畳のフローリングマットにカビ発生|リフォームで解決するには

更新日:2024年10月02日

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畳にフローリングマットを敷く方法は、敷くだけで簡単に施工できるため人気があります。しかし「カビが生えてしまった…」というお悩みも多く、注意が必要です。そこで本記事ではフローリングマットのメリット・デメリットの他、カビが生えた場合の対処法についてもご紹介していきます。

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畳に敷くフローリングマットとは

フローリングマットとは、床に敷くだけで簡単に施工できるマットのことを指します。カーペットのように床に敷くだけでDIYできるため、気軽に部屋の雰囲気を変えたい場合に人気です。フローリングマットは木目調のデザインが一般的ですが、様々な色やデザインがあり部屋のインテリアに合わせて選べます。

またマットを敷くことで、畳を傷や汚れから守る役割があります。そして畳の上に敷くことで、掃除がしやすくなるというメリットもあります。そのため畳に敷くフローリングマットは、和室を洋風にアレンジしたい場合や、畳の保護が必要な場合に非常に便利です。ただし畳のサイズや厚さによって、敷く際のフィット感が異なるため、選ぶ際に注意が必要です。さらに長期間使用する場合、畳の湿気や通気性に影響を与える可能性があるので、定期的なメンテナンスが求められます。

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フローリングマットの種類

ここでは、フローリングマットの主な種類をご紹介します。

シート式

シート式フローリングマットとは、薄いシート状のフローリングマットのことを指します。既存の床や畳の上に簡単に敷いて使えて、部屋の雰囲気を手軽に変えたり床を保護したりする目的があります。木目調やタイル調など様々なデザインがあり、部屋のスタイルに合わせて選べるのがメリットです。またハサミやカッターで簡単にカットできるため、部屋の形やサイズに合わせて自由に調整できます。簡単に敷けるので、工事不要で部屋の雰囲気を変えられます。場合によっては賃貸住宅でも使用可能で、退去時に簡単に取り外せます。

ただし非常に薄いため、設置が不十分だと滑りやすくなることがあります。特に畳の上に直接敷く場合は、滑り止めが必要です。そして薄い素材のため、頻繁に使用する場所や家具の下では早期に劣化する可能性があります。特に、キャスター付きの椅子などを使う場合は注意しましょう。そして一部のシート式フローリングマットは、凹凸のある床には適さないことがあります。そのため購入前に確認し、適切なタイプを選びましょう。

ジョイント式

ジョイント式フローリングマットとは、パズルのピースのように組み合わせて敷くタイプのフローリングマットのことを指します。部屋のサイズや形状に合わせて自由に配置でき、柔軟性が高いのが特徴です。マットは複数のパネルで構成されており、パズルのようにジョイント部分で簡単に連結できます。クッション性や防水性の高い素材が使われていて木目調のデザインも多く、シート式よりも見た目がフローリングに近くなります。工具を使わずに手軽に設置できるため、必要に応じて取り外しや再配置が簡単です。そして製品によっては音を吸収する効果があり、騒音を軽減するのに役立ちます。汚れたパネルだけを外して洗えるため、清掃が簡単です。また、傷んだ部分だけを交換することもできます。

ただし製品の特性上、長期間使用したり頻繁に歩く場所ではジョイント部分に隙間が生じることがあります。隙間ができるとゴミがたまりやすくなったり、マットの位置がずれやすくなったりする可能性があるため注意しましょう。また木目調の場合、パネルのつなぎ目が不自然に見えることがあるので、デザインにこだわる場合は慎重に選ぶ必要があります。

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フローリングマットのメリット

ここでは、フローリングマットのメリットについてご紹介します。「畳の部屋の雰囲気を変えたいけれど、方法に迷っている…」という方は参考にしてみてください。

敷くだけで簡単に施工できる

フローリングマットは特別な工具や技術が不要で、床の上に敷くだけで施工が完了する手軽さが最大の魅力です。特別な知識や技能がなくてもDIYで簡単に施工できるため、専門業者に依頼する必要がありません。また工事を伴うリフォームや改装と比べて、フローリングマットを敷く作業は圧倒的に短時間で済みます。部屋全体の床を短時間で一新したい場合や、特定の場所だけを保護したい場合にもおすすめです。

そして簡単に施工できるため施工費がかからず、経済的です。また賃貸住宅など退去時に原状回復が求められる場合でも簡単に取り外せるので、気軽に導入できます。簡単に敷き直しや再配置が可能なので、敷く場所を変えたい場合や季節に応じてインテリアを変更したい場合にも適しています。

価格が安い

フローリングマットは、通常のフローリング材やタイルと比べて、材料費が比較的リーズナブルです。これにより、床のリフォームや模様替えを行う際にかかる初期コストを大幅に抑えられます。また敷くだけで簡単に施工できるため、専門業者を依頼する必要がなく工事費用がかかりません。この点も、トータルコストを削減する要因となります。

さらにフローリングマットは汚れた部分や傷んだ部分だけを手軽に取り替えられるため、メンテナンスコストも低く抑えられます。部分的な修繕が可能なジョイント式マットでは、床全体を交換する必要がなくなり経済的です。特に小さいお子さまやペットがいる家庭では床を汚してしまう場面が多いため、便利に活用できます。

そして様々な価格帯やデザインのフローリングマットが揃っており、予算に合った製品を選びやすくなっています。幅広い商品を探すことで、手頃な価格でデザイン性の高いものを手に入れられるのも魅力的です。こういった理由から、手軽にインテリアを楽しんだり床を保護したりしたい場合におすすめとなっています。

畳より掃除がしやすい

フローリングマットの表面は滑らかで畳のような凹凸がないため、掃除機やモップを使って簡単に清掃できます。畳の目地や織り込み部分には埃やゴミが溜まってしまうのに対し、フローリングマットはそうしたトラブルが起こりにくいのがメリットです。また多くのフローリングマットは防水性があり、水拭きが可能です。これにより、汚れや液体がこぼれてもすぐに拭き取れて清潔を保ちやすいです。一方で畳は水分に弱く、湿気や水分が浸透すると劣化の原因になることがあります。

そしてジョイント式やシート式のフローリングマットは、部分的に取り外して洗浄できます。畳の場合、全体を取り外して掃除するのは手間がかかりますが、フローリングマットは汚れた部分だけを交換できて手軽に対応できます。場合によっては抗菌加工や防ダニ加工が施された製品もあり、清潔さを保ちやすいです。このように、フローリングマットの方が日常的な清掃やメンテナンスが簡単に行えるため、清潔な住環境を保つのに適しています。

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フローリングマットのデメリット

ここでは、フローリングマットのデメリットをご紹介します。施工が簡単で手軽に導入できるものの、メンテナンス面でのデメリットは気になる所です。購入後に後悔しないように、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

畳にカビが生えやすい

フローリングマットを畳の上に敷くと、マットと畳の間に湿気がこもりやすくなります。特に湿気の多い季節や、畳の上に水分がこぼれた場合、その湿気がフローリングマットの下に閉じ込められてカビの発生を促進する場合があるのです。また畳は自然素材で通気性が良く、湿気が抜けやすい特性がありますが、フローリングマットを敷くことで通気性が損なわれ、湿気が溜まりやすくなってしまいます。これにより畳の湿気調整機能が阻害され、カビの発生リスクが高まります。

そのためフローリングマットを定期的に取り外して畳の状態を確認し、湿気やカビの兆候がないかチェックすることが重要です。部屋をこまめに換気して湿気を逃がすことで、畳やマットの下に湿気がこもるのを防ぎましょう。また場合によっては除湿機や湿気取りシートを使用して、室内の湿気をコントロールします。これにより、畳のカビの発生リスクを低減できます。

和室の雰囲気に合わない場合がある

和室は、畳の自然な素材感や和風のインテリアが一体となった空間です。しかしフローリングマットを敷くことで、畳の伝統的なデザインや和室の雰囲気が損なわれてしまう場合があります。フローリングマットは洋風のデザインやモダンなスタイルに合わせることが多いため、和室の落ち着いた雰囲気には合わないことがあるのです。特にフローリングマットは合成素材や木目調プリントが使われているため、自然素材独特の質感や温かみは感じられにくくなります。

また和室の伝統的な色合いやデザインと、フローリングマットの色合いやデザインが合わない場合もあります。フローリングマットには木目調やタイル調といった様々なデザインがありますが、和室のシンプルで落ち着いた色合いやデザインとマッチしないことがあるため注意しましょう。木目調のマットを選ぶ際には、和風の落ち着いた色合いのものを選ぶのがおすすめです。

フローリングに比べ質感が劣る

合成樹脂等の素材で作られているタイプのフローリングマットは、本物の木材で作られたフローリングとは質感が異なります。視覚的には本物のフローリングに似せていますが、実際に見ると細部の仕上げや光沢感、木の年輪などのディテールが劣る場合があるのです。特に高品質な本物のフローリングはより精密な仕上げが施されていますが、マットはデザイン性に欠ける場合があります。フローリングマットはあくまでもコストを抑えた代替品であり、特に高級感を求める場合には物足りなさを感じることがあります。

またフローリングマットは使用頻度や家具の重さ、物理的な摩耗により、比較的短期間で摩耗や劣化が進むことがあります。表面が剥がれたり傷がついたりすることがあり、長期間使用する場合には本物のフローリングの質感には及びません。そのため本物に近い仕上がりを求める場合には、天然素材を使ったジョイント式マットを選ぶのがおすすめです。高品質なフローリングマットを選ぶことで、見た目や質感をできるだけ本物に近づけられます。本物のフローリングと比較し、価格や機能、見た目のバランスを考慮して選ぶと良いでしょう。

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畳のフローリングマットにカビが生えた場合の対処法

ここでは、畳のフローリングマットにカビが生えた場合の対処法についてご紹介します。使用環境や製品選びが適切でないとカビの原因になってしまうので、ご自宅に合った方法を選びましょう。

①消毒用エタノールで拭きとる

消毒用エタノールに含まれるアルコールの成分によって、細菌やカビの繁殖を抑える効果が期待できます。カビは湿気や汚れのある環境で繁殖するため、エタノールを使って拭き取ることで微生物を殺菌できるのです。エタノールは揮発性が高く、拭き取った後にすぐに乾燥します。これにより湿気が残りにくく、カビの発生を防ぐのに役立ちます。湿気が残るとカビが再発する原因となるため、迅速に乾かすことが重要です。また消毒用エタノールは比較的取り扱いが簡単で手に入りやすく、特別な設備や知識がなくても使用できます。掃除用の布やスプレー容器にエタノールを含ませて拭くだけで、手軽にカビの除去が可能です。

ただしエタノールは可燃性があるため、火気に注意して使用する必要があります。なるべく肌や目に直接触れないようにし、換気をよくすることが重要です。またカビが発生した原因(湿気や漏水など)を特定し、根本的に対処することも考慮しましょう。

②畳を張り替える

フローリングマットの下にカビが生えてしまった場合、そのカビの根が畳に浸透している可能性があります。そのため畳を張り替えることで、カビの根本的な原因を取り除くのがおすすめです。新しい畳に交換することで、再発のリスクを大幅に減少させられます。また畳に生えたカビは、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。特に小さいお子さまや高齢の方がいる家庭では、健康リスクを減らすために畳を張り替えることが重要です。新しい畳に交換することで、健康へのリスクを低減できます。

張り替えたばかりの畳は、適切なケアを行えば長持ちします。適切な湿度管理や掃除を行うことで、カビの再発を防ぐための良い状態を保ちやすくなります。畳の張り替え作業は、専門の業者に依頼することをお勧めします。信頼できる業者を選んで見積もりを取ることで、適切な料金でサービスを受けられるようになります。

リフォーム費用目安

畳を張り替える工事の費用目安は、畳の表替えの場合は1枚当たり約5000円~9000円程度です。新調の場合は1枚当たり約9000円~20000円程度となります。

※畳の処分費は別途費用が掛かります。

※畳のランクや形状によって費用に変動があります。

工事内容としては、古い畳の撤去・廃棄、新しい畳の設置、清掃といった項目が含まれます。畳を取り外した後、床下の状態を確認してカビや湿気の跡がないかをチェックします。カビの除去や防湿処理を行う場合は、追加費用が掛かる場合があるため注意しましょう。

畳の素材には伝統的なイ草の他、樹脂や和紙といった種類も登場しています。それぞれメンテナンスのしやすさや価格が異なるため、ご自宅の状況に合ったタイプを選びましょう。基本的に、施工するサイズが大きくなると費用が増加します。

③フローリングに張り替える

フローリングマットにカビが生えた場合、マット自体がカビの温床となることがあります。そのためフローリングを張り替えることでカビの発生源を取り除き、清潔な環境に変えるのがおすすめです。フローリングマットは使用頻度が高いと摩耗や劣化が進むことがありますが、フローリングであれば耐久性もアップします。見た目のデザイン性や高級感もアップするため、インテリアにこだわりたい方にもおすすめです。

リフォーム費用目安

フローリングの張り替えリフォーム工事の費用目安は、6帖程度の工事費用として約38万円~50万円程度です。

(内訳は、畳の撤去に約15000円~20000円程度となり、床の下地組に約25万円~約30万円程度、フローリング張替えとしては約12万円~18万円程度です。)

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

フローリングの種類には「無垢フローリング・複合フローリング」といったタイプがあるため、予算や好みに応じて選びましょう。具体的には、無垢フローリングの方が高級感がありますが価格は高くなります。またウォールナット等の高級な樹種を選ぶとさらに価格が上がるため、トータルコストを考慮して洗濯しましょう。

④クッションフロアに張り替える

クッションフロアとは塩化ビニル製の床材のことで、クッション性が高いのが特徴です。防水性が高く、カビの発生を抑えるのに効果的となっています。フローリングマットからクッションフロアに変更することでカビの発生リスクを低減し、より衛生的な環境を提供します。

またクッションフロアは、他のフローリング材に比べて比較的安価であり、コストパフォーマンスが良いのもメリットです。カビが生えたフローリングマットの張り替え時に、経済的に有利な選択肢となります。そして掃除が簡単で汚れがつきにくいため、日常的なメンテナンスがしやすく清潔な状態を保ちやすくなります。

リフォーム費用目安

クッションフロアの張り替えリフォーム工事の費用目安は、6帖程度のクッションフロア工事費用として約30万円~40万円程度です。

(内訳は、畳の撤去に約15000円~20000円程度となり、床の下地組に約25万円~約30万円程度、クッションフロアは約3万円~7万円程度です。)

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

クッションフロアには様々なデザインや素材があるため、色や柄、厚みなどから適切なタイプを選びましょう。一般的なクッションフロアは比較的安価ですが、デザインや厚みによって価格が異なります。またクッションフロアの面積が広いほど、全体の費用が高くなります。施工面積を正確に測定し、見積もりを取ることが重要です。

⑤壁・押入れのリフォームも合わせて行う

カビが畳やフローリングマットに生える場合、その原因は部屋全体の湿気や通気不足であることが多いです。壁や押入れの内側にもカビが広がっている可能性があり、これを無視していると、床をリフォームしてもカビが再発するリスクがあります。特に押入れは収納物があるため、通気が悪く、カビが発生しやすい環境です。リフォーム時にまとめて湿気対策することで、カビの発生を根本から防ぐことにつながります。

また床と壁や収納を合わせてリフォームすることで、部屋全体の印象をすっきりと統一できます。一部分だけのリフォームだとちぐはぐな印象になりがちなので、予算に応じてまとめてリフォームするのがおすすめです。

リフォーム費用目安

壁・押入れのリフォーム工事の費用目安は、約20万円~30万円程度となります。

(内訳として押入れの解体撤去に約6万円~8万円程度、棚などの設置に約5万円~7万円程度、扉の設置に約5万円~7万円程度、内装に約5万円~7万円程度)

※養生等の費用は別途必要になります。

※大きさや形状によっては費用が変わります。

もし古い押入れ内の壁や床にカビが発生している場合、徹底的に除去して防カビ処理を施します。可能であれば押入れの扉や内壁に換気口を設置することで、湿気を逃がしやすくしてカビの発生を防ぎましょう。

押入れはウォークインクローゼットや収納棚にリフォームできますが、扉の有無や大きさによって費用は変動します。具体的な費用が気になる場合には、ぜひ専門業者に見積もり依頼をしてみましょう。

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まとめ

畳にフローリングマットを敷く方法は、リーズナブルで簡単に施工できるため人気があります。しかし使用状況によっては畳にカビが生えてしまう場合があるため、リフォームで対応する方法もおすすめです。本記事でご紹介した方法を参考に、ぜひ専門業者にご相談してみてはいかがでしょうか?

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