる部屋
  • 外との行き来が多く砂や泥が入りやすい部屋

クッションフロアへの張り替えが向いているのか以下で詳しく見ていきましょう。

トイレや洗面所などの水が飛びやすい部屋

クッションフロアは、耐水性に優れており水をはじきやすいことから、水が飛びやすいトイレや洗面所などでの使用が適しています。

またクッションフロアに使われている塩化ビニルは中性洗剤が使用できるので、汚れやすいキッチンなどに利用するのもおすすめです。

ペットのいる部屋

滑り止め加工が施されているクッションフロアは、衝撃を吸収しやすい素材であるため、フローリングなどで傷つきやすいペットの足にも優しい素材です。
ペットの足は人間の足よりも滑りやすい形状となっており、衝撃吸収や滑り止め加工がされていないフローリングなどでは、股関節や爪などが傷ついてしまう場合もあります。

できるだけペットが過ごしやすい環境を整えたいとお考えの方は、ペットのいるお部屋の床をクッションフロアに張り替えてみるというのも良いでしょう。

消臭効果や傷跡がつきにくい素材で作られているクッションフロアもあるので、お部屋にニオイや爪痕などがついてしまうことも防止できます。

小さなお子さまがいる部屋

表面が柔らかい素材でできており、何か物を落としたとしても衝撃や音を吸収してくれるタイプのクッションフロアもあります。
こういったタイプのクッションフロアは、走り回ったり遊んだりする小さなお子さまがいるお部屋にぴったりの床材です。

また床に落書きをしてしまったり、食べ物や飲み物をこぼしたりしてもさっと拭くだけで掃除ができるので、お手入れに時間をかけることなくお部屋を清潔に保つことができます。
他の床材と比べると安価なので、長期間利用して傷や汚れなどが目立ち始めたら気軽に交換できるのもおすすめのポイントです。

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DIYでクッションフロアを張り替える手順

クッションフロアは加工しやすい素材でできているため、DIYで張り替えることもできます。DIYでクッションフロアを張り替える手順は以下のとおりです。

  1. 張り替える床を掃除する
  2. クッションフロアの仮敷きを行う
  3. テープを剥がして床にクッションフロアを固定する
  4. 継ぎ目処理剤を使う

DIYでクッションフロアを張り替えるためには、どのように作業を進めていけばいいのか詳しく見ていきましょう。

手順1:張り替える床を掃除する

クッションフロアは、専用の接着剤や両面テープを使って貼るためDIYでも簡単に張り替えることができます。

ただし張り替え前の床をしっかり掃除していない場合、張り替えたクッションフロアがすぐに取れてしまう可能性が高くなるため注意が必要です。
DIYでクッションフロアの張り替えを行う際は、お部屋の家具や家電などを全て搬出して床のゴミや汚れを掃除しておきましょう。

掃除は、床の表面のゴミや汚れを掃除機などで吸い取り、モップや雑巾などで簡単に拭き掃除をすれば十分です。

手順2:クッションフロアの仮敷きを行う

掃除を終えたら、次はクッションフロアの仮敷きを行います。

クッションフロアについている両面テープなどはそのままの状態にして、床に仮敷きを行ってみましょう。この段階で壁際の部分は余分に残しておき、部屋のサイズに合わせてクッションフロアをはさみやカッターなどで切り取ります。

壁付近に凹凸があるようであれば、それに合わせてカットしていきましょう。

また1枚目の仮敷きしたクッションフロアの場所を、床にテープやペンなどでマークしておくと、2枚目以降の位置を決める時に便利です。

クッションフロアの加工を行う際は、カットしやすい「CFカッター」などを用意しておくと作業しやすいのでおすすめです。ただし、部屋の角や斜めの箇所に合わせてカットするのは難易度が高く、継ぎ目の処理が甘いと水が継ぎ目の隙間から入ってしまうなどのデメリットがあります。心配な方は専門の業者に依頼することをおすすめします。

手順3:テープを剥がして床にクッションフロアを固定する

カットしたクッションフロアを部屋全体に仮敷きしたら、両面テープを剥がして床に貼っていきます。この際に、手順2でつけておいたマークに沿ってクッションフロアを貼っていくと、貼りミスを防ぐことが可能です。

クッションフロアの貼り付けを行う際は、ローラーや手などを使ってしっかり押さえつけながら壁や床に密着するように貼っていきましょう。
特に継ぎ目部分は剥がれやすいので、最後にローラーを使って圧着させるときれいな仕上がりになります。

手順4:継ぎ目処理剤を使う

クッションフロアが、時間が経つとシートの継ぎ目から剥がれやすいです。

そこで、継ぎ目部分に「継ぎ目処理材」を使いましょう。継ぎ目処理剤を使うことで、簡単に剥がれることを防げます。

継ぎ目処理剤は、継ぎ目部分に注入して乾かすだけでOKです。

クッションフロアを張り替える際の注意点

クッションフロアの張り替えを行う際は、次の3つの点に注意してください。

  • 賃貸住宅では退去時のことを考えてきれいに剥がしやすいテープを利用する
  • 床を傷つけないようにクッションフロアを設置する
  • 畳の上に設置する場合は要注意

それぞれの注意点について以下で詳しく解説していきます。

賃貸住宅では退去時のことを考えてきれいに剥がしやすいテープを利用する

賃貸住宅でクッションフロアの張り替えを行う場合、退去時のことを考えてきれいに剥がしやすいテープを利用しましょう。
床に直接粘着テープや接着剤を使ってしまうと、クッションフロアを剥がす際にベタベタとした状態が残ってしまいます。

貼った後に簡単に剥がすことのできる両面テープや、マスキングテープを貼ってから両面テープを使うと、ベタベタとした状態が残ることなく床をきれいなままにできるのでおすすめです。

床を傷つけないようにクッションフロアを設置する

一般的な賃貸住宅のフローリングの上からクッションフロアを設置する場合、張り替え作業中にカッターなどで床を傷つけないように注意しましょう。
床を傷つけてしまうと、退去時に修繕費用を請求される可能性があります。

クッションフロアの張り替え作業を行う際は、必ず段ボールやカッターマットの上で加工しましょう。

畳の上に設置する場合は要注意!

畳の上にクッションフロアを設置する場合、湿気がこもりやすくなったり、剥がした時に接着剤の跡が残りやすくなったりするため注意が必要です。

そのため畳の上から直接クッションフロアを設置することはあまりおすすめできません。

どうしても畳の上にクッションフロアを設置したい場合は、防湿シートなどを利用して湿気対策を行う必要があります。また定期的にクッションフロアを剥がして、換気をすることもカビやダニが発生するのを防ぐためには重要です。

クッションフロアに関するよくある疑問

ここまでの内容を踏まえて、クッションフロアについてよくある疑問や質問をまとめました。
クッションフロアへの張り替えを検討している方は参考にしてください。

賃貸住宅でもクッションフロアを敷いていいの?

クッションフロアは貼り付けるだけなので、賃貸住宅でも利用可能です。

ただしクッションフロアを敷いたことによって、元々の床が傷ついてしまったり、カビなどが発生してしまったりすると退去時に修繕費用を請求されてしまいます。

賃貸住宅でクッションフロアを設置する際は、張り替え作業を行う際に床が傷つかないように注意しましょう。
またカビなどが発生しないように、日頃のメンテナンスを欠かさず行うことも重要です。

クッションフロアはどのようにメンテナンスすればいいの?

クッションフロアのメンテナンスは、掃除機などでゴミやホコリなどを取り除き、モップや雑巾などで拭き取れば十分です。

黒ずみや油汚れなどが目立つようになったら、希釈した中性洗剤を使って水拭きをすると良いでしょう。
ただし他のゴム製品に接したことで変色してしまう「ゴム汚染」は、残念ながら取り除くことができません。

家具や家電などの脚部分がゴム製になっている場合は、クッションフロアとの間にシートなどを挟み込んで直接接しないようにしてください。

クッションフロアの上にカーペットなどを設置してもいいの?

クッションフロアの上にカーペットなどを設置しても基本的には問題ありません。

ただしクッションフロアは塩化ビニルが素材のため、直射日光を浴びたり、熱や光を受けたりすると変色・変形する可能性があります。

そのためホットカーペットなどを設置したい場合は、あらかじめそれに対応したクッションフロアを選ぶと変色・変形する恐れがないため安心です。

クッションフロアに張り替えて手軽にお部屋を模様替えしよう!

汚れに強くお手入れがしやすいため、ペットや小さなお子さまがいるご家庭にピッタリなのがクッションフロアの特徴です。
塩化ビニルで作られているため傷がついたり凹みやすかったりするデメリットはあるものの、安価でデザインも豊富なため気軽かつ簡単に部屋の雰囲気を変えることができます。

リビングやダイニングだけではなく、水回りのキッチンや洗面所、子ども部屋などクッションフロアに向いているタイプのお部屋は多いです。

費用をかけることなく手軽に模様替えやリフォームをしたいとお考えの方は、クッションフロアの設置を検討してみてはいかがでしょうか?

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