リフォーム瑕疵保険とは|メリットや注意点

更新日:2024年02月26日

更新日:2024年02月26日

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万が一のリフォームトラブルを避けるためには、瑕疵保険への加入がおすすめです。本記事ではリフォーム瑕疵保険の概要やメリット、注意点などについてご紹介します。これからリフォームを検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

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リフォーム瑕疵保険の概要

ここではまず、リフォーム瑕疵保険の概要や目的について説明します。一般的にはあまり馴染みのない言葉ですが、リフォームの信頼性に大きく関わる事柄です。しっかりチェックしておくことで、後悔の無いリフォームに繋げましょう。

瑕疵(かし)とは?

「瑕疵(かし)」とは、リフォーム契約時に約束された性能や品質が、実際には満たされていない状態を指します。たとえば「水回りリフォームを行った後に漏水が発生した」といったケースが瑕疵とされます。瑕疵がある場合は契約条件に合致しないことになり、修正や再工事、または契約に基づいた補償などの措置が取られることが一般的です。

リフォームの際には、契約内容や品質基準を明確に定め、瑕疵の防止に努めることが重要です。そのためには、契約時に「重要事項説明書」や「工事請負契約書」をしっかりと確認する必要があります。まず重要事項説明書は、リフォームの際に施工業者が消費者に対して行う説明のことを指します。具体的には遅延損害金、契約不適合責任、クーリングオフ等について確認します。

そして工事請負契約書には、工事の範囲、料金、工期、品質基準、保証内容、支払い条件などが明記されます。これにより両者の合意が明確になり、後に瑕疵が生じた場合に法的な根拠となります。お施主様と施工業者がしっかりと内容を確認し、納得した上で契約を進めることが重要です。

リフォーム瑕疵保険の目的

瑕疵によって思わぬトラブルに発展する場合があるため、事前に保険を掛けておくことでリスクを軽減する方法があります。リフォーム瑕疵保険は、リフォーム工事における瑕疵(欠陥や不具合)に対する保険です。この保険の主な目的は、リフォーム工事によって生じた瑕疵に対して損害を補償することです。この後の項でも説明していますが、リフォーム瑕疵保険はお施主様(消費者)ではなく、リフォームを行う事業者が保険に加入するものです。

具体的には、工事完了後に瑕疵が発見された場合や、品質が契約内容と異なる場合に、補修・再工事やその他の修復に必要な費用を保険が補償することがあります。これによりお施主様が追加の費用を負担せずに修繕できることから、消費者保護の側面も含まれます。

また、施工業者にとってもリフォーム瑕疵保険は重要です。万が一瑕疵が生じた場合でも補償の責任を保険が負ってくれるので、業者の負担が軽減できます。リフォーム工事の際に取り入れることで瑕疵が発生した際のリスクを軽減し、安心してリフォーム工事を進められます。

保険加入事業者は公開される

リフォーム瑕疵保険に加入する事業者は、保険法人に事業者登録を行う必要があります。保険法人は登録された事業者に関する情報を公開し、保険の利用件数といった情報を開示します。これにより、保険利用の際に登録リフォーム事業者を選びやすくなっています。

リフォーム瑕疵保険への加入を希望する場合は、依頼予定のリフォーム事業者が保険法人に登録されていることを事前に確認しておくことが重要です。登録済みの事業者を選択することでリフォーム瑕疵保険の利用が可能となり、瑕疵が生じた場合にも補償が受けられます。

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リフォーム瑕疵保険のメリット

ここでは、リフォーム瑕疵保険のメリットについてご紹介します。

リフォームの質向上につながる

リフォーム瑕疵保険に加入するためには、契約内容や品質に関する一定の基準を満たす必要があります。そのため業者がより慎重に作業を行い、品質管理に重点を置くことが期待されます。また保険加入により業者の責任範囲の明確化ができ、契約内容に基づいて誠実に作業を行うことにも繋がります。このような姿勢はお施主様との信頼関係にも役立ち、業界全体の信頼性向上に貢献します。

欠陥工事の場合も安心

万が一リフォーム工事に欠陥があった場合でも、リフォーム瑕疵保険に加入している場合は、その欠陥に対する補償が保証されます。補修や再工事にかかる費用が保険でカバーされるため、追加費用を支払う必要がなくなります。

リフォーム瑕疵保険があれば、事業者とお施主様の両方が安心して取引を行える環境が整います。欠陥が発見された場合でも迅速に修復することができるため、ストレスや予算の負担が軽減されるのがメリットです。

第三者による検査が行われる

リフォーム瑕疵保険に加入すると、工事期間中や完了後に第三者による検査が行われます。これにより、工事の品質が規定や基準に沿っているかが厳密にチェックされます。業者は定期的な検査を通じて、品質向上に向けた努力を維持する必要があります。

専門家が行う検査結果は中立的で客観的なものであり、検査結果も信頼できます。定期的な第三者検査は、業者にとって品質向上の動機にもなります。検査の結果を受けて改善点を把握し、品質や技術の向上に取り組むことで、より高い水準のリフォーム工事に繋げられます。

リフォーム業者の倒産に左右されない

リフォーム瑕疵保険の契約は、保険会社とお施主様の間で成立しています。そのため、万が一業者が倒産して工事が未完了になってしまった場合でも、保険会社が瑕疵に対する補償をしてくれます。その場合は別の業者に修理や工事を依頼する必要が生じますが、リフォーム瑕疵保険があれば追加費用を支払う必要がなくなります。

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リフォーム瑕疵保険に加入する際のポイント

リフォーム瑕疵保険は一般的な保険と異なる点があるため、いくつかのポイントをチェックしておく必要があります。ここでは、主なポイントを説明します。

リフォーム瑕疵保険は「事業者」が加入する

リフォーム瑕疵保険の特徴として、お施主様(消費者)ではなく、リフォームを行う事業者が保険に加入するという点が挙げられます。リフォーム瑕疵保険は、施工業者が保険に加入し、業者の責任を保障するものです。保険契約は業者と保険会社の間で行われますが、保険料の負担はお施主様と業者のどちらでも可となります。

リフォーム瑕疵保険の費用

リフォーム瑕疵保険の保険料は、3~9万円程度が目安です。これは保証範囲によって幅があり、工事部分の床面積が小さい方が保険料が安くなります。受け取れる保険金の金額を上げたい場合は、保険料を高めに設定しておけば対応可能です。保険金額は、100~2000万円程度の間で設定されることが多いです。

リフォーム瑕疵保険の保証期間

リフォーム瑕疵保険の保証期間は、通常1年から10年程度の範囲で設定されています。ただし、具体的な期間は保険会社や契約内容によって異なります。一般的な保証期間の例としては、1年・5年・10年のパターンが設定されることが多いです。

  • 1年間:比較的短い期間であり、瑕疵が発生した場合にその修理や補償が行われる。
  • 5年間:中間的な期間であり、一定の期間内に瑕疵が発生した場合の保証が提供される。
  • 10年間:長期の保証期間であり、工事完了後10年間は瑕疵に対する保証が提供される。

この保証期間内にリフォーム工事に関連する瑕疵が発生した場合、契約内容に基づき保険が補償を行います。ただし具体的な保証内容や期間は契約書や保険証書などで明示されており、契約を行う際に十分に確認することが重要です。

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リフォーム瑕疵保険の注意点・デメリット

ここでは、リフォーム瑕疵保険で注意したいポイントについてご紹介します。

検査で工期が伸びる場合がある

リフォーム瑕疵保険における検査によるデメリットの一つとして、検査によって工期が伸びる可能性が挙げられます。具体的には、下記のようなケースが考えられます。

  • 検査スケジュールの影響
  • 工事の一時停止
  • 調整と追加工事の必要性

リフォーム瑕疵保険では、第三者が行う定期的な検査が行われます。工事の進捗に関わらず検査が行われるため、業者は検査スケジュールを考慮に入れなければなりません。工程の変更や調整が必要になれば、それが工期の延長に繋がることがあります。

また検査結果に基づき、業者は工事内容の調整や追加の修正工事を行う場合もあります。これらの変更や追加工事には時間が掛かるため、工期の延長に繋がることがあります。

適用条件に注意

リフォーム瑕疵保険の適用条件は、保険会社や契約内容によって異なります。たとえば工事の種類や規模、工事完了後の保証期間など、特定の条件を満たす必要があります。これらの条件を満たさない場合、保険の補償が受けられない可能性があります。また、保険金の支払いには一定の手続きや条件が設けられていることもあります。そのため、契約前にしっかりと内容を把握することが必要です。

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まとめ

リフォーム瑕疵保険は、お施主様と業者の両方を守るために役立つ仕組みです。万が一のトラブルを避けるためにも、加入しておくと安心です。登録業者しか加入できないため、リフォーム業者選びには注意が必要です。インターネット比較サイトを活用するなど、適切な方法を選びましょう。

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