リビング和室を間取りに取り入れるメリットやおしゃれな計画方法

更新日:2024年08月26日

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リビング和室は、カジュアルな和風空間として人気が高まっています。和室よりも気軽に使えて、幅広い活用方法があります。本記事ではリビング和室の計画方法や、具体的なリフォームの費用目安についてご紹介していきます。これからリフォームを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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リビング和室とは

リビング和室とは、リビングに隣接する形で和室の要素を取り入れた空間のことを指します。マンションでは、リビング横のユーティリティスペースに部屋名を「DEN」と記載されていることもあります。和室は伝統的な日本の部屋のスタイルで、畳敷きの床、襖や障子、床の間などの要素を持っているのが特徴です。リビング和室はこういった和の要素を取り入れつつ、現代の生活スタイルに合った機能性と快適さを兼ね備えています。

リビング和室を完全に独立したスペースにする場合もありますが、リビングの一部を畳敷きにする間取りも人気です。部分的に和の要素を取り入れることで、インテリアの雰囲気を損ねずにおしゃれな空間が実現します。畳の柔らかさと和の雰囲気が心地よい空間を演出し、リラックス効果が期待できる点もメリットです。また 普段はリビングとして使いながら、来客時には客間としても使用するといった幅広い使い方もできます。最近ではライフスタイルの洋風化で和室を作らない間取りも多いですが、リビング和室なら気軽に取り入れられるためおすすめです。

広さ

リビング和室の一般的な広さは、3~6畳程度のことが多いです。この程度の広さがあれば、普段の生活から来客時の一時的な利用まで幅広く対応できます。リビング和室は、リビングと一続きの間取りにするのが一般的です。襖や障子で仕切って必要に応じて開閉することで、シーンに応じて広い一体感を出したり、プライベートな空間を作ったりできます。

また家族や来客がスムーズに移動できるように、動線を考慮した配置にすることが重要です。キッチンや玄関にアクセスしやすい位置に配置すると、生活が便利になります。さらに、リビング和室にも収納スペースを確保すると便利です。押入れやクローゼットを設けることで、布団や座布団、季節用品などを収納できます。小上がりの間取りであれば、畳の下に収納スペースを作ると限られたスペースを有効に活用できます。

スペースに余裕があれば、0.5~1畳程度の床の間を設けると和の雰囲気を一層高められます。ここに季節の花や掛け軸を飾れば、四季折々の風情を感じられます。適切な広さと間取り、家具の配置や収納スペースを考慮することで、快適で魅力的なリビング和室を実現しましょう。

内装・照明

リビング和室の内装には、和の要素を取り入れるのが一般的です。伝統的ない草の畳のほか、耐久性やメンテナンスのしやすい樹脂素材の畳も選択肢に入れるとコーディネートの幅が広がります。畳の色に合わせた伝統的なデザインを選ぶことで和の雰囲気を演出できるほか、現代的なデザインをアクセントとして取り入れることで、モダンな和室にコーディネートすることも可能です。壁や天井の色を落ち着いたトーンで統一すると、和の雰囲気を保ちつつ、リラックスできる空間になります。

照明に関しては、基本的には隣接するリビングとの兼ね合いを考慮して計画するのがおすすめです。ただしリビング和室はくつろげるスペースとして計画されることも多いため、あえて明るくしすぎず落ち着いた照明にする場合もあります。具体的には、畳や和紙の障子に合う柔らかな光を使うことで心地よい空間になります。間接照明や足元灯、スタンドライトを取り入れるとより効果的です。少し価格は上がりますが、調光機能を付けておくと必要に応じて明るさを調節できます。

またリビング和室の間取り計画では、動線の確保を意識するようにしましょう。客間としても利用することが想定されるのであれば、玄関やトイレからの動線を考慮してスムーズに移動できる配置にするのが理想的です。襖や障子で仕切れるようにしておくと、用途に応じて空間を分けられます。

さらに押入れやクローゼットを設けて、布団や季節用品を収納できるようにすると便利です。畳下収納もあれば、スペースを有効活用できます。収納スペースの扉や引き出しも和のデザインに統一すると、部屋の雰囲気とマッチして見た目がスッキリするためおすすめです。伝統的な和の要素を活かしつつ、現代のライフスタイルに合ったリビング和室を計画しましょう。

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リビング和室の間取りパターン

ここでは、リビング和室の間取りパターンについてご紹介します。仕切りや段差の有無によって、様々なパターンが存在します。ご自宅の間取りや予算に応じて、適切なタイプを選んでみましょう。

①仕切り有り

ここでは、「仕切り有り」のリビング和室についてご紹介します。仕切りを作っておくことで、必要に応じてスペースを区切れるようになります。ただし工事費用や材料費は余分に掛かってしまうため、予算に合わせた計画が必要です。

引き戸

引き戸は開閉に場所をとらないため、狭い空間でも有効に利用できます。必要に応じてリビング和室を開放したり、プライベート空間として仕切ったりできるのがメリットです。和室のデザインに合わせた襖や障子の引き戸を使用することで、全体のデザインの一貫性を保てます。場合によってはモダンな引き戸デザインを取り入れると、和洋折衷のスタイリッシュな空間にもなります。

さらに引き戸は開き戸と違い、「半分だけ開けておく」といった使い方も可能です。引き戸を部分的に開けることで、通風を確保しながらプライバシーも保てます。指を挟むリスクも低いため、小さい子どもやペットのいるご家庭でも安全です。
ただし引き戸を設置するためには、レールを埋め込むスペースや壁の内部に引き込むスペースが必要です。設置場所によっては、壁の厚みや構造を調整する必要があります。また引き戸は完全に密閉できないため、音漏れが発生しやすいです。リビングと和室の間でプライバシーを確保したい場合、遮音対策を考慮する必要があります。さらに引き戸のレールにはゴミやホコリがたまりやすいため、定期的な掃除が必要になります。メリットデメリットを検討した上で、適切な間取りを選びましょう。

収納家具

収納家具でリビング和室を仕切る方法は、間取りスペースを有効活用したい場合におすすめです。仕切りとして使用する家具自体が収納スペースとなり、空間を効率的に活用できます。収納家具を使うことで、リビングや和室の小物や日用品を整理整頓しやすくなります。また、収納家具をうまく選ぶことで、リビングと和室のデザインに統一感を持たせられます。本棚やキャビネット、クローゼットなど、さまざまなタイプの収納家具を組み合わせることで、空間の多機能性が向上できるのがメリットです。

収納家具は壁やドアほど完全には遮断しないため、視覚的に空間が広く感じられます。場合によっては家具の上部や側面に飾り棚や植物を配置することで、空間を個性的に演出する方法もあります。ただし大きな収納家具は地震などの際に倒れる危険があるため、しっかりと固定する必要があります。壁に固定する、専用金具等を使用するのがおすすめです。また収納家具は空間的な仕切りにはなりますが、プライバシーの面では完全には区切れません。必要に応じて、カーテンやパーテーションの併用を検討しましょう。

後付けの収納家具にすれば、適宜移動させることで空間のレイアウトを自由に変更できます。リビングと和室の使い方に応じて、配置を変えることも可能です。そのため模様替えをしたい場合や、ライフスタイルが変化した場合におすすめです。安定性やアクセス性、光と通風の確保といった注意点を考慮することで、快適で機能的な空間をつくり出せます。

②仕切り無し

ここでは、「仕切り無し」のリビング和室についてご紹介します。仕切りが無いことで開放的な空間になり、部屋が広く見える効果が期待できます。

小上がり

小上がりとは、部屋の一部を床面よりも少し高くした構造のことを指します。日本の伝統的な建築様式で見られる要素で、特に和室に多く取り入れられています。具体的には、床面を他のスペースより20~40cm程度高くすることで、空間に変化とアクセントをもたらします。小上がりを設けることで視覚的な広がりが生まれるため、結果的にリビング全体を広く感じさせる効果が期待できます。

また、床の高さを変えることでリビングと和室を視覚的に区切ることができます。同じスペースでも異なる用途の空間に区切れる点がメリットのほか、小上がりの下部は収納スペースとして利用できるため、一石二鳥です。

ただし小上がりの設置には、通常の床よりも施工コストがかかります。そのため、予算を考慮して計画を立てる必要があります。リフォームの場合には既存の床材との兼ね合いも考慮する必要があるので、信頼できる施工業者を選びましょう。

また小上がり部分には段差があるため、小さな子どもや高齢者がつまずかないように注意が必要です。滑り止めや手すりの設置を検討すると、安全性が高まります。家具の配置が制約されることもあるので、配置を事前に計画し、使いやすいレイアウトを考えましょう。

畳コーナー

畳コーナーとは、部屋の一部に畳を敷いて和の雰囲気を演出するスペースのことを指します。特にリビングなど洋風の部屋の一角に設けられることが多く、和と洋を融合させたデザインにすることが可能です。畳コーナーは小上がりとして高さをつける場合もありますが、フラットな形式で設置されるのが一般的です。リビングと同じ高さで設置される間取りであれば、段差がないため使いやすいです。フラットな畳コーナーにすることで、空間全体に一体感を持たせられます。

畳コーナーは座る、寝る、遊ぶなど多目的に利用できるため、家族全員が快適に過ごすのに役立ちます。小さな子どもや高齢の家族がいる場合にも、ケガや転倒のリスクを軽減できるのがメリットです。段差がないため掃除機やモップ掛けもしやすく、毎日のお手入れがしやすくなります。

さらにフラットな畳コーナーは、和洋折衷のデザインやモダンなインテリアとも調和しやすく、さまざまなデザインに対応できます。 畳コーナーの大きさや配置を自由に決められるため、リビングのレイアウトに合わせた間取り設計が可能です。自然素材の畳は足触りが良く、夏は涼しく冬は暖かいという快適な環境を作り出せます。

ただし畳のエリアとフローリングのエリアを明確に区分する場合、家具の配置が制約されることがあります。また畳は湿気を吸収しやすいため、湿気が多い環境ではカビが生えることがあります。通気性を確保するために、換気対策をしっかりと行っておきましょう。

加えてフラットな畳コーナーを設ける場合、部屋全体のレイアウトや動線を考慮した設計にすることが必要です。例えば通路になる部分に配置してしまうと、畳コーナーが落ち着かない空間になってしまいます。設計やメンテナンスに注意を払うことで、快適でデザイン性の高いリビング和室を実現しましょう。

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リビング和室の使い方

ここでは、リビング和室の使い方についてご紹介します。リビングに隣接する和室ならではの使い方がたくさんあり、様々なライフスタイルに合わせて計画できます。これからリビング和室にリフォームしようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもの遊びスペース

リビング和室は、子どもの遊びスペースとして活用できます。リビングに近いことで、常に子どもの様子を見守ることができます。特に小さい子どもの場合、柔らかい畳は安全性が高く、万が一転んでしまっても怪我をしにくいため、安心できる環境を整えられます。子ども部屋として使用する場合は、明るく楽しい色使いでインテリアを揃えると過ごしやすくなります。

また座卓を置けば、勉強スペースとして使うこともできます。畳の上に座って勉強できるため、ある程度大きくなった子どものスペースとしてもおすすめです。小上がりのリビング和室の場合、下部に収納スペースを作ることで、おもちゃや本等を整理整頓しやすくなります。子どもの成長に合わせて部屋の使い方を柔軟に変えられるため、将来的には客間や趣味の部屋として使うことも可能です。

ただし子どもが成長するにつれて、より広いスペースが必要になる場合があります。そのため、長期的な視点で部屋の使い方を考えることが重要です。状況に応じて個室に変えられるように、間仕切りの設置を検討しておくと安心です。

仏間

リビング和室に仏間を設ける場合、省スペースかつ生活にも馴染みやすいためおすすめです。リビングに近いことで家族が日常的に仏壇に手を合わせやすくなるほか、生活の一部となるため仏壇を身近に感じられるようになります。

また、和風の畳や障子は落ち着いた雰囲気を演出できるため、仏間にぴったりな内装にすることができます。引き戸や障子などでリビングと仕切ることのできる間取りにすれば、仏間としてプライバシーを確保することも可能です。

最近ではライフスタイルの変化で仏間を設けない間取りも増えていますが、来客時には客間としても利用できるため、スペースの有効活用という観点からもおすすめです。

ただし仏間として使う場合には、リビングのデザインと調和するように工夫する必要があります。空間全体の雰囲気を崩さないように、仏壇や仏具のデザインを選ぶようにしましょう。また仏壇周りの収納を工夫することで、生活感を抑えつつ機能的なスペースを作れます。加えて仏壇や仏具は、定期的な清掃が必要です。埃が溜まりやすいため、こまめな掃除を心がけましょう。

客間

来客の多いご家庭であれば、客間を設けておくと安心してくつろげる環境を提供しやすくなります。日常的にはリビングの一部として利用し、来客時には客間として使うことで、限られたスペースを有効に活用することができます。また、急な来客や泊まり客にも、布団を敷いてすぐに対応できるため、部屋を片付ける余裕がないときでも便利です。

ただしリビングと隣接しているため、生活音が響いてしまう可能性があります。必要に応じて遮音カーテン等を使うことで、音対策を行いましょう。また布団を使用する場合、来客後はしっかりと干して湿気を取り、清潔な状態を保つことが重要です。

家事スペース

家事スペースとは、家庭内で家事を効率的に行うために設けられた専用のエリアや部屋のことを指します。家事の作業効率を高めるための設備や収納が整えられており、一連の動作をスムーズに行えるように設計されています。

リビングに近い位置に家事スペースを設けることで、家事の合間に家族とコミュニケーションを取りやすく、効率的な家事動線を確保できます。具体的にはアイロン掛けや裁縫、洗濯物の取り込みなど、様々な家事を一箇所で行えるのがメリットです。

畳のある和室はリラックスできる空間であり、家事の合間に一息つくことも可能です。和室の静かな環境で集中して家事を行えるため、作業効率が上がります。また一時的な作業スペースや書斎としても利用できるため、ライフスタイルに応じて柔軟に使えます。

ただしリビング和室の広さが十分でない場合、家事スペースとして使うのが難しくなることがあります。家事動線や作業スペースを確保するために、広さを考慮しましょう。また家事用品が散らからないように、収納計画をしっかり立てることが重要です。収納家具や収納ボックスを活用して、整理整頓を心がけると使いやすくなります。

和室のインテリアと家事スペースの機能性を両立させるために、デザインや配置の工夫も必要です。和の雰囲気を損なわないように、家具や道具の選定に注意しましょう。日用品で散らかっていると生活感が出やすくなるため、必要に応じて仕切りやカーテンを活用してプライバシーを確保し、見た目を整えることが求められます。

テレワークスペース

最近ではテレワークや在宅勤務が一般的になってきており、自宅に専用の仕事スペースを設ける間取りが人気です。しかし「書斎を設けるだけの広さが確保できない…」という場合には、リビング和室をテレワークスペースとして活用するのがおすすめです。

和室の落ち着いた環境は、テレワークに適しています。リビングと一体化している場合でも、仕切りを使うことで静かな作業スペースを確保できます。特に畳は音を吸収する性質があるため、周囲の騒音を軽減しやすいです。また和室は多目的に使えるため、仕事以外の時間にはリラックススペースとしても活用できます。仕事とプライベートの切り替えがしやすく、作業効率のアップが期待できます。

ただしリビングと一体化している場合、仕切りやパーティションを使ってプライバシーを確保する必要があります。特にビデオ会議やミーティングを行う際には、背景に生活空間が映らないようにする工夫が必要です。またPC画面や書類を見るのに困らないよう、十分な照明環境を確保することが重要です。窓から自然光を取り入れるとともに、手元用のデスクライトを設置する等で対応しましょう。

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リビング和室はいらない?注意点・デメリット

リビング和室はおしゃれで実用的な空間ですが、中には「リビング和室はいらない」という声もあります。具体的な注意点やデメリットを知っておくことで、後悔の無いリフォーム計画につなげましょう。

結局使わなくなる場合も

リビング和室は便利で多目的に利用できる一方で、使わなくなる場合もあります。最初は子どもの遊び場、テレワークスペース、客間、収納スペースなど、多くの利用方法を想定して計画されます。しかし実際に生活してみると、想定していたほど頻繁に利用しないことがあります。忙しい日常生活の中で、他の部屋やスペースを優先して使うことが増え、和室の利用頻度が低くなってしまうのです。

特に和室を収納スペースとして使い始めると、物が増えてくるにつれて作業スペースやリラックススペースとしての利用が難しくなることがあります。結果的に物置になり、使用しなくなることが多いです。そして畳の部屋は、フローリングに比べると定期的な掃除やメンテナンスの手間が掛かりやすいです。畳の張替えやカビ対策などが面倒に感じられることで、利用頻度が低くなってしまいます。こういった要因を考慮して、和室をどのように利用するか、長期的な視点で計画することが重要です。具体的には、事前に用途を決めてから和室を計画するのがおすすめです。実際に居住し始めたら、こまめに整理整頓するように心がけましょう。

ペットには不向き

畳は柔らかい素材でできているため、ペットの爪による引っ掻き傷が付きやすいです。特に犬や猫などのペットがいる場合、畳の表面がすぐに傷だらけになってしまうことがあります。またペットが畳の上で尿や排泄をしてしまうと、畳にシミができたり、臭いが染みついたりしてしまいます。畳は吸収性が高いため、一度染みついた臭いやシミを完全に取り除くのは難しいです。

さらに、畳はホコリやダニが溜まりやすい環境です。ペットの毛やフケが畳に絡まりやすく、掃除が行き届かないとアレルゲンの発生源となってしまいます。特にアレルギーを持っている家族がいる場合には、注意が必要です。畳が損傷したり汚れたりすると、畳の交換が必要になります。畳の交換にはある程度の費用がかかるため、ペットと共に生活する場合にはランニングコストも考慮する必要があります。

メンテナンスが必要

畳は、ホコリやゴミが溜まりやすい素材です。特に織り目にゴミが入り込みやすく、定期的な掃除が欠かせません。掃除機を使っても、畳の隙間に入り込んだ細かなゴミは取り除きにくい場合があります。また畳は湿気を吸収しやすいため、梅雨の時期や湿度の高い季節にはカビが発生しやすくなります。適切な換気や除湿機を使用して、湿気をコントロールすることが重要です。

そして畳の表面は経年劣化しやすいため、数年ごとに張替えが必要です。特に、頻繁に人が通る場所や家具の下などは擦り切れやすくなり、日光が当たる部分は、色あせが発生しやすくなります。和室の美観を保つためには、日光の影響を避ける工夫が必要です。リビング和室を快適に維持するには、適切な対策が求められます。

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リビング和室のリフォーム方法と費用

ここでは、リビング和室にリフォームする方法と費用についてご紹介します。元々のお部屋の状態によってリフォーム方法は様々なので、状況に応じた工事が必要です。大まかな費用を知っておくことで、ご自宅のリフォーム計画に活かしてみてください。

元々ある和室をリフォーム

元々ある和室(6畳程度)をリフォームする場合の費用目安は、約15万~25万円程度です。(内訳は壁紙の張替えは約3万~5万円程度、畳の取替は1畳あたり約1万円~2万円程度、襖の張替えは1枚あたり約1万円前後、照明器具は約1万~2万円程度です。)

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

具体的なリフォーム内容としては、下記のような項目が挙げられます。

  • 畳の交換
  • 壁・天井の改装
  • 建具の変更
  • 照明器具の交換
  • 収納スペースの拡充

和室をリフォームしてリビングと統一感のあるデザインにすることで、全体のインテリアが調和しておしゃれな空間を実現できます。リフォームによって空間の使い勝手が良くなり、デザイン性が高まるため、不動産としての価値が向上するのもメリットです。将来的に住宅の売却を検討している場合にも、有利に働きます。またリフォーム時に照明や空調設備、収納スペースなどを機能的に配置することで、生活の利便性が向上します。

できればリフォーム前に建物の構造を確認し、必要な補強や改修を行うことが重要です。特に古い建物の場合、耐震性や断熱性の向上が求められる場合があります。また、リフォーム後も定期的なメンテナンスが必要です。畳の手入れや障子の張替えなど、和室特有のメンテナンスが続くことを考慮し、計画を立てるようにしましょう。

洋室を和室にリフォーム

元々洋室だった空間も、リフォームによって和室に変更できます。畳や障子、襖などの和の要素を取り入れることで、静かで落ち着いた空間を作り出せるのがメリットです。リラックスや瞑想の場として最適です。具体的なリフォームの費用目安は、約50万円~60万円程度です。

(主な内訳は襖新調は1枚当たり約1万円~2万円程度、畳は1枚あたり約1万円~2万円程度、壁紙の張替えは約3万円~5万円程度、押し入れなどの造作は約35万円~約40万円程度となります。)

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

※費用を抑えたフローリングをそのまま利用した畳敷き工事を想定。ただし、マンションの場合は遮音フローリングを使用されていることがあり、その上に畳を敷くと畳との継ぎ目に段差ができる為、戸建て限定となります。

主に、下記のような項目が含まれます。

  • 床材の交換
  • 壁・天井の改装
  • 建具の変更
  • 照明器具の交換
  • 収納スペースの拡充
  • 和風家具や小物の配置

洋室を和室にリフォームする際には、畳の導入等、様々な要素を考慮する必要があります。全体的にリフォームを行うことで、伝統的な和の美しさと快適さを両立させた空間を作り出せます。リフォームの計画を立てる際には、専門家のアドバイスを受けながら進めることが成功の鍵です。ただし畳は湿気に弱いため、適切な湿度管理が必要です。除湿機や換気システムを導入し、カビやダニの発生を防ぎましょう。

リビングの一角を畳にリフォーム

リビングの一角を畳にリフォームすることで、和の雰囲気を取り入れつつ、多目的に使えるスペースを作り出せます。具体的なリフォームの費用目安は、6畳程度として約30万~50万円程度かかります。(主な内訳は壁紙の張替えは約3万円~5万円程度、畳取替は1畳あたり約1万円~2万円程度、造作費としては約20万円~30万円程度かかります。)また、大きさにもよりますが間仕切壁を撤去する費用としては1㎡あたり約1万~2万円程度かかります。

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

主に、下記のような項目が含まれます。

  • 床材の交換・小上がりスペースの新設
  • 壁・天井の改装
  • 建具の変更
  • 照明器具の交換
  • 収納スペースの拡充
  • 和風家具や小物の配置

畳にはい草畳、和紙畳、樹脂畳といった種類があります。それぞれの特徴を考慮して、ご自宅に合ったタイプを選びましょう。い草畳は伝統的な風合いがありますが、和紙畳や樹脂畳は耐久性やメンテナンス性が高いといった違いがあります。また畳スペースには、柔らかい光の間接照明がよく合います。壁面や床下に間接照明を設置して、落ち着いた雰囲気を演出しましょう。リビングとの仕切りが無い分、空間全体の統一感を意識した計画が求められます。

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まとめ

本記事では、リビング和室の一般的な広さや間取りパターンの種類についてご紹介してきました。最近では和室を作らない間取りも多いですが、リビング和室にすることで気軽に和の要素を取り入れられます。リフォームする場合には、ご自宅の状況に応じて快適なパターンを選んでみてください。

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