キッチンコンロのリフォーム方法|選ぶ際のポイントも紹介

更新日:2024年08月27日

更新日:2024年08月27日

キッチンコンロは毎日使う機器ですが、定期的なメンテナンスが必要になります。耐用年数が過ぎている場合には、リフォームもおすすめです。そこで本記事ではコンロの主なリフォーム方法や、費用の目安についてご紹介します。

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キッチンコンロとは

キッチンコンロとは、台所で使用される加熱式調理器具のことを指します。熱源にはガス式や電気式といった種類がありますが、本記事では主にガスコンロについてご説明します。ガスコンロは家庭やレストランで広く利用されており、築年数の古い住宅では主流となっています。ダイヤルやスイッチで火力を細かく調整でき、様々な調理方法に対応可能です。点火するとすぐに火がつき、鍋やフライパンを素早く加熱できます。

実際の火を使うため、視覚的に火力を確認できて直感的な操作が可能です。しかしガス漏れのリスクもあり、注意が必要です。日本ガス石油機器工業会では、ガスコンロの設計上の標準使用期間を「製造から10年程度」と設定しています。実際の耐用年数は使用頻度や使用環境などお客さまの状況により異なりますが、リフォームの目安として参考にしてみるのがおすすめです。標準使用期間を超えたガスコンロの場合、不具合が発生するリスクが高くなってしまいます。定期的な掃除やメンテナンスを行うことで、コンロの性能を保ちましょう。少しでもガスコンロの異変を感じたら、ガス業者やリフォーム業者に連絡してみると安心です。

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キッチンコンロの種類

ここでは、キッチンコンロの種類についてご紹介します。設置方法によって「ビルトインタイプ・据え置きタイプ・セクショナルキッチン(ガスキャビネット)」といった種類があります。ご自宅のキッチンコンロの種類と照らし合わせて、確認してみましょう。またリフォームで別の種類に変更できる場合もあるため、理想のイメージをチェックしてみるのがおすすめです。

ビルトインタイプ

ビルトインタイプは、キッチンカウンターに組み込む形で設置されるコンロのことを指します。このタイプのコンロは見た目がすっきりとしており、キッチン全体のデザインに統一感を持たせられるのがメリットです。デザインに凹凸が少ないため、モダンなキッチンデザインに適しています。またコンロの周囲が平らで段差が少ないことから拭き掃除がしやすく、汚れが溜まりにくい設計になっています。

最新のビルトインコンロには、自動火力調整、安全装置、さらにはスマート家電との連携機能など、多くの機能が搭載されています。過熱防止装置や立ち消え安全装置、消し忘れ防止機能もあるため、安全対策も安心です。

ただしビルトインコンロは据え置きタイプに比べて設置コストが高く、設置には専門の業者による工事が必要です。ビルトインコンロの交換や修理時には、古い機種だと取り外しや再設置が手間となることがあります。またキッチンの設計段階でコンロの位置やサイズを決める必要があり、後から変更することが難しいケースがあります。

据え置きタイプ

据え置きタイプは、キッチンカウンターや台の上に設置されるコンロのことを指します。コンロ台の上に置いて、ゴム管でガス栓と接続します。このタイプは設置や移動が簡単で、比較的手軽に施工できるのが特徴です。またビルトインタイプに比べて価格が手頃なものが多く、予算に合わせて選べます。一口タイプから複数口タイプまで、様々なサイズやデザインの製品があるため、キッチンの広さや用途に応じて計画しましょう。

ただしビルトインタイプに比べて、キッチン全体のデザインに統一感を持たせるのが難しいことがあります。出っ張りが生じてしまうため、見た目をおしゃれにしたい場合には不向きです。さらに据え置きタイプは固定されていないため、使用中に動かないようにする必要があります。設置する際には、壁面からの距離を適切に保つことも重要です。可燃物との距離が保てない場合には、防熱板を設置する等で対策しましょう。

セクショナルキッチン(ガスキャビネット)

セクショナルキッチン(ガスキャビネットタイプ)とは、コンロ・シンク・作業台がそれぞれ別の台になっているキッチンのことを指します。組合せが自由に選べるので、機能やデザインを好みに合わせてカスタマイズできるのが特徴です。丈夫でお手入れも簡単なステンレスや、デザイン・色合いにバリエーションがある木製など、ライフスタイルやスペースに合わせて選べます。またビルトインタイプに比べ独立したユニットとして使いやすく、キッチン全体に統一感を持たせたい場合に最適です。ただし設置は簡単ですが、キャビネットごと移動するため据え置きタイプよりは手間がかかります。キッチンのスタイルや収納ニーズに合わせたタイプを選び、快適な調理環境を整えましょう。

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キッチンコンロを選ぶポイント

ここでは、キッチンコンロを選ぶ際のポイントについてご紹介します。コンロには機能やデザイン等で幅広い種類があり、目的に応じて選ぶことが大切です。主なポイントを知っておくことで、快適なキッチン計画に活かしましょう。

コンロの機能

コンロの機能は、調理の利便性や安全性に直結します。具体的には、下記のような機能が挙げられます。

  • 自動火力調整
  • タイマー機能
  • 安全装置
  • 温度センサー
  • 揚げ物モード
  • スマート連携

自動火力調整機能ではセンサーで鍋の温度を感知し、自動で火力を調整します。これにより調理の手間を省き、焦げ付きなどを防止できるのがメリットです。またタイマー機能は調理時間を設定できる機能で、設定時間が経過すると自動で火を消すため、消し忘れを防げます。

他にも温度センサー・揚げ物モードといった機能が搭載されているタイプだと、適切な温度を保つことで揚げ物や炒め物の調理がしやすくなります。特に揚げ物は初心者には難しい場合も多いですが、油の温度を一定に保つことで上手にカラッと仕上がります。

また最新の機種だと、スマートフォンやスマートスピーカーと連携して音声操作やレシピの確認が可能なモデルもあります。アプリから指示すると、レシピに見合った火加減や時間で自動的に調理してくれるため便利です。

このように様々な機能がありますが、普段の調理方法に合った機能を備えたコンロを選ぶとより効率的に調理ができます。特に小さな子どもがいる家庭では、安全装置が充実しているモデルを選ぶと安心です。機能が多いほど価格も上がるため、必要な機能を考慮して予算に合ったタイプを選びましょう。

グリルの機能

グリルとは、ヒーターの熱を直接食材に当てて加熱する調理器具のことを指します。コンロの下に設置されることが多く、ビルトインコンロではセットになっている場合もあります。一方でセクショナルキッチン等では、別々のユニットを選ぶ必要があります。グリルの主な機能としては、下記が挙げられます。

  • オートグリル機能
  • トーストモード
  • 低温調理機能
  • 燻製モード
  • クリーニング機能
  • スマート連携

グリルは直接高温で加熱するため、ムラなく焼き上げられるのがメリットです。これにより、比較的簡単に魚や肉を美味しく仕上げられます。また魚やピザなど、食材に合わせた自動調理モードがあります。食材を入れるだけで最適な火力と時間で調理できるため、料理初心者にもおすすめです。オートグリル機能・トーストモード・低温調理機能・燻製モードといった機能が付いているタイプだと、料理の幅が広がります。

またクリーニング機能があるタイプは、高温の蒸気で汚れを落としやすくしてから拭き取ることが可能です。またグリル庫内が取り外し可能で、掃除がしやすいデザインのものもあります。水を入れて汚れを防ぐタイプも便利です。

さらにコンロと同様、スマートフォンやスマートスピーカーと連携して音声操作やレシピの確認が可能なモデルもあります。調理スタイルに合ったグリル機能を備えたコンロを選ぶことで料理の幅が広がり、日々の調理が楽しくなります。グリルの種類や機能をしっかりと確認して、最適なモデルを選びましょう。

素材・デザイン

キッチンコンロの素材・デザインは、機能性だけでなくキッチン全体の雰囲気にも影響します。主な素材としては、下記が挙げられます。

  • ステンレス
  • ガラストップ
  • ホーロー
  • フッ素コート

ステンレスは耐久性が高く、錆びにくいのが特徴です。掃除がしやすく衛生的なので、毎日のお手入れもしやすくなります。

ガラストップは見た目が美しく、デザインをおしゃれにしたい場合におすすめです。スタイリッシュな印象を与え、さまざまな色が選べます。掃除がしやすい素材ですが、割れる可能性があるため扱いに注意が必要です。

ホーローはガラス質でコーティングされており、耐久性がある素材です。無駄を省いたシンプルなデザインで、清潔感があります。

フッ素コートは、汚れを強力にはじく素材です。油汚れや吹きこぼれをはじいてくれるため、調理後はサッと拭くだけでお手入れが完了します。

素材やデザインは、見た目だけでなく使用感やメンテナンスのしやすさにも影響します。キッチン全体の雰囲気に合った素材やデザインを選び、ライフスタイルに合ったコンロを選びましょう。

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キッチンコンロ交換費用の目安

ここでは、キッチンコンロ交換費用の目安についてご紹介します。大まかな費用目安を知っておくことで、失敗や後悔の無いリフォームに活かしてみてください。

ガスコンロの交換

ガスコンロを交換する場合の費用目安は、約50,000円~200,000円程度となります。(内訳としてガスコンロ本体は約30,000円~150,000円程度となり、取替費は約20,000円~40,000円程度かかります。)

※コンロのタイプやメーカーによって価格が変わります。

※既存コンロの処分費及び養生は別途費用がかかります。

※ガス配管を取り替える場合は別途費用が掛かります。ただしビルトインタイプ・据え置きタイプ・セクショナルキッチンによって、費用に幅が生じます。既存ガスコンロの状態が良ければ基本的な工事で対応可能ですが、状況によって追加工事が必要な場合もあります。

通常のガスコンロ交換であれば基本工事費のみで対応が可能ですが、設置状況によっては追加でオプション工事費用が発生します。ガス可とう管の取り替えや、取替アダプターの設置といった工事を行うと、状態が回復できます。具体的な費用は機種や設置条件により変わるので、事前に業者に確認することが大切です。

IHヒーターへの取り換え

ガスコンロからIHヒーターに交換する場合の費用目安は、約100,000円~250,000円程度となります。(内訳としてIHコンロ本体は約40,000円~160,000円程度となり、取替には電気工事やガスの閉栓等行う場合は、約60,000円~90,000円程度かかります。)

※コンロのタイプやメーカーによって価格が変わります。

※既存コンロの処分費及び養生は別途費用がかかります。

※IHコンロに変更する場合、電気工事に専用回路が必要になるので注意しましょう。

IHヒーターは電気を熱源とするため、電気容量の確認や専用回路の設置が必要になる場合があります。またIHヒーターは本体価格がガスコンロより高めなので、予算に余裕を持っておくと安心です。

ガスコンロと比較してIHクッキングヒーターは火を使用しないので安全性が高く、掃除も簡単で清潔を保ちやすいので、快適なキッチン環境を実現したい方にはおすすめです。

システムキッチンごと交換

システムキッチンごと交換するリフォームの費用目安は、W2500サイズのキッチンの取替目安として約850,000円~約1,400,000円程度です。

(内訳としては既存キッチンの撤去費に約80,000円~100,000円程度、キッチン本体は約600,000円~1,000,000円程度です。配管及び配線に伴う設備工事は約100,000円~150,000円程度となります。キッチンの設置費は約100,000円前後となります。)

※処分費及び養生費は別途費用が掛かります。

※キッチンメーカーやタイプ及びランクによって費用の変動がございます。

※配管や配線経路が変わる場合は費用が相場よりも高くなります。

システムキッチンとは、シンク・作業台・コンロが全て一体になったタイプのキッチンのことを指します。見た目がスッキリしており、最近では最もスタンダードです。築年数が経った住宅では各部分の劣化も進むため、まとめて交換した方が良い場合もあります。ビルトインタイプを選ぶと、フラットで継ぎ目がなくお手入れも楽になります。

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キッチン周辺のリフォーム費用目安

ここでは、キッチン周辺のリフォーム費用の目安をご紹介します。コンロのリフォームだけでなく周辺リフォームも行うことで、キッチン全体が使いやすくなります。ただし費用には幅があり、ご自宅の状況によっても異なります。詳しいリフォーム費用を把握したい場合には、ぜひ無料見積もりサービスをご利用ください。

床・壁材の変更

キッチンの床・壁材の変更費用の目安は、床の張替えとして、フローリングの場合は1㎡あたり約13,000円~18,000円程度掛かります。クッションフロアの場合は、約3,000円~7,000円程度となります。壁紙の張替えとしては1㎡あたり約1,000円~2,000円程度となります。

※施工範囲が少ない場合、施工費は高くなることがあります。

汚れに強い素材に変更することで、掃除等のメンテナンスを簡単にできます。またインテリアの雰囲気を一新し、好みのスタイルに変更できるのもメリットです。

ただし素材や工事内容によって費用が変動するため、予算を事前にしっかり確認する必要があります。施工期間中は生活に影響が出ることがあるため、スケジュールをしっかり計画しましょう。そして見た目だけでなく、耐久性や手入れのしやすさを考慮して素材を選ぶことが重要です。また下地処理や施工方法に注意しないと、剥がれや反りの原因になることがあります。業者選びの際は、信頼できる依頼先を選定するようにしましょう。

間取り・通路幅の変更

キッチンの使い勝手を良くするためには、間取り・通路幅を変更するリフォームもあります。これにより作業スペースが広くなり、調理や片付けがスムーズに行えるようになります。レイアウトを見直すことで、収納も増えて整理整頓がしやすくなるのがメリットです。間取り変更でキッチンとリビングがつながると、家族と会話しながら調理することも可能です。

ただし建物の構造によっては、間取りの変更に制限があります。そのため、事前に専門家に相談するようにしましょう。大規模なリフォームはコストがかかるため、予算をしっかり確認する必要があります。ライフスタイルや動線に合った間取りにすることで、快適に過ごせるように計画しましょう。

【関連記事】最適なキッチンの通路幅は?キッチンが使いやすくなる理想の幅をご紹介

背面収納の後付け

キッチンの背面収納は、主に食器や電子レンジといった調理家電、備蓄用食品などを収納するために使用されます。背面収納を取り入れれば、キッチンのスペースを有効に活用し作業スペースを広く整理できます。元々背面収納が無い場合でも、後付け収納を設置することで対応可能です。

ただし設置するスペースの寸法をしっかり測定し、動線に影響がないか確認する必要があります。使いやすさを考慮した配置にして高さや奥行きを調整し、取り出しやすい位置に計画しましょう。スペースの確認や使いやすさを考慮しながら、デザイン性と機能性を兼ね備えたプランにするのがおすすめです。

【関連記事】キッチンの背面収納を後付け!自分に合う収納の選び方やメリットをご紹介

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キッチンコンロリフォームの注意点

ここでは、キッチンコンロリフォームを行う際の注意点をご紹介します。

DIYはおすすめできない

キッチンコンロのリフォームではガスや電気を扱うため、専門的な知識と技術が必要です。DIYで誤った施工を行ってしまうと、火災やガス漏れの危険を伴うためおすすめできません。

一方で専門業者による施工は品質保証があり、万が一のトラブル時に対応してもらえるというメリットがあります。設置場所や接続部分の調整など、細かい部分の工事も適切に行ってもらえます。またDIYでの不具合が発生すると結果的に修理費用が掛かってしまうため、最初から専門業者に依頼した方が安心です。

コンロの耐用年数を守る

耐用年数を過ぎたコンロは、ガス漏れや火災のリスクが高まるため、安全面で問題が生じる可能性があります。日本ガス石油機器工業会では、ガスコンロの設計上の標準使用期間を「製造から10年程度」と設定しています。そのため10年以上経ったコンロを使用されている場合には、メンテナンスを検討しましょう。

長期間使用したコンロは火力が低下したり、点火不良が起こりやすくなります。その結果、効率的な調理ができなくなるリスクが高まります。また古いコンロは部品の供給が難しくなり、修理費用が高額になるケースも多いです。最新のコンロには、自動火力調整や安全機能など、便利な機能が多く搭載されています。そのため、不具合が生じていなくても点検・交換しておくと安心で使いやすくなります。

複数の業者に相見積もりを取る

コンロのリフォームでは、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。これにより価格の相場を把握でき、最適な費用で依頼できるようになります。業者ごとに提供されるサービスや保証内容が異なるため、比較検討することが重要です。また複数の見積もりをもとに交渉することで、より良い条件で契約できる可能性もあります。

「どの業者に見積もり依頼をすればよいのか分からない…」という場合には、インターネットの見積もり比較サイトを利用するのもおすすめです。簡単に見積もりが得られるので、忙しい方にもピッタリのサービスとなっています。

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まとめ

キッチンのコンロは、定期的なメンテナンスを行うことで安全に使い続けられます。交換リフォームには様々なパターンがあるので、ご自宅の状況や好みのスタイルに応じて選ぶのがポイントです。本記事でご紹介した方法を参考に、ぜひ素敵なリフォーム計画を立ててみてください。

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