トイレは立ったり座ったりする動作が発生するため、転倒等の事故が起こりやすい場所です。そのため手すりを設置することで、バリアフリー対策を行うのがおすすめです。本記事ではトイレの手すり位置等を分かりやすくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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トイレが使いにくいのでリフォームしたい!
トイレが使いにくいと感じる場合、早めにリフォームするのがおすすめです。特に高齢の方には、バリアフリーリフォームが適しています。障害物を取り除いて段差等をなくすことで、移動がスムーズになります。例えば手すりを取り付けることや、広めのトイレスペースを確保するといった方法が人気です。リフォームを行うことでトイレの使いやすさが大幅に向上し、安全で快適な生活が実現できます。
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トイレに手すりを付けるメリット
トイレに手すりを付けるメリットは多くあります。特に高齢の方や身体に不自由がある方にとっては、以下の点が大きく役立ちます。
- 安全性の向上
- 自立支援
- 身体的負担の軽減
- 移動のサポート
- 快適性の向上
- 介助の容易さ
まず手すりがあることで立ち上がりやすくなり、転倒のリスクを減らすことにつながります。立ち上がる際や座る際に手すりを使うことで、腰や膝への負担を軽減できるのです。手すりがあるとトイレの利用時に自立しやすくなり、介護が必要な方にとって日常生活の自信を持ちやすくなります。
また、手すりを使って体を支えながらトイレ内を移動できるため、移動の際の安全性向上にもつながります。そして介助者にとっても、手すりがあることでよりサポートがしやすくなります。このように手すりの設置は、トイレの使い勝手や安全性を大幅に改善してより快適な環境づくりに貢献します。設置場所や高さを考慮して、利用者に合った手すりを選ぶようにしましょう。
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トイレの手すりの種類
ここでは、具体的なトイレの手すりの種類についてご紹介します。トイレの手すりには幅広いバリエーションがあり、それぞれ特徴が異なっています。メリットやデメリットを理解して、ご自宅の状況や間取りに合ったタイプの手すりを選びましょう。
I型
「I型」の手すりは、まっすぐな形状で非常にシンプルなデザインです。壁に沿って、縦か横に取り付けるのが一般的です。便座の横や前に取り付けることで、座る際や立ち上がる際のサポートとなります。デザインがシンプルなので誰でも使いやすく、操作が直感的です。また比較的コンパクトなトイレでも比較的設置しやすく、スペースに合わせて調整可能となっています。さらに価格が手頃な場合が多いため、幅広く導入されています。
ただしシンプルなデザインが故に、特定のデザイン性やスタイルにこだわりがある場合は、他のタイプの手すりの方が適している場合もあります。個々のニーズに応じて最適な手すりを選ぶことが重要です。
L型
「L型」の手すり、L字型に曲がった形状を持ち、便座の横や前に取り付けられます。2つの部材が直交する形で構成されており、立ち上がるときや座るときに手のひら全体でしっかり支えられるため安定感があります。特に高齢の方や身体に不自由がある方には、多方向からの支えを提供することでバリアフリー化に役立ちます。
ただしL型手すりはスペースを取るため、トイレの広さによっては設置場所を工夫する必要があります。狭いトイレでは取り付けが難しいことがあるため、注意しましょう。また手すりの取り付けには適切な位置と角度を設定する必要があり、設置作業には一定の技術が求められます。トイレのデザインによっては、L型の手すりが目立ちすぎることがあるため、デザインや色合いを考慮して選ぶのがおすすめです。
波型
「波型」の手すりは曲線的な波のような形状を持ち、滑らかなラインが特徴です。壁に取り付けられ、手のひらで自然に握れるように設計されています。シンプルでありながら美しいデザインのため、トイレのインテリアにも合わせやすいのが特徴です。また手すりの形状が滑りにくく、手のひらでしっかりと支えられるため、安全性が高まります。
ただし波型の手すりはある程度の大きさがあるため、設置スペースを考慮する必要があります。狭いトイレでは取り付けが難しい場合があるので、事前にしっかりと計測を行っておきましょう。曲線部分に汚れが溜めやすい場合もあるため、定期的な掃除やメンテナンスが必要です。
可動式
「可動式」は手すりの位置や角度を調整できるため、使用者の体格や使用シーンに合わせて柔軟に対応できるのが特徴です。状況に応じて調整できることで、家族全員の使用に対応しやすいです。また、リフォームや模様替えの際にも動かせるため便利です。特定の状況に応じて取り外せる手すりもあり、トイレの掃除やメンテナンスがしやすくなります。
ただし可動式は動かす部分があるため、固定式の手すりと比べて、可動する範囲が大きいため、広いトイレなど設置にスペースが必要です。また可動式手すりは、一般的に固定式手すりよりも高価です。予算を考慮して、適したタイプを選びましょう。設置にスペースを取ることから、一般住宅のトイレ用手すりにすることは少ないです。
床固定式
「床固定式」の手すりは床に直接固定されるタイプで、安定感があります。一般的には、便座の近くやトイレの壁面に取り付けられます。しっかりと固定されているため、使用中に揺れたり動いたりすることが少なく、非常に安定した支えとなるのが特徴です。設置位置や高さをしっかりと調整することで、様々な体格や使用シーンに対応できます。
ただし 床に固定するため、トイレのスペースに制約がある場合には設置が難しいことがあります。設置する場所を十分に確認しましょう。特に床に穴を開ける必要があり、2階以上の場所だと施工が難しい場合があります。正確な取り付け施工が求められるため、専門の業者に相談してみるのが安心です。設置にスペースを取ることから、一般住宅のトイレ用手すりにすることは少ないです。
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トイレの手すりの位置
ここでは、トイレの手すりのおすすめの位置についてご紹介します。主に「トイレ外」と「トイレ内」の項目に分けてまとめているので、ご自宅の間取りやライフスタイルに応じて選べます。それぞれの違いを知り、手すり選びに活かしてみてください。
①トイレ外
廊下
廊下に手すりを設置することで歩く際の安定性が増し、転倒リスクが減ります。特に高齢の方や体力に不安がある方にとって、安全性が向上するとともに安心感も高まります。実際に、手すりを使って廊下を歩くことで、トイレへの移動が楽になります。手すりが体を支えてくれるため、長い廊下や野犬の移動時にも安心です。
ただし手すりを設置する位置が不適切だと、移動に対して十分なサポートが得られない可能性があります。廊下の幅や設置場所を、よく考慮するようにしましょう。また手すりを設置するためには、壁が十分な強度を持っている必要があります。取り付ける壁の下地を確認し、必要に応じて補強工事を行うことが重要です。適切な設置とメンテナンスを行い、最適なサポートを提供する手すりを選びましょう。
ドア外側
トイレのドア外側に手すりを設置することで、トイレに近づく際やドアを開ける際の安定性が向上します。特に歩行や移動の際に体を支えられるため、転倒リスクが減ります。またドアを開ける際にも手すりを使って支えられるため、ドアの操作がしやすくなります。特に手が不自由な方や、体力に不安がある方にとって便利です。
ただし間取りによっては、手すりがドア外側に設置されることで、トイレの入り口周りのスペースが狭くなる可能性があります。通行に支障がないように、設置スペースをよく確認することが重要です。また手すりのデザインが、トイレや廊下のインテリアと調和するかも考慮しましょう。外見やデザインを重視する場合、手すりのスタイルに注意を払うことが大切です。
②トイレ内
ドア横
トイレ内部のドア横に手すりを設置することで、便座から立ち上がる際にしっかりと体を支えられるようになります。立ち上がりの際のサポートが強化され、安定して移動できるのがメリットです。また手すりが便座の横にあることで、トイレ内での転倒リスクが減少します。手すりがあると、トイレ内での動きがスムーズになります。便座からの移動や手を洗う際など、トイレの利用が快適になるのです。
ただし手すりを設置するためには、取り付ける壁が十分な強度を持っている必要があります。特にドア横の壁は強度の確認が必要になるため、壁の下地を確認して必要に応じて補強工事を行うようにしましょう。
トイレ内部の壁
手すりをトイレ内部の壁に設置することで、便座から立ち上がる際のサポートが得られます。壁に取り付けられた手すりを使って体を支えられるため、立ち上がりが楽になる点がメリットです。設置の際には、位置や壁の強度、スペースなどを慎重に考慮しましょう。
手すりの位置が適切でないと、便座からの移動やトイレ内での動作が不便になる可能性があります。なるべく便座の近くに設置することで、使いやすさを確保するのがおすすめです。また手すりを壁に取り付けることで、トイレ内のスペースが狭く感じることがあります。設置する際には十分なスペースが確保されているか確認し、通行や動作に支障がないように配慮しましょう。
便器の正面
手すりを便器の正面に設置することで、トイレ内での移動が安定して転倒リスクが低減します。手すりを使って便座に座る際のサポートができるため、座る際の動作がスムーズになります。便器の前に手すりがあると、手で支えながら移動しやすくなる点もメリットです。
ただし便器の正面に手すりを設置することで、トイレ内のスペースが狭くなる可能性があります。特に小さなトイレでは、設置場所を慎重に選ぶ必要があります。また手すりが便器に近すぎると、使い勝手が悪くなる可能性があります。便器と手すりの間には、十分なスペースを確保するようにしましょう。
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トイレ手すり設置リフォームの注意点
ここでは、トイレに手すりを設置するリフォームを行う際の注意点をご紹介します。リフォームは頻繁に行うものではないため、事前に注意点を知っておくことで失敗を防ぎましょう。
壁の強度、下地を確認する
トイレの手すり設置リフォームにおいて、壁の強度を確認することは、手すりの安全性と耐久性を確保するために不可欠です。壁の下地や材質を確認し、適切な取り付け方法を選ぶことで、安全で快適なトイレ環境を実現できます。手すりは体重を支えるため、しっかりと固定されていなければなりません。壁の強度が不足していると手すりが外れたり、ぐらついたりして、転倒や事故の原因になる可能性があるのです。
また壁の強度が確保されていないと、手すりの取り付けが不安定になり、長期間の使用に耐えられなくなります。強固な壁に取り付けることで、手すりの耐久性が向上します。壁の強度を確認するためには、まず壁の下地を調べることが重要です。手すりの下地として、石膏ボードの場合は強度を保つことができないため、手すりを取り付ける範囲は12mmの合板をLGSか縦胴縁に取り付け、ビニルクロス等で仕上げて、手すりを合板に固定しましょう。ただし一般のお施主様では判断が難しいため、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。
点検の結果に応じて、壁の材質と下地に応じた取り付け方法を選ぶことが重要です。例えば石膏ボードの場合は、ボードの裏にしっかりした下地が必要で、コンクリート壁の場合は専用のアンカーやビスを使用する必要があります。
使いやすい高さに設定する
基本的に手すりは、便座の高さを基準に設定します。便座に座った状態で手すりを使うため、便座の前方または側面から立ち上がる際に手が自然に届く高さに設置するのがおすすめです。一般的には、「水平部分は座面より20~25㎝程度の高さ、垂直部分は便座先端より25㎝程度の高さ」が使い勝手が良いとされています。高さが適切でないと身体に無理な姿勢を強いることになり、手すりの使用が不快になることも多いです。
使いやすい高さに設置することで立ち上がりや座る動作がスムーズになり、安全性が向上します。特に手すりを便座の正面または側面に設置する場合、その位置が立ち上がりや座る動作に最も適しているかを確認しましょう。便座に座った状態で手すりに手が届くようにし、立ち上がりやすさを考慮して位置を決定していきます。手すりの設置に不安がある場合は、リフォームの専門家や介護の専門家に相談することをおすすめです。専門業者は、利用者のニーズに最適な高さ設定についてアドバイスを提供してくれます。
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トイレの手すりリフォーム費用目安
トイレの手すりリフォーム費用目安は、一般的なI型手すりの取付費用として材料と工賃を合わせて約2万円程度となります。
※手すり取付の際、下地補強が必要な場合があります。
※メーカーや種類によっては費用に変動があります。
手すりにはさまざまなデザインや形状があり、トイレのインテリアに合わせて選べます。機能性だけでなく、見た目の調和も考慮することが可能です。また壁に取り付けるタイプや床に固定するタイプなど、取り付け方法についてもいくつかあります。設置場所や使用条件に応じて、最適な方法を選ぶようにしましょう。
基本的には高級なデザインや特注の手すりよりも、シンプルな標準モデルを選ぶことで、コストを抑えられます。凝ったデザインや形状のタイプでなくても、基本的な機能を持った手すりで十分な場合も多いです。また高齢の方や障害を持っている方向けの住宅改修に対しては、自治体や政府からの補助金や助成金が利用できる場合もあります。上手に活用することで、費用の一部をカバーするのもおすすめです。
ただし補助金事業は、予算の上限に達し次第打切りとなってしまうことが多いです。ご利用を検討されている場合には、ぜひ早めにチェックしておきましょう。お住まいの自治体が補助金事業を行っているかどうかは、自治体の窓口やリフォーム専門業者に聞いて確認してみるのがおすすめです。
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リフォーム費用を安くする方法
トイレのリフォームには、ある程度まとまった金額が掛かります。そのため、他の箇所のリフォームと重なると費用負担が大きな課題となってしまいます。ここでは、トイレの手すりリフォームの費用を安くする方法についてご紹介します。工夫を行うことで、少しでもリフォーム費用負担の軽減に活かしてみてください。
介護保険を活用する
介護保険を利用することで、手すりの取り付け費用の一部が保険でカバーできる場合があります。これにより、自己負担額を大幅に減少させられるのがメリットです。また介護保険を利用することで専門的な支援やアドバイスを受けることができ、利用者のニーズに合った手すりの設置が可能になります。
ただし介護保険の支援を受けるには、介護認定を受ける必要があります。65歳以上で要介護認定を受けているか、40歳以上で特定疾病により要介護認定を受けている場合が対象です。また 介護保険を利用するには、ケアマネージャー(介護支援専門員)に相談するのが一般的です。ケアマネージャーが、オーダーメイドでリフォームの計画や必要な手続きについてアドバイスをしてくれます。
相見積もりを取る
「相見積もりを取る」ことで、トイレの手すりリフォーム費用を安くできる場合があります。複数の業者から見積もりを取得することで、各業者が競争し、価格が下がる可能性があるのです。各業者の価格やサービス内容が比較できるため、価格の透明性が高まります。どの業者が提供するサービスがコストに見合っているかを、客観的に判断しやすくなります。ただし安価な業者が必ずしも品質が低いわけではないので、サービス内容を確認することも重要です。
ただし見積もりの取得には時間がかかることがあるため、余裕を持ったスケジュールで依頼することが大切です。状況に応じて業者の繁忙期を避けると、より良い条件での見積もりが得られることがあります。また見積もり後には、業者と直接コミュニケーションを取り、具体的な提案や価格調整の交渉を行います。納得できる条件になるまで確認し、最終的な契約を結びましょう。見積もりの価格だけでなく、業者の信頼性や評判も重要です。過去の実績やレビューを確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
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まとめ
トイレに手すりを設置すると、家庭内の安全度がぐんと向上します。特にトイレは転倒等の事故が発生しやすい空間なので、早めにバリアフリー対応をしておくのがおすすめです。本記事でご紹介した手すりの種類や費用目安を参考に、ぜひ納得のいくトイレ計画を立ててみてください。
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