畳のダニ対策まとめ|ダニが好まない環境で快適に!リフォーム費用も紹介

更新日:2024年08月26日

更新日:2024年08月26日

畳はおしゃれな和風空間を演出する床材ですが、ダニの被害を受けやすいのがデメリットです。そのため本記事では、畳のダニ対策方法を詳しくご紹介します。被害の程度がひどい場合には、リフォームで畳を入れ替える方法等もおすすめです。具体的な費用も掲載しているため、ぜひリフォーム時の参考にしてみてください。

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畳のお悩み…ダニかどうか見極める方法

ここではまず、ダニが原因で起こる畳のトラブルについて整理しておきます。「畳の部屋で不快症状があるけれど、本当にダニが原因…?」とお困りの方は、参考にしてみてください。

①皮膚がかゆい

畳敷きの部屋で皮膚がかゆくなる場合、ダニが原因である可能性があります。畳は天然のイグサを使っているため、ダニやホコリがたまりやすい環境です。特に畳の掃除が不十分だったり、湿気が多い環境では、ダニが繁殖しやすくなります。そういったダニに対するアレルギー反応として、皮膚のかゆみや赤みが生じる場合があるのです。

時にはダニに刺された跡が皮膚に残ってしまうこともあるため、注意が必要です。かゆみが続く場合は、他のアレルギーや皮膚の問題の可能性も考えられるため、皮膚科を受診することをおすすめします。

②赤ちゃんがアレルギーを発症

赤ちゃんがアレルギーを発症した場合、ダニが原因である可能性は十分にあります。ダニは一般的なアレルゲンの一つであり、特に敏感肌や免疫系が未発達の場合には影響を与えやすいです。ダニアレルギーが原因で現れる主な症状には、次のようなものがあります。

  • 皮膚のかゆみや湿疹
  • 鼻水や鼻づまり
  • くしゃみ
  • 目のかゆみや涙
  • 咳や喘息の症状

赤ちゃんがダニアレルギーであると疑われる場合、床や畳の掃除をこまめに行い、ダニの餌となるホコリや食べかすを取り除きましょう。また寝具はこまめに洗濯し、高温で乾燥させると効果的です。赤ちゃんがよく触れるぬいぐるみや布製品に関しても、定期的に洗濯するのがおすすめです。可能であれば、空気清浄機や布団乾燥機を併用すると防ダニ効果が高くなります。赤ちゃんの健康を守るために、早期の対策と適切な管理を行いましょう。

③目に見える大きさなら違う虫

もし畳に目に見える大きさの虫がいる場合、ダニとは違う種類の虫である可能性が高いです。ダニは非常に小さく、通常は0.2~1mm程度であり、肉眼ではほとんど見えない場合が多いです。

目に見える大きさの虫で、家庭内に生息している可能性があるものには、ノミ・シラミ・ゴキブリの幼虫といった種類があります。また虫の形状や動きを観察することで、種類を特定する手がかりになります。例えばノミは跳ねる動きをしますが、ダニはそうではありません。さらに虫が見つかった場所(寝具、カーペット、ペットの近くなど)も、識別の手助けとなります。種類を特定して、適切な対策を講じましょう。状況が深刻な場合は、プロの害虫駆除業者に相談することもおすすめです。

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ダニが好む環境とは

ダニは特定の環境条件下で繁殖しやすいため、まずはそういった状況を作らないことが重要です。基本的に、ダニは湿度や温度が高い環境を好みます(気温20~30℃、湿度50~80%の範囲)。夏場や梅雨の時期に湿度が高くなると、ダニが繁殖しやすくなってしまうのです。

さらにダニは暗くて静かな場所を好み、日光があまり当たらない場所に多く見られます。家具の隙間や布団、カーペットの中などが典型的な生息場所です。そしてダニの主食は、人間やペットの皮膚の垢やフケ、カビなどです。これらが多く存在する場所では、ダニの繁殖が活発になります。

ダニの発生を予防するためには、ダニが嫌がる環境を整えることが重要です。除湿機やエアコンを活用して、特に湿気が多い梅雨の時期や夏場の湿度を調整しましょう。またぬいぐるみや布製のインテリアなど、ダニが集まりやすいものを減らすことで、ダニの繁殖を予防できます。複数の対策を組み合わせることで、「ダニが好まない環境」を作り出し、ダニの発生や繁殖を効果的に抑えられます。

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畳のダニ駆除・退治方法

ここでは、畳にダニが発生してしまった場合の駆除・退治方法をご紹介します。環境が整うとダニは発生してしまうものなので、適切な対策を行って予防することが重要です。日頃から簡単に行える対策も多いため、ぜひ取り入れてみてください。

掃除機をかける

畳は天然素材でできているため、ダニが発生しやすい環境です。そのためダニを効果的に駆除・退治するには、定期的な掃除が不可欠です。特に掃除機を使った方法は、ダニの除去に非常に有効です。

具体的には、畳の目に沿ってゆっくりと掃除機をかけます。強く押し付けずに、軽く滑らせるように動かすと効果的です。また一方向だけでなく、縦横に掃除機をかけることで、隅々までダニを吸い取れます。特に人が頻繁に触れる場所や、湿気がこもりやすい場所は、念入りに掃除しましょう。畳の端や隅、家具の下など、見落としがちな場所もしっかりと掃除機をかけるのがおすすめです。

ダニの発生を抑えるためには、週に1~2回程度、定期的に掃除機をかけましょう。特に湿度が高い時期や、ダニの繁殖が活発になる夏場は、頻度を増やす方が清潔に保てます。掃除機を使用した後は、フィルターやダストカップを清掃し、ダニの死骸や排泄物が再び部屋に拡散しないようにします。掃除機をかけた後は、部屋をしっかりと換気し、湿気を取り除くことで、ダニの再発生を防げます。

拭き掃除をする

ダニを効果的に駆除・退治するためには、掃除機と併せて拭き掃除を行うと効果的です。拭き掃除を行うことで、畳の表面に付着したダニや排泄物を物理的に取り除けます。

まずは、畳を傷つけないように柔らかい布や雑巾を使用します。例えばマイクロファイバーの布は、汚れやダニを効果的に拭き取るのに適しています。また効果的に駆除するために、消毒用アルコールやダニ除去専用のスプレーを使用するのもおすすめです。あまり水分が多いと畳が湿気を吸収してしまうため、適度に水気を絞りましょう。

そして畳の目に沿って、優しく拭き掃除を行います。強くこすりすぎると畳を傷めることがあるため、軽い力で拭くことがポイントです。一方向に拭くだけでなく、縦横に交差するように拭くことで、より効果的にダニや汚れを取り除けます。

拭き掃除を行った後は、畳が完全に乾燥するまで風通しを良くしておきます。湿気が残ると再びダニが発生しやすくなってしまうため、しっかりと乾燥させることが重要です。ダニの発生を抑えるためには、週に1回程度、定期的に拭き掃除を行うことが推奨されます。特に湿気が多い時期や、ダニの繁殖が活発になる夏場は、頻度を増やすと良いでしょう。

ドライヤーの温風を当てる

ダニは高温に弱いため、応急処置としてドライヤーの温風を利用して駆除することも可能です。畳の表面を事前に掃除機で掃除し、余計なホコリやゴミを取り除いておきます。これにより、ドライヤーの温風が直接畳に当たりやすくなります。

またダニは高温で死滅するため、できるだけ高温に設定することが重要です。畳の表面から適度な距離を保ちながら、ドライヤーをゆっくりと動かします。一定の場所に長時間当てると畳を傷めてしまう可能性があるため、まんべんなく温風を送るようにしましょう。畳の目に沿って当てることで、ダニが隠れている隙間にも熱が届きやすくなります。

ドライヤーの使用後は、部屋をしっかりと換気して湿気を取り除きます。これにより、再びダニが発生するのを防げます。掃除機や拭き掃除と併せて行うことで、より効果的にダニの発生を防ぎ、清潔で健康的な環境を維持できます。ただしあくまでも応急処置なので、ダニ被害の程度が大きい場合にはリフォーム等で根本的に解決するのがおすすめです。

布団乾燥機を使う

畳の部屋に布団を敷いて寝ている場合、布団にもダニが付いている可能性があります。そのため布団乾燥機で高温の風を畳に送り込むことで、ダニを死滅させるのがおすすめです。専用のホースとノズルを取り付け、布団の表面全体にまんべんなく高温の風を吹き付けます。最後に掃除機で表面を掃除することで、ダニの死骸をきれいに吸い取れます。

ダニの繁殖を抑えるためには、定期的に布団乾燥機を使用するのが効果的です。特に湿気が多い時期や、ダニの活動が活発になる季節には、週に1回程度行うと良いでしょう。布団を外干しできない季節でもふわふわの状態に保てるので、小さい子どもや赤ちゃんのいるご家庭にもおすすめです。

天日干しする

天日干しは、畳のダニ駆除に非常に効果的な方法です。太陽光の紫外線と熱を利用して、ダニを死滅させられます。ただし畳を天日干しをするには、広いスペースが必要です。庭やベランダなど、直射日光が当たる場所を確保しましょう。

干す際には、畳を慎重に持ち上げて屋外に運び出します。畳は重いため、持ち上げる際には腰に負担がかからないように注意しましょう。複数人で運ぶと、より安全です。片面を数時間日光に当てた後、反対側も同じように干します。これにより、両面のダニを効果的に駆除できます。

そして天日干し後、畳の表面を柔らかいブラシで軽くブラッシングします。これにより、死滅したダニやその排泄物、汚れを取り除きます。ダニの再発生を抑えるためには、定期的に天日干しを行うのがおすすめです。基本的には、季節の変わり目を目安に年に1〜2回程度行うと良いでしょう。

ダニスプレーを使う

ダニスプレーを使用することは、畳のダニ駆除に効果的な方法の一つです。ダニスプレーは、ダニを直接駆除するだけでなく、再発を防ぐ効果もあります。ダニスプレーの種類としては、化学成分を含むものから天然成分を使用したタイプまで幅広い商品があります。そのため家族構成や安全性を考慮して、使用場所に適した製品を選びましょう。

使用時にはまず畳の表面を掃除機で掃除し、ホコリやゴミを取り除きます。これにより、ダニスプレーの効果が高まります。そして、畳の表面に均一にスプレーを噴霧します。畳の目に沿ってスプレーすることで、ダニが隠れている隙間にも効果が届きます。スプレーを噴霧した後は、畳が完全に乾燥するまでしばらく待ちます。湿気が残ると再びダニが発生する原因になるため、しっかりと乾燥させましょう。

ダニスプレーを使用することで、畳のダニを効果的に駆除して再発を防げます。適切な製品を選び、正しい方法で使用することが重要です。掃除機や天日干しなどの他のダニ駆除方法と併せて行うことで、さらに効果を高められます。定期的にダニスプレーを使用し、清潔で健康的な環境を維持しましょう。

業者に依頼する

畳のダニ被害が大きい場合には、業者に依頼する方法もおすすめです。プロの技術と専用機材で徹底的にダニを駆除できるため、安心して清潔な環境を維持できます。具体的には、専用の機材や薬剤を使用して、畳のダニを徹底的に駆除してくれます。高温スチームや薬剤散布、吸引機などを用いることが一般的です。作業中は健康への影響を考慮して部屋の換気を行い、ペットや小さな子どもは別の場所に避難させると良いでしょう。

業者を選ぶ際には、インターネットの口コミや評判を調べて、信頼性の高い業者を選びましょう。知人や家族の紹介も参考にすると信頼性が上がります。また、料金体系が明確で見積もりを事前に提示してくれる業者がおすすめです。満足度を高めるためには、複数の業者から相見積もりを取って比較することも重要です。契約前にはダニ駆除の具体的な方法や、使用する薬剤の安全性、保証内容などを確認します。ご自宅の状況に合わせて、適切な処理を行ってくれる業者を選びましょう。

駆除作業後には、業者から再発防止のためのアドバイスや、日常的なケア方法について説明を受けておくと安心です。必要に応じて、定期的なメンテナンスを依頼しましょう。業者は豊富な経験と専門的な知識を持っているため、効果的なダニ駆除対策が期待できます。

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畳のダニ予防対策|リフォームアイディアや費用

ここでは、リフォームで畳のダニ予防を行う方法をご紹介します。築年数の経った住宅の場合、こまめな掃除では対策しきれない場合も多いです。そのため思い切ってリフォームすることで、根本的な解決を行うのもおすすめです。具体的な費用の目安もご紹介しているので、これからリフォームを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

畳の交換リフォーム

畳の交換リフォームは、ダニやカビが発生して清掃や駆除で対処しきれない場合におすすめです。具体的な畳の表替え費用は、1枚当たり約5,000円~9,000円程度です。

新調の場合は1枚当たり約9,000円~10,000円程度となります。

※畳の処分費は別途費用が掛かります。

※畳のランクや形状によって費用に変動があります。

新しく交換することで、既存の畳に潜んでいたダニやカビを完全に除去できます。これにより、アレルギー症状や健康被害を防げます。

新しい畳は防ダニ、防カビ加工が施されているものが多く、弾力性も高いです。また新しい畳の香りはリラックス効果があり、住環境を快適にします。畳のデザインやカラーは新たに選べるため、部屋のインテリアを一新してデザイン性を向上したい場合にもおすすめです。

ただし畳の種類や依頼する業者によって価格が異なるため、事前に見積もりを複数取って比較することが重要です。場合によっては床の下地の修理が必要な場合があり、追加費用が発生することがあります。ご自宅の築年数が古い場合にはリフォーム費用も高額になる傾向が見られるため、注意しましょう。

換気扇の設置

畳の性能を保ちつつ清潔で快適な室内環境を維持するためには、適切な換気が重要です。特に湿気が溜まりやすい日本の気候では、換気扇の設置が有効となります。これにより室内の湿気を効果的に除去でき、畳が湿気を吸い込むのを防げます。適度に空気を入れ替えることで、ダニやカビの発生を抑え、畳の寿命を延ばすことにつながるのです。

換気扇の設置(新規設置)には、初期費用がかかります。 壁換気扇取付の場合は約6万円~10万円程度となります。(材料費は約8000円~15000円程度、電気配線に約3万円~5万円程度、取付費は約2万円~3万円程度となります。)

※電気配線距離によっては費用に変動が生じます。

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

ただし機種や設置場所によって費用が異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。また設置後には、電気代などのランニングコストも考慮する必要があります。省エネタイプの換気扇を選ぶことで、長期的なコストを抑える方法もおすすめです。設置場所や方法については、専門家の意見を参考にしましょう。プロのアドバイスを受けることで、最適な換気計画を立てられます。

風通しの良い間取りに変更

畳の性能を保つためには、風通しの良い間取りに変更することが非常に有効です。適切な通気を確保することで湿気をコントロールし、ダニやカビの発生を防げます。また空気の循環が良くなることにより、室内の空気が新鮮になって健康的な生活環境が整います。エアコンや換気扇に頼らずに自然な換気を促進できるため、エネルギー消費が削減できるのもメリットです。

風通しの良い間取りに変更するためのリフォーム費用の目安は、6畳程度として約30万~50万円程度です。(内訳としては壁紙の張替えは約3万~5万円程度、畳取替は1畳あたり約1万円~2万円程度、造作費として約20万円~30万円程度。)

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

また、間仕切壁を撤去する費用としては1㎡あたり約1万~2万円程度かかります。処分費及び養生費は別途費用がかかります。間仕切壁の撤去や窓の新設等、実施する工事内容によって価格に幅が生じます。必要な作業内容に応じて見積もりを取り、予算を確認しましょう。

また間取りを変更する際には、建物の構造安全性を確保することが不可欠です。無理な変更が建物の強度に影響を与えないよう、専門家のアドバイスを受けるのがおすすめです。工事の品質が風通しの効果に直結するため、施工業者の選定には慎重に行いましょう。

上の写真は間仕切りを撤去したアイディアですが、「他にもリフォームのアイディアが知りたい」という方は、画像検索を利用してみるのもおすすめです。具体的な写真や工事事例をたくさん見ることで、完成後のイメージが付きやすくなります。

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まとめ

畳のある部屋は落ち着いた雰囲気が素敵ですが、ダニによる被害に悩まされるケースも多いです。定期的に掃除や天日干しを行うことで、ダニ対策をしっかり行いましょう。もし築年数が経っている場合には、畳ごとリフォームで交換する方法等もおすすめです。適切な業者を選び、快適な状態を保ちましょう。

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