吹抜リビングのリフォーム方法|費用や注意点

更新日:2024年06月24日

更新日:2024年06月24日

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吹抜リビングのリフォーム方法をご紹介します。吹抜を新設・撤去するなど様々なパターンがあるため、ライフスタイルに応じたリフォームが可能です。費用の目安もまとめているので、吹抜空間のリフォームを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

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吹抜リビングとは|メリットまとめ

吹抜リビングとは、2層以上の階で床を抜き、天井を高くしたリビングのことを指します。上下階での区切りが無くなることにより、開放感あふれる空間になるのが特徴です。ここでは、吹抜リビングの主なメリットについてご紹介します。最近では住宅の間取りにこだわって「おうち時間」をより快適にしたいというニーズが高まっているので、ぜひ参考にしてみてください。

開放感が演出できる

吹抜リビングは天井が高く空間が開けているため、部屋全体が広く感じられます。広々としていることで圧迫感が少なく、開放感が生まれます。これには心理的な効果もあり、居住空間としての快適性が高まるのもメリットです。

明るい部屋は開放的で気持ちが良く、日中には電気を点けなくても明るい雰囲気を楽しめます。また広い窓からは庭や景色が見え、自然と室内外がつながっているように感じられます。これにより室内外の一体感が生まれ、より開放的な空間を演出できるのです。

ただし敷地面積がコンパクトな住宅の場合には、広い吹抜を確保するのが難しいケースもあります。そのような場合でも、2~3畳程度の吹抜空間を設けるだけでも開放感は得られます。間取りや面積に合わせて、吹抜空間を計画するのがおすすめです。

採光が確保できる

吹抜リビングでは通常、天井部分に大きな窓が配置されます。これにより、外部からの自然光が効果的に部屋内に取り込めるのがメリットです。窓からの光は直接室内に降り注ぎ、天井や壁を通して広がります。また高い位置にある窓からは、日中の光がより広範囲に届きやすくなります。

吹抜リビングでは自然光を豊富に取り入れられるため、昼間は照明器具をあまり使用しなくても快適に過ごせます。そのため、電気代の節約につながるのも嬉しいポイントです。また自然光は、色彩をより鮮明に生き生きと見せる効果も期待できます。健康や心理にも良い影響を与えると考えられているので、生活の質がぐんと向上します。

おしゃれな空間になる

吹抜リビングは、通常のリビングとは違って天井が高く開放的な空間になります。そのためオリジナリティのある雰囲気になり、おしゃれな部屋にしたい方におすすめです。吹抜は、インテリアデザインの観点からも魅力的な要素となります。高い天井や大きな窓から差し込む外光により、空間全体に豊かな表情が感じられるのがメリットです。

また吹抜リビングでは、高い天井や開放的な空間を活かしたインテリアが実現できます。大きな家具やアート作品、シャンデリアなどを配置することで、個性的でおしゃれな空間になります。空間が広いため、インテリアの配置にも余裕が生まれます。インテリアや家具の配置によって、空間全体が統一感を持ち、おしゃれで洗練された雰囲気を作り出せるのが特徴です。

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吹抜リビングのデメリット・注意点

吹抜リビングはおしゃれでデザイン性の高い空間ですが、デメリットや注意点も存在します。実際に吹抜リビングにリフォームしてから「こんなはずではなかった…」と後悔することが無いよう、事前にチェックしておくのがおすすめです。計画段階で対策できるポイントもあるため、ぜひ参考にしてみてください。

冷暖房の効きが悪くなる

吹抜リビングは天井が高く開放的な空間ですが、空気が循環しにくいのがデメリットです。特に暖房時には、温かい空気が上部の空間に溜まってしまうため「足元が寒い…」という不快な状態になってしまいます。特に断熱性能が低い住宅の場合には、冷暖房を付けても屋外に熱が移動してしまうことがあります。

冷暖房の効きが悪いと、居住空間全体の快適性が低下します。冬季は寒さを感じやすく、夏季は暑さがこもりやすいため、暮らしやすさに影響が生じるのです。特に高齢の方や小さな子どもがいる家庭では温度管理が重要なため、吹抜リビングの特性が課題となることがあります。そのため部屋全体が均一な温度に保たれるよう、適切な対策を取ることが求められます。

具体的には、適切な断熱材の導入やエアコンの配置などが挙げられます。また、天井設置型の大型扇風機である「インテリアファン」を取り付けることも有効です。リゾートホテルのようなおしゃれな空間になるのはもちろん、空気を撹拌することで冷暖房の効きが良くなる効果も期待できます。

耐震補強の必要があるケースも

吹抜リビングは、上下階の間にある床が無い構造となります。この特徴により、構造上の脆弱性が生じる可能性があります。特に地震時には大きな開口部が弱点となり、揺れによる負荷を受けやすくなってしまいます。そのため吹抜リビングでは、天井を支える柱や梁の耐震性が重要です。通常の住宅と比較して、吹抜部分の構造は複雑で地震時に負荷が集中しやすくなってしまうため、柱や梁の耐震補強が必要となるケースもあります。

構造設計や補強工事には専門的な知識と技術が必要なので、耐震補強の追加工事の際は必ず専門業者に依頼するようにしましょう。安全性を確保するために、建物全体の耐震性を総合的に検討することが重要です。

音が反響しやすい

吹抜リビングは空間の容積が大きくなるため、音が広がり反響しやすいという特徴があります。音が壁や天井に反射して跳ね返ることでエコーが生じると、不快に感じるケースがあるため注意が必要です。特にコンクリート仕上げや硬めの床材が採用されている場合、反響効果が大きくなってしまいます。また、モデルルームのように家具が少なく生活感の無いインテリアの場合にも、吸音性が低くなることで反響音が大きくなります。

特に家庭内での生活音(会話、テレビの音、足音など)が、吹抜リビング内で反響しやすくなります。集中して静かに過ごしたい場面や、プライバシーが求められる場面ではデメリットです。反響音を軽減させるためには、音を吸収する効果のある素材(例:厚めのカーペット、吸音パネル、布製の家具)を利用するのが効果的です。

また、最上階の天井を勾配天井にしておくのもおすすめです。床と天井が平行になっていると反響音が大きくなりやすいため、あえて傾斜にすることで影響を小さくできます。ただしリフォームの場合には、天井の形状を変更するのは難しいケースもあるため注意しましょう。

床面積が減る

吹抜リビングは天井が高く開放的な空間にするために、一部分が吹抜になっています。そのため、通常の平天井にするよりも家全体の床面積が減ってしまうのがデメリットです。吹抜部分は上階の部屋として利用できないため、大空間の吹抜を計画している場合には注意が必要です。

床面積が減ることで、建物全体の空間効率が低下する可能性があります。特に収納スペースや子ども部屋が確保できないことがあるため、生活全体に支障が出ないか確認しておきましょう。場合によっては、部屋全体の有効活用や家族の生活スタイルに合わせた空間配置が難しくなることがあります。

床面積が限られてしまう場合は、機能的でコンパクトな家具を選ぶことで、スペースを効率的に活用する方法もおすすめです。あえて間仕切りを無くした大空間の間取りにすれば、ドアや壁に要するスペースを節約できます。ただし、間取りの工夫はプロにおまかせした方が上手くいくことが多いため、ぜひ専門業者に相談してみてください。

メンテナンスに手間が掛かる

吹抜リビングのデメリット・注意点として、メンテナンスに手間が掛かるという点があります。天井が高くて大きな窓や開口部が多いため、天井や窓のお手入れの際に通常の住宅よりも手間が掛かってしまうのです。窓の掃除や天井の塗装、メンテナンスの際には、高い位置にあるため安全対策や専門的な作業が必要となります。

通常時には、柄の長い掃除器具等で掃除することが可能です。しかし高所作業では危険が伴うため、万が一の事故やケガのリスクを考慮する必要があります。特に照明器具の交換や窓上部の清掃については、専門業者に依頼する方がおすすめです。定期的な点検や保守、必要に応じた修理や補修を行うことで、吹抜リビングの美しさや機能性を維持しやすくなります。できれば建物の設計段階から、メンテナンスのしやすさや手間を考慮することが重要です。

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吹抜リビングのリフォーム方法と費用目安①元々ある吹抜を残す

ここでは、吹抜リビングのリフォーム方法をパターン別にご紹介します。まずは「もともと吹抜の場合」についてまとめています。費用や注意点を知っておくことで、賢くリフォームプランを練っていきましょう。

リフォーム方法・工事費の目安

元々ある吹抜を残す場合、基本的に通常のリビングのリフォームと同じような工事が行われます。

具体的には、下記のような内容が含まれることが多いです。

  • 壁や床クロスの変更
  • 照明器具の入れ替え
  • 造作家具の設置
  • 収納スペースの増設
  • 設備機器の入れ替え

リフォーム費用の目安は主な相場は約70万円~110万円程度です。

(内訳としては天井壁のクロス張替えに約18万円~20万円程度、床フローリング張替えに約40万円~55万円程度です。照明器具などは金額の幅も大きく約5万円~15万円程度となります。また、吹き抜けの工事には仮設足場の設置が必要となり、足場の大きさや設置期間にもよりますが約8万円~18万円程度かかります。)

なお、処分費及び養生費は別途費用がかかります。

壁紙クロスの張り替えや塗装、フローリングやカーペットの張替えなどを行うと、吹抜リビングの印象がぐんと新しくなります。素材や色合いは、リビング全体の雰囲気に合わせて選ぶとすっきりまとまります。

また間接照明やダウンライトの設置、ペンダントライトやスタンドライトの導入など、照明効果で空間を明るく演出するのもおすすめです。ただし吹抜空間は天井の高さが通常よりも高いので、交換の際には手間が掛かることも多いです。安全性が確保できない場合には、専門業者に作業を依頼しましょう。

場合によっては、新しい家具やインテリアを選定することもあります。リビングのスタイルやサイズに合った家具を選び、コーディネートすることで統一感やアクセントを演出できます。造作収納家具の導入やカスタマイズ、壁面を活用した収納スペースの設置もおすすめです。使い勝手の良い収納を計画することで、生活の質が向上します。

築年数が経った住宅の場合は、快適性を考慮したリフォームを行うのも有効です。断熱性や防音対策の強化、空調設備の改善、窓やドアの交換を実施することで、居住環境の快適性が向上します。同時にキッチンやバスルームのリフォーム、給湯器やエアコンの交換も合わせて行うと工事の手間が削減できます。

注意点

吹抜リビングのリフォームでは、通常の天井高さの部屋よりも容積が大きくなることで、注意するべきポイントも発生します。具体的には、下記のような点に注意しましょう。

  • 高所作業は無理に自分で行わない
  • 空間を有効活用する
  • 断熱・気密対策を行う
  • 音響対策も考慮する
  • メンテナンス性の良い計画を立てる

吹抜のリフォームでは、通常の部屋よりも天井が高いことから高所作業が必要となります。天井や壁の塗装やクリーニング、照明器具の取り付けなどの作業は、安全対策を徹底して行いましょう。特に高齢の方の場合には、少しのケガが大事故に繋がることも多いです。脚立や踏み台を使用すれば行える作業もありますが、基本的には専門業者に依頼する方が安全性が高まります。

また吹抜の空間は開放的で広々としているため、スペースを有効活用できるような工夫が必要です。家具の配置や収納の設置などを考える際には、空間の広がりを活かしつつ、機能性や使い勝手も重視しましょう。

さらに、天井が高い吹抜空間は断熱・気密性が低くなりがちです。リフォーム時には断熱材の追加や気密性の改善を検討し、快適な室内環境を維持することも重要です。容積が大きいことで音が反響しやすく、騒音やエコーが気になることもあります。リフォーム時には適切な音響対策を施し、居住性の向上を図りましょう。

こういった注意点があるため、吹抜のリフォーム工事を行う際には、専門的な知識や経験を持った業者や建築士との相談が重要です。理想のリビング空間を実現するためには、慎重な計画と施工が求められます。

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吹抜リビングのリフォーム方法と費用目安②新しく吹抜を作る

ここでは、通常の平天井から吹抜リビングにリフォームする場合についてご紹介します。吹抜空間を作るための工事が必要になるため、建物の状態によっては施工できないケースもあります。必要な条件を確認した上で、専門業者とよく相談するようにしましょう。

リフォーム方法・工事費の目安

既存住宅のリビングに新しく吹抜を作るリフォームを行う場合、比較的大掛かりな工事が必要です。吹抜を新設する際には、構造や設計、安全性、快適性などを考慮した計画を立てます。リフォーム費用の目安は、主となる構造上必要な梁や柱を撤去せずにそのまま利用した吹き抜け相場としては約130万円~200万円程度です。

(内訳は既存壁や床の撤去に約18万円~30万円程度掛かります。吹き抜けの工事には必ず仮設足場の設置が必要となり、足場の大きさや設置期間にもよりますが約8万円~18万円程度かかります。造作工事として約30万円~40万円程度となります。吹き抜け天井壁のクロス張替えには約18万円~20万円程度、床フローリング張替えに約40万円~55万円程度です。照明器具などは金額の幅も大きく約5万円~15万円程度となり、電気工事に約10万円~20万円程度となります。)※処分費及び養生費は別途費用がかかります。

梁や天井材の撤去の他、「元々ある吹抜を残す工事」でご紹介した内装工事が必要です。

まず計画段階では、リビングの天井高さ、吹抜の位置とサイズ、階段や手すりの配置などを検討します。その際、既存の住宅構造を適切に評価し、吹抜を追加することの安全性や耐震性を確認することも重要です。必要に応じて、構造上の補強や改修を行います。

吹抜工事では天井を剥がし、吹抜用の開口部を作成します。軸組み構造の場合は、梁現しや傾斜天井にする方法もおすすめです。吹抜からの高所の安全性を確保するために、手すりやバルコニーを設置することもあります。手すりの高さやデザインは、建築基準や安全規定に準拠する必要があります。また吹抜部分の断熱性や気密性を考慮し、断熱材や気密材を適切に施工します。吹抜部分が、寒暖差や騒音の影響を受けにくいようにする目的があります。場合によっては空調機器の入れ替えや、床暖房の設置を行うこともあります。

最後に、内装仕上げを行います。壁や天井の塗装、床材の施工を行い、必要に応じて装飾やアクセントを加えます。天井が高くなった分、照明器具も明るめに設置する必要があります。スポットライトや間接照明を使用することで、おしゃれに演出するのもおすすめです。

注意点

既存住宅のリビングに新しく吹抜を作るためには、天井部分に大規模な構造上の変更が必要です。既存の構造に影響を与えるため、必ず専門業者に依頼することが求められます。構造の補強や耐震性の向上には、十分に配慮しましょう。また吹抜部分は、通常の天井高の部屋に比べて断熱性や気密性が低くなりやすいです。そのため断熱材や気密材を適切に施工して、冷暖房効率や快適性を確保する必要があります。

さらに吹抜からは屋内の様子が見えやすくなるため、プライバシーの確保が課題となります。カーテンやスクリーンなどを活用して、必要に応じて適切な対策を施しましょう。吹抜空間は開放的で美しいですが、家具の配置や収納の確保が難しくなる場合もあります。リビング全体の使い勝手や機能性を検討し、空間を最大限に活用できるようにしましょう。

そして費用についても、通常のリフォームより高額になるケースが多いです。構造変更や安全対策、断熱・気密対策などの追加工事が必要となるため、予算と工期に余裕を持って準備しておきましょう。これらの注意点やデメリットを踏まえて、専門家のアドバイスや施工業者とよく相談しながらリフォームを進めることが大切です。

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吹抜リビングのリフォーム方法と費用目安③吹抜を塞ぐ

ここでは、吹抜を塞ぐリフォームについてご紹介します。もともと吹抜のあるリビングでも、ライフスタイルの変化に伴って通常の平天井に戻したいという場合があります。ただし建物の状態によっては工事ができない場合があるため、専門業者とよく相談するようにしましょう。

リフォーム方法・工事費の目安

既存の吹抜を塞ぐリフォームの場合、吹抜の上部に天井を造作して空間を塞ぎます。リフォーム費用の目安は、塞いだ部分をフリースペースとして利用した相場としては約155万円~210万円程度です。

(内訳として、仮設足場の設置に約8万円~18万円程度かかります。造作工事として約40万円~50万円程度となります。天井壁のクロス張替えには約20万円~24万円程度、床フローリング張替えに約80万円~100万円程度です。電気工事に約10万円~20万円程度となります。)

※処分費及び養生費は別途費用がかかります。梁や天井を新設する工事の他、「元々ある吹抜を残す工事」でご紹介した内装工事が必要です。吹抜のサイズに合わせた壁や天井の造作を行うことで、スペースを区切ることが可能です。その際、適切な断熱材や気密材を施工して、断熱性や気密性を確保することも重要です。吹抜部分に床を造作して部屋として使う場合には、構造上の耐久性も十分に考慮する必要があります。床の材質やデザインをリビング全体の床と合わせると、一つの空間として調和します。

吹抜を塞ぐリフォームは、部屋の使い勝手や快適性、安全性を考慮しながら行う必要があります。リビング全体のデザインや機能性に影響を与えるため、慎重に計画し専門家の意見を取り入れながら進めましょう。

注意点

既存の吹抜を塞ぐリフォームには、注意点やデメリットが比較的多いです。一般的には、吹抜を新たに作るよりも塞ぐリフォームの方が費用が高額になります。これは、材料費や設計費が余計に掛かることが理由です。また床面積が増えることで「増築」と見なされる場合、建築確認申請が必要になることもあります。これにより建物にかかる固定資産税も上がるため、将来的なランニングコストも考慮しておきましょう。

また吹抜を塞ぐことで、リビング全体の空間が閉塞感を持つ可能性があります。開放感や明るさが失われるため、空間の広がりや明るさを損なわないような工夫が必要です。家具の配置ではインテリアの調和を考慮し、吹抜を塞いだ後のリビングのイメージをしっかりと考える必要があります。

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吹抜リビングでよくある疑問

ここでは、吹抜リビングのリフォームでよくある疑問についてご紹介します。吹抜はおしゃれで素敵ですが、実際に暮らす際の手間や快適性も重要です。基本的なポイントを知っておくことで、快適な吹抜計画を実現しましょう。

シーリングファンは必要?

シーリングファンとは、天井に設置する大型扇風機のことを指します。見た目がおしゃれなので、インテリアとして設置されるケースも多いです。価格を含めて「本当に必要?」と思われるかもしれません。

しかしシーリングファンは、見た目だけでなく機能面でも重要な役割を果たします。吹抜空間にシーリングファンを設置することで、空気の循環を促進する効果が期待できます。ファンが空気をかき回して下方の空気を上へ押し上げることで、室内の空気が均一化できるのです。特に吹抜空間は空気の停滞しやすい場所なので、ファンによる空気の循環は効果的です。またシーリングファンを活用することで、冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費を抑えられるメリットもあります。空気循環によって温度差が少なくなるため、冷暖房装置の負荷が軽減できます。

ただし吹抜空間にシーリングファンを設置する際には、安全性を重視する必要があります。傾斜天井の場合には設置できない器具もあるので、ご自宅の状況に合わせたシーリングファンを選びましょう。またシーリングファンが回転する際には、振動や騒音が発生する可能性があります。吹抜空間では音が反響しやすいため、ファンの選定や設置場所には注意が必要です。

リビング階段は増設できる?

リビング階段とは、リビング内の吹抜空間を利用して設置する階段のことを指します。モデルルームのように開放的でおしゃれなデザインになるため、人気があります。ただし吹抜空間にリビング階段を増設する場合には、構造的な制約や安全性への注意が必要です。階段や手すりの重量を支えるための構造補強が必要かどうかを、専門業者に相談しましょう。

また吹抜空間にリビング階段を増設すると、通行スペースや間取りの状況が変わります。リビングの広さや使い勝手を考慮して、階段の設置場所や形状を検討しましょう。リビング階段によってある程度断熱性や気密性が低下するため、ライフスタイルによっては別途階段室を設けた方が良い場合もあります。

メンテナンスを楽にする方法は?

吹抜は高い位置にあり、通常の部屋よりもメンテナンスが難しいため、適切な対策を取ることが重要です。具体的には、下記の方法が挙げられます。

  • 照明のLED化
  • キャットウォークの設置
  • 昇降機付シーリングファンの設置

吹抜では照明器具の交換も大変なので、長寿命のLEDにしておくのがおすすめです。またキャットウォークを設置しておけば、高所作業時に上って作業ができます。さらにシーリングファンを設置する場合には、昇降機付タイプにしておくとメンテナンスがしやすくなります。

ただし吹抜空間の高所作業や専門的なメンテナンスは、なるべく専門の業者に依頼するのがおすすめです。吹抜空間のメンテナンスを定期的に行い、快適で美しい空間を維持しましょう。

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まとめ

吹抜のあるリビングは、広々と開放的な空間になります。リフォームでは新設・撤去といった様々なパターンがあるため、ライフスタイルに合わせて計画しましょう。その際、構造的な強度の問題も生じるため、必ず専門業者に相談するのがおすすめです。

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