おすすめの家庭用蓄電池|値段相場や補助金活用方法も

更新日:2024年10月02日

更新日:2024年10月02日

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家庭用蓄電池を使用することで、電気代削減や環境負荷軽減といった効果が期待できます。本記事では注目が高まっている家庭用蓄電池の主なメリットやおすすめのメーカー、補助金の活用方法等をご紹介していきます。これから家庭用蓄電池の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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家庭用蓄電池とは

家庭用蓄電池とは、電力を貯めたり必要時に使ったりすることができる設備のことを指します。家庭で発電した電力や、電力会社から購入した電力を蓄えるために使用されます。スマートフォンのバッテリーや車のバッテリー等と同様に、充電することで繰り返し使えるのが特徴です。

特に太陽光発電システムと組み合わせることで、「昼間に蓄電・夜間や天候の悪い日に使用する」といった使い方ができます。電力料金が安い時間帯に電力を蓄えて後から使用することで、全体的な電気料金を抑えることにもつながるのです。

また近年、V2H(Vehicle to Home)を蓄電池として家庭内で使用する手法も注目されています。V2Hとは電気自動車用の充電設備のことで、自動車バッテリー内の電気を家庭に供給することも可能です。このように蓄電池は、再エネの主力電源化のためにも配置が不可欠な設備となっています。最近では、今後の社会の基盤を支える不可欠なインフラの一つとしても注目されています。エネルギー効率の向上や環境保護の観点から、今後ますます普及が進むことが予想されます。

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家庭用蓄電池のメリット

ここでは、家庭用蓄電池の主なメリットについてご紹介します。「これから蓄電池の導入を検討しているけれど、迷っている…」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

災害対策になる

地震、台風、洪水といった自然災害によって停電が発生した場合、家庭用蓄電池に蓄えられた電力を使うことで電力供給を維持できます。照明、冷蔵庫、携帯電話の充電、通信機器等の重要な家電製品を使用し続けられることで、生活の基本的な部分を守れるのがメリットです。

また災害時には、特に情報収集や連絡手段が重要です。蓄電池があればテレビやラジオ、インターネット接続機器などの電力を確保でき、最新の情報を得られて安心感が高まります。もし持病で医療機器を使用されている場合でも、しばらくの期間は蓄電池を使用できるため安心です。

もし地域全体で蓄電池の導入が広がっている場合、地域全体の防災力アップにもつながります。行政からの復旧支援を待たずに日常生活に戻りやすくなることで、安心感と安全性の確保に大きな役割を果たします。

電気代節約につながる

電力会社によっては、時間帯によって異なる料金設定を設けている場合があります。基本的には昼間の使用量が多い時間帯(ピーク時)は料金が高く、夜間や早朝の使用量が少ない時間帯(オフピーク時)は料金が低く設定されていることが多いです。そのため家庭用蓄電池を使用すると、料金が安いオフピーク時に電力を蓄え、料金が高いピーク時に蓄えた電力を使用できます。これにより、電力使用のコスト削減につながるのがメリットです。

蓄電池を使うことで余剰電力を必要な時に使用でき、無駄を無くすことで全体的な電力使用の効率化を図れます。これにより、地球環境にも優しくなります。蓄電池の初期投資は高いですが、長期的に見ると、電気代の節約効果により投資費用を補える可能性が高くなります。また、電力料金の値上げリスクにも備えられるためおすすめです。

太陽光ソーラー発電と相性が良い

家庭用蓄電池は太陽光ソーラー発電と相性が良く、セットで導入されるケースが一般的です。基本的に太陽光発電は、天候や時間帯によって発電量が変動します。曇りの日や夜間には発電できないため、発電量が安定しません。しかし家庭用蓄電池を併用することで、晴れた日中に余った電力を蓄えて、夜間や天候の悪い日に使用できます。これにより、電力供給の安定につながるのです。

また太陽光発電システム単体で利用する場合には、発電した電力をリアルタイムで消費しきれない場合、余剰電力は電力会社に売電されます。しかし売電価格は年々低下しているため、経済的なメリットが減少しています。その点、家庭用蓄電池を利用することで余剰電力をそのまま自宅で使用できます。これにより、売電に頼らずに電力を有効活用できるのがメリットです。

太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、再生可能エネルギーの利用を最大化できます。これにより化石燃料の使用を減らし、CO2排出量の削減に貢献します。家庭用蓄電池の導入によって、環境に優しい生活を実現するステップになります。

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家庭用蓄電池のデメリット・注意点

家庭用蓄電池にはメリットが大きいですが、いくつかのデメリットも存在します。事前に注意点を知っておくことで、家庭用蓄電池導入後の後悔を防ぎましょう。

設置スペースが必要

家庭用蓄電池はある程度の大きさや重さがあるため、設置するためには適切なスペースを確保する必要があります。その際、ケーブル配線のためのスペースや、家に搬入するまでの経路も確認しておくと安心です。特に敷地がコンパクトな都市部の住宅では、設置スペースが限られていることが多いため注意しましょう。

蓄電池は屋内にも屋外にも設置できますが、どちらの場合でも適切なスペースが必要です。屋内に設置する場合は、専用の部屋や収納スペースを確保しましょう。必要に応じて風雨に耐えられるような防水対策や、適切な基礎工事が求められます。通気や温度管理、火災防止策を講じる必要があります。過熱やショートによる火災リスクがあるため、プロの業者に依頼して安全に設置しましょう。

また家庭用蓄電池は定期的なメンテナンスが必要なため、蓄電池の周囲に十分なスペースを確保しておく必要があります。狭いスペースだとメンテナンス時に作業が困難になるので、工事の際に考慮しておくことが求められます。場合によっては、適切なスペースを確保するために追加の工事や設備が必要になることがあります。例えば、屋外に設置するための基礎工事や防水対策、屋内用の専用スペースの改装等が多いです。追加工事により、初期費用が増加する可能性もあるため注意しましょう。

初期コストが掛かる

家庭用蓄電池は、高性能であるほど価格が高くなります。また蓄電池の設置の際には、専門の技術者による工事が必要です。配線の引き直しや電気設備の調整、設置場所の準備(基礎工事や防水対策など)には追加費用が掛かる場合があるため、注意しましょう。また太陽光発電システムと連携する場合、蓄電池と太陽光発電システムの間にケーブルやその他の制御装置を設置する必要があります。これらの装置にも、追加の費用が発生します。

初期コストが高いことで一括での支払いが難しい場合、ローンやリースを利用する方法もあります。ただし手続きの手間が掛かり、手数料や金利の負担が生じることを考慮する必要もあります。また家庭用蓄電池の技術は、日々進化しています。新しい技術やより安価な製品が登場することで、現在購入した製品が数年後には旧式となり、コストパフォーマンスが劣ってしまう可能性があります。

蓄電池を導入する際には初期投資が必要ですが、電気代節約効果により数年〜十数年で費用が補えることも多いです。導入時には、コスト面でのメリットを十分に検討するようにしましょう。また自治体によっては、再生可能エネルギーや蓄電池の導入を促進するための補助金や助成金制度を実施している場合があります。上手に活用することで、初期コストの一部を軽減する方法もおすすめです。

導入を検討する際には、蓄電池本体の費用だけでなく、設置費用やシステム統合費用を含めた詳細な見積もりを取得することが重要です。リフォーム業者や蓄電池の販売業者と相談し、最適な機種や設置方法、費用対効果についてアドバイスを受けるのがおすすめです。

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家庭用蓄電池のおすすめの選び方

ここでは、家庭用蓄電池のおすすめの選び方についてご紹介します。費用・容量・メーカーの3項目に分けてまとめているので、それぞれを比較してご自宅の状況に合ったタイプを選びましょう。

①種類

家庭用蓄電池の主な種類には、「定置式蓄電池(据え置き型)」と「移動式蓄電池(コンセント型)」があります。

定置式蓄電池(据え置き型)

定置式蓄電池(据え置き型)とは、特定の場所に設置して使用するタイプの家庭用蓄電池のことを指します。一度設置した場所に固定して使用するため、設置場所の選定が重要になります。一般的な家庭用の他、ビルや工場、病院などに設置されていることも多いです。

ポータブルタイプの移動式蓄電池よりも大容量の電池を搭載できるため、長時間の電力供給が可能です。また家庭内の複数の機器やシステムと連携して使用することができ、太陽光発電システムや風力発電システムとの相性が良いのが特徴です。そして大容量のため、停電時や電力需要のピーク時においても、家庭内の電力供給を安定させられます。特に太陽光発電システムと組み合わせることで電力を効率的に蓄え、夜間や曇りの日に使用できます。これにより、エネルギー効率が向上します。

ただしある程度のスペースを必要とするため、設置場所の選定が重要です。特に小規模な住宅や都市部の住宅では、設置スペースが限られてしまうことがあります。そして定置式蓄電池は高価であり、設置費用や関連機器の導入費用も加えると初期投資が大きくなります。費用対効果を十分に検討して、ご自宅に合ったタイプを選びましょう。

設置後には、定期的なメンテナンスも必要です。不具合があった時にすぐに対応できるように、適切なアクセスが確保されていることが望ましいです。また過熱やショートによる火災リスクがあるため、建物との距離を適切に保つようにしましょう。

移動式蓄電池(コンセント型)

移動式蓄電池(コンセント型)とは、家庭用に設計された持ち運び可能な蓄電池のことを指します。持ち運んで簡単に移動できるため特定の場所に固定する必要がなく、柔軟に使用できるのが特徴です。ハンドルやキャスターが付いているモデルもあり、運搬しやすくなっています。そしてコンセント型のため、使用する際には家庭用の電源コンセントに直接差し込むだけで簡単に充電できます。特別な工事や設置作業が不要で、誰でも簡単に取り扱えるのがメリットです。

必要に応じて家の中や庭、キャンプ、非常時の避難場所など、さまざまな場所で使用できます。また停電時や災害時にも、迅速に必要な場所に運んで電力を供給できます。特に、電気が欠かせない医療機器や通信機器のバックアップ電源として役立ちます。定置式蓄電池と比べて初期費用が比較的安価で設置工事が不要なため、手軽に導入できます。大掛かりな設置スペースの心配もありません。

ただし定置式蓄電池に比べて容量が小さいため、大容量の電力が必要な場合や長時間の電力供給には向いていません。基本的には、短時間の使用や小型の電気製品に適しています。また充電には時間がかかるため、計画的に使用する必要があります。さらに移動中や使用中に過熱やショートが発生するのを防ぐため、安全な取り扱いが求められます。特に、車内での使用や高温下での保管には注意が必要です。

②容量

定置式蓄電池(据え置き型)の家庭用蓄電池には、2.0kWh程度~15.0kWh程度といった様々なタイプの容量が展開されています。家庭の電力使用量や利用目的、予算などに基づいて、最適な容量を選ぶ必要があります。

容量選びに際しては、まず電力会社からの請求書やスマートメーターのデータを確認して、家庭の月間・年間の電力使用量を把握します。これにより、どの程度の電力を蓄えておく必要があるかが分かります。そして、一日の中で最も電力を使用する時間帯(ピーク時)の電力消費量を把握しましょう。このデータに基づいて蓄電池の容量を選ぶことで、必要な電力を問題なく賄えるようになります。

しかし移動式蓄電池(コンセント型)の場合には、停電時や災害時に備える目的で導入されることが多いです。そのため、比較的容量の少ないタイプでも対応できます。冷蔵庫、照明、通信機器、医療機器など、最低限必要な電力を確保できる容量を選びましょう。

そして、家族の人数や生活スタイルによって電力の使用パターンは異なります。例えば共働き家庭と専業主婦家庭では昼間の電力消費量が異なるため、それに応じた容量を選ぶのがおすすめです。また家電の数や主要な電気機器の消費電力も、合わせてチェックしておくと安心です。冷蔵庫、エアコン、テレビ、洗濯機といった主要な電気機器の消費電力を把握し、問題なくカバーできる容量を選びます。特に、長時間稼働する冷蔵庫やエアコンの電力消費量は重要です。

基本的には、容量の大きなタイプの方が初期費用が大きい傾向が見られます。そのため予算に応じて、最適な容量を選びましょう。また、運用コスト(メンテナンス費用や電力料金の節約効果)も考慮することが重要です。適切な容量を選ぶことで、電力供給の安定化や電気代の節約、非常時の備えとして効果的に活用できます。具体的な容量選定のステップを踏みながら、ご自宅に最適な蓄電池を見つけましょう。

③メーカー

ここでは、家庭用蓄電池の主要メーカーをご紹介します。大手家電メーカーから専業メーカー、海外メーカー等、様々な選択肢があります。それぞれの特徴を知り、ご自宅に合ったタイプを選んでみましょう。

パナソニック

パナソニックは、家電や住宅設備を手掛ける大手総合電機メーカーです。家庭用蓄電池も販売しており、ライフスタイルや設置環境に応じて多彩なシステムラインアップが揃っています。確かな技術と長い歴史による、信頼の安全性が特徴です。システム・機器ごとに長期保証が用意されているので、長く安心して使い続けられます。

円筒形リチウムイオン電池(セル)では、隣接セルへの類焼防止機構を採用したモジュール過充電防止、過電流防止など複数の制御機能が設けられています。そして常時電池の状態を管理するため、「過充電保護・過電流保護・過放電保護・温度保護」といった対策が取られていて安心です。

またパナソニックは総合電機メーカーという強みを生かし、HEMS「AiSEG2」と連携することもできます。これはスマートホームを統合する管理システムで、家電や電気設備を連携させて自動制御したり、電気の「見える化」を行ったりできるのが特徴です。蓄電システムと「AiSEG2」が連携することで、蓄電池の充放電を自動コントロールできます。これにより、自家消費をさらに向上させる効果が期待できます。もちろん他メーカーとの連携も可能な場合もありますが、同一メーカーで統一した方が利便性が高まるためおすすめです。特に太陽光発電システムの導入も合わせて行う場合には、「AiSEG2」で一括管理することで太陽光発電による余剰電気量の予測や蓄電池のコントロールがしやすくなります。

シャープ

大手総合電機メーカーのシャープでは、豊富なラインナップの家庭用蓄電池を販売しています。たくさん自家消費をしたい方は大容量タイプなど、使い方に合わせて容量が選べるのが特徴です。設置場所にも幅広く対応しており、家の中の設置スペースが気になる場合は屋外に、寒冷地や塩害地域、浸水が心配な場合は屋内に設置するといった形で、ご自宅の状況に応じて対応できるようになっています。

人気の屋外型は、簡易基礎でも設置可能です。基礎工事の工程を大幅にカットしており、実際に使用するまでにかかる時間が短くスピーディーになります。施工が簡単なことから、幅広いタイプの住宅で人気です。

またシャープでも、自社のHEMSである「COCORO ENERGY」と家庭用蓄電池を連携させることが可能です。AIによる制御で自家消費率をアップさせたり、雷に対応した停電対策機能で経済性と安心を両立したりできるのがメリットです。「自家消費」を優先するクリーンモードであれば、昼間に太陽光発電で余った電力を蓄電し、発電量が少ない時間帯に使用できます。太陽光によるクリーンな電力をより多く使えることで、電力の購入を抑えられます。

ニチコン

ニチコンは、家庭用蓄電システムの累積販売台数トップ(※2023年12月現在、ニチコン調べ)の国内メーカーです。「電気を蓄え、上手につかうテクノロジー」をモットーに、蓄電システムを開発しています。豊富な種類の蓄電池を展開しており、大容量の16.6kWh蓄電システムでは、標準的な家電の組合せ(約430W)で最大30時間の連続使用が可能です。蓄電池の種類としては、大きく「単機能蓄電システム・ハイブリッド蓄電システム・トライブリッド蓄電システム」の3つを展開しています。それぞれの違いは、下記の通りです。

  • 単機能蓄電システム:蓄電池単体で使用可能。
  • ハイブリッド蓄電システム:太陽光発電システムと蓄電池を統合制御。
  • トライブリッド蓄電システム:太陽光発電システム、 電気自動車と蓄電池を統合制御。

また自社開発のHEMSはありませんが、接続試験を行っているMaxell、NTTコムウエアといったHEMSには接続可能です。そのため、ご自宅の電力状況を一括管理したい場合には適合可否を問い合わせてみるのがおすすめです。

テスラ

テスラ(Tesla)は、電気自動車で有名なアメリカのメーカーです。「Powerwall」という蓄電池事業も展開しており、シェアを広げています。シンプルでコンパクトなデザインとなっており、スタイリッシュな見た目にしたい方におすすめです。設置も簡単なオールインワン構造で、屋外・室内どちらにも設置可能となります。

太陽光発電による余剰電力や系統からの電気を蓄電し、電力系統の停電を検知すると自動的にご自宅へ電気の供給を開始します。万が一の停電時にも、太陽光で発電した電気を供給し続けられるのがメリットです。また発電機とは異なり、メンテナンスや燃料、大きな騒音といったトラブルが発生しにくい構造になっています。

そして専用アプリにも力を入れており、ご自宅における太陽光発電量や電気の消費量などをリアルタイムでモニタリングできます。アプリで電力状況を把握することでエネルギー自給率を高めたり、万が一の停電へ備えたり、節約を最大化したりと、設定を細かく調整できます。通知機能や遠隔アクセス機能も備わっているので、いつでもどこからでもご自宅のPowerwallをコントロールできるのが特徴です。

ただしテスラの家庭用蓄電池の設置には、専門的な技術が必要です。テスラが認定している「認定販売施工会社」に依頼する必要があるため、設置を検討されている場合には注意しましょう。

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家庭用蓄電池の設置費用相場

家庭用蓄電池の設置費用は、蓄電池の種類や容量、設置条件などによって異なります。ここでは、一般的な相場についてご紹介します。

具体的な費用の内訳には、下記の項目が含まれます。

  • 蓄電池本体の費用:本体価格は約120万円~200万円程度

※メーカーや容量によって費用に変動があります。

  • 設置工事・電気工事費:設置の相場として約20万円~35万円程度

※配線経路や設置場所によって費用が変わります。

※養生費は別途費用が掛かります。

  • 諸費用:約10万円程度

まず蓄電池本体の費用は、容量が大きいタイプの方が価格が高い傾向があります。大容量の蓄電池は、高い電力需要を持つ家庭や長時間の電力供給が必要な場合に適しています。一方で小型のタイプは、主に非常用電源や小規模な家庭用として使用されます。

そして設置工事・電気工事費には、蓄電池の固定、配線の引き直し、インバーターや制御装置の設置といった工事が含まれます。ただし、設置場所や作業の難易度によって費用は変動します。設置場所の基礎工事が必要な場合には費用が上がってしまうため、考慮しておきましょう。

蓄電池の導入にはある程度まとまった費用が掛かりますが、導入によって電気代の節約効果が期待できます。電力料金の高い時間帯に蓄電池の電力を使用することで、長期的な視点で見ると初期費用の負担が補えることが多いです。また停電時や災害時に電力を供給できるため、心理的な安心感や生活の継続性を高める効果があります。こういった点も費用対効果の一部として考慮しましょう。

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家庭用蓄電池の補助金とは|主な事例を紹介

ここでは、家庭用蓄電池に関する補助金制度についてご紹介します。補助金を活用すれば初期費用の負担が軽減できるので、お財布に優しくなります。ただし自治体によって実施の有無や補助金額は様々で、「太陽光発電を設置済みの建物」といった条件が定められている場合もあります。補助金の利用を検討されている場合には、お住まいの自治体の公式サイトをチェックしてみてください。

東京都

東京都では、「令和6年度 家庭における蓄電池導入促進事業 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」を実施しています。具体的には、家庭における太陽光発電による電気の自家消費の増大及び非常時のエネルギー自立性の向上を目的として、蓄電池システムの設置にかかる費用に対して助成を行うものです。主な助成要件は、下記のようになっています。

  • (1) 都内の住宅に新規に設置された助成対象機器であること。
  • (2) 令和6年4月1日から令和11年3月30日までの間に助成対象機器を設置すること。
  • (3) 国が二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(戸建住宅ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化等支援事業)における補助対象機器として一般社団法人環境共創イニシアチブ以下、「SII」という。)により登録されているものであること。参考:https://zehweb.jp/registration/battery/
  • (4) 助成対象機器について、都及び公社の他の同種の助成金を重複して受けていないこと。
  • (5) 助成対象者のうち、独立行政法人、地方独立行政法人並びに国及び地方公共団体の出資、出えん等の比率が50%を超える法人については、公社が求めた場合、住宅のエネルギー消費量削減に関する普及啓発を行い、当該普及啓発について報告すること。

新規で蓄電池システムを設置する場合の助成対象機器・補助率は、下記の通りです。

●太陽光発電システムがある場合、以下のうちいずれか小さい額(最大1,500万円)

 (a)蓄電容量(6.34kWh以上):15万円/kWh(100kWh未満)

 (b)蓄電容量(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)

 (C)助成対象経費の3/4の額

●上記以外の場合、以下のうちいずれか小さい額

 (a)蓄電容量(6.34kWh以上):15万円/kWh(100kWh未満)

 (b)蓄電容量(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)

 (c)120万円

 (d)助成対象経費の3/4の額

また蓄電池システムの交付申請兼実績報告期限は、令和6年6月28日から令和11年3月30日(17時公社必着)までとなっています。

詳しくは、東京都公式サイトをご確認ください。

栃木県

栃木県では、「個人住宅用太陽光発電設備等導入支援事業」を行っています。具体的には、自己居住用住宅に太陽光発電設備と蓄電池を同時に設置する個人を支援する制度です。こちらは東京都の事業とは異なり、新たに太陽光発電設備と蓄電池をセットで導入する場合のみ補助対象となります。そのため、すでに太陽光発電設備が設置されている住宅に、新たに蓄電池のみを導入する場合は補助対象外です。

補助金額は、下記の通りです。

【太陽光】

  • 太陽光発電設備出力(※) × 7万円/kW(※太陽光パネルとパワーコンディショナー出力のいずれか小さい値)
  • 上限:4kW

【蓄電池】

  • 補助対象経費(※)の1/3(※ 蓄電地本体、蓄電池用パワーコンディショナー(SIIに登録されている蓄電システムの構成機器全て)及び工事費)

       注)補助対象経費1kWhあたりの価格が15万5千円/kWh以下の場合のみ補助対象です。

  • 上限:5kWh

申請期間は令和6(2024)年4月15日(月曜日)~同年10月31日(木曜日)で、申請開始日から先着順で受付・審査されます。また申請期間内であっても、予算額を超える申請があった日をもって受付終了となります。

詳しくは、栃木県公式サイトをご確認ください。

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まとめ

家庭用蓄電池を導入することで、電力の安定的な使用につながります。太陽光発電システムと併用すれば、さらに電気効率が高まってお得です。補助金事業を実施している自治体も多いため、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?

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