本記事ではトイレ増設の際に注意すべきポイントや、増設できる条件、工事の際に利用できるお得な補助金制度について解説します。
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。トイレのリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
トイレを増設するために求められる条件はある?
トイレを増設するためには、便座を置くために必要な「約1㎡ほどのスペース」があれば十分です。
約1㎡というと約1畳、つまり畳一枚分の広さになります。そのため家の中に使っていない押し入れやクローゼット、デッドスペースなどがあれば、その位置にトイレを増設することも可能です。
ただし場所によっては間取りの変更や配管工事が難しい場合もあるので、設置を検討している場所にトイレを増設できるかどうか必ず専門業者に確認しましょう。
TOPPANが、トイレリフォームが得意な優良リフォーム事業者を紹介します
トイレを増設できる場所の例
一般的な住宅の場合、どのような場所であればトイレを増設可能なのか解説していきます。
既存の部屋の一部分を利用する
トイレがない子ども部屋や寝室など既存の部屋の一部分を利用して、トイレを増設することもできます。
たとえば、介護目的や足腰の悪い高齢者の方などは、寝室やリビングなど、簡単にトイレに行けるよう増設リフォームをするケースも多いです。
クローゼットや押し入れなどを改築する
クローゼットや押し入れなど既存の収納スペースを改築して、トイレを増設することもできます。
特に結婚や出産、祖父母との同居などで家族の人数が増えてトイレが足りなくなった場合には、クローゼットや押し入れなどを改築してトイレを増設することも多いです。
増築してトイレのスペースを作る
どうしても家の中にトイレを増築する場所がない場合、新しくスペースを増築するという方法もあります。
もっとも増築してトイレのスペースを作る場合、工事する場所選びが重要です。たとえば、2階以上の位置に増設する場合、場所によっては外から見るとトイレがせり出してしまう形となってしまいます。
また2階以上の位置に設置する場合、配管工事に手間と時間がかかるので、費用が高額になり工事の期間も長くなる可能性が高いです。
必要なスペース自体は小さいですが、家の外観や住んでいる人の生活環境に影響を与えるので、新しくトイレのスペースを増築するのであれば業者と相談して場所選びを行うのが良いでしょう。
階段横や下などのデッドスペースを利用する
階段横や下などは多くの住宅でデッドスペースになっていることが多く、トイレを増設しやすい場所と言えます。
また2階に設置するよりも配管工事の手間がかからないので、費用がかからず工事の期間も短くなりやすいです。階段横や下などであれば他のトイレが使用中の際にも移動して利用しやすいので、利便性に優れていると言えるでしょう。
TOPPANが、トイレリフォームが得意な優良リフォーム事業者を紹介します
トイレを増設する際に注意すべきポイント
トイレを増設する際は、次の5つのポイントに注意しましょう。
- マンションでは管理規約の確認が必要
- 2階部分への増設は給排水管の位置が関係する
- 増設場所によっては匂いや音への対策が必要
- 配管距離が長くなると費用が高くなる
- 電気代・水道代が高くなる
それぞれのポイントについて以下で詳しく解説していきます。
マンションでは管理規約の確認が必要
マンションにお住まいの場合、まずはトイレの増設が可能かどうか管理規約を確認しなければなりません。
お住まいのマンションの管理規約によっては、トイレの増設が禁止されていたり、移動さえも不可能だったりするケースがあります。
また指定業者以外の立ち入り禁止や水回りの移動・工事禁止を定めているマンションも多いです。
管理規約をチェックしてみてもわからない場合は、トイレの増設や移動工事が可能かどうか、マンションの管理会社や所有者に確認してみましょう。
2階部分への増設は給排水管の位置が関係する
2階部分にトイレを増設したい場合、給排水管の位置によって工事の規模や費用が大きく変わります。
1階のトイレの真上にトイレを増設できるのであれば、給排水管を上に伸ばすだけで良いので、工事も簡単かつ費用も高額になりにくいです。
しかし給排水管の位置によっては、1階のトイレから離れた場所に増設しなければならないケースもあるでしょう。その場合、給排水管の延長工事や、1階に水漏れが起きないようにするための防水工事なども必要となります。
業者に家の図面や間取り図などを見てもらって、2階のどの部分であればトイレを増設できるか必ず確認しましょう。
増設場所によっては匂いや音への対策が必要
寝室やリビングなど過ごす時間が多い場所にトイレを増設する場合、匂いや音の対策をする必要があります。
たとえば、夜にトイレに行きやすいように寝室やリビングに増設すると、トイレを使用する時の音が家族に聞こえてしまう可能性が高いです。
また使用後のトイレの匂いも気になるポイントです。デリケートな部分を気にせず、日常的にトイレを使うためには次のような対策がおすすめです。
- 増設するトイレの壁を厚くする
- トイレの壁や床を遮音パネルにする
- ドアの開閉音がしにくい引き戸タイプにする
- 消臭機能のある便器を利用する
トイレは毎日使うことになるので、家族全員が快適に過ごせるよう工夫するのが増設工事において重要な心がけです。
配管距離が長くなると費用が高くなる
費用相場のところでも少し触れたように、トイレを増設する際は配管の位置がどこにあるかというのが重要になります。
増設するトイレから給排水管の位置が遠ければ遠いほど、工事に必要となる費用も高くなるためです。住宅の作りや給排水管の長さ・タイプにより、給排水管工事を延長するために必要な費用が変わるので注意が必要です。
電気代・水道代が高くなる
トイレを増設する場合、当然ながらそれまでよりも電気代・水道代が高くなってしまいます。
特に温水洗浄器付き便座などを利用する場合、水道代だけではなく電気代が高騰しがちです。
利用しないときはトイレの電気や便座のスイッチを切るなど、トイレを増設してからは節電を心がけるようにしましょう。
TOPPANが、トイレリフォームが得意な優良リフォーム事業者を紹介します
トイレを増設する場合に利用できる補助金制度
トイレを増設する場合、以下の3つの制度を利用できる可能性があります。
- 介護保険に基づいた住宅改修
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業補助金
- 各地方自治体の補助金や助成金制度
それぞれの制度内容や補助金の額について詳しく見ていきましょう。
1.介護保険法に基づいた住宅改修
介護保険法に基づいた住宅改修とは、要支援・要介護認定されている方を対象とした制度です。制度概要は以下のとおりとなっています。
【介護保険における住宅改修】
- 要介護者などが自宅に手すりを取り付けるなどの住宅改修を行おうとする時は、必要な書類(住宅改修が必要な理由書等)を添えて、申請書を提出し、工事完成後、領収書等の費用発生の事実がわかる書類等を提出することにより、実際の住改修費の9割相当額が償還払いで支給される。
【対象となる住宅改修の種類】
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑りの防止及び移動の円滑化のための床または通路面の材料変更
- 引き戸などへの扉の取り替え
- 洋式便器などへの便器の取り替え
- その他上記住宅改修に付帯して必要となる住宅改修
【補助金額】
- 利用者の所得(介護保険自己負担割)に応じて7~9割が支給
- 工事費の上限は20万円
介護保険を利用したトイレの増設工事や住宅改修工事を行う場合、ケアマネージャーを通して申請を行う必要があります。制度を利用したい場合は、担当のケアマネージャーに相談しましょう。
2.長期優良住宅化リフォーム推進事業補助金
長期優良住宅化リフォーム推進事業補助金とは、質の高い住宅ストックの形成及び子育てしやすい環境の整備を図るため、既存住宅の長寿命化や三世代同居など複数世帯の同居の実現に資するリフォームを推進するための補助事業です。
ただし本制度は「トイレリフォームのみ」のために利用できません。断熱改修工事や耐震改修工事などと一緒に行う必要があります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業の申請条件と補助金額は以下のとおりです。
【長期優良住宅化リフォーム推進事業の申請条件】
- 建物の状況調査を行うこと
- 維持保全計画とリフォームの履歴を作成すること
- リフォーム後の住宅が長期優良住宅かリフォーム推進事業の定めた基準を満たしていること
【補助金額】
- 補助対象となる工事費等の合計の3分の1
各地方自治体の補助金や助成金制度
お住まいの地方自治体によっては、トイレ増設もしくは改修工事に対して補助金や助成金を給付しているケースがあります。
地方自治体の補助金・助成金制度の参考として、北海道札幌市の制度をご紹介します。
【制度名】
- 札幌市住宅エコリフォーム補助制度
【対象となる工事】
- 和式便器を洋式便器に変更
- 節水型便器にする
- 便所内寸面積の増加に附帯して便器を取り替える
- 段差解消工事に附帯して便器を取り替える
- 便器の増設
- 床面積の増加
【申請条件】
- 補助金額の合計が3万円以上になり、かつ、総工事費(税抜)が30万円以上になる工事であること
- 市・道民税及び固定資産税・都市計画税を滞納していない
- 業者は市内に主たる営業所を有する事業者であること
【補助額】
- 便器の取替え・便器の増設:29,000円/か所
- 床面積の増加:21,000円/か所
- 総工事費の10%又は一戸当たり50万円のいずれか少ない額を限度
各地方自治体の補助金や助成金制度に関しては、毎年実施されているとは限りません。年度によって精度が実施されていなかったり、補助対象となる工事の内容が変わったりする場合もあります。
トイレ増設を考えており補助金や助成金制度に関して知りたい方は、必ずお住まいの地方自治体ホームページや窓口で最新情報を確認してください。
TOPPANが紹介する地元の優良リフォーム事業者が無料でお見積りします
トイレを増設する場合は場所や条件に注意しよう!
トイレを増設する場合、増設する場所や給排水管の位置が重要となります。
給排水管の位置や形状によっては、希望する場所にトイレを増設できない可能性もあるので注意が必要です。
トイレの増設を検討している場合は、まず業者に相談して希望している場所に設置できるか確認しましょう。
うまくトイレを増設できれば利便性がよくなり、家族全員の生活の質も向上すること間違いありません。信頼できる業者に相談して、満足が行くトイレの増設を実現してくださいね!
TOPPAN(東証プライム上場)が運営する「リフォトル」では、国土交通省 登録団体に所属する優良リフォーム事業者を無料で紹介しています。トイレのリフォームも承っておりますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
信頼できるリフォーム事業者をお探しの方へ
国土交通省 登録団体所属の信頼できるリフォーム事業者の中から、あなたの希望に合う事業者を無料でご紹介します。
国土交通省 登録団体所属
信頼の事業者を最大4社ご紹介します!
信頼できるリフォーム事業者をお探しの方へ
国土交通省 登録団体所属の信頼できるリフォーム事業者の中から、あなたの希望に合う事業者を無料でご紹介します。
国土交通省 登録団体所属
信頼の事業者を最大4社ご紹介します!