キッチンリフォームの失敗例まとめ|コツを押さえて成功!

更新日:2024年05月27日

更新日:2024年05月27日

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キッチンリフォームはそれほど頻繁に行うものではないため「失敗してしまった…」という後悔の声もよく聞かれます。そこで本記事では、失敗例に着目して具体的な対策をご紹介します。事前に失敗パターンを知っておくことで、後悔の無いリフォーム計画に活かしてみてください。

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キッチンリフォームの失敗例|4つの切り口で紹介

リフォームは頻繁に行うものではないため、よく分からないまま進めてしまい「失敗した…」と後悔してしまうケースは多いです。ここではキッチンのリフォームに注目して、失敗しやすいパターンを紹介していきます。「間取り・設備機器・内装・収納」の4つの切り口で詳しくまとめているので、ご自宅に合った計画が取り入れられます。ポイントを参考にして、キッチンリフォームの成功に繋げましょう。

①間取り

ここでは、キッチンリフォームの間取りの失敗例をご紹介します。間取りは部屋の割り振りや広さに影響を与えるため、計画の初期段階であらかじめ内容を詰めておく必要があります。失敗するとダメージも大きくなってしまうため、ぜひチェックしておきましょう。

対面式キッチンで部屋が狭くなった

対面式キッチンはオープンでコミュニケーションが取りやすく、空間を広く感じさせる効果があります。しかしレイアウト上比較的広いスペースが必要なので、間取りによっては部屋が狭くなる可能性があるのです。そのためリフォームでの導入時には、調理スペースやキャビネット等の配置を慎重に検討することが求められます。

一般的には、対面式キッチンには4.5~6畳程度のスペースがあると使いやすくなります。また通路幅についても、調理する人数や使い方によって適切な寸法が異なります。一人で使うのであれば800~900㎜で十分ですが、複数人で一緒に料理することが多ければ1000~1200㎜ある方が使いやすくなります。

参考:最適なキッチンの通路幅は?キッチンが使いやすくなる理想の幅をご紹介

広さや寸法についてはリフォーム前によく計画し、リフォーム専門業者やインテリアコーディネーターや設計者と相談することが重要です。空間全体のバランスや機能性を考慮して、対面式キッチンを導入する際の工夫をしましょう。

アイランドキッチンが丸見えで困る

アイランドキッチンとは、調理台やシンクがキッチンの中央に配置されるレイアウトのことを指します。そのためカウンターの上に調理器具や食材を放置してしまうと、リビング側から丸見えになるのがデメリットです。なるべく使わないものは放置せず、整理整頓に気を付ける必要があります。

アイランドキッチンは中央に調理スペースがあり、周囲には通行スペースがあります。ガスコンロやシンクのレイアウトにもよりますが、調理中の様子もリビングやダイニングなど他の部屋から見えてしまうことがあります。これを避けるためには、「立ち上がり」と呼ばれる5~10㎝程度の目隠しの設置を検討するのもおすすめです。

キッチンのにおいがリビングに広がる

キッチンがリビング・ダイニングと繋がった一つの空間になっている場合、においが自然に広がりやすくなります。さらに十分な換気設備がない場合、調理中のにおいがキッチン内に滞りやすくなり、他の部屋に広がる可能性がより高くなります。そのためレンジフードや換気扇、窓などの換気手段を検討し、十分な換気を確保することが重要です。

もし来客が多くホームパーティーを開く機会が多ければ、独立式キッチンにする方法もあります。調理中にドアを閉めたり、調理後に換気を行ったりすることができるため、においの拡散を予防できます。また調理後にキッチンをきちんと片付け、調理によるにおいが残らないように注意することも大切です。

キッチンカウンターの高さが合っていない

キッチンカウンターの高さが使う方の身長に合っていないと、調理中や作業中に不便を感じる可能性があります。カウンターが高すぎるとストレスが掛かり、逆に低すぎると腰への負担が増します。家族構成や身長の異なるメンバーに対応できるように、最適なカウンターの高さを検討することが重要です。また子どもと一緒に調理をする場合などは、踏み台を置けるスペースがあると便利です。

基本的には、キッチンカウンターの高さの目安は「80~90㎝」となります。ただしこれはあくまでも平均的な高さであり、人によって作業しやすい高さは異なります。そのため実際にショールームに行って、実物を体感してみるのがおすすめです。メーカーによっては1㎝単位で高さのオーダーができるキッチンカウンターもあるため、こだわり派の方はぜひ見学してみましょう。

複数人で作業できない

キッチンが狭すぎる場合、複数の人が同時に作業することが難しくなります。特に調理スペースやカウンタースペースが不足していると、効率的な作業ができず不便です。また通行スペースが狭い場合にも、すれ違う際に事故の元になってしまいます。

そのため、アクセスしやすく使い勝手の良い配置を検討することが重要です。もし料理教室やホームパーティーをする予定がある場合には、広々としたオープンキッチンやアイランドキッチンにすると使い勝手が良くなります。

②設備機器

ここでは、キッチンリフォームの設備機器の失敗例をご紹介します。具体的には、家電製品や電気機器、照明器具といった物が該当します。最近住宅のデジタル化が進んでおり、電気設備の量も増えている傾向があります。しっかりと設備計画も立てておくことで、快適で使いやすいリフォームを実現しましょう。

コンセントの数が足りない

最近、キッチンで使用する電化製品や機器が増えています。炊飯器だけでなく電気圧力鍋やホームベーカリーなど、多種多様な調理家電が販売されています。そのため、適切なコンセントの配置や数を確保することはとても重要です。またスマートフォンやタブレット、キッチン機器に内蔵された充電ポートなど、充電用のコンセントが必要な場合もあります。これを考慮して、総合的なコンセントの数を確保することが重要です。

また2022年12月には内線規程が改定され、キッチンでは接地極付コンセントを使用することが義務化されました。キッチンでは水を扱うことから、感電を防ぐ目的があります。リフォームの際には電気工事の専門家や業者と協力して、キッチンの電源ニーズに合わせた計画を立てることが重要です。これにより、コンセントの不足による問題を未然に防げます。

食器洗い乾燥機が不便

食器洗い乾燥機は、スイッチを押すだけで食器洗いが完了するため便利です。しかし完了までに1時間以上掛かる機種も多く「自分で洗った方が早い」等の理由から使わなくなってしまうケースもあります。使用頻度が低い場合、スペースを占有していることが不便に感じられるかもしれません。また、食器洗い乾燥機のメンテナンスが手間だと感じることもあります。フィルターの掃除や水の詰まりなど、定期的なメンテナンスが必要です。これに対処するためには、メンテナンスの手順を理解して継続的に行う必要があります。

あまり使用しなくなることが想定されるのであれば、小型のコンパクトなタイプを選ぶ方法もあります。スペースを最適に活用できるため、夫婦2人暮らしの家庭にもおすすめです。ライフスタイルや好み、スペースの状況を考慮して、食器洗い乾燥機の有無や設置方法を検討すると良いでしょう。

エアコンを付ければよかった

夏季には高温多湿になることから、キッチン内が暑くなりやすいです。またオーブンやコンロを使用すると、キッチン内の温度が急上昇することがあります。特にクローズドキッチン(独立式キッチン)でエアコンがない場合、調理中や後片付けの時に過ごしにくくなってしまう可能性があります。エアコンがあれば熱気を効果的に排出し、快適な環境を維持できます。

換気扇や窓を使用して換気を行うこともできますが、これだけでは十分な冷却が難しい場合があります。エアコンを導入することで、より確実に温度や湿度を調整できます。ただしエアコンの導入には、費用や設置スペースの制約があります。リフォームを検討する際には、地域の気候条件や使用頻度を考慮して、最適な対策を計画することが重要です。

手元が暗くて作業しにくい

照明器具の配置や種類が不適切であると、特にカウンターや作業スペースが暗くなりがちです。キッチンでは包丁やスライサーといった刃物を扱うため、照度が確保されていないとケガのリスクが高まってしまいます。そのため、照明の配置やデザインには注意が必要です。

具体的には、頭上からの一方向の照明だけでは影ができてしまい、手元が暗くなります。「作業スペース全体+手元」のように、作業しやすい明るさを確保することが求められます。最近流行しているダウンライト(埋込型照明器具)の場合、「作業スペース全体に60W相当×3灯、手元に100W×2灯」といった計画がおすすめです。手元の方をしっかりと明るくすることで、影が出にくくなって作業向きになります。

また、対面式キッチンはカウンター上に吊り下げ式のペンダントライトを設置することもあります。ペンダントライトはデザイン性が高くおしゃれですが、器具によっては明るさが不足するのがデメリットです。場合によっては、ダウンライトやスポットライトを併用することもおすすめです。

③内装

ここでは、キッチンリフォームの内装の失敗例をご紹介します。内装は部屋の内部装飾のことを指し、一般的にインテリアとしてイメージされる部分です。最近はLDKが一体となったオープンな間取りが人気で、キッチンの内装も部屋の過ごしやすさに大きな影響を与えます。内装にこだわることで、快適な室内空間を作りましょう。

床材が油で滑る

キッチンでは調理中に食用油や調味料がこぼれることがあり、それが床材に付着すると滑りやすくなります。特に、床材の素材や仕上げが滑りやすいものであると、油が付着しやすくなります。そのため滑りにくい素材や仕上げを選ぶことが重要です。具体的には、ビニル製のクッションフロア等は滑りにくい加工がされているタイプがあります。また表面がツルツルしているため、液体がこぼれてもすぐに拭き掃除することが可能です。

また普段の生活の中では、作業動線を見直すことも有効です。ふとしたアクシデントで油の容器を倒してしまうと大変なので、専用の調味料置き場を作ったり作業しやすい配置に整えたりすると便利になります。

おしゃれな照明を付けたかった

照明器具には多様なデザインがあり、照らし方次第で同じ空間でもぐんとおしゃれに見えます。最近ではSNSの普及で多様なパターンが見られるようになってきているので「もっとおしゃれな照明にすればよかった…」と後悔してしまうケースも多いです。

主な照明器具としては、天井を柔らかく照らす間接照明や、天井に埋め込むダウンライト、おしゃれなデザインのペンダントライト等が人気です。ただし照明は見た目の美しさだけでなく、キッチンの実用性にも合わせる必要があります。明るさや照射範囲、調光機能など、実用的な要素を考慮せずに選ぶと失敗の原因となります。具体的な対策としては、以下のポイントを守ることが大切です。

  • 実用性を重視
  • キッチンのサイズに合わせる
  • メンテナンスを考慮

照明器具のデザインだけでなく、実用的な要素も重視して選定しましょう。キッチンでの作業や調理に適した明るさや照射範囲を確保すると、快適に作業できます。また、キッチンの広さやレイアウトに合ったサイズと配置で照明を選ぶことも重要です。キッチンでは油汚れが付きやすいため、清潔さを維持するためにもメンテナンスが求められます。

リフォームの際には、おしゃれであるだけでなく実用的な照明の選定を検討し、キッチンの機能性とデザインの両方を考慮しましょう。

④収納

ここでは、キッチンリフォームの収納の失敗例をご紹介します。キッチンは調理や後片付けをする作業スペースであるため、収納の充実度は効率化とも深く関係しています。収納スペースは広い方が望ましいですが、間取りとの兼ね合いで狭くなってしまうことも多いです。そのため計画的に収納を配置することで、使い勝手の良いスペースにすることが求められます。

パントリーが無い

パントリーとは食品庫のことを指し、食材や調理器具、キッチン用品などを整理整頓するのに役立ちます。 パントリーには使いやすい場所に食材や必要なアイテムが収納されており、調理がスムーズに進みます。逆にパントリーがないと収納が不足してしまい、調理に必要なものを取りに行く手間が増えるのがデメリットです。

またパントリーは、キッチンの整理整頓にも役立ちます。広い収納スペースがあれば一時保管場所として利用できるので、急な来客時にもすぐに片付けられて便利です。具体的には、0.5畳~1畳程度の広さにすることが多いです。リフォームの際には、キッチンの使用頻度や家族構成を考慮し、効率的な収納スペースを計画しましょう。もしパントリーが確保できなくても、適切な収納の工夫でキッチンを使いやすくすることが可能です。

ゴミ箱スペースが無い

キッチンでは、生ゴミや包装紙といったゴミが発生します。しかし内装やシステムキッチン等に比べると地味な場所なので、「ゴミ箱用のスペースを忘れてしまった…」という失敗例は多いです。ゴミ箱が不足していると、ゴミの分別や仕分けが難しくなります。これにより、リサイクルや廃棄物の適切な処理ができなくなる可能性があります。

具体的な対策としては、キッチンの使い勝手やゴミの発生量に合わせて適切な場所にゴミ箱を配置するのがおすすめです。例えば、調理エリアや作業スペースの近くに配置すると便利になります。ゴミの分別を重視する場合、分別容器やリサイクルボックスを導入しましょう。また、ゴミ箱には蓋や密閉機能があるとにおいの拡散を抑えることができます。定期的なゴミ袋の交換やゴミ箱の清掃がしやすいように、通路に面した側に配置すると簡単になります。

床下収納がデッドスペースに

1階にキッチンがある場合、床下収納を設置する場合があります。普段はあまり使わない調理家電や保存のきく野菜類など、色々なものを収納するのに便利です。しかし床下収納が使いにくい位置にある場合、アクセスが難しくなって物品の取り出しや収納が手間になります。 さらに床下は湿気がたまりやすく、換気が不十分な場合には物品が劣化したりカビが生えたりする可能性があります。こういったトラブルが重なると、床下収納を有効に活用できないことがあります。

床下収納を有効活用するためには、使い方や収納計画が必要です。具体的には、収納する物品の種類や頻度に合わせて、使い勝手の良い計画を立てましょう。必要な物品が手軽に取り出せるように工夫するのがおすすめです。

調理家電置き場が無い

調理家電は種類によっては大型で、適切な収納スペースがないと使いたい時に取り出しにくくなります。また調理家電は電源に接続する必要があるため、コンセントにアクセスしにくい場所にあると不便です。調理家電が散らばっているとまとまらない印象になってしまうため、できれば専用の収納スペースを作るのがおすすめです。

具体的には、調理家電を収納できる専用のスペースを計画し、サイズや形状に合った収納スペースを確保しましょう。収納スペース内で電源にアクセスしやすいように、必要に応じて配線やコンセントの配置を工夫します。リフォームの際には調理家電の収納スペースを考慮し、使い勝手と美しさの両方を重視することが重要です。

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キッチンリフォームで失敗しないコツ

ここでは、キッチンリフォームで失敗しないためのコツについてご紹介します。キッチンは毎日使う空間なので、細部までこだわることで生活の快適度が向上します。

作業動線を考慮する

作業動線とは、調理や片付けをする際の移動経路のことを指します。適切な作業動線を設計することで調理や片付けの効率が向上し、キッチンの使い勝手が良くなります。具体的には「ワークトライアングル」の寸法を守るのがおすすめです。これはキッチンの主要な作業エリアであるシンク、調理台、冷蔵庫を三角形で結ぶ動線のことを指し、3辺の合計が「3.6~6m以内」に収まるのが理想です。

また、家族の構成やライフスタイルに合わせてキッチンの配置を検討することも必要です。これらのポイントを踏まえて作業動線を考慮することで、効率的で快適なキッチン環境を実現できます。設計段階でしっかりとしたプランニングを行い、将来的な使い勝手も考えながらリフォームを進めましょう。

優先順位を付ける

キッチンリフォームで優先順位を付けることで、予算や時間の制約を守った工事が実現します。まず初めに、現在のキッチンにおける不具合や改善が必要なポイントを洗い出します。これには収納不足、劣化した設備、使い勝手の悪さなどが含まれます。

次に、リフォームにかけられる予算を明確に設定します。最後に、ライフスタイルや希望に合わせたリフォームプランを検討します。また、将来的なニーズや予想外の状況も見越した設計にすることも重要です。

ショールームで実物を確認する

ショールームには、キッチンの実物やサンプルが展示されています。これにより、素材や仕上げの質感や色合いを実際に手で触れながら確認できます。画面上で見るよりもリアルな印象が分かるため、失敗を防げます。

ショールームでは、ドアや引き出しの開閉感、調理器具の収納スペース、カウンターの高さ感といった点を確認しましょう。専門スタッフが常駐しているため、質問や相談ができます。プロのアドバイスを受けながら、希望や予算に合った最適なキッチンを選べます。

最適な業者を選ぶ

最適な業者を選ぶことは、キッチンリフォームの成功において非常に重要です。過去の顧客の口コミや評判を確認することで、業者の信頼性や実績が把握できます。インターネットやSNS、比較サイトなどを活用して情報を収集しましょう。

その際には、複数の業者から見積もりを取って料金やサービスを比較するのがおすすめです。ただし最安値だけでなく、品質や信頼性も含めて全体的なバランスを見るようにしましょう。トラブルが生じた際にも、迅速に対応してくれる業者を選ぶのがおすすめです。

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まとめ

キッチンのリフォームでは、幅広いデザインや内装が登場しています。しかし作業スペースでもあるため、実際の使い勝手や機能も重要です。本記事でご紹介した失敗例を参考に、後悔の無いキッチンリフォーム計画を立ててみてはいかがでしょうか?

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